【1−10】30代ひたすら数え歌を綴るスレ【限定】

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109○ろ ◆igMARUuJ9c
九つ この夏寒いけど 夏はやっぱりこの噺


無理やりで、このスレを借りる形かもですが、よろしくお願いします。
先の>>103に続き【怪談】のようで、そうでないかもしれませんが、しばしお付き合いを。

これも私の台額時代の話です。前記のように地方暮らしの生活の中で、都会ではできない
楽しみ?に、肝試しみたいなアソビが、ふんだんにできる環境にあります。下宿の周りは
人家も灯りも少ない、肝試しにはもってこいの環境です。しかしながら、アソビが高じれば、
エスカレートしてきます。それは、もろミステリースポットへのドライブ・・・・・
比較的近場に、S糸の滝、という観光的にも有名なスポットがあります。同時に滝といえば、
自殺の名所でもありますが・・・・・このアソビとしてのミステリースポットドライブは、上級生が
無理やり下級生をそのスポットへドライブに誘い、下級生をそのままそこへ置き去りにする
というのが、ひとつのやり方でした。で、今宵も、そのアソビが決行されました。目的地は
そのS糸の滝。車中でもそれなりの脅しが、下級生を震えあがらせます。そして、現地到着。
駐車場から、その滝の見える滝壷へと、皆が進んで行きます。その間も、脅しが続きながら、
滝壷へ到着しました。すると、どこからともなく、「う〜〜〜〜・・・・・・」と、まるで、人の
うめき声がのようなものが聞こえてきます。ここまでの上級生の脅しに慣れてしまった
下級生達は、もう驚きません。どうせ誰かが脅してるんだ・・・・・
110○ろ ◆igMARUuJ9c :03/08/22 00:27 ID:FhsBIbTl
スマソ もう1レス 使います


しかし、その途端、皆が見てしまったのです。滝壷近辺に、白く浮かぶ物体を!!
「う〜〜〜〜・・・・・・」  うめき声は、間違えなく、その辺りから聞こえてきてます。
意を決して、一人の下級生がさらに近寄ると・・・・・・
そこには、水面を真っ赤に染め、その真ん中に浮かぶ、人間の姿!!!

まぼろしではありません。そこには、うめき声をあげて、見るも無残な姿で人間が浮かんで
いるのです!明らかに、人が死にかけている。状況から判断するに、自殺を図った直後です。
一隊は、我も忘れて、とにかく救援を呼びに行きました。既に閉まっている土産物屋をたたき起こし
、救急や警察を呼ぶのにおおわらわ。やがて、それらが到着し、救急の手によって、自殺者は
保護され、警察の現場検証が始まります。もちろん、彼らは「なんでこんな時間にいるのか?」
という不審者扱いで、厳しく問いただされました。しかし、検証の結果、滝の上方に自殺の意図が
確認され、彼らの疑いも晴れました。

彼らが発見したときには、まだその方は意識があったわけですが、治療の甲斐もなく、
お亡くなりになりました。

後日、発見した彼らの元へは、御遺族の方から、発見の御礼が届けられたとの事です。
その御礼は、彼らのお清め代(早い話が酒代)として、使われたそうです。