日曜洋画劇場「サイレースオブハルシオン」

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1優しい名無しさん
〜呪われたメンヘラたち〜
2優しい名無しさん:2007/05/27(日) 21:07:40 ID:Kq0QlEgZ
笑った
確かに無敵だわw
3優しい名無しさん:2007/05/27(日) 21:16:24 ID:wSx2UqmB
出演キボンヌ
4優しい名無しさん:2007/05/27(日) 21:19:11 ID:a6E8b6Xm
wwwww
5優しい名無しさん:2007/05/28(月) 01:38:54 ID:mqWXbdEy
鬱展開激しく希望
6星屑 ◆....fiioXY :2007/05/29(火) 00:54:35 ID:nV0HYnNP
最強だな。
7優しい名無しさん:2007/05/29(火) 12:24:15 ID:0ZM93YKu
激しくワラタ  >>1GJ
8優しい名無しさん:2007/05/29(火) 13:15:19 ID:K06ofjsx
語呂よすぎ
9優しい名無しさん:2007/05/29(火) 13:57:33 ID:KTntNSc8
実際にありそう
死にたくても死ねないw
10優しい名無しさん:2007/05/29(火) 18:10:44 ID:d703tXdu
木刀なら振り回せるかな?
11優しい名無しさん:2007/05/29(火) 18:23:19 ID:qKV60ooQ
ちょwwwワロスww
落ちかけてた私を救ったね
12優しい名無しさん:2007/05/29(火) 19:45:11 ID:RhlMff4U
見たいな。超みたいな。
エキストラとか募集してないの?www
13優しい名無しさん:2007/05/31(木) 14:41:59 ID:4ZMM49UX
手を切って、血で呪いを解くシーンが なんか意味深なものになりそうだな
14優しい名無しさん:2007/05/31(木) 17:40:19 ID:AEKNoLfA
私フェンシング出来ますっwww 剣なら任して!
出演したいっ\^o^/ w
15優しい名無しさん:2007/05/31(木) 17:57:28 ID:/ICSKAOl
スレタイわろた
16優しい名無しさん:2007/05/31(木) 23:08:23 ID:jGspYtPW
あれはリスカで呪いが解けてたのかwwww
17優しい名無しさん:2007/06/01(金) 22:03:24 ID:LTQPrK4f
>>1

世  界  中  が  泣  い  た
183:2007/06/01(金) 23:31:58 ID:Lw2Zeg1F
「今こそ召集しよう!伝説の七人のメンヘラを」
「また薬が増える」
19優しい名無しさん:2007/06/02(土) 00:08:32 ID:qZbJ99Bx
>>1GJ!
20優しい名無しさん:2007/06/02(土) 00:32:43 ID:0Htymz5q
ジャックは糖質
ウィルはDID
エリザベスは拒食症
不眠と鬱は皆デフォ
21優しい名無しさん:2007/06/02(土) 01:45:42 ID:ZtRCI6g6
>>1
ありがd
馬鹿の発言によるストレスがぶっ飛んだwww
22優しい名無しさん:2007/06/02(土) 02:52:01 ID:JiwcAGGf
もう元の題名が思い出せんww
23星屑 ◆....fiioXY :2007/06/04(月) 09:58:08 ID:MYAuyMYy
>>22
24優しい名無しさん:2007/06/07(木) 02:37:10 ID:94XGbbsZ
「一杯やるか?」とリタリンを投げる。
「ああ…」と受け取る。
25優しい名無しさん:2007/06/07(木) 18:48:10 ID:zUaY00g1
これは新しい
26優しい名無しさん:2007/06/07(木) 22:11:19 ID:A9jHdmiP
ティーダ:「一杯やるか?」とリタリンを投げる。
アーロン:「ああ…」と受け取る。
27優しい名無しさん:2007/06/08(金) 03:00:03 ID:EDGB0uYI
が、アーロンはリタリンを取り損なってしまった。
「アーロン…?」覗き込むティーダ―。
「や…奴が来る……。うるさい!!うるさい!!」統失の発作だった。
「クスリはどこだ?」「……胸ポケットに……」「これか!」
しばらくしてクスリが効いたのか、アーロンは眠り始めた。
「アーロン…、宇宙と交信できるお前だけが頼りなんだ」
そう言ってティーダはリタリンをあおった。
28優しい名無しさん:2007/06/09(土) 18:25:46 ID:H8wqn4BI
映画3見て思ったんだけど、ジャック糖質かよww
29優しい名無しさん:2007/06/12(火) 23:51:59 ID:bIRI1Lmo
続きが気になるので、誰か何とかしてください!眠れません!(切実。)
30優しい名無しさん:2007/06/13(水) 12:11:54 ID:6+VVz3PM
・・・お昼寝を我慢して、10時間寝る。7時間寝て、3時間のシェスタをとる。
究極の選択・・・。
31優しい名無しさん:2007/06/13(水) 12:28:46 ID:C59SEWeV
>>30
10時間ねて3時間のシェスタをとれば?
32優しい名無しさん:2007/06/13(水) 14:38:53 ID:6+VVz3PM
zzz・・・zzz・・・zzz・・・田んぼのかえる。

>>31
いやいや・・・人として半日以上は寝ちゃいけない気がする・・・。
33優しい名無しさん:2007/06/13(水) 17:04:20 ID:CScA1Bjw
>>29
>27です。どこかで聞いたようなフレーズだな、と思いながらカキコしてしまいました。
映画の元ネタ全然知りません。人間関係も名前も性別も。
軽く情報を下されば、続きが書けるかもしれません。
すみません。まったくの作り話で良ければカキコしますが…。
34優しい名無しさん:2007/06/13(水) 19:03:50 ID:6+VVz3PM
>>33
上からロムしてる限りは、映画の元ねたとは関係ないようですよ。
このまま落ちちゃうの惜しいスレタイだったので。よろしくお願いします!
35優しい名無しさん:2007/06/15(金) 19:13:36 ID:kDvZC1dy
怖い夢を見るから。眠りたくない。
見えない何か。
迫る時間。
鳴り止まない電話。
白紙の手帳。
這い回る虫。
知らない道。
クラスメイト。
行く手を阻むもの。
草叢。
古い遊園地。
轟音。
肉に、ナイフが埋まる感触。
眠りたくないのに。眠らなきゃいけない。
長い夜。白々と、鳥の声。
新聞受けの乾いた悲鳴。

今夜は新月。
36優しい名無しさん:2007/06/17(日) 22:07:03 ID:hK42AFxG
東京の都市伝説。
新宿に五人のメンヘラーあり。
事情があって、精神病院を受診できない人々、ODでクスリが足りない人々
からの依頼に応え、確実にクスリを手に入れて来る、という。
ただし、違法薬物の依頼は決して受けない。
合法であれば、彼等に手に入らないクスリはないと言う。
しかし、誰も彼等の姿を見た者はいない。
ただし、クスリは定価で売買する。
37優しい名無しさん:2007/06/17(日) 22:19:22 ID:hK42AFxG
五人組は、
A(通称ドク。元精神科医。しかし自分に規定量以上のリタリンを処方したのが
  バレ、解雇された。医者繋がりで闇医者を多く知っている)
B(統失。宇宙と交信できる。元占い師。障害一級、生活保護を受けている)
C(障害二級。元IT業界にいたため、自宅に専用サーバーを作っている。
  依頼はメールで遣り取りするため、欠かせない存在)
D(多重人格者。七味唐辛子で大麻を作ろうと、アパートのプランターで、
  苦戦している。ODの常用者で、よく胃洗浄を受けている)
E(紅一点。生活保護。ボダ。クスリの遣り取りは彼女が引き受けている)


どのキャラにも名前がありません。
なんか、カッコイイ名前あったらよろしくお願いします。
くだらない設定なので、変更等ありましたら、ご自由にm(_ _)m
38優しい名無しさん:2007/06/18(月) 21:04:12 ID:MNuNuPSQ
age
39優しい名無しさん:2007/06/19(火) 23:10:36 ID:v7w31k1d
なんか面白そうだなw
俺も名前なんて思いつかないけど続きを書いてみるw

ここは新宿のとあるビルの一室。
一見どこかの企業の事務所のようだが、
室内はPCが何台かあるのみでガランとしている。
ドク「さて・・・。」
PCの前には1人、躁うつで傷害2級となったCが座っていた。
ドク「おはよう。調子はどうかね?」
C「おおお〜ドクさんじゃないすか!今日の依頼はさっぱりですわ!」
ドク「なんだ商売上がったりじゃないかw まあ悪いことではないんだがなw」
C「俺、今躁転してるみたいなんで薬もバリバリ捌きたいとこなんすけどね!」
ドク「ははは。ところでBはどうした?今日来るって言ってただろ?」
C「なんか陰性症状がひどくて家から出れないみたいっす!」
ドク「そうか・・・。心配だな。」
C「今日はこれからどうします!?」

1.Bの家に行ってみる
2.とりあえず依頼を待つ
3.そのころDは・・・
4.そのころEは・・・

こういう選択肢系の話はどう?
適当に次の人が選んでちょっとずつ話を作ってみるのは?
40優しい名無しさん:2007/06/20(水) 01:24:00 ID:b1Yy+Tac
おもしろそうwスレの有効活用できていいんじゃね?
412を選んでみた:2007/06/20(水) 21:54:51 ID:fJmGOWdl
その時、出し抜けにパソコンのビープ音が鳴った。
パソコン「新着メールが一通届いています」
C「どうやら、本日最初のお客さんだぜ」

送信者:****@***.**.jp
件名:助けてくれ!
本文:助けてくれ!
足がソワソワして、いてもたってもいられないんだ!
俺は精神科を受診したのは、昨日が初めてなんだ。
受診したクリニックは、休日で、連絡がつかない。
救急病院も、精神科は命に関わることしか受け付けないって。
チクショウ、どうしたっていうんだ!?
ここのことは、知り合いの×××から聞いた。
金なら多少はある。

C「おっと、こいつは険呑だ。アカシジアかな、ドク」
A「多分な。俺はこいつにメールして詳細を聞き出す。
CはEに連絡してくれないか」
C「オーケー、ドク。
運び屋E、またの名をエンジェル、
お前を呼んでる羊が現れたぜ」
A「Bの様子は、この件を済ませたら
うかがうことにしよう」


1.Aが依頼主にメールしてみると・・・
2.CがEに連絡してみると・・・
3.そのころBは・・・
4.そのころDは・・・

…なんて、いかがでしょうか。
邦訳調になってしまった。
42優しい名無しさん:2007/06/20(水) 23:58:54 ID:3o+s+y5f
ドアのブザー音がした。
エンジェル(源氏名リカ)が来たようだ。
C「華厳の滝」
リカ「樹海」
C「間違いないな。入れ」
入って来たリカは半袖のシャツでリスカ痕を隠すこともなく、包帯には血が滲んでいた。
過食と拒食を繰り返しているため、今は少しぽっちゃりした体型になっている。
リカとはリスカから取った源氏名である。
C「ちょっと聴いてよ、ねえ…」
ボダ特有の人の話を聞かずに自分の話ばかりしようとする。
それをドクが制した。
43優しい名無しさん:2007/06/21(木) 20:22:10 ID:7nZlwBgB
42は2.選択ってことかな。
おもしろそうだから続きいくぞw

