【マターリ】★30代以上で麻雀しませんか?2【関東】

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250はい、お茶です ◆GGQ31ZFjpI
「それゆけ不良中年団」その1:串焼き屋篇

待合せの時間はPM8:45だった。
私は混雑する店の前で彼等を待ったのだが、誰一人現れない。
「ご予約のくらのすけ様〜」私は店員に呼ばれるままテーブルについた。
その時、今日の主催者であるK氏から携帯電話に連絡が入った。
「時刻を一時間間違えてた〜、わははは」まったく悪びれる事もなく彼は笑った。
「そうかい、でもあまり慌てて来て事故でも起すといけないしね、
 まあ私がいるから安心して、気を付けてこちらに向ってくれよ」
温厚な私はそう言うと電話を切った。
私は店員に烏龍茶とジンジャーエールを頼み、煙草に火を点け気持を落ち着けた。
ほどなくT氏が、続いてJ氏が到着した。
「あれKさんは?」
「遅れてくると連絡があったんだ、まあPM9:15頃には着くんじゃないかな?」
「それじゃ、先に飲んでいよう」「そうだね、そうしよう、どうせ割り勘だし、はっはっは」
遅れてくる彼等にすまないと思いながらも、私はその意見にしたがった。
待っている者よりも、待たせている者のほうが心苦しいものだという事を私は知っている。
が、K氏にそれが当てはまるかどうかは、私は知らない。
二人はジョッキでビールを、私は冷酒を注文した。
結局最初から遅れてくる予定だったM氏と一緒に、
K氏が店に入ってきたのはPM9:30を過ぎていた。

4人で何杯かのビール、私は冷酒をもう一杯飲みながら、
不景気な世の中の事、日夜我々が戦っている社会悪の事、
より良い世の中にするには我々がどの様な事を成すべきかなどを語り合った。
幾つかの素晴らしい提案がなされ、我々の未来が輝かしく思える様になった時、
「さて、飲むのはこれまでにしよう。次は楽しい麻雀の時間だ」とK氏は言った。
麻雀倶楽部に電話をしてみると、丁度台があいていた。
我々は速やかに支払いを済ませ、新宿の街を軽やかに移動した。
店を出たのはPM10:30。歩道はまだ人で溢れていた。
251はい、お茶です ◆GGQ31ZFjpI :03/05/25 13:02 ID:MtY8biNy
「それゆけ不良中年団」その2:麻雀激闘篇

麻雀は4人でするゲームである。我々5人はまず抜ける順番を決める事にした。
「俺は最初は抜けて少々酔いを醒ましたいな」K氏は笑いながら言った。
そう言ったK氏は最初の抜け番だった。
「おや、私が酔っている時こそがチャンスなんだぜ」私も笑いながら言った。
そう言った私は最初の半チャン、ラスだった。

開始早々2回続けてJ氏がトップを取った。
皆はその時ある事を忘れていたのに気がついた。
今日の合言葉は『無敗のJ氏を倒せ!』だったのだ。
和やかな雰囲気が一変し、殺伐とした雰囲気が漂い始めた。
誰もがJ氏を意識し、J氏にだけは勝たせまいと必死に牌をツモりあらゆる技を駆使した。
その甲斐あってかJ氏はその後一度もトップを取れなかった、
しかし彼はラスを引かないのだ。
しぶとい、固い、それを普通は巧いと言うのだが、シャクなので誰も口にしなかった。
その殺伐とした雰囲気の中、心優しきナイスガイのT氏だけはついぞ波に乗る事が出来なかった。
結局の所その他の3人はJ氏を負かすと言うよりは、
仲間内で取り合いJ氏より優位に立っていただけなのだった。
半チャン10回、勝ったのはK氏とJ氏、トントンがM氏と私だった。
J氏無敗伝説はまだ続いたままであった。我々は敗北したのだ。

麻雀倶楽部を出た時はもうAM9:00を過ぎていた。
「ビルの白い壁が眩しいよ」とM氏がエレベーターから外を眺めて言った。
「酒を飲んで、徹夜麻雀で朝帰り。まったく我々は不良中年だな」K氏が吐き捨てる様に言った。
「その上そのあと寝ずに競馬場へ行く者もいる」

我々は新宿で別れた。ある者は家で睡眠に就く為に、ある者は仕事場へ。
私は一人新宿発の私鉄に乗り、競馬場のある街へ向った。
五月の日差しは木々の緑を鮮やかに照らしていた。今日は絶好のオークス日和だ。