【みんな】螺旋・メンヘルの森part57【おいでよ】
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優しい名無しさん:
俺はこの発言に何かひっかかるものを感じていた。
「いいだろう。麓のうどん屋がゴールだ。」
「あの夕日が山に隠れたら、バトルスタートだ」
うなるN1のエンジン。一方、マグナは重低音を奏でていた。
ここには俺たちしかいない。これは命がけのバトルだ。
「負けた方がうどんをおごる。それでどうだ?」
「いいだろう。」
夕日が山に隠れる!
俺とN1は勢いよく飛び出した。20、30、40・・・どんどんスピードが上がっていく
後ろを見るとマグナは小さくなっていた
「いける!」
俺はこの峠を知り尽くしている。だから誰も勝てない。
しかし、それは一瞬の出来事だった。
前から来たおばちゃんトゥデイを避けたはいいが、俺はバランスを失い転倒してしまった。
「・・・」
遠のく意識。おばちゃんトゥデイは見えなくなっていた。
「おい!大丈夫か!」
男の声で気が付いた。ここは・・・?俺は死んだのか?
「おい!」
マグナの男が俺を介抱してくれていた。俺は気を失っていただけだった。
「N1!」
N1は草むらに突っ込んで止まっていた。フォークは曲がり、カウルは割れていた。
N1は死んでしまった。俺は泣いた。
「N1はお前を守ったんだよ」
マグナの男が言った。
「俺もいままでこいつと色々なことをした。高速を走ったりもしたんだ。こいつは俺の一生の相棒なんだ。」
高速・・・ まさか!
俺は恐る恐る聞いてみた
「お前はまさか・・・ マグナキッドか?」
「そうさ。俺はマグナキッドさ。」
俺は驚愕した。あのネットで話題になったマグナキッドが実在したとは。