本から名文を抜粋して紹介するスレ

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305優しい名無しさん:2012/02/08(水) 23:03:42.63 ID:VVG9Y0xX
>>303、>>304
書き込みを、どうもありがとうございます!m(__)m
306優しい名無しさん:2012/02/08(水) 23:51:31.96 ID:VVG9Y0xX
自分なんて消してしまって、いいものを創れたら。塩谷とか、たけちゃん
とか、ぶちょーとか、おおばたんと楽しく語らったら、今夜はそんな夢を
見ながら眠りたい

茂木健一郎 クオリア日記 2012/01/15
ttp://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2012/01/post-b5d7.html
307優しい名無しさん:2012/02/11(土) 16:32:36.28 ID:W1911Fbu
名文というか、美しい文だと思ったのは
「我が愛する詩人の伝記」室生 犀星の中の立原道造についての所。
高校時代、このように美しい文章が書けたらいいなと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「「センセイ、僕こんなになちゃいましたよ、ほら、これを見てください。」
 立原はふとんの中で大事にしまってある自分の手を、
いくらか重そうにして、出してみせた。

それは、命のたすからないことを対手あいてに知らせるための手であり、
本人はそれでいて未だ充分にたすかる信仰を持っている手でもあった。

私はそれを眺め、手が生きている間は書けるよ、こいつが動かなくなると書けなくなると言った。
立原は嬉しそうに笑い、生きている大切な右の手をまたもとの胸の上にしまった。

私は人間の手というものがどれほどの働きと、
生きる証拠を重い病人に自信を持たせているかを、知ったのだ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 



308優しい名無しさん:2012/02/12(日) 05:20:13.50 ID:gRTVNoOS
>>307
書き込みをどうもありがとうございます!m(__)m
なんだか素敵な文章ですね。
309優しい名無しさん:2012/02/13(月) 05:09:08.78 ID:mXryrlB8
>>228、>>229
今改めて読んで、深い文章だと思いました。
310優しい名無しさん:2012/02/13(月) 05:10:21.68 ID:mXryrlB8
>>230
の文章も深いと思います。
311優しい名無しさん:2012/02/14(火) 10:25:21.93 ID:orJQ+vqH
め‐くそ【目△糞・目△屎】めやに。
--鼻糞はなくそを笑わらう 自分の欠点に気づかないで、他人の欠
点をあざ笑う。

(「旺文社 国語辞典 [第八版] 松村明 山口明穂 和田利政 扁 Obunsha」〔一二六五〕)
312優しい名無しさん:2012/02/15(水) 23:51:20.20 ID:fWSsCwy4
高校時代にたくさん本を読んだが
内容よりも文章の美しさに惹かれたものが多かったように思う。
「岡本かの子」は塾の教材に使用されていて好きになった。
中でも「金魚撩乱」は情景の色の描写が鮮やかで記憶に残る作品だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雨は止んで空の雲行は早かった。
鉛色(なまりいろ)の谷窪の天地に木々は濡(ぬ)れ傘(がさ)のように重く搾(すぼ)まって、
白い雫(しずく)をふしだらに垂らしていた。
崖肌は黒く湿って、またその中に水を浸み出す砂の層が大きな横縞(よこじま)になっていた。
崖端のロマネスクの休亭は古城塞(こじょうさい)のように視覚から遠ざかって、
これ一つ周囲と調子外れに堅(かた)いものに見えた。
 七つ八つの金魚は静まり返って、藻や太藺(ふとい)が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
耳に立つ音としては水の雫の滴(したた)る音がするばかりで、他に何の異状もないように思われた。
魯鈍(ろどん)無情の鴉(からす)の声が、
道路傍の住家の屋根の上に明け方の薄霧(うすぎり)を綻(ほころ)ばして過ぎた。


