†鬱・不安・自殺・パニック† 精神病と食事 ▽2
はちみつを考える
じゃあ、ミツバチの集めた天然由来のはちみつはどうなのさ。
そもそも、天然が安全で人工が危険という
考え方には根拠がありませんが、
上白糖に比べてはちみつは危険性が少ないのでしょうか。
はちみつの成分を考えてみましょう。
上白糖よりもミネラルは存在しますが、
不足を補うには少なすぎる量でしかありません。
注目すべき所は糖質の種類にあります。
まず、上白糖はその約98%がショ糖ですが、
はちみつは40%近くが果糖(フルクトース)で
ブドウ糖(グルコース)が35%程度、ショ糖数%で、
水分が約20%という組成になっております。
さて、このことは何を意味するのでしょうか?
そうです。単糖類なのでそのまま吸収できるため、
素早く消化管から血中に取り込まれることを意味しているのです。
つまり、急激に血中濃度が高くなるのです。
彼らの理論から言えば、低血糖症を起こしやすい食品になるはずなのです。
砂糖も黒砂糖もはちみつもみんな美味しい
くずきりには黒蜜、フィナンシェにははちみつ、
イタリアンメレンゲには砂糖。
それぞれ、特性を考慮した素晴らしい利用法が考案されています。
なんでも、黒砂糖で代替しようというのは
あまりにもムチャというものです。
根拠のない有害論を信じてしまうことは、
食生活の幅を大きく狭めてしまう事につながります。