今日観た映画(CS) 「透明人間と蠅男」1957年 大映 村山三男監督 モノクロ 出演:北原義郎 品川隆二 叶順子 伊沢一郎 中条静夫 楠木(伊沢)は、終戦のとき自分ひとりを南方の島に置き去りにして日本に引き 揚げてしまった戦友に復讐するため、秘密兵器部隊が残した、人間を蝿のよう に小型化する薬品のアンプルを山田(中条)に渡し、山田は蝿男になって殺人を 犯してきた。 その薬品は麻薬のように習慣性があり、依存症になるため山田はアンプル欲し さに犯行を繰り返してしまう。 殺人事件の捜査で行き詰まった捜査一課長若林(北原)は、学生時代の親友月岡 (品川)に相談する。月岡は宇宙線の研究をしているが、偶然、透明人間を作り 出す不可視光線を発見した。還元光線(透明人間から普通の人間に戻るための光 線)の開発が不十分であったが、月岡は透明人間となって若林の捜査に協力する。 蝿男というので仮面ライダーのショッカー怪人のようなのを想像していました ところ、そういったホラー的なものではなく、人間が蝿のように小さくなり、 なおかつ空中を飛びまわれるようになるというSF的な設定でした。 月岡博士を演ずる品川隆二は眉目秀麗な二枚目で、今までは〔焼津の半次〕の イメージが強かったので、認識を改めました。カッコイイ 事件が解決して北原義郎が高笑いしますが、どことなく笑い声が悪人のソレで す。なんとなくですが。 最後に品川隆二と叶順子の2ショットからカメラが引いて第一生命ビルとお堀 が映りますが、空が広くてイイですね。
今日観た映画(CS) 「女の四季」1950年 東宝 丹羽文雄原作(かしまの情) 豊田四郎監督 モノクロ 出演:若山セツ子 杉村春子 藤原釜足 池部良 中北千枝子 沢村貞子 宮口精二 薄田研二 東宝自主制作第1回作品とのことで、出動しなかったのは潜水艦だけ・・・とい われた東宝の労働争議が治まった後の第1作ということでしょうか。 そのためか出演者はたいへん多く、水島(池部良)は出演者の上位(主役級)にあ りながら出演はほんの数分でした。キャバレーの壁画を描く場面で慣れた手つ きで下絵を描くところがありますが、血は争えないというところでしょうか。 なんといっても主役はおその婆さん(杉村)で、世間知らずでお人好しのマキ(若 山)から金品を巧みに奪い取ります。当時の世相は想像するしか手がありません が、たぶんこんな妖怪みたいな婆さんがごく普通に居たのではないかなあと想 像しました。下宿を追われたマキは、水島の自宅に間借りすることができまし たが、このおその婆さんはそこまで押しかけてきて居座ろうとします。 やはりこの辺のくだりは、当時の世相を理解できる人でないと違和感がありま すね。役に成りきった杉村春子がすごいのかもしれませんが。
今日観た映画(CS) 「光る海」1963年 日活 石坂洋次郎原作 中平康監督 カラー 出演:吉永小百合 浜田光夫 森雅之 高峰三枝子 田中絹代 十朱幸代 山内賢 和泉雅子 宮口精二 和田浩二 松尾嘉代 飯田蝶子 佐野浅夫 ミヤコ蝶々 大学の英文科を卒業した同窓生(吉永・浜田・山内・十朱・和田)の社会人とし ての生活を前半に、ガンで余命わずかの夫人(田中)を持つ初老の夫(森)と夫人 公認の女友達(高峰)との結婚話を後半にそれぞれ重点を置き、男と女の間柄と いう永遠のテーマを描いた群像劇。 ここ数ヶ月ほど、モノクロの旧い映画ばかりを観ていましたので、吉永小百合 とか松尾嘉代なんかが出てくるとやたらと近代的な感じです(わら)。 この映画自体40年も前の制作なのですが。 でも、やはり森雅之と高峰三枝子、田中絹代と森雅之のそれぞれ2ショットは 絵になりますね。吉永+浜田、森+高峰という2本の映画を同時に観たような お得な感覚もありました。映画が斜陽の時代に入ったころなのでこれだけの豪 華なキャストが実現したのかもしれません。
さぼっておりましてスイマセン・・・
ずいぶん休んでしまいました。 いま、CS放送では戦争関連の映画を特集してまして、どうも戦争映画は苦手です。 それでも少しだけ観た「ハワイ・マレー沖開戦」(1942年)という映画に19歳の 木村功が出演していました。 489 しゃち ◆SHAchiT5eE さん おひさしぶりです(はじめまして・・・かも)
>>490 コリスガムさん
レスを戴き恐縮でございます・・大木さんとお茶さんの
大阪オフに参加させて頂いて以来、随分交友関係を
広げることができました、このスレッドがあってこそと
本当に感謝致しております。
残念ながら、ワタクシ映画の方はあんまり得意ではございませんが
出来るだけ書き込もうと思っておりますので、よろしくお願い致します。
(ちなみに来年早々不惑の若造でございます、変なことを書き込むかもしれませんが
