【ノックダウン】硫化水素による自殺68【H2S】

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25優しい名無しさん
H2Sの毒性について

【ソース1】

http://www.j-poison-ic.or.jp/sanjyo/ryukasuiso.pdf
日本中毒情報センター発行の硫化水素毒性情報からの抜粋

・中枢抑制・呼吸抑制作用 高濃度では直ちに中枢抑制、呼吸抑制を引き起こす。
・頚動脈洞、呼吸中枢に対する刺激作用 高濃度では頚動脈洞刺激による反射性の窒息、呼吸中枢の過剰刺激のため起こる無呼吸による窒息
・800~1000ppm では一呼吸以上でほぼ即死する。ノックダウンといわれるくらい急激で、失神の際の転倒や転落でけがをすることがある。

つまり、1000ppm以上の硫化水素を1呼吸した場合、呼吸直後に死亡するのではなく、
肺 → 肺静脈 → 心臓 → 頸動脈(ここで頚動脈洞刺激で呼吸が止まる)
というルートをたどるので、正確には少なくとも何秒かはかかるだろう。
あとは首吊りと同じで、30分くらい
自発呼吸が復活して新鮮な空気を吸わない限り逝けると思う。

また、「毒性は曝露された時間の長さよりも、濃度に密接に関連している」とも
記載されているので、1000ppmを超えて高濃度になるほど確実性が増す。


【ソース2】
http://msds.chem.ox.ac.uk/HY/hydrogen_sulfide.html

人間のH2Sの50%致死濃度は (IHL-HMN LC50 )
800 ppm (5 min).

【ソース3】
instruct.uwo.ca/engin-sc/cbe317/ES-317y/LectureNo2/2.2_Toxicology_Slides.ppt
の12スライド目の表を参照(powerpoint)

99%の人間が1分以内に死ぬには約2000ppmが必要。(LC99)

【ソース4】

★ 硫化水素事故と自殺に関するこれまでの実例について ★

1:平成17年12月29日、秋田県湯沢市高松の泥湯温泉で、一家四人が硫化水素で全滅するという事故が起こった。
 報道によれば、駐車場わきのくぼ地(直径約2メートル、深さ約1.5メートル)で倒れている妻と息子2人を発見した父親が、
 助けに行こうとしてパタンと倒れたそうだ。
 これがきっかけとなって、硫化水素は原材料の調達が容易で、なおかつ自殺に利用できるほどの強力な毒ガスであることが判明した。

2:
(前略)
大阪大学医学部法医学教室の的場梁次教授は「濃度が高ければ1分もせずに死亡するが、
それは近くにいる人も同じ。どの程度のガスが発生するか素人には予測がつかず、
他人を巻き込む可能性が非常に高い」と警告している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000925-san-soci