時々思い出す小学生の頃の話を書きます。
私は市のスポーツ少年団のとあるチームに所属していました。
あるチームには右手が不自由な子が一人いて、ハンデはあってもみんなと
一緒に楽しくそのスポーツに打ち込んでて、友達も大勢いる子でした。
私のチームのコーチが私に言いました。
あのチームはこないだの大会でがんばったごほうびに、コーチがステーキを全員にご馳走したんだ。
店で、ナイフとフォークが出てきた。
でも、みんなが食べ初めても、あの右手が不自由な子はじっとしてた。
ナイフが使えないから困ってたんだ。
それを見て、他のチームメイトはどうしたと思う?
私は「他の子がお肉を切ってあげたんですか?」と聞きました。
でも違いました。
他の子はその子がじっとしてるのに気がつくと、全員ナイフを置いて、フォークだけで肉を食べ始めたんです。
その子も同じように食べ始めたそうです。
私は子供心に自分の答えが甘かったなあ、と思いました。
このことを20年くらいたった今でも時々思い出すのです。