なにとぞ大目にみていただきたく・・・w)
>>491 しゃちさん
ワタクシも映画は初心者同然で、只今邦画限定ではありますが1930年代〜1950年代の
「懐かし・モノクロ」映画のおもしろさに気づき始めたところです。
まあ、映画の話題なら多少トンチンカンな内容でレスしてもスレ主:金太郎兄さんも大目
に見てくれるんぢゃないかなと踏んでるんです。
ちょっとお邪魔させていただきます。 久しぶりに覗いてみたら、映画のお話されてるようですので・・・ 昨日、図書館で借りてきたビデオ『カサブランカ』観ました。 うちのTVは19インチで画面小さいから、普段はあんまり字幕モノ観ないんですが。 この手の映画ってやっぱり吹き替えじゃなくて、必死wで字幕追いながら、 画面見つめて感情移入する自分を可笑しくも可愛く感じたり・・・(汗 障害のある愛だから燃え上がるのか? 消せないくらいに燃焼してる想いだからこそ、障害を乗り越えようと思えるのか? まぁ、平凡に暮らしてる自分からしたら、どれも想像の域なんですけどね〜〜 ところでイングリット・バーグマンは本当にすっごい美人ですねぇ。 殿方の方より彼女の顔に眼がいってしまって。 気がついた事、沢口靖子と似ている・・・正統派美人顔なのかな? ・・・こちらの話も自分には縁が無いしw さてさて、次はどんな映画観ようかなぁ。。。 真夏の昼下がりにはゆっくり昔の映画鑑賞って心洗われる気がするんですが。
>>493 腹ペコ ◆0tPEKONUKE さん、はじめまして
>イングリッド・バーグマン
硬質なかんじの美しさですね。
気品のある顔立ちです。
表情からしますとドライな人なのかなあと想像していましたところ、
なかなか情熱的な性格らしいですね。
今日は森雅之と久我美子の「挽歌」(1957年)を観ました。
モノクロですけど洋画みたいに背景が美しく、音楽(芥川也寸志)もセンスの
良いものです。ワタクシの生まれた年に制作・公開された映画という意味でも感
慨深いです。
今日観た映画(ビデオ) 「挽歌」1957年 歌舞伎座制作 松竹配給 原田康子原作 五所平之助監督 モノクロ 出演:兵藤怜子:久我美子 桂木節雄:森雅之 桂木あき子:高峰三枝子 若干原作と違っている(省略している)ところがありましたが、概ね原作のイメ ージそのままの映像に仕上がっております。舞台になっている釧路は、どこか 外国のような雰囲気のある街で風景が独特です。芥川也寸志の音楽も洗練され ており、ロシア民謡の「ともしび」を効果的に使っていると思います。 主演の久我美子はデビューから10年を経て演技派の女優になったなあというか んじですね。 全編を通して出演者が頻繁にタバコを吸う場面が出てきます。 父親(斎藤達雄)が娘(久我)にタバコをすすめる場面は、単に娘に甘い父親とい う設定のための演出としては、やりすぎかなあとおもいました。 この映画はもっと早く観たいと思っていたのですが、松竹から出ている廉価版 のビデオは売り切れで入手できず、DVDは未発売、近所のレンタルビデオ店には 置いてない・・・といった状況でやっと中古ビデオを不慣れなネットオークシ ョンで入手しました。満足であります。
今日観た映画
「隣りの八重ちゃん」1934年 松竹 島津保次郎監督・脚本 モノクロ トーキー
出演:逢初夢子 大日方傳 岡田嘉子 磯野秋雄 飯田蝶子
八重子(逢初)は隣りの兄弟(恵太郎:大日方、精二:磯野)と仲良しで、特に恵
太郎のことを異性として意識するようになってきた。ある日、嫁ぎ先から八重
子の姉:京子(岡田)が出戻ってきてしまい、恵太郎と親しくするようになると
気になって仕方がない。
岡田嘉子という女優さんはソ連に亡命した人ですね。
亡命するちょっと前の出演ということになります。
劇中、八重子が「恋人よ我に帰れ」(Lover Come Back To Me)を日本語の詩で
歌う場面があります。これは1928年初演のミュージカル「THE NEW MOON」の中
の曲で、女性ジャズボーカリストは必ず歌うといわれるほどポピュラーな曲で
す。当時の日本でもアメリカの文化が庶民に浸透していたことを象徴していま
すね。
「Lover Come Back To Me」
http://www.soundpie.com/annex/jazz/senior/lovercome.htm
CS衛星劇場では9月に「桑野通子特集」と称して以下の4本を放映するようです。 「東京の英雄」「波涛」「新女性問答」「向日葵娘」 ファンの方はお忘れなく! てゆーか、自分のためのメモだったりして。
