†鬱・不安・自殺・パニック† 精神病と食事 ▽2

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172優しい名無しさん
NATROMの日記
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090409

マクロビも分子矯正医学も
どちらもまっとうな医学とはとても言えない。

質問です 2009/04/10 02:06 記事の主題とは関係ないのですが、
「分子矯正医学」という医学分野は初耳です。
NATROMさんはまっとうな医学ではないとおっしゃってますが、
「分子矯正医学」でグーグル検索をかけてみても概ね肯定的な
ページが見つかります。
「ビタミンは少量摂取では栄養的作用を及ぼすが多量に摂取すると
薬理作用を示し始めからだが健康に保たれる」など素人目には正しいこと
を言っているように見えます。
また、ノーベル賞をとったライナス・ポーリング氏が提唱したとなると
いたって真っ当な医学に見えます。

NATROM 2009/04/10 08:29 質問ですさん、こんにちは。確かに、
分子矯正医学は、一般の方々にはなじみがないかもしれませんでした。
メガビタミン療法と言ったほうがなじみがあるかもしれません。
いずれにせよ、「検索で肯定的なページが見つかる」ことは、
学説の正しさとは無関係です。千島学説やホメオパシーに肯定的な
ページもいくらでも見つかります。信頼できる教科書、
論文などで情報を集めるべきです。
「ビタミンは少量摂取では栄養的作用を及ぼすが多量に摂取すると
薬理作用を示し始めからだが健康に保たれる」という仮説も、
「証拠があれば十分に信じられる」部類に入りますが、
分子矯正医学のほうは、単に証拠がないだけではなく、
いくつかの疾患について「効かないという証拠がある」というレベルです。
たとえば、
"Megavitamin and dietary treatment in schizophrenia: a randomised, controlled trial." 
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10197889?dopt=Abstract

ライナス・ポーリングはノーベル賞をとった偉大な科学者でありますが、
同時に、メガビタミン療法という代替療法にはまったことでも有名です。
「学説の正しさは証拠によって判定するべきで、
有名な誰それが支持しているからという理由で盲信するべきではない」
という教訓になります。
「生化学的個性」についてはそういうこともあってもいいかもしれませんが、
大量のビタミンが効くかどうかは、ビタミン投与群と、
非投与群を比較する臨床試験を行って判断するべきです。
私の知る限り、メガビタミン療法に十分なエビデンスがあるとは言えません。