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ルポライター ◆B.J.64Zpt. :
毎日新聞 2003年7月24日 26面【社会 事件 ひと 話題】
精神医療審査会
退院や処遇改善請求審査
6割が1ヵ月超過
<< 精神病院の入院患者からの退院や処遇改善の請求を審査する全国59の「精神医療審査会」の6割で02年度、
審査機関が平均1ヶ月を超える長期に及び、厚生労働省の通知に違反していることが毎日新聞の調べでわかった。
厚労省は患者の人権が守られていないとして、01年の通達で審査機関の短縮を求めたが、その時点よりさらに
悪化しており、同省は実態調査に乗り出す。
同省は、今国会で成立した心身喪失者医療観察法案が、患者の人権を侵害するとの批判を受ける中で、
精神医療全体の底上げを公約しており、その柱となる審査会の改革が急務となっている。
厚労省通知(審査会運営マニュアル)では、請求を受理してからおおむね1ヵ月以内に理由の要旨を
患者に通知するよう定めている。毎日新聞は今年3月までに、47都道府県と12政令都市に対し、02年
4月〜12月に審査請求を受理して結果を通知するまでの日数の平均を尋ねた。