いま、暴風のために古菰がはぎ去られ差込む朝陽で、彼はまざまざとほとんど幾年ぶりかのその古池の面を見た。
その途端、彼の心に何かの感動が起ろうとする前に、彼は池の面にきっと眼を据え、強い息を肺いっぱいに吸い込んだ。
……見よ池は青みどろで濃い水の色。
そのまん中に撩乱として白紗(はくしゃ)よりもより膜性の、
幾十筋の皺がなよなよと縺(もつ)れつ縺れつゆらめき出た。
ゆらめき離れてはまた開く。
大きさは両手の拇指(おやゆび)と人差指で大幅に一囲みして形容する白牡丹(ぼたん)ほどもあろうか。
それが一つの金魚であった。
その白牡丹のような白紗の鰭には更に菫(すみれ)、丹(に)、藤(ふじ)、薄青等の色斑があり、
更に墨色古金色等の斑点も交って万華鏡(まんげきょう)のような絢爛、波瀾を重畳(ちょうじょう)させつつ
嬌艶に豪華(ごうか)にまた淑々として
上品に内気にあどけなくもゆらぎ拡(ひろ)ごり拡ごりゆらぎ、更にまたゆらぎ拡ごり、
どこか無限の遠方からその生を操られるような神秘な動き方をするのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
313優しい名無しさん:2012/02/18(土) 03:27:52.17 ID:JXxMwZns
>>312
レスを、どうもありがとうございます!!!m(__)m
314優しい名無しさん:2012/02/20(月) 05:54:32.90 ID:7IFY1wND
まるちゃん「きたな汚いと思ってたもの物ほどきれいかもね」
友蔵「キューリーふ夫じん人も気がつかなかったこと事じゃよ」

(「RIBON MASCOT COMICS ちびまる子ちゃん 【8】 さくらももこ 集英社」127ページ)
315優しい名無しさん:2012/02/21(火) 06:39:13.52 ID:xdr3/9X9
98の訂正です。

“・03|脳にとって良いことは何か
‐中略‐
 本当に「脳に良いことは何か。」これをきちんと理解することは、実はピンチをチ
ャンスに変える上ではとても大切なことだと、僕は考えます。

さて、脳にとって本当に良いこと。

 僕は、それは「偶有性」であるとお答えします。
「偶有性」とは何かというと、「自分が知っていること」と「自分が知らないこと」
とが混ざり合っている状態です。別のいい方をすれば、「予想できること」と「予想
できないこと」とが混ざり合っている状態、「慣れ親しんでいて安心できること」と
「新しくて不安であること」とが混在している状態です。それが一番脳にとって良い
刺激になるのです。”

(「The Brain wins the days for you ピンチに勝てる脳 茂木健一郎 集英社」25頁、26頁)
316優しい名無しさん:2012/02/21(火) 06:44:05.67 ID:xdr3/9X9
111の訂正です。
 “では、なぜ「偶有性」は脳に良いのでしょう。
 それは、常にそこから学ぶことができるからです。「自分の知らないこと」、「慣れ親
しんでいなくて不安であること」「予想できないこと」、そのような状態からこそ、人
間は新しいことを学んでいきます。
「偶有性」を栄養素としてこそ、脳は一生学び続けていくのですが、そのときに「○
○が正解≠ナある」と、あらかじめ決めつけることは、もっとも脳の学びを阻害し
てしまうことなのです。‐中略‐
 脳にとって一番良いこと。実はそれは「何が正解≠ネのかわからない」という状
況なのです。”

(「The Brain wins the days for you ピンチに勝てる脳 茂木健一郎 集英社」28頁)
317優しい名無しさん:2012/03/17(土) 18:59:24.67 ID:iEfwbhvE
“この事件の犯人が私だということが家族にバレたらどれだけ責められるであろ
うか。普段それほどかわい可愛がっていなくても、こういう時ばかりは皆いち一よう様にきび厳し
いのがうちの者達の性格だ。”

(「たいのおかしら」さくらももこ 集英社文庫 49ページより抜粋)
318優しい名無しさん:2012/03/17(土) 19:00:49.57 ID:iEfwbhvE
317の訂正です。
×いうこと○いう事
319318:2012/03/17(土) 19:02:03.36 ID:iEfwbhvE
また間違えた(^_^;)
×いう事○いうこと
320落ち着け自分:2012/03/17(土) 19:03:45.28 ID:iEfwbhvE
orz
317で合ってた。
321320:2012/03/17(土) 19:04:59.40 ID:iEfwbhvE
また間違えた(^_^;)
318で合ってた。
322227:2012/03/18(日) 02:50:44.87 ID:QK+nSqk+
227をもう一度紹介します。

“脳に巣くう「とらわれ」から逃れる法
 
 では、自分自身を認めてあげるにはどうすればよいのでしょうか。
(中略)
 また人は時に、自分が受けた仕打ちからではなく、自分がとった行動に後悔や罪の意識を
感じ、自分に自信がなくなる場合があります。
「あんなひどいことをしてしまったお前に、幸せになる権利はないぞ」と、自分自身にしつ
こく言い聞かせてしまうのです。これでは気持ちよく過ごせるはずがありません。
 脳の研究者ハリエット・ゴブリンズは、
「『自分に責任をもつこと』と、『自分を責めること』の区別ができたとき、人は初めて新し
い選択ができます。そして本当に自分を認めることができるのですよ」と言います。
 過去の過ちを変えることはできませんが、ほんの少し発想を転換すれば、それを正しい道
に引き戻すことができるでしょう。”

