ﾟ☆*主治医が大大好き+｡陽性転移？１６♪*．☆｡゜

１０年近く前、先生が書いた小説を見つけた。
（医学書の中に、何故か場違いに、先生の執筆部分だけ小説仕立てだった）
当時、自分が先生の所に行くのをやめたくらいの頃に出版されてる。

主人公の精神科医が惚れてる女性患者がいて、
でもそれは最初と最後にほんのちょっとだけ、
あくまで主人公の回想の中でしか出てこないし、
それだけ読んだらどんな女性かはわからない。

その最後の回想の部分で、ある小説の有名な一節を引用してた。
でも、その引用された小説って、ストーリーとか登場人物の名前が、
実は先生と自分の関係にちょっとダブる部分があることを知った。
（読んだ順番が、先生の小説→引用された小説）

先生、ほんの１行だけど、わざわざこの小説引用するって、
絶対狙ってやってるでしょう…って気付いたら、
ぼろぼろ泣いてしまった。
でも、その小説が引用されている本当の意味は、
先生と自分にしかわからない。

お世話になっていた頃、何度か先生に思いを伝えたけど、
その度にずっとはぐらかされていた。
だけど、本当は、先生は………ばっかじゃないの。

先生、どれだけつらかったんですか。
こんな小説にわざわざこんな暗示を仕込むなんて、
先生、本当は私に、自分の気持ちに気付いて欲しかったんじゃないのですか？
でも、自分の立場上、それは許されないと思っていたからこそ、
表面上はずっと隠していらっしゃったし、こちらも気付かなかった。

１０年近く経ってから気付くなんて…。
今更気付くくらいなら、一生気付かない方が良かったかも知れない。
先生の馬鹿。残酷だよ、こんなの。



ってか、一般人が容易に医学書を買えるようにした
アマゾンが悪い。（←八つ当たり）