今日観た映画(CS) 「北の三人」1945年(8月5日公開) 東宝 モノクロ 出演:原節子 高峰秀子 山根寿子 佐分利信 藤田進 河野秋武 通信士という職業に就いている女性の活躍を描いた短編(70分)。 今となっては終戦直前の7月頃制作していたわけで、公開から10日で終戦を迎 えたこの映画は、当時観た人が非常に少なかったんではないかなあと想像しま した。また、終戦直後はGHQの指導で新しい映画が作られたらしいですから、 陽の目を見たのはずいぶん最近なのかもしれません。 21歳の高峰秀子を初めて観ましたが、笑顔がGOODですね。 19歳の中北千枝子も少しだけ出てきました。
今日観た映画(CS) 「妹の晴着」1939年 松竹 出演:水戸光子 吉川満子 斎藤達雄 徳大寺伸 証券会社に勤める須藤清子(水戸)は同僚と妹の結婚を手助けするため、 自らは辞職し、想いを寄せる瀧本(徳大寺)を振り切って資産家の弁護士(斎藤) の後妻になる。 ヒロイン水戸光子は丸金證券という会社に勤務していることになっていますが、 実在の会社名かと思われます。また、東京証券取引所(当時は東京株式取引所) が出てきます。 20歳の水戸光子は優しい表情とシャキっとした声で、もちろん美貌でありますから、 小野田さんならずとも当時のファンはスクリーンに熱烈なエールを送ったと想像 できますね。 受験勉強中の弟が 「一高か商大の予科かそのどっちかにはきっと入って見せるよ。」 と云ったところ、 「だめよ、どっちかだなんて、一高一高!」 と、励ますところなんかは当時でも受験は熾烈だった様子が見て取れます。 弁護士役の斎藤達雄は結構な長身で痩せてますからなおさら背が高く見えます。 実際、劇中でも酔っ払った芸者に「のっぽ先生」などと云われています。
今日観た映画(CS) 「美しき隣人」1940年 松竹 出演:水戸光子 高倉彬 飯田蝶子 笠智衆 兄(笠)の応召で母(飯田)ひとりになった実家へ戻るため、東京での生活を切り 上げて帰郷した邦子(水戸)は満州へ行くという許婚の清(高倉)に付いて行きた いが母親のことが気にかかって決断できない。 農耕用として馬を飼っている当時の農家では、有事には軍馬に転用できるよう、 馬の調教・鍛錬を定期的にやっていたようです。松竹マークの後に、いきなり 「農林省馬政局指導」という文字が出てきてびっくらこきました。 昭和15年は開戦前ではありますが、「日本の未来は大陸にあり」という時代で したから、すでに国策映画の様相を呈しております。 水戸光子はもんぺ姿がよく似合っており、馬ソリを引いて歩く姿は違和感があ りません。原節子や高峰三枝子といった同世代の女優さんに較べて親しみやす い存在であったといえましょう。 飯田蝶子は40代前半ですが、中途半端に若い感じがします。 静かに500ゲト
今日観た映画(CS) 「お光の縁談」1946年 松竹 出演:水戸光子 佐野周二 河村黎吉 銀座で大衆食堂〈喜太八〉を営む三平(河村)の二女お光(水戸)と板前友吉(佐野)は、 お互いに好きなのだが意地を張っていつも口喧嘩ばかりしている。 大陸から引き揚げてきた長女夫婦の新規開業のための資金をなんとかして工面 してやりたいお光はその資金を借りることを条件に大店:山萬の嫁になる決心を するが、それを知った友吉は自分の貯金をお光に渡して、金のための結婚をしな いよう諭す。 主題歌は西條八十作詩・萬城目正作曲 「東京ルムバ」(歌:藤山一郎と並木路子) また劇中、霧島昇と松原操の出演(歌)もあります。 河村黎吉という俳優さんのセリフの言い回しはどことなく落語家のそれに似て、 リズム感があります。また酔ったときの演技はなかなかにリアルです。 いつも口喧嘩ばかりしているという設定の水戸と佐野の掛け合いに河村が加わ ると漫才のようです。
今日観た映画(CS) 「都会の横顔(TOKYO PROFILE)」1953年 東宝 清水宏監督・脚本 モノクロ 出演:池部良 有馬稲子 小暮実千代 熱海サチコ 森繁久彌 丹下キヨ子 澤村貞子 伴淳三郎 小泉博 トニー・谷 村上冬樹 立花満枝 サンドイッチマンの上田(池部)は靴磨きのとし子(有馬)から迷子のみち子(熱海) を預かり、連れて歩くことで母親さがしをする。 一方、母親(小暮)はみち子をさがす途中、知り合いのきよ子(澤村)に出合ったり、 伴淳の易者に観てもらったり、万引きをして警察沙汰になったりするが説諭だけ で釈放された。 前半は池部と熱海、後半は池部と有馬のカップルで銀座を歩き回り、若旦那と 思しき小泉博、森繁と丹下のカップル、トニー・谷の英会話教室、丹下と村上・ 森繁と立花の2組のカップルが観劇する日劇・・・等々、有名人が少しずつ出演 しながら銀座の名所を紹介するような映画です。 長身で二枚目の池部良とオーバーオール姿の若い有馬稲子(20歳くらい)がデパ ートの屋上から銀座を眺める場面は絵になりますね。 また、路面電車が好きな人は都電が頻繁に出てきますし、走っているバスはほ とんどボンネットバス(TKKというロゴが横っ腹に大書されている)ですから、 バスマニアにとっても貴重な映画といえます。