(『 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
  夢 才能 運…… 日常生活 「脳にいいこと」だけをやりなさい! 頭のいい人は「脳の使い方」がうまい!』 
マーシー・シャイモフ[著] 茂木健一郎[訳] 三笠書房 75ページ、76ページ)



323優しい名無しさん:2012/03/18(日) 03:43:24.09 ID:QK+nSqk+
29、167をもう一度紹介します。

“●脳が「ダイナミックな変化」を起こす!
 
 絶対に見逃してはならないポイントは「人は変わることができる」ということ。
 これは脳科学でも実証されています。
 多くの日本人は「人は変わらない」という理論が好きです。たとえば、血液型で人を分類
して「A型は結局こういう人」という運命論や宿命論で自分を決めつけるといった類(たぐい)です。
 あるいは、「日本人が英語をマスターするためには、○歳までに始めないとダメ」とか
「○歳までにピアノを習っておかないと絶対音感は育たない」など、何事においても「限界
説」が幅を利かせています。
 しかし、脳科学から見ると「人は変わることができる」ということこそ事実です。 この事
実を活かすことで脳は感情や記憶の中心となる回路をつくり変え、身体全体にダイナミック
な変化が起こるのです。
「自分はこのままだ」と思うことは、あなたとあなたの脳を息苦しくします。
「私はなりたい自分になれる」と信じること、希望をもつことこそが、あなたのこれからの
道を大きく拓きます。
 この本は、読めばちょっとした驚きの連続かもしれません。
「こんなに楽観的でいいのかな」と周囲に思われるかもしれませんが、それでいいのです。
そんなあなたが、結局一番おもしろい人生を歩んでいけるのです。
 芋虫が蝶になるような変容をする----その変化を自分にも起こすことからすべては始まり
ます。
 あなたもこの本の「素晴らしい幸運をつかむ力」を活かしてください。”

(『>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
 夢 才能 運…… 日常生活 脳にいいことだけをやりなさい! 頭のいい人は「脳の使い方」がうまい!
マーシー・シャイモフ[著] 茂木健一郎[訳] 三笠書房』14ページ「訳者のことば」より)



324優しい名無しさん:2012/03/23(金) 16:39:59.69 ID:Wie+zn2L
ここ著作権侵害じゃない?
名文って記憶に残るような一行のことでしょ
325優しい名無しさん:2012/04/02(月) 13:38:34.47 ID:gYwutXWA
出典を明らかにしてるから問題ない。
326優しい名無しさん:2012/04/16(月) 00:42:12.97 ID:lsn0yFBo
使い古しの、すっかり薄く丸くなってしまった石鹸を見て、ちょっと待ってくれ
という気分になってみたりすることが、たぶん、誰にでもあるはずだ。
日々、こすられ削られていくうちに、新しくフレッシュであった時の姿はみるみる
失しなわれていく。まるで-------と、そこで思ってもいい。これじゃまるで自分のようではないか、と。
327優しい名無しさん:2012/04/16(月) 00:48:10.73 ID:lsn0yFBo
日常的に、あまりに日常的に日々を生きすぎてしまう中で、ぼくらはおどろくほど丸くなり、
うすっぺらくなっている。
328優しい名無しさん:2012/04/16(月) 00:51:17.40 ID:lsn0yFBo
使い古しの石鹸のようになって、そのことのおぞましいまでの恐ろしさにふと気付き、
地球の自転を止めるようにして自らの人生を逆回転させてみようと思うのはナンセンスなのだろうか。
329優しい名無しさん:2012/04/16(月) 00:54:50.28 ID:lsn0yFBo
周囲の人たちは昨日までと同じように歩いていく。それに逆らうように立ち止まってみる。
それだけで、人は一匹狼だろう。
「たった一人のオリンピック」 山際淳司
330優しい名無しさん:2012/04/27(金) 01:56:07.77 ID:lPdPURcl
きみは、なかでも最上の傷を持っていることを忘れないようにしたまえ。そして、感謝するんだな。
われわれの傷は、過去が現実であったことを想起させる力を秘めている。実際、それは過去ですらない。それこそは現実なのだよ。

