†鬱・不安・自殺・パニック† 精神病と食事 ▽2
学会による「共産党・宮本委員長宅の盗聴事件」にも触れる。
また、取材班は、政権与党の一角に潜り込んだ公明党に
刮目(かつもく)し、公明党議員の遠藤乙彦(六月の衆院選では落選)に
インタビューしている。
まず、ナレーションが、 「我々が興味があるのは、
ただ一つ―彼にとって、池田大作とは何か?ということだ。
その答えには、驚いた」 と前置きする。
フランスのジャーナリストも驚いた遠藤の回答とは、
「私にとって、人生に関するどんなことでも相談して、
教えを受けられる先生です。今日、日本にも世界にも、
たくさん問題がありますが、二十一世紀には、
池田大作の思想・仏教に基づいた教えに耳を傾ければ、
もっと問題が解決していくでしょう」 というものだったのである。
遠藤乙彦といえば、つい数年前まで、
日本の外交官をしていた人物である。
その男にして、この感覚―、創価学会の洗脳による、
思考の狭窄(きょうさく)を証明して余りある発言、といえよう。
番組は、創価思想の教育機関としての創価大学を紹介し、
学会の世界戦略の危険性を示唆(しさ)する。
そして、かつて池田の権威付け対話の一人として利用された、
元フランス大統領・ミッテラン氏の夫人から、
対話実現に至った裏話を引き出し、
「もう一生、池田氏とは会わない」 との言葉を紹介している。
最後の結びとして、
「創価学会は、フランスでは、カルトの中で
最も危険なものの一つとされている」
「学会は、国際的な構造をもった、新たなるカルトの原型」
「現在、フランスの創価学会内部は分裂しはじめている。
それは、池田大作の支配により、方向がおかしくなっていることに
気づいたからだ」 として、二十一世紀への警鐘をならして、
番組を終了している。
以上、順追って述べてきたが、これが日本のテレビ番組でないことが
残念でならない。もし、日本のテレビ局が、学会への遠慮を破って、
ここまでストレートに学会の実態を報道できるようになれば、その時、
確実に日本の社会は好転していくであろう。その時が、
一日も早からんことを祈るのみ。