503 :
大人の名無しさん :04/08/07 02:16 ID:VfYc/eEK
おっさんは金玉を取ろう。若返り、体臭が無くなる。
今日観た映画(CS) 「まごころ」1939年 東宝 成瀬巳喜男監督 出演:入江たか子 田稔 加藤照子 悦ちゃん 村瀬幸子 父敬吉(田)と母(村瀬)の夫婦喧嘩で敬吉と蔦子(入江)がかつて恋人同士だっ たことを知ってしまった娘信子(悦ちゃん)は、同級生で仲良しの蔦子の娘富子 (加藤)にそのことを話す。 たいへんよくできた筋書きで、加藤照子と悦ちゃん(なんという芸名!)という 二人の子役がいきいきと演技しているので、とてもよい作品に仕上がっている とおもいます。入江たか子も新妻役や娘役の時とはがらっと変わった言葉遣い で母親の落ち着き(強さ)のようなものをうまく表現していますね。 村瀬幸子は以前から思っておりましたが、ビシバシステム(解散したかな?)の 布施絵里と似ています。 川遊びから帰るとき、田に背負われた悦ちゃんがかつての恋人入江に田を 振り向かせるため、田の耳を引っ張るところなど遠慮会釈のない引っ張り方 ですが、父親に対する娘のおもいやりが窺えて、良い場面です。 この頃の映画のエンドマークは「終わり」とか「終」が多いと思いますが、 この映画では「をはり」になっています。
今日観た映画(CS) 「長崎の歌は忘れじ」1952年 大映 田坂具隆監督 出演:京マチ子 久我美子 アーリントン・ロールマン 滝沢修 根上淳 山内明 戦時中米軍の捕虜で死んだ佐伯道信(山内)が残した未完の楽曲をヘンリー(ロールマン) が戦後陶磁器の仲買人として来日した折に合作として完成させる。長崎で被爆 したときに失明した佐伯の妻綾子(京)は妹桃子(久我)の再三のすすめにも応じず、 ヘンリーと会おうとしないが、ある日偶然耳にしたヘンリーの演奏する夫の曲 を聴いて、徐々に現実を受け入れてゆく。 アーリントン・ロールマンという人は役者ではない(オペラ歌手らしい)ようですが、日本語 のセリフも結構多い役どころを無難にこなしています。 「あの手この手」(大映京都)と同じ年の制作ですが久我美子の髪がまだ長いの でこの映画のほうが制作が先ですね。 滝沢修という俳優さんが出てくると作品の格が、グンと上がります。ここでも 「京・久我姉妹の叔父で高名な陶芸家」という役を難なくこなして存在感があ ります。
うぉー 重要なことを書き忘れるところでした。↑ 桃子(久我)が参加しているアマチュアコーラスグループに「松葉杖の少女」と いう役名で我らが若尾文子様が出演していました。 今日観た映画(CS) 「戦艦大和」1953年 新東宝 吉田満原作 阿部豊監督 出演:田稔 佐々木孝丸 藤田進 見明凡太郎 中村伸郎 近衛十四郎 宮口精二 中山昭二 佐竹明夫 高島忠夫 関千恵子 久我美子 数少ない生還者のひとり吉田満の手記「戦艦大和ノ最期」を映画化した作品と して、新東宝が全力で取り組んだ一大絵巻。 帰りの燃料がない世界一の戦艦で特攻を敢行したわけですから、劇中の将校の セリフにもありましたが、アメリカから原油の輸入を停止された日本が大和を もてあましてしまったというのは事実でしょうね。 佐竹明夫は久我美子との仲を戦争で引き裂かれますが、「美わしき歳月」1955年 でも良いところまで行きながら木村功においしいところを持っていかれます。 無念だ。佐竹明夫。 ワタクシ戦争映画は苦手としておりますが、久我美子がちょっとだけ出演している のと「戦艦大和ノ最期」は名作であるとの評判を訊いておりましたので、 めずらしく最後まで観ました。
>>507 コリスガムさん
ワタクシは逆にこういうものだと書き込みが出来ますw
近衛十四郎(素浪人花山大吉?でしたよね?)はどんな役柄で出演でしたか?
>>508 しゃちさん
近衛十四郎は作戦参謀の役で冒頭、中村伸郎等といっしょに出てました。
もちろんセリフもあります。髷がないので暫らく気づきませんでした(わら)。
今日観た映画(CS)オマケ
「海軍特別年少兵」1972年 東宝 今井正監督 カラー
>>394 でも報告しましたが、自分が映っているかビデオで確認しましたところ、
まったくわかりませんでした。む、無念だ。
>>509-510 コリスガムさん
ありがとうございました。作戦参謀ですか〜。
実際に画面なりで見ると(ワタシの場合はズームイン朝ですがw)なかなか
判別できませんね。特にみんな同じ服装でずらりと整列でしょうから
どの角度から撮影して、自分は何処にいたのか?でかなり判りづらいのではないでしょうか?
