493 :
優しい名無しさん:
生まれざることが最善なり。されど生まれたる者は速やかに元の場所に帰れ。これ第二の善なり。
(ソフォクレス)
死ぬということは不幸の最高の治療法である。
死は病の最高の医者である。
死人にはもうどんな苦労も生じない。
死は生まれないのと同じことだ。
死は苦痛に満ちた生よりもはるかに勝っている。
悪しき生を送るよりも、生きないほうがマシではないか。
長生きするほど苦しいことはない。
(以上全てギリシャ悲劇より)
陽の下に生きとし生ける者
不幸ならざる者はなし
(ソロン)
自然が人間に恵んだあらゆる財宝の中で「速やかな死」以上に価値あるものはない。
(プリニウス)
人間の生涯は悲惨に満ち、悲惨は極まるところなし。
(エウリピデス)
人間生活は、その出生から老年に至るまで、また、いかなる職業にしても苦痛のないものはないのであって
人生は好ましからぬものであり、好ましいのはむしろ死である。
(プロディコス)
494 :
優しい名無しさん:2009/12/23(水) 03:10:00 ID:3st/R5Wm
人間にとりて最善のことは生まれざること。
太陽神の恵みの光を見ざること。
されど生まれし者は速やかに黄泉の門に入り、地下に憩うに如かず。
(テオグニス)
生はその名こそ生であるが、その業は死。
(ヘラクレイトス)
死はわれわれから意識を永遠に奪うものであるが、不思議な利益もあって、深い夢のない
眠りは最も幸福な人生の何れの日よりも好ましい。
(プラトン)
人はみなひたすら死を逃れんと欲し、生より逃るることを知らず。
(老子)
この世は涙の谷である
(聖書)
幸福は夢に過ぎず、苦痛は現実である。
永遠の生命というのはどのようなものか私は知らない。だが、これはよほどたちの悪い冗談だ。
(ヴォルテール)
欲すべきものは死だけだ
(トルストイ)
495 :
優しい名無しさん:2009/12/23(水) 03:11:17 ID:3st/R5Wm
子どもを産むことは、災いを増大させることにほかならない
存在しないよりは存在する方がマシだということを証明するいかなる方法も存在しない
赤ん坊を他人に見せ、潜在性のこの災厄を見せびらかしては悦に入る。
これはもう理解を絶した狂気の沙汰だ。
(シオラン)
人生は絶え間ない苦労と不断の心配に耐えながら困窮と戦いつつ、この生存そのものを
日々かろうじて維持するだけのことであり、しかも前途には死があるのみである。
幸福は消極的であり、苦痛は積極的である。
この世は、苦悩と不安に苛まれている生物が、互いに食い合うことによって生を繋いでいる
修羅場である。
墓石を叩いて、もう一度生き返りたいかと死者に問えば、彼らは首を横に振るだろう。
そして、ソクラテスの意見もこれと同じである。
(ショーペンハウエル)
もし魂が肉体とともに死滅するのであれば、死は一つの救いである。
(キケロ)
496 :
優しい名無しさん:2009/12/23(水) 03:12:31 ID:3st/R5Wm
おお天よ、もし人が運命の書(人の一生があらかじめ記されている書物)を読むことができたら(中略)
ああ、これらを全て見ることができたら、いかに幸福な青年もその行く末を見渡し、どのような危険を
こぎぬけていかねばならぬか、どのような苦難におびやかされねばならぬかを知って、書物を閉じて
座り込み、死んでしまうだろう。
(シェイクスピア)
汝の一生の見きたりし喜びを数えみよ
悩みなかりし日を数えみよ
されば汝はなんでありしと
そは、なきに優るものなりしを見ん
(バイロン)
若い頃、人生には意味がないと考えて実存文学を勉強した
(大江健三郎)
──それで子どもが人生を極楽のように感じてくれれば親はしめたもので、この世に生み出した恩を