われわれが生きているのは、すこぶる原始的な時代だと思わないかね、ウィル?野蛮でも、聡明でもない。中庸とは、呪わしいものだ。
もしこの世が理性的な社会なら、わたしは殺されるか、何らかの目的に利用されるか、二つに一つだろう。


レッド・ドラゴン シナリオ・ブック/トマス・ハリス原作 テッド・タリー脚色
331:2012/06/15(金) 05:19:13.41 ID:jtTh5reV
326〜329さんと、330さん、
書き込みをどうもありがとうございました。m(__)m
324さん、325さん、書き込みをどうもありがとうございました。
332331:2012/06/15(金) 05:19:53.04 ID:jtTh5reV
著作権については、
333332の続きです:2012/06/15(金) 05:22:59.27 ID:jtTh5reV
出典を明らかにしているので多分ですが、問題は無いと思います。
このスレッドのタイトルは「名文を」ではなくて、「良いと思う文章を」に
すれば良かったと今は思っています。
334優しい名無しさん:2012/06/15(金) 06:24:15.73 ID:jtTh5reV
  親鸞はぶ父も母のきょう孝よう養のためとて、一返にても念仏もうしたること、いまだそうらわず。
ー中略ー
 それはともあれ、そのときの私は、非常に驚きました。一つには、念仏とは、死者供養のものと
いう思いがありました。また、ようやく子どものために念仏しようという思いに、なったばかりで
あったという二つの事情が重なって、驚きとなったと思われます。まず、もっとも身近な者を助け
ることができるといわれる五章の冒頭で、「父母の孝養のためとて、一返にても念仏もうしたるこ
と、いまだそうらわず」と言われる。何を言われようとしているのかと思われました。また、それ
まで自明のこととしてあった「念仏」に、はじめて問いが生まれました。「念仏」とは、何だろう。
聖人は、身近な者を助けることができます、と言われるこの五章の冒頭を、どうして、そのような
言葉ではじめられたのであろう、と思いました。そして訊ねてみますと、次のように言われます。
  そのゆえは、一切のう有じょう情は、みなもってせ世せ々しょう生じょう々の父母兄弟なり。いずれもいずれも、このじゅん順
  じ次しょう生に仏になりて、たすけそうろうべきなり。
 いま、この教えを、私なりの言葉で申しますと、こうです。一切の生きとし生けるものは、生ま
れ合せたその時代その時代において、その生き方、姿は変われども、命としては父母兄弟に等しい
のです。どの命も、この次に恵まれた生において仏様となって助けるようになります。私は、いま、
やや私釈を混えて、このように解釈させていただきましたが、こう解釈いたしまして、いっそうわ
からなくなったものでした。どうして、一切の生きものを、自分の親兄弟と思うことができましょ
う。人間とは、他の生きものと違って、自分の親兄弟をはっきりと意識している存在です。それが
認識できているからこそ人間であり、また、それを認識していく過程において人間となるものです。
生きものには、みんな命があるんだよ、と言われるのでしたらうなずけますが、人間とは、そこで
みんなが父母兄弟だと思うより、命をもつというその事実から思い浮かべますのは、他の生きもの
と、自分の違いというものではないでしょうか。だから、親が亡くなれば、供養しようという思い
も起こる。また、子に先立たれると悲しいのです。ところが、聖人は、そのような念仏は、一返も
称えたことがないと言われ、その理由として、一切の生きとし生けるものは、親兄弟のようなもの
である、ということを挙げられる。
 聖人のこの教えに接して、私はあらためて、まわりの生きものを意識したものですが、どうして
も、親兄弟と思うことはできませんでした。庭の樹は樹であり、鳥は鳥です。ただ、忘れていたこ
とで、思い返されたことがありました。子の死のあと、きっと不憫に思われたのでありましょう。
大勢の方々が、次々に花や供物の果物をもって見えられました。暑い季節のことゆえ、その果物な
どから小蝿が発生しました。ちょうどその頃、四、五人の学生さんが、お悔みに訪れてくれたこと
があります。小蝿が、学生さんたちの身辺をとびまわり、テーブルの上の食物にもむらがります。
ところが、誰一人として、その小蝿を打とうとはしなかったのでした。まるで小蝿に遠慮している
かのように、そっと掌で追うだけです。本当に、そっと払うだけなのです。そのときの情景を思い
起こし、あれは、命へのある不可思議な畏れを、抱いていたからではないかとも、思いましたが、
それでも聖人の教えにうなずくことにはなりませんでした。どうしても、人間と他の生きものとの
違いの方が、先に頭を占めてしまうのです。
高史明 深きいのちに目覚めて 彌生書房 41頁〜44頁より抜粋)
335優しい名無しさん:2012/06/16(土) 18:19:08.99 ID:+qA8m5/+
 このように常にストレスを感じている人は、小さいころ自分を育てた親に心から甘
えることのできなかった人であろう。いや甘えられる親がいなかったというのならま
だよい。逆にいつも気がねをしなければならない親がいたということである。
 甘えたい気持ちは小さいころは誰でも持つ。しかし気むずかしい親を持った子供
は、親に甘えたいけれども甘えられない。それどころか、いつ親の不機嫌を買うかと、
いつもビクビクしている。
 本当に心から親に甘えられた子供は、甘えの心理を克服し、不安を自分の基本的な
感情にしないでもすむ。しかし、小さいころ甘えるどころか、気むずかしい親に対し
ていつも恐怖にかられて、ビクビクしていた人間は、その後も不安にかられて生活す
るようになり、神経過敏になる。
(「行動できない人」の心理学 加藤諦三 PHP 82ページより抜粋)