今日観た映画(SC) 「或る女」1954年 大映東京 有島武郎原作 豊田四郎監督 出演:京マチ子 森雅之 芥川比呂志 船越英二 浦辺粂子 夏川静江 信欽三 若尾文子 沼田曜一 森雅之は有島武郎の長男であり、芥川龍之介の長男比呂志も出演しているという、 なんともゴーカな配役です。これで音楽担当が芥川也寸志だったらもっと濃厚な 内容(名実共に)になっていたかもしれません。 森雅之(客船の事務長)は定番の「インテリくずれのダメ男」とは正反対の「好色 で直情型」といった役どころです。いつもは控えめにしている独特のだみ声を おおいにはりあげております。 若尾文子(京マチ子の妹役)が寝ている部屋に入ってきて指で若尾の下唇を軽く なぞる(触れるか触れないか微妙)場面はとてもエロいです。やるなあ森雅之! 京に憧れ、若尾とほのぼのした関係になる気の弱い沼田曜一の役を、森と声が 同じ根上淳がやったらおもしろかったでしょうね。スクリーン(画面)を観てな いとどっちがどっちやらわからなくなって観ている方が混乱する映画・・・ん なわけないか。
今日観た映画(CS) 「また逢う日まで」1950年 東宝 今井正監督 出演:久我美子 岡田英次 杉村春子 河野秋武 滝沢修 風見章子 芥川比呂志 久我美子主演作品の中で最も有名な映画だとおもいます。 公開から50年以上経過して“ガラス越しのKISSシーン”だけが一人歩きしてい る感もありますが、それだけ多くの人に鑑賞されてきたということでしょう。 冒頭、三郎(岡田)の同級生で大泉滉が出演(セリフあり)しており、晩年と顔が 同じですぐわかりました。 風見章子は三郎の兄嫁役ですが、とてもきれいですね。「刑事くん」で桜木健一 の母親役をやっていた程度しか知りませんでしたが、やさしい表情は当時から 変わらなかったようです。 ラストシーンで蛍子(久我)が描いた三郎の肖像画と三郎の父(滝沢)が2ショット になりますが、顔が結構似ていると感じました。三郎にも三郎の父にも見える ように肖像画を描いたのかなあと想像しました。 あまり語られませんが、戦争で立て続けに3人の息子を失った父親の悲しみを、 その表情だけで表現した滝沢修は、やはりすばらしい俳優さんですね。
今日観た映画(CS) 「あすなろ物語」1955年 東宝 井上靖原作 黒澤明脚本 堀川弘通監督 出演:久保明 久保賢(山内賢) 岡田茉莉子 根岸明美 久我美子 三好栄子 浦辺粂子 村瀬幸子 木村功 小学校6年生の鮎太を演ずる久保賢はどこかで観たことがあるなあと思ったら、 山内賢でした。芸歴長いですね。久保明が高校生(旧制)役ですから兄弟で同じ 役を演じているわけです。また最近観ませんが、竜雷太の学園モノ(ニッテレ)に出 ていた土屋靖雄が中学生の鮎太の同級生役で出てました。 鮎太の成長に応じて3年ごとに相手役の女性が3名(岡田・根岸・久我)登場しま すが、いずれも勝気で積極的です。 高校生の鮎太の下宿には、高原駿雄 金子信雄 太刀川洋一 小山田宗徳といった 下宿人が居ますが、小山田宗徳はたいへんひさしぶりで観ました。 大昔、「グーチョキパー」とかいうTVドラマで観て以来かもしれません。
映画を観るペースが落ちた・・・(わら)
久しぶりに今日観た映画 「噂の女」1954年 大映京都 溝口健二監督 モノクロ 出演:田中絹代 久我美子 大谷友右衛門 進藤英太郎 浪花千栄子 今まで観てきた久我美子出演作の中でいちばん美しく撮れてるのではないかなあ と感じました。オードリー・ヘップバーンのようなショートヘアが良く似合って いると思います。 大谷友右衛門という俳優さんは現在中村雀右衛門という名前の歌舞伎の女形役者 だそうです。 ワタクシは箱根より東の地での暮らしが長いですから京都弁はよくわかりませんが、 田中絹代の京都弁のセリフはなかなか流暢な感じがします。 元々初子(田中)の愛人である医師(大谷)を娘:雪子(久我)にとられそうになる 場面での田中絹代の「母親」と「女」の間を揺れ動く演技は見ごたえがありますね。 「あの手この手」(1952年 市川崑)にも出演していた伊達三郎という俳優さんは この作品にも出演していますが、なんとなんと大映京都制作の映画に120本以上 出演しているすごい人でした。
517 :
アベベ :04/09/10 23:10:06 ID:6tHA4AuY
私、映画は余り観ていないので、流れに乗れないのですが、今日は、一言。 カラオケで、石原裕次郎や小林旭の歌を歌うと、画面に当時の映画のシーンが流れることがあります。 裕次郎も旭も若いけど、女優さんたちも若くて素敵です。 特に、浅丘ルリ子は抜群ですね。惚れ直しました。
518 :
コリスガム :04/09/11 19:04:13 ID:Y1b73ROf
>>517 アベベさん
ワタクシも以前は映画をほとんど観なかったのですが、CS放送で昔の邦画を観る
機会を得てからは、集中的に観ています。
もっともここ数日その反動で映画から遠ざかっておりますが。
>浅丘ルリ子
浅丘ルリ子や芦川いずみは奇跡ですね。美しい!
