【みんな】螺旋・メンヘルの森part57【おいでよ】

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253優しい名無しさん
俺はこの発言に何かひっかかるものを感じていた。
「いいだろう。麓のうどん屋がゴールだ。」

「あの夕日が山に隠れたら、バトルスタートだ」

うなるN1のエンジン。一方、マグナは重低音を奏でていた。
ここには俺たちしかいない。これは命がけのバトルだ。
「負けた方がうどんをおごる。それでどうだ?」
「いいだろう。」

夕日が山に隠れる!
俺とN1は勢いよく飛び出した。20、30、40・・・どんどんスピードが上がっていく
後ろを見るとマグナは小さくなっていた
「いける!」
俺はこの峠を知り尽くしている。だから誰も勝てない。

しかし、それは一瞬の出来事だった。
前から来たおばちゃんトゥデイを避けたはいいが、俺はバランスを失い転倒してしまった。
「・・・」
遠のく意識。おばちゃんトゥデイは見えなくなっていた。

「おい!大丈夫か!」
男の声で気が付いた。ここは・・・?俺は死んだのか?
「おい!」
マグナの男が俺を介抱してくれていた。俺は気を失っていただけだった。

「N1!」
N1は草むらに突っ込んで止まっていた。フォークは曲がり、カウルは割れていた。
N1は死んでしまった。俺は泣いた。

「N1はお前を守ったんだよ」
マグナの男が言った。
「俺もいままでこいつと色々なことをした。高速を走ったりもしたんだ。こいつは俺の一生の相棒なんだ。」
高速・・・  まさか!
俺は恐る恐る聞いてみた
「お前はまさか・・・ マグナキッドか?」

「そうさ。俺はマグナキッドさ。」
俺は驚愕した。あのネットで話題になったマグナキッドが実在したとは。