592 名前:ポルポル 投稿日:03/07/20 23:59 ID:FDMIt8i/
これも重要な記事ですな・・。
<インターフェロン>抗がん遺伝子の活性化確認
インターフェロンが、がん細胞の増殖を抑制する遺伝子の働きを促すことが、
東京大大学院の谷口維紹教授(免疫学)と高岡晃教講師らの研究で分かった。
インターフェロンと抗がん剤の併用で、治療効果を落とさずに副作用の少ない
治療の実現が期待される。17日の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表された。
がんに対する一般的な放射線や抗がん剤の治療は、DNAに損傷を与えることで、
がん細胞の増殖を抑制するp53遺伝子を活性化させる。
研究グループが実験で細胞にインターフェロンを与えたところ、p53の働きが活発化し、
がん化が抑制された。さらに、ヒトの肝臓がんの細胞にインターフェロンを投与したところ、
低量の抗がん剤の投与でも、がん細胞が死滅することが確認された。
インターフェロンは、ウイルス感染によって体内で生産されるたんぱく質。
抗ウイルス効果があり、肝炎の治療などに使われている。抗がん作用も知られていたが、
その仕組みはよく分かっていなかった。放射線や抗がん剤には白血球の減少や
脱毛などの副作用があることが問題になっている。
【足立旬子】(毎日新聞)
[7月17日3時2分更新]