あと、東宝の若大将シリーズに出演していた星由里子もきれいですね。
つい先日、加山雄三といっしょにTVCFに出演しているのを観ましたが、まだまだ
その美貌は衰えていないように感じました。
519 :
コリスガム :04/09/13 20:14:33 ID:fbztczdq
CSチャンネルNECOでは「スーパージャイアンツ」を10月に放送するようです。 「鋼鉄の巨人」1957年〜1959年 新東宝 石井輝男監督 出演:宇津井健 高田稔 池内淳子 全9作品一挙放送とのことです。これは楽しみですね。
520 :
コリスガム :04/09/22 22:36:39 ID:EvELnqrp
CS日本映画専門チャンネルで「男はつらいよTV版」(第1話、最終話)を放送する ようです。10月23日9:00〜11:00が最初の放送です。 本年1月に放送していたものと同じですね。
521 :
コリスガム :04/09/30 21:33:07 ID:Uj+9QEB3
今日観た映画(ビデオ) 「また逢う日まで」1950年 東宝 以前CS放送で観たのですが、予約しておいたDVDが昨日届きましたので、 改めてじっくりと観ました。 東宝のDVDは初めて購入しましたが、邦画なのに日本語の字幕を表示できます。 これは聴力の弱い人にはたいへんありがたく、そうでない人にとってもふるい 邦画はセリフが聞き取りにくかったりするので良い機能だとおもいます。 岡田英次が久我美子に対して肖像画を描いてくれと言うと久我美子は、 「私、ヘッポコ絵描きだからこーんな顔に描けてよ。」 と言って顔を歪ませる・・・ という割とユーモラスなシーンがありますが、CS放送では「ヘッポコ絵描き」 が、どう聞いても「ポケカキ」としか聞こえなかったため、ここ1ヶ月くらい 小さな疑問でした。 危うく、『戦前には「ポケカキ」という名詞があったのだ』と無理に納得する ところでした。 滝澤修(岡田の父親役)と河野秋武(岡田の兄役)は表面上岡田と敵対する関係と して描かれていますが、岡田の身を案ずる親心から厳しい態度をとらざるを得 なかったわけです。 河野の臨終とラストシーンの滝澤の表情で、いかに岡田を大切に思っていたか がよくわかります。 名作といわれる映画は、やはりよくできているものだなあと思いました。
522 :
コリスガム :04/09/30 22:09:00 ID:Uj+9QEB3
今日観た映画(CS) 「乱れ雲」1967年 東宝 成瀬巳喜男監督 カラー 出演:加山雄三 司葉子 森光子 草笛光子 加東大介 土屋嘉男 藤木悠 成瀬巳喜男監督の遺作です。 とても有名な作品ですね。 観るまでは、梅雨明けの太陽のような加山雄三と成瀬巳喜男監督がどうしても 結びつかなかったのですが、どうしてどうして、素朴な加山雄三とやさぐれて 疲れた司葉子がすばらしい。 キャストは監督の意向でしょうが、なんとも「やるせなき」メロドラマです。 また、草笛(司の姉役)が公務員の遺族年金の説明をうけるところなど妙にリア ルです。「妊娠5ヶ月未満は付加給付の対象外・・・」とかなんとか。 しかし交通事故(死亡事故)の加害者の刑事責任と民事責任を微妙に混同してい るところがたいへん惜しいとおもいました。刑事裁判で無罪でも民事責任は免 れることはないと思うのですが。
523 :
コリスガム :04/10/02 17:15:46 ID:HS9o0LnC
今日観た映画(CS) 「石中先生行状記」1950年 新東宝 石坂洋次郎原作 成瀬巳喜男監督 出演:宮田重雄 渡辺篤 堀雄二 木匠久美子 進藤英太郎 池部良 杉葉子 藤原釜足 中村是好 三船敏郎 若山セツ子 飯田蝶子 三話のオムニバス形式になっておりまして、三話それぞれのストーリーに一話 :堀・木匠、二話:池部・杉、三話:三船・若山という若いカップルの淡い恋 模様がからんでくるという構成です。 石中先生役の宮田重雄は俳優ではなく、本業は医師で高名な画家でもあるとい う多才な人。セリフは少ないですが、優しい笑顔がとても印象に残ります。 渡辺篤は「建物探訪」の方ではなく(あたりまえ!)戦前からの名脇役の方です。 この2人が三話に共通の登場人物です。
524 :
コリスガム :04/10/02 17:16:52 ID:HS9o0LnC
523の続き 第一話の堀雄二と木匠久美子は東宝第1期ニューフェイス。堀は後年刑事役で映画でも TVでもおなじみですが、この頃は硬派な印象は全くないです。りんごの木の枝 に並んで座ってりんごをまるかじりしている2人ですが、カメラが切り替わって 2人の足だけを捉えると、揺れていた4本の足がゆっくりと止まり食べかけのり んごが同時に落ちてきました。なんとも奥ゆかしい表現ですが、2人がいかなる 状態になっているかはわかる訳ですから充分な表現ですね。 第二話の池部良と杉葉子は云わずと知れた「青い山脈」(1949年 東宝)の主役 です。この2人は風貌もさることながら、西欧人並のスタイルがとても絵になり ますね。それぞれの父親役:中村是好・藤原釜足と並んだところは好対照です。 池部良はトレードマークともいえる前髪が短いですが、おそらく前作が戦争映画 だったのかもしれません。 第三話の三船敏郎と若山セツ子も東宝第1期ニューフェイス。どもりのため寡黙な三船 敏郎と太陽のように明るい若山セツ子のカップルはその対比がおもしろいです。 ラスト近く少しずつコミュニケーションがとれるようになってきたところで、 「青い山脈」のテーマ曲を2人で歌うシーンは、なかなか気の利いた演出と思い ました。公開当初は「若山はともかく、なぜ三船が青い山脈なのだ?」と思っ た人もいるかもしれませんが、今観てみますとそれほどに「青い山脈」がヒット したのだと解釈できますから違和感はありません。また、どもりの人でも歌う ときは普通に歌えるということは良く知られていることです。 出演者がたいへん豪華で、短編三話という構成ながらそれぞれまとまりのある 作品で、たいへん得をした気分です。