ドク「仕事だ。エンジェル・リカ。」
リカ「そんなことより今日ね、うちのジャンキーがね・・・。」
ジャンキーとはリカが自宅で飼っているカメのことである。
どういうわけか彼女は爬虫類マニアで、特にカメが大好きで部屋に放し飼いにしているのだ。
ドク・C(やれやれ、始まったな)
ドクはとりあえず依頼者に詳細を尋ねる返信メールを送り、
Cはリカのカメ自慢を聞き流しつつリーマスを取り出して飲んだ。
数分後・・・

1.返事がすぐにきた
2.無反応だった
3.放置プレイなリカは・・・
4.その頃Dは・・・
44優しい名無しさん:2007/06/21(木) 20:29:05 ID:7nZlwBgB
せっかくだからCの名前も付けよう。
IT野郎C、またの名をアズサ。
うつ状態の時に新宿駅のホームからあずさ2号に飛び込もうとした所から付けられた。
ちなみにその時はたまたま通りがかったドクが、
挙動不審なアズサに気が付いて取り押さえたことで事なきを得た。
45優しい名無しさん:2007/06/21(木) 23:19:50 ID:IwVktL+F
アズサの過去。
専門学校卒なのに、そのパソコンのテクを見込まれ、会社に引き抜かれた天才。
ところが、偏執的なこだわりと自分ルールがあり、周囲から完全に孤立。
土日返上で残業200時間という会社に住み込み状態になり、問題児に。
食事もろくに摂らずパソコンに熱中する姿は他の社員の妬みを買い、いじめに遭う。
上司よりもアタマがいいので、上司も味方してくれない。
「所詮高卒ww」ぐらいしか嫌味の言えない同僚達。
自分はいい仕事をしている、なのにどうして?アズサの苦悩が始まった。
不登校でパソコンとしか語らったことのない彼には仕方のないことだった。
遂に対人恐怖になり、無断欠勤、早退、遅刻が多くなった。
クライアントとの打ち合わせをしていると、パニック発作を起こすようになった。
同僚はここぞとばかりに、嫌がらせをしてくる。
そして、ある日気付くとドクの部屋にいた。
「生きているのか、俺は……」
それから一週間後、アズサは前職の会社のパソコンに解除不能の新種ウィルスを
送り込み、会社を倒産に追い込んだ。
46優しい名無しさん:2007/06/21(木) 23:41:24 ID:IwVktL+F
では連投で1で行きます。

ドク「返事が来ないぞ」
アズサがだるそうにパソコンを覗き込む。
「ドク、メールからアドレスを辿ったが、どうもネットカフェかららしい」
どうしてそんなことができるのか、ドクにはちっとも分からない。
アズサ「固定IPの自宅サーバーからでないと厄介なことになるからな…」
ドク「やばいのか?」
アズサ「やばいけれど、いざとなったら爆弾落としてネカフェの全データー消去してやるよ」
ドク「おいおい、犯罪はごめんだぜ」
アズサ「とりあえず、メール待ち、か…」
その頃DはODをして夢の中だった。
リサは何を思ったか全裸になって誘うように二人を挑発してきた。
しかし、抗欝剤で性欲のなくなった二人は全く相手にしない。
47優しい名無しさん:2007/06/22(金) 01:21:01 ID:hM7TtRwB
一瞬「アキハバラ@DEEP」かとオモタ
これからの展開に期待age
48(感想by41):2007/06/22(金) 01:58:05 ID:TPGMOEAu
(・∀・).。oO(キャラが立ってきた!みんなスゲー!)
49優しい名無しさん:2007/06/22(金) 02:00:37 ID:TPGMOEAu
↑sageちゃった。ゴメンナサイ
50優しい名無しさん:2007/06/22(金) 02:13:45 ID:1hjUWOAX
>>1
糖質ジャック主演で早くも映画化の打診が
ハリウッドからきてるそうじゃないか
2000円出しても見に行くぞ!
サブタイトル「糖質ジャックの眠れぬ夜」
51優しい名無しさん:2007/06/22(金) 05:52:32 ID:8M+as6cN
「アキハバラ@DEEP」(・∀・)イイ!!この五人組に名前つけようぜ!
の名前はスレタイに倣って「サイレース」なんてどうだろう?

「サイレース」は、五人の眠剤に絡む悲喜こもごものドラマが何かあって、結束みたいな意味できっと付けられたんだよ。
でも自分はこのへんまでしか妄想できない…orz今の依頼の話が終わったくらいに余裕があったらみなさんでドゾ(^^;)


スレタイに残った「ハルシオン」は、自分のイメージではドクたち五人の敵組織っぽさそう。なんか病院とか会社とかの公的機関とか、そういうイメージの(たぶんドクたちが裏っぽいからかな)
あーでもドクって元精神科医なら昔つながりとかありそう…
ううむ…

……

…妄想の書き逃げごめんよ、これ以上は力が及ばなかったorz
なんか使えそうな所があったら使ってみてくだせぇ。


このさきオトナの危険な香りのする話が続きそう期待age
5241:2007/06/22(金) 07:39:27 ID:TPGMOEAu
ストーリーを進めるにあたって、例えば以下のような
骨組みを用意しておくってのはいかがでしょうか?
偶然性がなくって面白さ半減かな?

−−−−−−−−
今進めている依頼(アカシジア対応)の話しは、表面的にメンバーや状況を構築するための前説。
次にはルーティン・ワークのような依頼がくる。
メンバーは軽くこなしてしまう。
しかし、平凡な仕事だったにも関わらず、Dは腑に落ちないものを感じる。
実は、サイレースのような薬品の違法販売なんかとは、
スケールの違う組織が存在し、
サイレースはその仕事を通して利用されたのであった。
警視庁の摘発を間一髪ですりぬけ、逃走したサイレースたちは、
自分たちの身を守るため、組織の解明へと立ち向かう。
組織の正体は?その目的は?
やがてそれは、医薬メーカー、医療機関、厚生労働省を巻き込んだ
一大スキャンダルであることがあきらかになる。
逃げ場のない状況のなか、サイレースたちはいかに立ち向かって行くのか!?

〇伏線:みんなが聞きたがらないリカの自分語りの中に組織についての意外なヒントがある。

〇Dは他のメンバーとは、少し別行動をとる。
大麻仲間のところへ逃げたりする。
そこで聞いたうわさとリカのヒントが結び付く。

〇Bの「お告げ」が窮地奪回のチャンスを掴む。

〇逃走中にサイレース結成までの秘話が盛り込まれる。

〇メンヘラなので、逃走中は抗不安剤に逃げたりもする。
(実はドクが一番気が弱い)

〇ハメられたその裏側の理由に気付いた時、
彼らは怒りから立ち上がるのであった。

〇敵もまたメンヘラだと深み(笑)がありますね。
(糖質ジャックとか?)
53優しい名無しさん:2007/06/22(金) 16:43:28 ID:PNDLDURg
おもしろい。保守上げした甲斐がありました。
54優しい名無しさん:2007/06/22(金) 17:39:11 ID:TPGMOEAu
思いついた。どうよ?

敵の組織の黒幕。
ジャック・ハルシオン(本籍地:埼玉県春日部市)

かかっている病が糖質だと違うような。
(ネタをいじりまくり、気に障ったら、ごめんね >>50
かといって、人格障害というのもなんだかなあ。
彼に何か屈折した動機があるか、
逆に彼は単なる官僚敵人物で、
サイレースたちはあまりに陳腐な利害のとばっちりにあうか。
55優しい名無しさん:2007/06/22(金) 18:12:06 ID:1hjUWOAX
>>54
なんで春日部なんだぉー!?(爆)
56優しい名無しさん:2007/06/22(金) 18:32:21 ID:TPGMOEAu
>>55
お答えしよう!
まったく理由はない。
57優しい名無しさん:2007/06/22(金) 19:04:32 ID:8M+as6cN
サイレースという名前が受け入れられたようでよかた。

ジャック・ハルシオンって名前イイね。
サイレースとは真反対の存在として、メンヘラへの偏見バリバリの健常者でも面白くなるかもw
どういう動機があるのかは、話を進めていくるうちに見えてくるのでは。

とりあえずアカシジア篇の続きが読みたい!
自分はアカシジアに詳しくなくて書ききらないので、誰か続ききぼんぬw


ところでこのスレの進行はさげorあげのどっちだろ?
基本さげ、時々あげでいいのかな?
5841:2007/06/22(金) 19:21:25 ID:TPGMOEAu
〇アカシジアの続き誰か書いてキボン。
話しを持ち出したのは、私だか、詳しくないのです。
(ゴメンナサイ。でもほったらかしの刑にあった実在の人物を知っていた)

〇age/sageも誰か決めて下さい。

Coming soon EISAI SL001!!
59優しい名無しさん:2007/06/22(金) 23:30:47 ID:HgFmLM27
じゃあ続き逝ってみるよ。
俺も基本さげ、落ちすぎたら上げでいいと思う。

再びパソコンのピーブ音が響く。
ドク・アズサ「!!」
リカ「ねえ、ねえったら〜!」
ドク「悪いな。リカは休んでてくれ。」
振り返った転瞬、ドクの右手がリカの首筋に吸われていく。
リカ「あ・・・。」
崩れ落ちるリカ、ドクの右手には小さな注射器が握られている。
アズサ「おっかないっすねえ、ドクさんは。大丈夫なんすかこの薬?」
ドク「通常は副作用は醒めた時の頭痛位らしい。売人のセルゲイが言ってた。」
アズサ「あのロシア人が持ち込む薬ってこんなのばっかりじゃねえすか。」
ドク「元KGBと自称してるからな。殺せないターゲットの拘束に使ってたと言ってたぞ。」
アズサ「ホントっぽいのが何ともおっかねえ・・・。」
言いつつもアズサは届いたメールを開封した。
アズサ「お、さっきの依頼人からのようでっせ。文体からみて少し落ち着いたようで。」
ドク「発信場所の特定は可能か?」
アズサ「ちょいとお待ちを・・・、今度は自宅のようですぜ。」
ドク「よし、都合のいい待ち合わせの場所を聞いて欲しい。俺は薬を準備する。」
アズサ「了解。」
ドクは手際よく必要そうな薬をバッグに詰める。
そして携帯を手に取った。
ドク「念のため病院の手配もしておくか。」
プルルルル・・・
?「私だ。」
ドク「患者を回すかもしれません。対応して頂けませんか?」
?「今日は空いてるからな。いつでもいいぞ。」
ドク「いつも申し訳ありません。お礼は致します。」
?「気にするな。正直助かっている面もある。ガチャ」
アズサ「その人、誰なんすか?」
ドク「大学時代の先輩だよ。今は○○病院で働いてて、手に負えない時のバックアップをお願いしてるのさ。」
リカを眠らせてしまったため、ドクが運び屋となって部屋を出た。
60優しい名無しさん:2007/06/22(金) 23:58:53 ID:iim/plNs
ドクが携帯からアズサの指示を受け、依頼人に告げる。
「まずは金だ。現金を新宿駅の鍵付きロッカー201に入れろ。鍵は付けたままだ」
30分後、依頼者らしい人物がロッカーに金を入れた。
「よし、じゃあ、これから指定するカラオケボックスに行け」
男が地下鉄に乗り込むのを確認して、現金を数える。
「よし……」
ドクはカラオケボックスに入った。そして携帯で指示をする。
「333のボックスに行け。そこに金と医者の紹介状がある」
ドクは急いでボックスから立ち去り、なんとか地下鉄に乗った。
対人恐怖を抱えているドクにはひどく苦しい仕事だった。
乗客全員が自分に敵意を持っている気がする。
ドクはレキソタンとデパスを舌下投与した。
呼吸がおかしい。
「は…はは…。やったぞ…」
61優しい名無しさん:2007/06/23(土) 02:01:20 ID:I/PVt5o/
このままだと依頼達成だな…うっし、ちと話を膨らませてみるぜぃ。