子どもに押し売りすることもできようが、その逆であったら恩どころのさわぎではなく、なんといって
謝ったらいいものやら、賠償の方法がない。それを子どもに向かって、人生は楽しいはずだ、結構なはずだ、
父母をありがたく思え、恩返しをしろ、と訓戒するのはあまりに厚かましい。そんなに人生がよいものなら
手当たり次第に女生と交渉をもって子どもの50人も作って、一同から恩人として感謝されたら良い。
私は厭世思想を押し売りしようとは思わないが、戦火を逃げ延びて戦後の窮乏に苦しんできた人で、
この子は生まれなかったほうが幸せだったのではなかろうかと、一度も考えずにすんだ人がいるなら、
それはよくよく幸福な人か、ないしはあまり子どもに愛情を感じない人であるに違いない。
(戸川行夫)
497 :
優しい名無しさん:2009/12/23(水) 03:13:58 ID:3st/R5Wm
人生は楽しいことより、苦しいことの方が多い
(美空ひばり)
人生は地獄よりも地獄的である
(芥川龍之介)
我輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。有難い、有難い。
(夏目漱石)
人生はあらゆる不秩序、あらゆる不道徳、あらゆる悪徳、偽善と残忍、
奸佞と邪悪と、嫉妬と憎悪と、自負と驕慢と、我欲と闘争と、さらには病気、
虚弱、貧困などなどの如き、あらゆる不幸に満ちている。
全ての人間が悲しき存在なのだ。生は悩みなのだ。
人生は暗夜行路である。
(天野 貞祐)
一言で言えば、人生はものすごい徒労なんじゃないか。ぼくは長い間努力して
文学をやってきたが、差引勘定してみると引き合わないんですよ。無駄が多すぎた
という徒労感。たいがいの人間の人生は、すごい損をするようにできているんじゃないか、
これがいまの心境です。いま人生観を変えることはできないから、人生を不幸せだと
思ったまま、死ぬほかない。なぜ不幸せと思うのか、今後の作品で追及したい。
(中村真一郎)
498 :
優しい名無しさん:2009/12/23(水) 03:15:27 ID:3st/R5Wm
昔、ギリシャの歴史家ヘロドトスは、トラキアの一地方の風習について、
こんな話を伝えています。
そこでは、子どもが生まれると親戚一同が集まってその子の周りを取り巻き、
その子がこれからの長い人生において、どんな災難に遭うか、どんなに苦しい
体験をしなければならないかについて語り合い、さめざめと泣くのです。
そして人が死んだ時には口々に祝福の言葉を語り、賑やかに笑いながら
埋葬するのだそうです
499 :
優しい名無しさん:2009/12/23(水) 03:16:51 ID:3st/R5Wm
希望を持って生きねばならぬ、という価値観は捨てた方がいいし
本当はこの世は生きるに値しない。でも子供に向かってそんなことは
言えないので「とりあえず生きてみて下さい」と言うのが私の本音です
(宮崎駿)
死はぼくらの人生の真の最終目標ですから、ぼくはこの数年来、
この人間の真の最上の友とすっかり慣れ親しんでしまいました。
その結果、死の姿はいつのまにかぼくには少しも恐ろしくなくなった
ばかりか、大いに心を安め、慰めてくれるものとなりました!
そして、死こそぼくらの真の幸福の鍵だと知る機会をあたえてくれた
ことを神に感謝しています。ぼくは(まだ若いとはいえ)ひょっとしたら
あすはもうこの世にはいないかもしれないと考えずに床につくことは
ありません。でも、ぼくを知っている人はだれひとり、付き合っていて、
ぼくが不機嫌だとか悲しげだとか言えないでしょう。そして、この
仕合わせを毎日ぼくは創造主に感謝し、隣人のひとりひとりにもそれが
与えられるよう心から祈っています。
(モーツァルトが父にあてた手紙)