525 :
コリスガム :04/10/02 22:15:49 ID:sP4N6otk
今日観た映画(CS) 「雪夫人絵図」1950年 新東宝 舟橋聖一原作 溝口健二監督 CS放送チャンネルNECOの番組紹介によれば〔TV初放送・ビデオ未発売〕 だそうです。 出演:小暮実千代 上原謙 柳永二郎 山村聡 浜田百合子 久我美子 浦辺粂子 加藤春哉 田中春男 夏川静江 東宝の労働争議は何回かあったらしいですが、このキャストで新東宝制作とい うのはその辺の影響かなあとおもいました。 信濃子爵家の姫君だった雪夫人に仕えるため上京してくる浜子を演じているの が本物の侯爵家の姫君:久我美子というのもおもしろいです。 信濃家の書生役の加藤春哉という俳優さんはTVの時代になっても主役こそない ものの頻繁に見かける、存在感のある俳優さんです。 浜田百合子は「ジャコ萬と鉄」(谷口版)でジャコ萬:月形龍之介の押しかけ女 房役を演った女優さんですね。目が恐い。
526 :
コリスガム :04/10/03 21:34:18 ID:g4YYi9qW
今日観た映画(ビデオ) 「背徳のメス」1961年 松竹 黒岩重吾原作 野村芳太郎監督 出演:久我美子 田村高廣 山村聡 高千穂ひづる 加藤嘉 城所英夫 同じ年に松竹で「ゼロの焦点」も制作されていますが、監督・音楽(芥川也寸志)・ カメラマン(川又昴)が共通ですね。 阿倍野病院の婦長(33歳独身)というのが久我美子の役ですが、医師の山村聡に、 酔って「オールドミスのクソババア、カサカサに乾きやがって!」などと罵倒 されるくだりは、なかなかしょっぱい場面です。 「雪夫人絵図」でもそうでしたが山村聡の悪役もけっこう決まってますね。 この俳優さんは悪役でも誠実な人の役でも説得力があるとおもいます。 存在感のある役者ですね。
527 :
コリスガム :04/10/04 20:36:01 ID:VUOlNqRZ
今日観た映画(CS) 「鋼鉄の巨人 スーパージャイアンツ」1957年 新東宝 石井輝男監督 「続鋼鉄の巨人 スーパージャイアンツ」1957年 新東宝 石井輝男監督 出演:宇津井健 池内淳子 中山昭二 大澤幸浩(健三郎) 田稔 てっきりTV映画かと思っておりましたところ、劇場用の映画だったということ が判明いたしました。正編・続編の公開時期をずらしてその都度観客に来館し てもらうという商法は映画ではめずらしいかもしれませんが、1本が50分くら いの長さですから興行上の小回りが利きます。 もうほとんど伝説として語られる宇津井健は体全体がけっこうマッチョなので 〔モッコシ〕度は意外と控えめだなあと感じました。 修道女役の池内淳子は、たいへん美しいです。 丹波哲郎を会長とする「池内淳子の処女を守る会」(副会長は宇津井!)が存在 したらしいのですが、〔さもありなむ〕ですね。 余談ですが、小坂一也と十朱幸代の結婚⇒離婚のとき〔スピード離婚〕という 点で比較の対象になった池内淳子と柳沢真一も、今思えばこの2組はキャラクタ ーが似ている気がします。なんとなくですけど。 子役の大澤幸浩は、どこかで観たことがあるなあとおもったら、青春シリーズ (ニッテレ)で生徒役を演っていた大沢健三郎ですね。「青春とは何だ」では俊足を 買われてラグビー部にスカウトされる藤井君の役。成瀬巳喜男監督作品にも複 数出演しているという俳優さんです。 戦前には東宝の二枚目スターだった田稔は、今回牧師の役です。
528 :
コリスガム :04/10/04 22:03:16 ID:VUOlNqRZ
今日観た映画(CS) 「あきれた娘たち(金語楼の子宝騒動)」1949年 新東宝 斎藤寅次郎監督 出演:柳家金語楼 花菱アチャコ 美空ひばり 浦辺粂子 月丘千秋 田中春男 清川虹子 久我美子 堀雄二 飯田蝶子 なんだかものすごい出演者です。美空ひばりが歌う場面は2箇所ありますが、 まだ小学生だというのに歌いだすとぐっと大人びて見えますね。 アチャコの「ホンマニモ−ムチャクチャデゴジャリマスルガナア」も聞けます。 内容を云々するのではなく、ゴーカな出演者のキャラクターを鑑賞する映画だ と思います。
529 :
コリスガム :04/10/08 20:07:00 ID:O/uesstV