=-=-=

ドクは発作に苦心しながらも、仕事の報告をしにアズサの待つ事務所に戻った。
若干鈍い頭痛がする。
「戻ったぜ」
ドクは内ポケットにしまっていた金をアズサの隣に放り、お気に入りのソファに身を投げて仰向けになった。正面では、リカがまだ眠っている。
その時、パソコンがビープ音を奏でてメールの着信を知らせた。
メタルフレームの眼鏡を人差し指で押し上げ、アズサはディスプレイを覗き込む。
「…ドク」
「何だ」
「ちゃんと仕事してきたんすか」
言葉には怪訝な響きがあった。ドクは寝返りをうち、けだるそうに封筒を指差した。
「受け取った報酬はそこにおいただろう」
アズサは封筒を一瞥し、ディスプレイをドクに向ける。
「なら、このメールは何なんすかね」
ドクは顔を上げ、ディスプレイを眺めた。
メールはアカシジアの症状を持った先程の依頼人のものであった。

件名:薬はまだか!
本文:ロッカーに金を入れたのに、指定されたカラオケボックスにブツはなかったぞ!
慌ててロッカーに入れた金を確認しに行ったが金はない、さては貴様ら詐欺なのか?
でも俺にとってはそんなのどうでもいい、足がむずむずして本当に気が狂いそうなんだ、おまえらだけが頼りなんだ。
頼む、助けてくれ!

ドクは愕然とした。依頼人との連絡に使った携帯電話は、アズサにより傍受されるなどの妨害を受けると電源が切れるようプログラムが組まれている。
「これは…」
ふと、ドクは地下鉄で自分の後ろに立っていた痩せた男を思い出した。
地下鉄に乗った後、そいつとは空いた社内で肩が触れた。
自分を品定めするかのような凝視が印象的で、そのせいで気分が悪くなったのもあるが、思い返すと訝しい。
ドクはそのことをアズサに話した。
「成る程…空いた社内で接触するってのは不審ですね。ちっと厄介かもしれません」
「すまない。しかし依頼人には俺達のプライドにかけて薬を届けないといけない。応援の病院は確保しているから、依頼人はなんとか助けてやれるだろう」
ドクは棚からアネキトンをいくらか取り出し、依頼人との連絡用携帯をポケットにつっこんで事務所のドアに手をかけた。
振り返ってアズサに告げる。
「地下鉄の男には注意が必要な気がする、ちょっと役職のデータベースに侵入してさっき話した特徴の奴のプロフを出しておいてくれないか。あと、念のため家でODして寝ているDを呼び出しておこう」
「わかりやした」
「すこし…嫌な予感がするな」
呟いて、ドクは事務所を出た。
62優しい名無しさん:2007/06/23(土) 02:35:21 ID:I/PVt5o/
誤:役職→正:役所
間違いすまん!ついでにアズサはドクを「さん」付けで呼んでるみたいでそこんとこもごめんorz

訂正ついでに。
>>59で新しいキャラが出てるね。売人の「セルゲイ」ってのは名前でいいのかな?(sell gayって意味じゃないよね?)

見落とさないようついでに書いとくよ。

セルゲイ
・サイレースに薬を提供する売人(接触は主にドクが多い(?))
・ロシア人
・自称元KGB、腕利きだったらしい
63優しい名無しさん:2007/06/23(土) 11:29:08 ID:mey3LUpe
さすがに今日はもう電車に乗る気がしない。
ドクはビルの地下駐車場に向かった。
「ピンポーン〜、地下1階です。」
エレベーターが到着を告げる。
ドク「まったく、どうなってるんだ?」
薄暗い駐車場内を見回しながら自分の車に向かう。
ドク「誰もいない・・・な。」
緊張のせいか普段やっている行為もまったく違うように感じられる。
車のエンジンをかけ、ナビのスイッチを入れる。
アズサ「依頼人ともう一度アポを取ったっす。接触地点をナビに転送しますぜ。」
ドクの車に付いているのは一見何の変哲もないナビだが、
事務所のパソコンとデータがリンクするようアズサの手により改造されているのだ。
当然、事務所との通話も電波が届く限り常時可能だ。
ドク「よし、大丈夫だ。行ってくる。」
何度もバックミラーをのぞきつつドクは指定地点に車を走らせた。
64優しい名無しさん:2007/06/23(土) 21:46:21 ID:DuyXed+m
すごいよ、みんな。
この先が楽しみ。
(・∀・)ワクワク
65優しい名無しさん:2007/06/25(月) 23:56:11 ID:YkDMrpml
アズサ「アカンジアなんて、処方されていきなり出現するものなのか…?
    俺はなったことがないからわからない……。どうも怪しい……」
アズサはドクに連絡を入れた。
アズサ「ドク……、今ハッキングしている最中なんだが…、どうもおかしい」
ドク「どうした?」
アズサ「保険庁のPCにアクセスしたところ、どうも三つの病院に通院している
    ようだ。そして、かなりの量のクスリを手元に置いていると思う」
ドク「OD中か?」
アズサ「クスリを転売しれいるのかもしれない…」
66優しい名無しさん:2007/06/26(火) 22:33:40 ID:po6mgOND
ドク「わかった。いきなり会わずに様子を見てみよう。」
ドクは待ち合わせ場所の手前に車を停めて様子をうかがった。
ドク「あいつだな・・・。」
さて、依頼者の様子は?

1.アカシジアのようだ
2.どうも違うようだ
3.奴は本当に依頼者なのか?

時々は読者さんに話を決めてもらってもいいかも。
不要だと思ったら無視して進めてください。
67優しい名無しさん:2007/06/26(火) 23:09:35 ID:bElbY4Y8
何このスレタイw超うけるww
68優しい名無しさん:2007/06/27(水) 12:16:47 ID:W8W7NIbf
>67

ふふ。同士がいたわ^^
69優しい名無しさん:2007/06/28(木) 21:24:20 ID:6B5xOzwh
保守。
70優しい名無しさん:2007/06/28(木) 22:35:58 ID:VpFGuN2B
奴は本当に依頼者なのか…?ドクの胸に不安がよぎる。
ドクは抗欝剤と常時デパスをカリカリ食べているので、記憶力、判断力が
極端に落ちている。頭が常にぼーっとしている状態だ。
「ち…く…しょう……」ドクはハンドルに頭を打ちつけた。
その時、アズサによって改造された傍受不可能な特別携帯が鳴った。
「この音……Bか……」クスリの副作用で震える手で携帯を取った。
勿論パスワードを入れないとお互い受信できない。
ドクの「吊り」に対し、Bは「煉炭」と答えた。本物だ。
B「ふふ……、ドク、困っているみたいだな。さしずめ今停車中という所か」
ドク「また占いか…。非現実的なこった。で、結果は何と出た?」
電話の向こうでシャラシャラと竹の棒を振る音がする。
B「出たぜ、ドク……。そいつはバックにヤバイ組織がいる。
  多分893さんだな。騙されて利用されているようだ。
  おっと、そろそろ車が一台接近中じゃないのか?伏せて、かわすんだ。
  そして、金をそこに置いて逃げた方がいい」
と、時を同じくして黒塗りの車がドクの横をすり抜けて行った。
ドクはライトを消して伏せてやり過ごした。
ドク「畜生!一体どうなってやがるんだ…」
B「ククク……俺の占いは絶対当たるんだ。俺はこの世の救世主だ。わはははは!!」
唐突に携帯は切れた。Bはあまり興奮すると失神するのだ。
内容は勿論アズサのところにも傍受されている。
アズサ「これは、あまり関わらない方がいいかもしれない…。俺もBの意見に賛成だ」
ドク「ちいっ!どうなってやがるんだ!!」
指紋が付かないように手袋で金の入ったビニール袋を植え込みの脇に置き、
ドクはUターンして走り去った。
ドク「アズサ……、A会社の前の植え込みに金を隠した、とメールしてくれ」
アズサ「もっと調べれば良かった……」パソコンの前に倒れ込むアズサ。
まあ、こういうことは日常茶飯事なので、特にどうこうないのだが、
欝病を患っている繊細なメンヘラには赦し難い裏切りだった。
しかし、今闘う力は誰にも残ってなかった。
71優しい名無しさん:2007/06/29(金) 16:35:09 ID:ZovRIG+Q
Bの等質っぷりがイイw
ところで、>>61でドクはアネキトンを持って事務所を出たと書いたのだが、>>70で金を茂みに置いてったのはどして?
ちょいと掴めんでどう続ければよいかわからないので書き手さん説明よろです。
72優しい名無しさん:2007/06/29(金) 20:04:02 ID:kvzQYuFN
>70です。
ドク達は皆、精神を病んでいるので、判断力を要するものや、もめごとは非常に苦手です。
怪しい人物とは取り引きをしない主義なので、893絡みの依頼者との縁を切る
ために金を返したのです。でないと、また金絡みで絡まれそうなので。
アネキトンも同じで、本当に必要なクスリなのか分からない以上、
悪用されるのを避けるために渡さなかった………というところでしょうか。
早い話「面倒事は面倒臭いのでスルーが一番」というやる気のなさ、
がんばりたくてもがんばれない人々を想像して描きました。
彼等は正義の味方になりたくてもなれない、重症のメンヘラーなのです…。
固定客もいるので、自分の処方のクスリを横流ししたりしています。

  ↑
と、自分の勝手妄想ですので、修正、削除、補完等ご自由にして下さい。
わかりにくくてすみませんm(_ _)m
73優しい名無しさん:2007/07/04(水) 19:19:37 ID:kps13uyx
保守。
74優しい名無しさん:2007/07/04(水) 19:20:18 ID:kps13uyx
がーん。あがってなかった。
75優しい名無しさん:2007/07/04(水) 23:46:34 ID:wB/A1HKm
アズサの携帯が鳴った。ドクからだ。
「すまねえ、アズサ、もう限界だ。クスリも飲み忘れていた。右手が震えて、
 運転も限界だ。今日は家で休む。例の件は後でまた考えよう…」
「ああ…。とりあえず逆探知されることはないので、メアドはこのままに
 しておく。今度来るメールから考え直そう…」
アズサは携帯を切ってから、少しパソコンのデーターをいじって、
床で寝ているリカ毛布をかけて、ユーロジンを口に入れベッドに倒れ込んだ。

