「あの頃、F−BLOODのポスターが三茶に貼ってあったんですよ、「なんすか?
F-BLOODって」「知るか!おい、あれ破って来い!」って言ってましたね。
けど、そんなことよりも、俺としてはやっぱり自分を見直す的なところの
ためにこの本は書いたつもりなんで。これを読んで、「なんだよ高杢!」
って思った人たちも、10年くらい経って読み直せば違う見方になるかも
しれない。そう願ってます。」
(中略)
●一回、死を覚悟したら変わりますよね
「これはほんと、否が応でもね。に、昔だったらわだかまりがあったりとかして、
ほんとは好きなのに好きって言えないとかあったけど、今は「いろいろあるか
もしれんけど、やろうよ」とか正直に言えるようになったからね。まさか俺の
口から再結成の話が出るとは思ってないからさ」
●「あんな本を出したのに?」みたいな
「そうそう。政治が一番、鳩が豆鉄砲食らったような顔してましたね。「な、な
に言ってんの、タカしゃん?」って感じで。でも「できるできないじゃなくて
気持ち的にはやってもいいかなって思ってるよ。誰か死んだ後にやるよりは、
いいんじゃない?」と思ったわけ。だって、自分が死ぬ思いをしても「あれだ
けは許せない!」とかいうのはないし、そこまで引きずるなら殺しに行ってる
よ。あれだけきつい思いをしたら、もう大したことないね。そう思わなかった
ら書けなかったと思う。」