今日観た映画(CS) 「スーパージャイアンツ 宇宙怪人出現」1958年 新東宝 三輪彰監督 出演:宇津井健 田原知佐子(原知佐子) 国方伝 シリーズ7作目 原知佐子は当時田原知佐子という芸名だったようです。 池内淳子のケコーンで役が回ってきたのかどうかは不明ですが、 気が強そうなところはけっこう似たようかんじですね。 実相寺昭雄監督の奥さんです。 国方伝は新東宝の映画に多数出演した俳優さんだそうですが、 少し検索してみましたところ、「忍者部隊月光」「チャンピオン太」「アッちゃん」 などのTVドラマにも出演していたようです。 で、最近どこかで見たことがあるなあと思っていたら、「恋文」(1953年新東宝) で森雅之の弟:洋役の道三重三と同一人物であることが判明しました。 どちらの名前も風変わりです。
530 :
コリスガム :04/10/08 21:05:23 ID:O/uesstV
今日観た映画(CS) 「幽霊男」1954年 東宝 横溝正史原作 小田基義監督 モノクロ 出演:河津清三郎 岡譲司 田中春男 藤木悠 三條美紀 塩沢登代路(とき) 出演者が渋い俳優ぞろいで画面が地味です。金田一耕助役が河津清三郎という のは渋すぎます。 殺人事件が起きるモデルクラブにはきれいどころが数名いますが、無名の女優 さんばかりで華やかさに欠けます。そこそこきれいな人が多いのですが。 田中春男という俳優さんは戦後からTVの時代まで存在感のある脇役ですが、 池部良著「心残りは・・・」という随筆集によれば、メイクさんが眉毛(付け毛) を忘れたとき、とっさに自分の陰毛を切り取って眉毛に貼り付けたというエピ ソードがあるそうです。気合の入った役者さんです。
531 :
コリスガム :04/10/10 18:15:17 ID:c8MKF4Ea
今日観た映画(CS) 「素晴らしき日曜日」1947年 東宝 黒澤明監督 出演:中北千枝子 沼崎勲 菅井一郎 中村是好 渡辺篤 堺左千夫 2時間近い作品ですが、30分程度短縮して80分〜90分くらいの長さにできるので はないかと思えるほどに散漫な印象を受けました。 特に後半は間延びした場面が多く、どこで終わってもおかしくないと感じました。 主演の中北・沼崎ともに新鮮でのびのびと演技しており、脇役も達者な俳優さん 揃いなので、もう少し何とかならなかったのかなあと思うと残念ですね。 で、中北千枝子が〔映画を観ている観客に拍手を要求する場面〕は、ラストシー ンにしたら少し違ったかもしれませんが、やはり違和感があります。
532 :
コリスガム :04/10/10 19:17:12 ID:c8MKF4Ea
今日観た映画(CS) 「吸血蛾」1956年 東宝 横溝正史原作 中川信夫監督 モノクロ 出演:池部良 久慈あさみ 千秋実 中北千枝子 安西卿子 塩沢登代路(塩沢とき) 有島一郎 東野英治郎 斎藤達雄 金田一耕助役が河津清三郎から池部良になり、千秋/有島/東野/斎藤といった 脇役も充実した2作目。 きれいどころの一角、久慈あさみは宝塚の男役だった女優さんで、後に森繁 久彌の社長シリーズで社長夫人をやってます。 中北千枝子はほんの少し出演するだけですが、「素晴らしき日曜日」に較べま すと、ぐっとスリムになって別人です。 久慈あさみ/斎藤達雄/池部良と、並んで話す場面がありますが、ふるい邦画 ファンにはうれしい場面です。
533 :
コリスガム :04/10/11 17:46:44 ID:MvExejyQ
今日観た映画(CS) 「マンモスタワー」1958年 TBS 出演:森雅之 森繁久彌 滝田裕介 芦田伸介 岩崎加根子 斎藤達雄 金子信雄 浜田寅彦 下元勉 三島雅夫 殿山泰司 兼高かおる これは正確には映画ではなくTVドラマです。ほとんどモノクロのVTRで、 屋外撮影の部分だけフィルムを使っています。 当時VTRがあったことすらあたらしい発見です。 屋外撮影がフィルム撮りなのは、たぶんカメラがスタジオから持ち出せないく らい大きかったからですね。 東京タワーができて、テレビが映画を凌駕してゆく時代の、映画製作会社部長 黒木俊介:森雅之のドラマです。 森のよき理解者である常務に斎藤達雄、もと弁士の初老の男に森繁久彌、森夫 人:岩崎加根子の弟でテレビ局の若手プロデューサーに滝田裕介といった配役 ですが、カメラは森雅之を中心に捉えており、ひょっとすると映画俳優森雅之 のテレビデビュードラマといった意図があったのかなあとおもいました。 森vs森繁/斎藤vs森といった2ショットはたいへん贅沢であります。
534 :
コリスガム :04/10/21 18:45:26 ID:WlS5r0be
むむ、ずいぶん休んでしまった。
535 :
コリスガム :
04/10/28 19:57:54 ID:8Oc0cuqC 今日観た映画(CS) 「夏の嵐」1956年 日活 中平康監督 モノクロ 出演:北原三枝 三橋達也 小園蓉子 津川雅彦 汐見洋 北林谷栄 金子信雄 北原三枝の出演している映画を初めてきちんと観ました。 同世代の司葉子に似ている気もしますが、もっと硬質な感じです。 三橋達也もうんと昔に観た「勇者のみ」という米映画以来ひさしぶりに 映画で観ました。とてもカコイイ。 で、なんといってもこの映画では“おばあさんではない”北林谷栄が観られます。 当時45歳くらいだとして、小園/北原/津川の母親役ですから、ほぼ実年齢の役です。