リカは翌日の昼、目を覚ました。
「いっつ……、頭痛い……、ドクったら何てことするのよ」
部屋を見回す。アズサに「絶対触るな!」と言われているので触らないが、
部屋はまるでアニメに出てくる近未来の設備のようだ。
一般人がもしこの部屋に立ち入ったら怪しいことこの上ない。
パソコンには自動起爆装置も付いており、万が一のことがあれば、
データーはことごとく焼け落ちる設定になっている。
難しいパソコン用語ばかりのアズサは外国人のようでちょっと苦手だ。
そんなリカだが、ただ一つ「お得意様」のメールが来るパソコンは触ってもいい。
「他のパソコンには絶対触るなよ!」というアズサの声が脳内に響く。
「わかってるわよ!パソコンオタク!!!」と心で思いながら、メールを開く。
相手は自宅通学の女子大生だ。厳しい両親は都外の大学に行くことも、
精神病院に行くことも赦さなかった。
76優しい名無しさん:2007/07/04(水) 23:55:56 ID:wB/A1HKm
内容はこうだった。
 “いつもお世話になってます。亜紀です。二週間経ったのでマイスリーくださいm(_ _)m”
「うーーん、マイまだ残っていたかなあ……。私くらい重症になると、逆に
 手に入りにくいのよね……。かと言っていきなりサイレース出したら起きれない
 だろうし……。入眠困難なだけだから、導入剤でいいだろうし…。
 アモバン苦いし……。まあいいわ。アパートに戻ろうっと」
アズサのドアは一度閉まると中からしか開かない。なので誰も鍵を持っていない。
リカは買い物依存でもあるので、部屋中に未開封の袋やダンボールが山積みになっている。
ただし、クスリだけはきっちりと仕分けして箱に入っている。
「うーーん………足りないなあ…」

連投すんません。
77優しい名無しさん:2007/07/09(月) 03:27:07 ID:coSm+eH0
とりあえず、リカはDに電話をした。
「おっはー。またODしたんだって?大丈夫?これから行くから鍵開けといてね」
Dは何かもごもご言いたそうだったが、激欝なので、声が出せなかった。
「さて…と。」リカはメイク道具を取り出した。
以前夜間の専門学校でメイクを専攻していたのだ。
リカがメイクをするとまるで別人のようになる。
「ふふふ…」楽しそうにメイクを始めた。
78優しい名無しさん:2007/07/09(月) 05:03:09 ID:Etwzsvgt
>>72
>>71です。レスdです。具合悪くてぬちゃんに来れなかったorz
亀でごめん。
79優しい名無しさん:2007/07/11(水) 15:14:54 ID:ECiDUdCK
そろそろ保守あげ
80優しい名無しさん:2007/07/18(水) 02:44:27 ID:bCFWi3wI
リカはまるで別人のようにメイクをしてアパートを出た。
特殊な粘土で少し鼻の形を変えたので、親が見てもわからないだろう。

この5人には致命的な弱点がある。
それは昼夜逆転、ということである。
なので午前中の仕事はリタリンが余っている時か、
余程のことがない限り受けない。
午後7時。
もう起きているよね、とリカはDの部屋に入った。
一応合言葉もあるのだが、常時開け放たれているDの部屋には関係なかった。
「入るわよ〜」
リカの部屋よろしくゴミ部屋もいいところだ。
が、しかしリカは有機物は捨てるので、
Dの部屋は腐った物が多く、異臭を放っている。
「あ〜、最近ジェイ(Dの多重人格の一人。潔癖)が出てないのね。
 彼ならこんな部屋すぐに片付けてしまうのに…」
Dは汚布団にくるまれて、リカの行動をじっと見ている。時々何か言いたそうだ。
81優しい名無しさん:2007/07/18(水) 02:45:08 ID:bCFWi3wI
リカ「D〜、マイスリーが足りないのよ。あんたのストックにない?」
Dは黙って指を差した。その先に薬棚がある。
クスリだけは整然と管理されている。シールを貼り、引き出しに入っている。
リカ「ちょっとー、マイないじゃん」
Dはまた指差す。クスリの大きな棚の横に箱が積まれている。
その中の一つにマイスリーがぎっしり入った箱があった。
「ちょっとどうしたの、これ?凄い量じゃない!!」
Dは背を向けた。
リカ「じゃ、少し貰ってくわよ」
Dの返事はない。激欝で動けないようだ。
リカ「ちょっとコンビニ行くけど、何かいる?」
Dは消えそうな声で「プリン…」と言った。
リカ「了解。じゃ、また来るわね」
82優しい名無しさん:2007/07/20(金) 15:18:34 ID:aSag8Mjn
すげぇ!面白くなってきたw(・∀・)ワクワク
Dは、プリンが好物ってのはどうでしょうか?
でも、多重人格なら、好みはみんな、違うのかな?
てなわけで上昇しますw
83優しい名無しさん:2007/07/21(土) 03:41:26 ID:kzwK4s6Q
人格たちが共通で名乗る本来の人格の名前はハルキでどう?
以下主な人格について考えてみた。

アキラ:複数の人格のリーダー格で、他の人格は困ったことがあると彼に相談することもある。
頭がよく、ドクやアズサと知的な会話をして楽しんでいる。
温厚な物腰で紳士的。語学に堪能で英語は勿論メジャーな言語はたいてい理解できる。
ドクと仲良し、ボダなリカが少々ニガテ。

ユキナガ:守護者。危険が迫った時に現れる。24歳。
他の人格を守るためなら手段を厭わない。荒っぽいが子供にやさしい。
武道に精通していて、剣道が得意。孤高の人格。

ジェイ:潔癖症な青年。明るく社交的な性格なので対人交渉が主な役目。楽天家。
七味唐辛子を大麻にしようとしているOD常習者。
潔癖なので火の通ったものしか食べない。
けんか等実戦は弱いが格ゲーは達人級。
リカと仲がよい。Bの等質を面白がっている。

ルイ:子供の人格。7歳。苦痛を引き受ける担当。希死念慮有り。好物はプリン。
怖がりで人格にはユキナガ、メンバーにはアズサにしか懐いていない。
等質のBを大いに怖がっている。

チヅル:クリスチャンの女性。大人しくて家庭的。
静かに聖書を読むのが好きな芸術家で、絵や彫刻が得意。
アズサのことが好き(かも?)

ミノル:犯罪者の性格。器用だがずる賢く手癖が悪い。
前に銀行強盗を目論み殺人を犯しそうになった(どちらもサイレース結成前でドクが阻止したため未遂)。
以来危険人格と見做されアキラとユキナガに監視されており、外に現れることができない。
裏社会で「鍵破りのミノル」と呼ばれる。
計画を邪魔したドクをはじめとするサイレースが嫌い。


ハルキ:本来の人格。読書家でハルキスト。
アキラやユキナガがたまに名前を出すのでサイレースのメンバーは存在を知ってはいるが、誰も会ったことがない。
話によると、元々は寿司が大好きな元気な江戸っ子らしい。
あることがきっかけで心を閉ざして以来、眠り続けている。



…超長くなってしまたorzごめん。
一通りは網羅したはず。
やっぱ解離性同一だから統合なためにドクにカウンセリングしてもらってるんだろうね。
84優しい名無しさん:2007/07/21(土) 13:04:25 ID:8ZJxBRiy
>>83さん、面白いですwww ハルキですね。

では、Bの設定をいきますか。

B(名前はまだない)は幼少時から「人の不幸」だけが見える子供だった。
無邪気に「あの人、もうすぐ車にひかれるよー」と言ったりして親に叩かれていた。
自分の未来は見えない。見えるのは恐ろしい、人の最期ばかりだった。
断末魔の悲鳴や、病院で苦しんで亡くなる人……、自殺…殺人…。
死に至らずとも、離婚、浮気、病気、あらゆる不幸だけが見えた。
そのため、極度の対人恐怖になり、ひきこもる日々が続いた。
医者からは統失と診断が下った。Bは本当におかしくなっていった。
しかし自立はしないといけない。Bは何気なくタロットカードを買った。
使用法が全然わからないが、とりあえず新宿の片隅に座ってみた。
すぐに客が来た。Bにはその客の不幸が全て見えたが、当り障りのないものだけ、
口にしてみた。すると、それが命中し、口コミで客が増えてきた。
が、タロットは意外と人に知られており、適当にしているのがバレそうになったので、
易に変え、竹をじゃらじゃらやっている。
しかし性格はなかなか直らないので、「明日火事に巻き込まれますよ」などと
言ってしまい、その通りになったので、警察に捕まったこともある。
今は開き直って「あなたの不幸鑑定します」と看板を出している。
100%当たるので、面白半分の客しか来なくなったのが難点だ。

メンバーの失敗や不幸だけが見えるので、時々口を突っ込んでくるが、
仕事が成功した姿が見えないのが口惜しい。
心の中で自分は全て(幸せ以外)を見通せる目を持っているので「神」だと思っている。
世の中の人間はすべからく愚鈍であると見下している。
85優しい名無しさん:2007/07/28(土) 07:40:42 ID:cp6u9UYG
保守
86優しい名無しさん:2007/07/31(火) 22:57:08 ID:lWcJnE2K
他のメンバーはもう名前ついたから、Bにも欲しいね。
>>84の「B(名前はまだない)」っつーのが『我輩は猫である』の冒頭に似てるから、
Bの名前はナツメとか。
または、易は中国語でyi(声調は四声/食べ物のパンの発声と同じ)って読むから、
イーって呼ばれてるとか。
>>86さん決めてちょ。


保守あげ
87優しい名無しさん:2007/08/01(水) 12:57:27 ID:0YbL8L8s
安価ミスごめんorz

誤:>>86さん → 正:>>88
88優しい名無しさん:2007/08/04(土) 15:32:57 ID:utxkRNfl
続き、希望age
89優しい名無しさん:2007/08/05(日) 02:30:29 ID:Q9cyUqDP
スレタイ読んだだけだけど、、、、すごく興奮して眠れそうに無いわ!
90優しい名無しさん:2007/08/05(日) 12:36:38 ID:+uMPiz1a
携帯小説サイト見るより楽しい

続きお願いします
91優しい名無しさん:2007/08/09(木) 04:04:12 ID:sZ5EPHyl
路地は暗く、ぽつぽつと灯った街頭が道をぼんやりと照らしている。
リカは公園に入り、ブランコに座った。ここはいつも亜紀と待ち合わせる場所である。
三十分ほど待って、リカは外出したのはハルキの部屋にマイスリーを探しに行くためであって、亜紀に届けにきたわけではないことに気がついた。
「亜紀ちゃんが指定した日時は、事務所のパソコンの中か…仕方ない、コンビニ寄ってから戻ろうか」