336優しい名無しさん:2012/06/17(日) 06:04:12.09 ID:7sFjDu63
 少々混乱させてしまったかもしれませんが、僕がいいたいのは、
「結局のところ、何が自分の人生において最終的に幸福に通じるかはわからない」
 ということです。
 世の中には、万人に共通する正解≠ネど存在しません。
 多くの人にとって人生の正解≠ェわからないという真実は、脳科学の世界では
「偶有性」という概念によって説明されています。
 人生に正解≠ェない以上、間違いだと思ったことが、実は正解≠セったという
ことも十分あり得ることです。むしろ「これ以上あり得ない!」と思うほどの失敗が、
人生を成功に導くことだってある。
「偶有性」という観点に立てば、実は「ピンチこそがチャンス」であるということが、
人生においてとてつもなく重要な命題だとおわかりいただけるのではないでしょうか。
 冒頭にも申し上げた通り、日本は今、国としても、そして日本人という国民として
も危機的状況にあります。が、そんな現状すらも「ピンチこそがチャンス」というこ
とをきちんと理解していれば、決して悲観すべきものではなく、むしろ僕たち日本人
にとって、もしかしたら今が一番成長するチャンスなのかもしれないと、とらえ直す
ことができます。
(ピンチに勝てる脳 茂木健一郎 集英社 22ページより抜粋)
337336の続きです。:2012/06/17(日) 06:11:06.32 ID:7sFjDu63
 その過程において大切なことはただひとつ。
 何が人生の正解≠ナあるかということを簡単に決めつけず、ましてや赤の他人に
決定させることなど絶対に拒否して、これから述べていく「偶有性」を味方につける
知恵を元手にしていただきたいということです。
(ピンチに勝てる脳 茂木健一郎 集英社 24ページ、25ページ)
336は、22ページと24ページから抜粋しました。
338優しい名無しさん:2012/06/17(日) 07:02:59.60 ID:7sFjDu63
18、22さんへ
遅くなりましたが、書き込みをどうもありがとうございました。m(__)m
339優しい名無しさん:2012/06/17(日) 07:06:31.41 ID:7sFjDu63
21さんへ
遅くなりましたが、
書き込みをどうもありがとうございました。m(__)m
340優しい名無しさん:2012/06/17(日) 07:16:30.30 ID:7sFjDu63
35さんへ
遅くなりましたが、書き込み、どうもありがとうございました。m(__)m
341優しい名無しさん:2012/06/17(日) 19:12:52.25 ID:7sFjDu63
   人づきあいに気疲れする理由
 神経過敏な人は、生きていくうえに最も根元的な、最も大切なものを欠いてしまっ
ているのである。したがって、表面上は他の人と何も変りがないのに、本人は、意識
するかしないかは別にして、深い自己不全感を味わっている。何か大切なものが不
足しているのである。それは、人々との暖かい心のつながりをどうしてもきずけない
ということである。
 すくんでしまった情緒は、どうしても他人と自然な心のつながりを持つことができ
ない。表面上はつきあえても、根元的には離れている。だからどうしても気がねをす
る。気疲れもする。周囲の人がたとえ暖かくその人を迎えても、神経過敏な人はその
雰囲気のなかに身をまかせることができない。それは周囲の人に問題があるのではな
く、あくまでも幼年時代にすくんで動けなくなっている自分の情緒の方に問題がある
のである。したがって周囲がどんなに暖かく迎えても、やはり本人は気がねをして疲
れる。
 神経過敏な人は、相手の好意を求めながらも、その好意に身をまかすことはできな
い。周囲から好意を得られれば、その好意に対して恐縮してしまう。好意に対してさ
え萎縮してしまうのである。
 それは幼児のころから親との関係で条件づけられた反応の仕方だからである。お
前はいい子だなあ≠ニ頭をなでられても、それは自由に振る舞った結果としていい子
なのではなく、親の虫のいどころのよい結果としていい子であったのである。お前
はいい子だなあ≠ニ頭をなでられることで、子供は反発することを内面的に禁じられ、
しかも相手に対しては心を許すこともできない。子供はそんなにっちもさっちもいか
ない状態に追い込まれる。
 大人になってから周囲の好意に対してさえ萎縮してしまうのは、このような幼児、
少年少女の時代に条件づけられた反応なのである。神経過敏な人は、人の好意に接し
たりほめられたりすると、どうしていいかわからなくなる。ほめられればほめられる
ほど、萎縮してしまう。他人の賞賛を求めながらも、賞賛に接すると萎縮してしまう。
ノーといいたい時、ついイエスといってしまう人も、小さいころの親子関係をもう一
度振り返ってみることである。
 小さいころいい子だなあ≠ニ頭をなでられたのには、実は二つのメッセージが含
まれていたのである。ひとつはまさにいい子という意味であり、もうひとつは、自由
に振る舞ってはいけない、親のいう通りになっていろ、極端にいえば親のペットであ
れ、という意味である。
(「行動できない人」の心理学 加藤諦三 PHP 91ページ〜93ページより抜粋しました。)
342優しい名無しさん:2012/06/18(月) 01:11:51.34 ID:BgwzCK/b
長いのやめて
343優しい名無しさん:2012/06/18(月) 16:21:21.97 ID:ym9dslrZ
uaaa
344優しい名無しさん:2012/06/19(火) 13:39:08.65 ID:szc6ogn4
私は、長いのがあってもいいとおもいます。短いのも読みやすいけど。スレチすみません
345スレ主:2012/06/19(火) 21:21:35.23 ID:NpS7ayOA
342さんへ
長文を読むのがしんどい時は
音読するといいですよ。