公園からからコンビニまで距離はない。程なくしてリカはコンビニに着いた。
「あの部屋の様子じゃ、しばらく何も食べてないんでしょうね」
手にしたカゴにいくらかのカップ麺と、週刊誌と漫画の最新巻、コーラとスナック菓子、店内で一番大きなプリンを適当に放り込み、Edyで決済して店を出た。
リカは普段財布を持たない。正確に表現すると、持たせてもらえない。
以前サイレースの財布をリカが望んで預かったところ、その一ヶ月後に莫大な請求書が事務所に届いたのである。…ある意味で、この事件はサイレース崩壊の最大の危機だったかもしれない。
アズサの機転で乗り切ったが、それ以来金庫番はアズサの役となり、現金に関しては今でもリカはポケットに収まる量の金しか持たせてもらえない。
「あたしだって、あのときエルメスの限定バッグと財布を見つけなければ、こんなことにはならなかったのよ。目につく棚においていたお店が悪いのよ…」
苦い思い出に、悪態が独り言となってこぼれでていく。
最近持たせてもらえるようになった電子マネーもアズサが管理してはいるが、それすらなかった昔に比べればリカの経済的不自由は若干緩和されたものである。
92優しい名無しさん:2007/08/09(木) 04:48:45 ID:sZ5EPHyl
リカはプリンを届けにハルキのアパートの階段を上がった。
通路を覗くと、ハルキの部屋の玄関前に大量のゴミ袋が積まれている。
玄関から出てきたハルキは、白い三角巾と手袋をしている。
彼はビニール袋を持つリカ日時は気付いて、左手を上げた。
「リカか?久しぶりじゃん!」
「やっぱり、ジェイだったのね。出てきてすぐ部屋の掃除するなんて、あなたもマメね」
「あんなゴミ部屋なんか住んでらんないよ。
 チヅルは最近見ないから、俺しか片付ける人がいないんだ。あー、俺って苦労人だぜ」
「お財布任せてもらえない私の方が不幸よ」
「それは自業自得だって。今は電子マネー持たせてもらってるからいいじゃんか」
二人は明るく笑った。
「プリン買ってきたわ。これはルイ君のかしら?」
「そうだな、冷蔵庫に名前書いて入れておいてくれ。
 名前がなかったら甘党アキラが食べてしまうだろーからさ。
 ルイはプリンにゃホントうるせーから、困ったもんだぜ」
リカは笑いながら、台所に入った。プリンに名前を書き、冷蔵庫に入れる。
「週刊誌新しいの出てたわよ。あとで事務所に持ってきてよ」
「わーってるって」
部屋を高速で片付けるジェイの背にリカは声をかけた。
彼女は亜紀と会う日時の確認をするため、アパートを後にし夜道を歩き出した。



=-=-=-=

連投ごめん、しかもこの一つ前のカキコは改行をろくにしてなくて読みづらく大変申し訳ない(--;)
この後ちょっと展開思い付いたので、書き手がいなければまた少し足すかも。

続きよろしくですー( ´ω`)ノシ
93優しい名無しさん:2007/08/11(土) 17:13:33 ID:wo95FNPM
保守
94優しい名無しさん:2007/08/11(土) 22:17:50 ID:WQj1xj5G
>>92 ドクの方を足してみた。
   今のリカの方には影響しにくくしたつもりだけど・・・。

ドク「・・・落ち着いてきたし、家に帰るか・・・。」
右手の震えもようやくにおさまり、
車をUターンさせて関越の練馬インターに向かうドク。
ドクは一人っ子、新潟で生まれ育った。
彼の両親は物心付いた時から不仲で喧嘩が絶えなかった。
父はあまり仕事もせず、酒びたりで幼いドクに手を上げることもしばしば。
父方の実家からは勘当同然で母が女手一つで一家を支えている状況であった。
しかし、母は父の性質を見抜いた母方の祖父母の反対を押し切って結婚していたためか
意地になっており、どうしても離婚はしないと言い張って別居さえしようとはしなかった。
そして、そんな殺伐とした家庭に耐え切れなくなったドクは家を飛び出し、
母方の祖父母宅に転がり込んだのであった。
それ以後ドクは祖父母宅で生活するようになり、医者を目指して勉学に励むようになる。
祖父は元陸軍将校で満州から復員した後は新潟で貿易会社を経営していた。
祖父は無愛想ではあったが揺るぎ無い判断力と不思議な安心感があり、
ドクは今でも尊敬している。
当時すでに会社は成功していて生活に不自由はなく、祖父母の下でドクは初めての安息を得ることができたのだ。
現在の経営は人手に渡っているが、ドクは非常勤役員として名を連ねているので役員収入をかなり得ており、
これはサイレースを運営する上でとても貴重な資金源なのであった。
95優しい名無しさん:2007/08/11(土) 22:20:17 ID:WQj1xj5G
ドク「夜明けまでには家に着けるな・・・。」
彼の言う家とは新潟の祖父母の家である。
すでに2人とも他界しているが、
祖父はドクが相続できるよう遺言してくれていたので問題はない。
ドク「セルゲイにも会って足りない薬を頼まないと。」
セルゲイは、新潟港での中古車輸出を生業としている一方
裏でロシアや中国で製造されたコピー薬を多数安く取り扱っている。
祖父の会社にも出入りしていて幼少期から顔見知りの男なのだ。
念のため仕入れたコピー薬の成分についてはアズサやアキラと事務所で分析を行い、
安全性と有効性を確認してから依頼人に渡しているが、不都合なことは一度も無い。
普段は至って陽気なセルゲイだが、
ある日ドクに囁いた「お前に協力してやろう。俺は元KGBだ、手に入らない薬はない。」
は案外本当かもしれないとドクは思うのだった。
関越道に乗り、ドクはアクセルを踏み込む。
ドク「今回はくたびれた・・・。少し家で休まないと・・・。」
96優しい名無しさん:2007/08/14(火) 00:25:57 ID:znvOf5Ce
GJ!!
ドク、リアルで超カコイイ!!
つか、すげーリアルぽいんですけど、凄いですね!
97優しい名無しさん:2007/08/15(水) 18:27:12 ID:QtKCFIHL
いい感じになってきましたなw
応援します!!
98優しい名無しさん:2007/08/19(日) 02:14:49 ID:ghOpHLAk
保守
99優しい名無しさん:2007/08/19(日) 21:31:36 ID:w8TWEJOf
一方新宿では・・・
ビビビビビ!!!
最大音量&バイブレーターでアズサの携帯が鳴る。
アズサ「リカ?何だろ?」
眠剤でもうろうとしたアズサの耳にリカのキンキン声が響く。
リカ「ちょっとアズサ!起きてるでしょ!?下に降りてきて!」
アズサ(はあ?たまには夜に寝ようと思ってユーロジンまで飲んだのによう)
アズサがふらふらと事務所を出てビルの玄関に行くと、
リカがタクシーの運転手と何やらもめている。
運転手「あ!あなたこの子のお友達!?」
アズサ「え?え・・ええ。ど、どうも申し訳ありません。」
リカ「まだ何も説明してないでしょ!何謝ってんのよ!」
運転手「この子を○×駅からここまで乗せてきたんだけど、お金持ってないみたいなんだよね。」
アズサ「は?○×駅???おおっ!」
領収書にプリントされた金額は、アズサの目を一瞬覚ますには十分だった。
アズサ「手持ちの現金はこんなにねえなあ・・・。ドクさんのカードを使おう。」
アズサはとりあえずドク名義のカードでタクシー料金を支払った。
100優しい名無しさん:2007/08/19(日) 21:33:33 ID:w8TWEJOf
リカ「この運転手さんひどいのよ!人を乗り逃げ呼ばわりして!!」
アズサ「・・・どういうことっすか?」
リカ「ハルキの家の帰りに乗る電車を間違えちゃったのよ!
   それでもって気付かないまま寝ちゃったわけ!
   で、何だか遠くの山奥の駅に着いて、もう終電も終わってたの!」
アズサ「・・・で、タクシーに乗ったと・・・。」
リカ「そ!でも、アズサがお金持たせてくれないから料金払えなかったのよ!!」
アズサ「・・・」
リカ「ちゃんと、アズサが、払うから、って説明したのにそれじゃ困るって運転手さんが言うわけ!!」
アズサ「・・・あ・・・もういいっす・・・。寝るんで・・・。」
だいたい展開が読めたので、アズサは再びふらふらと事務所に戻ってベッドに入った。
リカ「ちょっと!!まだ話は終わって無いわよ!ちゃんと聞いてよね!」
アズサ「・・・ちゃんと・・・聞いてるっす・・・よ。ZZzzz。」
とりあえずハルキの状況から何からをまくしたてるリカ。
リカ「それで、部屋にマイスリーが一箱もっさりとあったわけなのよ〜!」
アズサ「zzzzz・・・。な!?」
しかし、アズサは眠気に抗しきれず、リカの声は遠ざかっていった。
アズサ(これは・・・ドクさんと・・・相談しないと・・・)
101優しい名無しさん:2007/08/20(月) 10:39:43 ID:mGYEnci7
面白い!!すごくアズサいいよ!!!
102優しい名無しさん:2007/08/22(水) 02:16:35 ID:WEDNMuod
主題歌:LUNA SEA 『イン サイレース』
103優しい名無しさん:2007/08/23(木) 10:23:13 ID:33/rDyw3
ほしゅ
104優しい名無しさん:2007/08/23(木) 13:58:33 ID:G4GMHMOV
102>
主題歌が、見た瞬間、流れてきた。w
ルナシー、ナツカシスw
105優しい名無しさん:2007/08/25(土) 10:08:56 ID:fVdRSvzB
「このパソコンオタク、人の話も聞かないで…」
悪態をつきながら、リカは遥々持って帰ったコンビニ袋を机の上に放り投げた。
中には漫画の最新巻と、ぬるくなったコーラとスナック菓子が入っている。
パソコンを起動させ、リカは亜紀のメールを確認する。
「マイスリーくださいm(_ _)m」と書かれたその下に、場所と時間の指定がされていた。
「朝六時半に池袋か…月曜日だってのに、学生さんも朝から大変ねぇ」
時はちょうど深夜二時をまわっていた。
「約束の時間まで中途半端だなぁ。
でもタクシーの中じゃガタガタしてろくに寝られなかったし、仮眠とろ…」
誰のかはよく分からないが、机の上に置かれていたアモバンを一つ飲み、リカはソファーに横になった。
106優しい名無しさん:2007/08/28(火) 23:22:27 ID:6Yl6jI0G
保守
107優しい名無しさん:2007/08/30(木) 14:40:07 ID:kLgUI1mN
おもしれーwww
みなさんGJです(・∀・)
なぜかドクの声の脳内変換が池田秀一になってるw
108優しい名無しさん:2007/08/31(金) 21:18:00 ID:E98Yua+O
>>104
最初はMUNA SEAで
『メジャートランキライザー〜限りなく統失に近い鬱〜』
にしようと思ったんだが、誰もわかんないだろうからやめた
109優しい名無しさん:2007/09/03(月) 13:36:33 ID:uoICJOqL
保守あげ
110優しい名無しさん:2007/09/06(木) 00:01:29 ID:ysbnGnHj
保守
111優しい名無しさん:2007/09/08(土) 08:14:24 ID:5j2zv6cH
捕手!
112優しい名無しさん:2007/09/08(土) 08:15:11 ID:5j2zv6cH
MUNA SEAって。ワロタ(w
113優しい名無しさん:2007/09/14(金) 00:39:56 ID:YDhFaZeM
ほしゆ
114優しい名無しさん:2007/09/16(日) 14:33:36 ID:IMu+nvzW
保守
115優しい名無しさん:2007/09/17(月) 22:36:16 ID:Bhtv+4HM
翌朝の昼下がり、新潟の自宅でドクはぼんやりとしていた。
着いてからも寝付けず、ひたすらぼんやりとしていたのだ。
携帯にアズサからメールが着ている事には気付いていたが・・・。
ドク「それにしてもくたびれた・・・。」
自宅は荒れるにまかされている。
ドク「掃除もしないとな・・・。」
庭も草ぼうぼうなら室内もホコリ臭い。
ドク「そういえば蔵の整理もあったな・・・。」
ドクの自宅は旧家らしく蔵もある。
中には祖父母の遺品やその他骨董品?があるのでドクはいつか整理したいと考えていた。
ドク「さて、これだけはやらないと・・・。」
重苦しい体を引きずりつつ仏壇のホコリを払い、ちびたロウソクに火をともす。
チーン〜
ドク「・・・おっと、線香線香、まだあったよなあ。」
アズサからのメールを読んだのは日が傾きかけてからであった。
116優しい名無しさん:2007/09/17(月) 22:37:18 ID:Bhtv+4HM
アズサ「リカ情報:ハルキ家にマイスリーが箱であるみたいだ。心当たりがあるか?」
ドク「?どういうことだ?まったく面倒なことが起こる・・・。」
薬剤の発注は基本的にドクとアズサが行っている。
ただ、アキラにも売人セルゲイの連絡先は伝えてあった。
ドク「セルゲイに確認した方がいいな。」
そう思ったものの、どうも気乗りがしない。疲労感が先にたってしまう。
ドク「・・・明日にしよう。」
とりあえずセルゲイに明日店に行く旨をメールしたドクは横になった。
もはや布団を出すのも面倒くさい。
ドク「・・・ふう・・・。」
ドクはざぶとんを枕に眠りに落ちた。
117優しい名無しさん:2007/09/17(月) 23:24:59 ID:nI8XcEg5
更新乙!
118優しい名無しさん:2007/09/18(火) 23:40:52 ID:auAuVLhU
久しぶりにみたけどだいぶ寂れちゃってるね。
俺、以前別の板で似たようなことをやったことがあるけど、
常時3人くらい書き手がいないと盛り上がらないんだよなあ・・・。
逆に人が増えすぎると論争になったり荒しが徘徊したりで困ったことになるし。
ムズカシイ。
119優しい名無しさん:2007/09/22(土) 21:14:27 ID:bitzCZH6
新宿事務所内。
夢うつつのまどろみの中、リカはキーボードを叩く音を聞いた。
薄く目を開くと、埃っぽいブラインドの隙間から
鈍い朝日が差し込んでいるのが見える。
「はあ…」
身体を起こすと、アズサがメールソフトを操作しているのが目に入った。
アズサは肩越しに目覚めたリカを振り返り、またディスプレイに向き直る。
「リカ、早いな」
「何、早起きしたら悪いの?
あたしは今から亜紀ちゃんに会いに池袋に行くの。オシゴトなの。
アズサみたいにいつものほほんとしている訳じゃないのよ」
悪態をつく。だが、起きぬけの身体にいつもの調子はない。
120優しい名無しさん:2007/09/22(土) 21:24:45 ID:bitzCZH6
リカは壁際にある、重厚な装飾の柱時計を見た。
随分と古いもので、側面に彫られた文字もよく読めない。しかし、正確な時を刻んでいる。
ドクがとても大切にしている。昔その理由をしつこくドクに訊ねたが、
どの質問も軽くはぐらかされてしまった。
今では感心も薄れてしまったので、今でもリカはその理由を知らない。
時間は六時前だった。少しゆっくり準備しても、待ち合わせには間に合いそうだ。
「あーあ、昨日メイク落とすの忘れちゃったからお肌の調子サイアクー」
やはり彼女は小声で悪態をつきながら、洗面所に入った。
ソファーそばのテーブルの上には、放り投げられたリカのバッグが転がっている。
そこから少し顔を覗かせているのは、マイスリーの束。
「眠剤でよく覚えてなかったが、夢じゃなさそうだな」
独り言を言ってアズサは送信ボタンをクリックすると、メールソフトを閉じた。
…もっとも、送信先がそのメールを確認したのは、その日の昼下がりも過ぎた夕方であったが。
121優しい名無しさん:2007/09/25(火) 01:03:47 ID:EW0H60rX
保守あげ
122優しい名無しさん:2007/09/27(木) 13:59:28 ID:zeQmiUzn
このスレに住人かいるのかすごく不安になっている自分…(´・ω・)
123優しい名無しさん:2007/09/27(木) 20:27:30 ID:dvRLmtFm
>>122こういうスレならこんなもんだよ。

翌日のドク宅
「ゴメンくださ〜い!!」
・・・
「若旦那、上がらせてもらいますよ〜」
スーツ姿の白人が慣れた感じで玄関に入ってきた。
目を覚ましたドク。
まだ疲労感は残るが体調はかなり回復したようだ。
ドク「セルゲイさん、若旦那はやめて下さい(笑」
セルゲイ「じゃ、若先生?」
二人「ははは・・・。」
ドク「東港の店に行くと連絡したじゃないですか〜。」
表裏ともに貿易業を営むセルゲイは新潟東港に店を出している。
セルゲイ「いやあ、たまたま別件でこっちに来てたんですよ。
     突然で申し訳ない。これから食事でもどうです?」
ドク「そうですね。では、食事をしつつ商談としましょう。
   着替えてくるのでちょっと待っていてください。」
マイスリーの1件の他、アズサから薬の発注表が送られてきていた。
それを確認してドクはセルゲイの車に乗り込んだ。
セルゲイの車はのんびりと田んぼの中を進んでいく。
124優しい名無しさん:2007/09/27(木) 20:28:32 ID:dvRLmtFm
セルゲイ「稲刈りもすっかり終わって・・・。」
ドク「ですねえ。」
セルゲイ「これが終わると、じきに冬将軍がやってくる。」
ドク「ですねえ。もっとも去年の将軍様はエライ弱かったですが。」
セルゲイ「やっぱり異常気象なんですかねえ。」
ドク「なんでしょうねえ。」
車は街中へと入っていく。
ドク「いつもの所ですね?」
いつもの所とは、ドクの祖父が利用していたとある料亭である。
祖父の紹介でセルゲイも顧客リストに入っている。
セルゲイ「ええ。」
ドク「よく当日で受けてくれましたね。」
セルゲイ「実は今日は別の商談があったんですよ。
接待のために予約しておいたのですが、
相手先の都合で急に延期になりまして。」
2人は店の玄関をくぐった。
「いつもお世話になっております。どうぞ。」
どうやらセルゲイはかなり頻繁に来ているらしい。
近年はBRICsなどともてはやされ、経済発展が話題になっているロシア。
その余得はセルゲイのようなところまで及んでいるのだろうか。
入るとすぐに下り階段に通された。
ここは一風変わっていて、地下に庭園までしつらえた部屋がある。
客同士が顔を合わせないための配慮なのだろうか。
セルゲイ「いつ来ても独特のムードですね。大好きです。」
ドク「ははあ・・・。」
セルゲイ「では、お話を伺いましょうか。」
125優しい名無しさん:2007/09/30(日) 15:17:46 ID:G175PCMD
保守
>>123 d
126優しい名無しさん:2007/10/04(木) 08:25:31 ID:vxIitD5S
ほしゅ。
127優しい名無しさん:2007/10/04(木) 09:15:53 ID:fuSHbExI
ほしゅ
128優しい名無しさん:2007/10/07(日) 06:38:35 ID:7IOoweJL
保守
129優しい名無しさん:2007/10/07(日) 17:37:22 ID:KAaSw9Su
123乙!
いつも楽しく読んでいますよ!
ゆっくりでもいいから、エンディングが楽しみです!!(・∀・)
130優しい名無しさん:2007/10/11(木) 12:57:39 ID:shbs9/5J
保守派
131優しい名無しさん:2007/10/14(日) 20:59:21 ID:ULz7kRIW
ドクはとりあえず薬の発注表をセルゲイに渡した。
セルゲイ「いつもありがとうございます。近日中に手配します。」
ドク「代金はいつもの方法で。」
セルゲイ「承知しました。」
ドク「ところで・・・」
セルゲイ「はい?」
ドク「あ・・・いや、とりあえず料理を持ってきてもらいましょう。」
  (マイスリーの件はどうも言い出しづらいな・・・)
さっそく仲居さんが料理を出してくれる。
それを食べつつセルゲイがドクの目を覗き込んでくる。
セルゲイ「何か、あったんですか?」
ドク「いや・・・、あの、セルゲイさんのところは骨董品なんかも扱っているんですか?」
セルゲイ「骨董品?それはまたなぜ?」
ドク「少し蔵を整理しようと考えているんですよ。もし、価値があるものがあれば・・・。」
セルゲイ「・・・なるほど、そういう事ですか。それは面白そうですね。」
ドク「では?」
セルゲイ「近いうちにご相談に乗りましょう。」
132優しい名無しさん:2007/10/14(日) 21:01:04 ID:ULz7kRIW
しばらく料理を楽しみつつの雑談になった。
セルゲイは日本語に堪能で、歴史や文化については下手な日本人よりも詳しい。
某鑑定番組も欠かさず見ているとの事である。
旧家であるドク宅の蔵の整理にはだいぶ興味を持っているようだ。
しかし、このまま雑談して帰るわけにはいかない。
ドク「ところで、さっき聞きかけたことなんですが、
最近ウチのアキラがマイスリーを箱で注文しませんでしたか?」
セルゲイ「・・・いいえ。アキラさんから直で注文を頂いたことはありません。」
ドク「・・・。」
セルゲイ「・・・気をつけてくださいね。」
薬の売人は、基本的に依頼人が自分に関係しない他の売人から薬を買うことを嫌う。
それをしないことを取引の条件にする場合もある。
大口の取引を行う売人であればあるほどそうだ。
依頼人に中途半端な売人との付き合いが多いと足がつきやすい上、
取引量が多い場合は顧客?を巡る売人同士のトラブルも起こりやすい。
薬の密売は、信頼が成り立つもの同士、1対1でやる。
それが裏薬業界のまっとう?なルールだ。
もっとも、よく守られているかは別の話だが。
133優しい名無しさん:2007/10/14(日) 21:02:48 ID:ULz7kRIW
その日はひとまず終了。
マイスリーの件は、帰京後にドクが直接確認してセルゲイに状況を知らせることになった。
ドク「・・・参ったな・・・。これは休めないぞ。」
その日の深夜、ドクは東京へ向かっていた。
丑三つ時の関越道は、珍しくトラックが少なく、ドクは車をアクセル全開で走らせる。
ドクの車、S4アバントはこれまたセルゲイから買ったもので、
一見品のいいワゴン車である。
しかし、日本車では考えられないような高速走行が可能な車だ。
なんでも、どこかの金持ちが持っていたものを激安で買い叩いたらしい。
セルゲイが「若先生にお似合いですよ。」と持ってきたので試乗してみたところ、
車には無関心だったドクがすっかり気に入って買ってしまったのだ。
134優しい名無しさん:2007/10/14(日) 21:04:55 ID:ULz7kRIW
ドク「・・・。」
上越国境を一気に越えて群馬県に入る。
ドク「ちょっと休むか。」
誰もいないPAで5分ほどぼんやりしていると、
若い女が運転する一台の商用バンが入ってきた。
ドク「・・・女の営業マン?今は深夜勤務もOKなんだったかな。」
しかし、良く見ると何だか見覚えがある。
ドク「・・・この車、高速に乗る前のガソリンスタンドにいたような・・・。」
どことなく妙なムードの車だったので、記憶に残っていたのだ。
そうだとすると、この車はドク並みの速度で走っていたことになる。
ドク「・・・。」
運転していた女は、トイレを済ませるとすぐ出発していった。
ドク「8ナンバー、改造車だな・・・。警察・・・?」
残念ながらナンバーの細かい数字はよく見えなかった。
ドク「っつ。ナンバーさえ押さえればアズサに検索してもらえたんだけどな。
   ・・・まあいい。とにかく事務所に戻ろう・・・。」
それからドクは制限速度+20キロくらいの速度を心がけたのであった。
135131-134:2007/10/14(日) 21:14:12 ID:ULz7kRIW
一度に書きすぎ?
そうだったらすまんm()m
136優しい名無しさん:2007/10/14(日) 21:32:14 ID:sFz8uBvs
いえいえ、楽しませてもらいました(^^)
137優しい名無しさん:2007/10/14(日) 21:40:54 ID:6Nk9LSBp
なんというwkwkスレ
138優しい名無しさん:2007/10/15(月) 18:08:18 ID:bqr+WFys
wktk
今からサイレース投下して寝ます
続きが楽しみだお
139優しい名無しさん:2007/10/19(金) 14:02:57 ID:/MtRsFoR
保守
140優しい名無しさん:2007/10/22(月) 21:04:43 ID:V0EYhKPK
新宿事務所内。
すでに空が白み始めている。
アズサ「ドクさん。」
ドク「少し休ませてくれ。話は後で頼む。」
言うなりドクはパキシルを口に放り込んでソファに倒れこんだ。
アズサ「それなら俺も寝るか・・・。」
アズサもリカが残していったマイスリーを飲んで眠りに落ちた。
・・・・・・・・・
ドク「と、言うわけだ。ハルキから事情を聞かないといけない。」
アズサは嫌そうな表情をしている。
彼は、基本的には外出が嫌いなのだ。
愛用のPCから離れるのが不安なのかもしれない。
アズサ「俺も行ったほうがいいすかね?」
ドク「できれば。」
しぶしぶといった感じでアズサはうなずいた。
が、それからが大変だった。
事務所のPCに何重ものプロテクトをかけ、外出時用のノートPCにあれこれ機材を取り付ける。
いつになったら出かけられるのかさっぱりわからない。
途中でリカも帰ってきたが、アズサの様子を見て
「キチガイね。」と一言捨て台詞を残してどこかへ行ってしまった。
一方ドクはそういったことには無頓着で、適当にお茶を飲んだり新聞を読んだりして勝手に過ごしている。
アズサ「準備完了です。行きましょう。」
ドク「これを持って電車には乗れないな・・・。」
やたらと荷物が多いので、車で行くことにした。
アズサ「衝撃に弱い機材もあるので安全運転でお願いします。」
141優しい名無しさん:2007/10/25(木) 10:21:20 ID:YPvS3iMG
保守
142優しい名無しさん:2007/10/28(日) 14:59:02 ID:zsjW6oI/
ドクって物憂げな顔してセルシオ乗って夜の高速走ってるイメージがある
143優しい名無しさん:2007/10/28(日) 21:32:44 ID:zQpUF59w