343さんへ
どうしたんですか

344さんへ
スレチじゃないですよ、どうもありがとうございます。

私はもうすっかり元気なので、30代板に行こうと思います。
346スレ主:2012/06/19(火) 21:22:45.15 ID:NpS7ayOA
またお邪魔するかもですが
347スレ主:2012/06/19(火) 21:26:31.74 ID:NpS7ayOA
「東北大学教授 川島隆太著 決定版! 大人から子どもまで 
「脳力」を鍛える音読練習帳
日本の昔ばなし 桃太郎、かぐやひめほか 全30話収録」によると、
音読が脳を活性化させるらしいです。
348優しい名無しさん:2012/06/21(木) 11:32:01.84 ID:2obxxICf
>>347
川島隆太はかなりインチキ混じってるから、注意した方が良いよ。
「脳が活性化する」って言ってるけど、あれMRIの結果を読み違えてるんだ。
彼の論文に反論する論文がいくつも出てるんだよ、世界中から。
彼は脳神経学界の笑い者になってる、一般人は騙されてるけど。
349スレ主:2012/06/23(土) 18:28:38.85 ID:Snqc4cUj
348さんへ
そうなんですか。
でも、音読って面白いですよ。
347で紹介した本は一番最初の「一寸法師」しか音読してないですが、
面白かったですよ。
350348:2012/06/28(木) 00:55:16.44 ID:BK3e+PDr
>>349
亀レスごめんね。
音読自体は面白いし良いと思うんだ。
ただ、「脳を活性化させる」という文章が気になっただけだよ。
351優しい名無しさん:2012/06/29(金) 19:00:35.70 ID:xS//KUCt
あの会社の社員全員
352優しい名無しさん:2012/06/29(金) 20:02:33.28 ID:xS//KUCt
スレチ失礼しました。申し訳ありません
353スレ主:2012/07/07(土) 10:16:38.83 ID:r1PtXZXc
350さんへ
情報をどうもありがとうございました!m(__)m
352さんへ
気にしないでください

354スレ主
350さんへ
実は私が347で紹介した本はまだよく読んでないんです