車を走らせつつドクは昨夜の妙な商用車の話を始めた。
アズサ「8ナンバーってのは特種用途車ってだけで、警察とは限らないですよ。」
ドク「ふうん。」
アズサ「警察の他に我々に関係しそうなのは・・・麻薬取締官ですかね。」
ドク「昔見たドラマで出てたような気がするな。」
アズサ「麻薬Gメンって奴っす。」
急にドクの顔色が悪くなる。
ドク「・・・付けられていたんだろうか!?」
アズサ「いや、麻薬Gメンは8ナンバーを持てないはずっすよ。」
ドク「そ、そうなのか!?本当に大丈夫なのか!?」
気になりだすと止まらない。
不安が不安を呼び、恐怖がこみ上げてくる。
アズサ「ド、ドクさん!ちゃんと前を見て運転してください!!」
ドク「す、すまん。ちょっと止まるぞ!!」
わき道に車を突っ込んでドクは飛び出した。
ドク「く、くそ・・・。」
デパスを口にを放り込み、道端でドクはうずくまってしまった。
アズサ「・・・。」
アズサはサイレースの中では精神的に一番安定している。
好きな機械類に囲まれて存分に腕を振るっているのが効いているらしい。
ドクも安定しているように見えるが一定を超えた緊張には弱い。
今更のように自分が犯罪者であることに気が付き、追われる恐怖に飲み込まれたようだ。
アズサ「・・・少し休んでからでいいっすよ。俺も一服しますから。」
アズサは大荷物の中から水筒を取り出してお茶を飲み始めた。
うずくまる男の傍らでお茶を飲む男。
なんとも珍妙なコンビ?である。
道行く人の中には怪訝そうな視線を送る者もあるが、アズサは気にする様子も無い。
アズサはぼんやりと通りを眺めてお茶しつつ、ドクの回復を待った。
144優しい名無しさん:2007/10/31(水) 04:15:39 ID:k0wtZ3Vs
イイ!!(゜∀゜)!
続き待ってまーす。wktk
145優しい名無しさん:2007/11/01(木) 13:16:23 ID:fLeNQO6j
このまま落ちるのか見届け
146優しい名無しさん:2007/11/01(木) 20:42:53 ID:fwxOhKGX
落としはしない。
と、続きも書けないのにageる俺がいる。
147優しい名無しさん:2007/11/02(金) 20:18:33 ID:Yh1qILF3
病気の特徴とか、薬の事とかさっぱりわからないから書けないんだよね
148優しい名無しさん:2007/11/03(土) 03:35:42 ID:KoIkK0PR
ほしゅ
職人さんいつも乙です
たのしみにしてます
サイレース投下したのにねむれん
149優しい名無しさん:2007/11/03(土) 06:10:24 ID:Hbf9dbQ3
なんだ?このスレw
150優しい名無しさん:2007/11/08(木) 11:06:54 ID:FvT9w3a/
保守
151優しい名無しさん:2007/11/08(木) 14:07:29 ID:XCAwYMJE
なんという良スレ。これは期待。
しかしみんな文才あるね。すごいなー。
152優しい名無しさん:2007/11/09(金) 21:49:54 ID:T/rhUC0i
どうやらデパスが効いてきたようだ。
ドクはふらりと立ち上がった。
アズサ「もう少し、車の中で横になったらどうすか?」
ドク「・・・すまん・・・。」
アズサはドクを後部座席に押し込んで横にならせた。
彼は免許を持っていないため、ドクが回復するまで待つしかない。
アズサ「俺も免許取るかなあ・・・。」
ぶつぶつ独り言を言いつつテールゲートを開けて、荷物をまさぐるアズサ。
アズサ「何か食べよう・・・。」
彼は大抵のことに無関心であるが、興味を持ったことについては非常にマメである。
最近は料理に凝っているらしい。
ラゲッジに腰を下ろし、自作の弁当を食べつつ再び通りを眺め始めた。
アズサ「みんな「普通」の人たちなんだろうか・・・?」
アズサは物心付いたときから退屈であった。
友達と遊んでいても退屈で、いたたまれない。
もともと運動音痴で、子供らしい、体を動かす遊びについていけないという理由もある。
しかし、それ以上にみんなが楽しいと言っていることの大半が自分にとっては退屈なのだ。
すぐに輪を抜けて、1人好き勝手に行動した。
帰宅してお気に入りの本を読むか?それとも自転車で近所の川に行ってみようか?
何かを始めれば、日が暮れるまで没頭した。
1人でも別段寂しいとは感じなかった。
むしろ、大勢の中で自分だけが違う感情を持っている。
それを感じている時間が彼にとってはたまらなく寂しい時間であった。
153優しい名無しさん:2007/11/09(金) 21:50:48 ID:T/rhUC0i
そんなアズサを周囲は責め立てた。
親も、自分の子が他の子と違うのは不安なことである。
何とかしようとアズサをあちこちに連れて行き、いろいろとやらせてみた。
しかし、どれもこれも、アズサにとっては退屈の無理強いでしかなかった。
「これが退屈なんておかしい」「普通にしなさい!」「どうしてみんなと一緒にできないの!?」
聞かれても、彼自身どうしてなのかわからない。
そんな彼が不登校になるまで大した時間はかからなかった。
しかし、不登校ではあったが完全に引き篭もっていたわけでもない。
ふと思えば海を見に行き、深山に身を置き、気が向けば本屋を物色した。
その時パソコンに出会い、後の経過は>>45の通りである。
アズサ「普通でいることが、そんなに安心なんだろうか・・・?」
アズサは、ずっと普通でいることも危険だと考えている。
多数派であるから正しいとは限らない。
むしろ、思うがままに行動し、そこから見えたものを判断材料とすべきではないか。
普通の人であれば、普通のこと以外を見て、考えることは至難である。
アズサ「へっ、こんなことを考えるのは俺の柄じゃないなw」
思考を打ち切り、お茶を飲み干したアズサは後部座席を覗き込む。
ドク「・・・すまねえ。でも、デパスが効いてるから何とかなりそうだ。行こう。」
ほどなくドクとアズサはハルキの家の前に立った。
154優しい名無しさん:2007/11/13(火) 00:52:52 ID:5C/RouZa
保守
155優しい名無しさん:2007/11/15(木) 22:08:01 ID:2RwU3hj7
あげてみる
156優しい名無しさん:2007/11/16(金) 19:31:32 ID:7E2wxrBJ
「え〜っと・・・。」
ドクとアズサは戸惑った。
中にいる人物が誰かわからないからだ。
アズサ「アズサだ、入るよ。」
とりあえずドアを開けて2人は部屋に上がった
「ブツブツブツ・・・」
ドク「・・・どうも調子が良くないようだな。ハルキ!」
ハルキと呼ばれた肉体がぱっと振り返る。
???「よう、先生。」
冷やりとした薄笑いを浮かべている人物は・・・。
ドク「ミノルか!?」
ミノル「・・・黙ってろ・・・。俺が・・・する。」
どうやら別人格と会話しているらしい。
アズサ「ハルキのことは頼んます。」
アズサは持ってきた器材を広げてハルキのPCをいじくりはじめた。
ミノル「馬鹿だねえ、アズサ。ハハハ。ま、相変わらずと言うべきかな。」
アズサ「!?」
ミノル「このマイスリーの出所が知りたいんだろ?PCをいくら見たってわかりゃしねえぞ。」
ミノルは傍らのダンボール箱をポンと叩いた。
157優しい名無しさん:2007/11/16(金) 19:44:42 ID:f/HcqipU
実際ありそうなタイトル
158優しい名無しさん:2007/11/18(日) 09:05:10 ID:h3r8u5f0
続きキター
なんとなく箸井地図みたいな絵想像して読んでる
159優しい名無しさん:2007/11/19(月) 01:47:23 ID:FMulTBUF
イメージ的に、ドクは、クロノクロスのドクが思い出される…
アズサは黒髪ぼさぼさスーツ
160優しい名無しさん:2007/11/21(水) 16:13:34 ID:4Eo7+0to
保守age
161優しい名無しさん:2007/11/25(日) 04:02:20 ID:+LXAa4zk
ほす
162優しい名無しさん:2007/11/25(日) 22:59:28 ID:IhZBdqxc
ドク「お前のしわざなんだな?このマイスリーは。」
ミノルは現在肉体の支配権がないはずである(>>83
もし、彼が現れたとすれば、他の人格が弱体化しているか、
統合が進んでいて人格間の区別があいまいになってきている可能性がある。
ミノル「ああ。これは俺がもらってきたのさ。」
ドク「もらってきた!?」
ミノル「そうさ。あんたが連れてってくれた病院の看護婦から・・・な。」
ドクは○×病院に勤めている大学時代の先輩と付き合いがあり、
手に負えない事態が発生した場合のサポートを頼んでいる>>59
出会った当初のハルキはかなり不安定でミノルという危険人格の支配権も強かった。
ドクは自分だけで押さえきる自信がなく、初めの1ヶ月は○×病院で面倒を見てもらっていたのだ。
アズサ「ど、どうやって?病院の看護婦が薬を箱でくれるわけがないだろ?」
ドク「薬剤室のカギを開けて持ってきたんじゃないのか?」
163162:2007/11/25(日) 23:04:12 ID:IhZBdqxc
最近、俺しか書いてないんだけど、いいのかな?
他の人が書きづらい感じにしていたら申し訳ないんだけど・・・。
こうして欲しいとか、これは良くないとかあれば言ってください。
面白いと言ってくれた人やわざわざ保守してくれた人、ありがとうございます。
164優しい名無しさん:2007/11/27(火) 15:41:33 ID:hQzEwOMw
乙!いつもたのしみにしてます
リカがきになる
165優しい名無し:2007/11/29(木) 01:07:17 ID:9QxYKl1j
>163 できたらベゲタミンもつかってくれ〜
166優しい名無しさん:2007/11/29(木) 01:44:05 ID:gF8oePSq
お久しぶりです>>120です。へばっておりましたorz
暫く離れてたからリカの続きを書いていいかうろうろ迷っていましたですorz

続き書いてもいいなら書いてみたいのですが…
やってみても大丈夫ですか?>>163&みなさん
167優しい名無しさん:2007/11/29(木) 05:30:59 ID:9QxYKl1j
>166 よくぞ帰ってきてくれました。
163ではない、その他だが、続きを心待ちにしているよ
168163:2007/11/29(木) 22:25:08 ID:f45r3WmS
>>164

リカについてですが、描き方が今ひとつ浮かばなかったんです。

>>165

うい、ちょっと考えてみます。

>>166

可能であれば体調の許す範囲でお願いします。
援軍はとても嬉しいです。
私も仕事や体調の都合でこれくらいのペースが限度なもので・・・。

169優しい名無しさん:2007/11/30(金) 23:49:41 ID:oJ3unBVg
>>168 ありがとう^^
   自分もとっかかりを見つけられたら、参戦するよ。
170優しい名無しさん:2007/12/03(月) 12:21:32 ID:/78scMHj
ほしゅ
171優しい名無しさん:2007/12/08(土) 07:16:36 ID:HRSx70aT
ほしゅ
172優しい名無しさん:2007/12/08(土) 12:36:26 ID:DV//Jadn
>>166 thx
喜んでやらせてもらいますw

リカ編の続きを書きたいものの、
頭の中に結構イメージはありますが
体調すぐれずにいて文章にできず、
書きたいといっておきながら
まだ投下してなくてすみません…orz

来週から入院するんで、三食きちんと食べたら
多少回復して書けると思います。
年の暮れまでにはなにか上げますのでしばしお待ちを…

こんなのでごめん。o..rz
173優しい名無しさん:2007/12/08(土) 16:33:52 ID:DV//Jadn
>>172
>>166>>168
誤爆申し訳ないo........rz
174168:2007/12/11(火) 21:43:16 ID:SzMCjWyV
>>169

よろしくお願いしますm(_)m

>>172

もう入院中かと思われますが、どうかお大事に。

仕事も落ち着いてきたので、近いうちに進めてみたいと考えています。
わざわざ見てくれている人、すみません。

175優しい名無しさん:2007/12/14(金) 00:39:03 ID:JusDz2MF
ほしゅ
176優しい名無しさん:2007/12/16(日) 21:27:00 ID:/DadFHUL
ミノル「違うね。俺はカギに触れてすらいない。」
アズサ「・・・・・。」
ミノル「入院した時に仲良くなった看護婦がいてな。」
ドク「・・・ふむ。」
ミノル「そいつ、○×病院の事務長と不倫していたんだ。」
アズサ「なるほど、それをネタに脅したんだな!?」
ミノル「違うね。俺は基本的に脅しはやらない。むやみに人を追い詰めると怖いんだよw」
冷やりとした笑みを浮かべるミノル。
ミノル「その看護婦、だいぶ借金があったんだよ。相当にたまっていたようだったな。
それで、事務長からお小遣いをもらいつつ不倫ってわけだw」
ドク「それはわかった。それがお前にマイスリーを渡すこととどう関係あるんだ?」
ミノル「せっかちめw で、最近になって事務長のご寵愛が薄くなってわけさ。
まあ飽きられたんだろう。んで、看護婦の奴ぁ月々の返済に困りだした。
そこで、わりと親しくしていた俺に金策の相談を持ちかけてきてな。
だから、手近な薬を持ってくれば売り捌いてやると言ったのさ。」
アズサ「・・・・・。」
ミノル「看護婦が持ち出したマイスリーは2箱。1箱はつてをたどって売り飛ばし、
代金を看護婦に渡してやった。残り1箱は売買手数料として俺が頂いたってわけさ。」
177優しい名無しさん:2007/12/16(日) 21:28:34 ID:/DadFHUL
アズサ「・・・どんな技を使って盗み出したのかと思ったら・・・。」
ミノル「はははw 俺もテクを使わないわけじゃないぜ。でもな、金庫のカギを破るより、
それを管理する人のカギを破る方がやりやすいのさ。
人の心にファイアウォールを築くなんて、えらく難しいことだからな。」
今度はちょっとスノビッシュな笑みを浮かべるミノル。
ミノル「だからな、いくらこのPCを調べた所でわかりゃしないぜアズサ君。」
アズサ「・・・・・。」
ドク「その後、その看護婦はどうなったんだ?○×病院で問題になったんじゃないのか?」
ミノル「知らん。代金を渡して以後は会っていないし、○×病院に近づいてもいない。
    この手の不祥事は、たいていの病院じゃ警察に届けず内々に済ますんじゃないのか?」
これ以上ミノルから聞くこともないため、2人は事務所に戻ることにした。
一応ミノルにはクギを刺しておいたが効果は怪しいものだ。
アズサ「・・・・・。」
助手席のアズサは無言である。何か考えているようだ。
ドク「アズサ、どうしたらいいと思う?ミノルの言う通り、これ以上の広がりはないと思うが。」
アズサ「・・・・・。」
ドク「・・・・・アズサ?」
アズサ「・・・わかっています。一応○×病院の管理システムに侵入して調べてみますよ。」
178優しい名無しさん:2007/12/16(日) 21:30:57 ID:/DadFHUL
その頃、新宿事務所では、リカがあわただしく作業をしていた。
リカ「忙しいったらありゃしないわ!あいつらどこほっつき歩いてるのかしら!?」
年末に備えて?なのか、薬の注文が殺到している。
運び屋リカはその対応に追われているのだ。
再びPCからピーブ音が響く。
リカ「はいはい、次はどちら様ですかあ〜?(怒)」
なんとナツメ(>>86)からである。
リカ「な、ナンなのかしら・・・。」
メールの件名は「気を付けろ!!」だ。
ナツメの不幸探知能力は一級品である。
わざわざ連絡を寄越すということは、よほどの事態かもしれない。
リカは恐る恐るメールを開封した。
179気を付けろ!!:2007/12/16(日) 21:35:28 ID:/DadFHUL
\ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜!   >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
180優しい名無しさん:2007/12/16(日) 21:38:58 ID:/DadFHUL
リカは思わずディスプレイを投げ飛ばそうとしたが、ギリギリの所で踏みとどまった。
リカ「はぁ・・・はぁ・・・。私も成長したみたいね。さあ、お仕事お仕事。」

AAちょっとずれちゃった、お目汚し失礼しました。
181優しい名無しさん:2007/12/17(月) 15:12:53 ID:aStHUZY2
これは何、ギャグ路線?
発想にワラタw
182優しい名無しさん:2007/12/18(火) 14:25:17 ID:FJXauo83
リカきたーーー
なんかかわいいw
183優しい名無しさん:2007/12/19(水) 01:40:48 ID:6dkNWP1E
お、おもしろい・・w
184優しい名無しさん:2007/12/19(水) 07:52:56 ID:s3HTlfBi
リカいきます。
時系列としては、>>120で外出の支度をしたリカが
>>140でまた出ていく前に戻ってくるまでの行動でっす。

=-=-=-=

静寂を割る、事務所のドアの閉まる音。
支度を終えたリカが出て行ったが、
朝の静寂を壊したドアの開閉音に、アズサは少しも動じない。
ただ――十分後、アズサが振り返り、机上に放置された
コンビニ袋を手にしたのを、リカは知る由もない。

月曜の駅前は様々な人間がごった返している。
人込みを軽やかに切り抜け、リカは「いつもの」待ち合わせ場所に向かう。
喧騒と忙殺とから隔絶された、優雅な雰囲気の喫茶店。
迷うことなく向かう窓際の席、既に亜紀はそこに来ていた。
「久しぶりね、元気?」
「リカさん!」
亜紀は本から顔を上げて、リカに笑いかけた。
清楚な白いワンピースに長い真っ直ぐな黒髪は、
まさに「お嬢様」の出で立ちである。
「何読んでたの?」
「惑星の誕生とか、宇宙に関する新書です。専攻とは全然関係ないけど、
教養でレポート出さないと単位が取れないので」
「大学って、なんか難しいのやるのね」
「でも、ちょっと楽しいの」
「私には分からないわぁ」
リカはコーヒーを頼むと、バッグの中からハンカチに包まれた薬を出した。
小さな亀の刺繍は、リカの特別のお気に入りだ。
185優しい名無しさん:2007/12/19(水) 07:56:23 ID:s3HTlfBi
「ジャンキーくんは元気ですか?」
「そうなのよ、とーっても元気!
あの調子だと一万年どころか一億年くらい生きるかもね!」
「そうしたら生きる化石ですね」
久々の待ち合わせに、会話が弾む。二人は仲がよい。
以前、依頼を通さずリカの独断で薬を分けたときは、
アズサにこっぴどく叱られ、ドクには渋い顔をされた。
以来、依頼の要請は事務所のパソコンに届くようになったが、
リカは亜紀に対して姐御肌で接し、亜紀もそのようなリカと話すのが
楽しみのようで、今はお互いに長電話を楽しむほどの仲である。
「じゃ、お金をいただけるかしらん?」
「わかりました」
亜紀は白い封筒を差し出した。
受け取ったリカは中身を確認しようとして、封筒の口に手をかける。
「あっ、現金の封筒は、絶対リカさんに確認させるなって。
アズサさんっていう事務所の人から連絡が」
「えっ、どうして!」
「「ちょろまかすから」って言っていました」
見ると封筒は厳封されていて、真面目な亜紀らしく、
割り印が上下に一つずつ捺してあった。
たしかに、前例は何度かある。その度に悶着絶えなかったが、
前回受領したお金でにコンビニの新色マニキュアを買ったことが
発覚したとき、アズサは激高することなく不敵な笑みを見せた。
「…あいつめ…」
合点がいったリカの笑顔に、殺気がただよう。
近いうち、寝ているアズサの顔面に、思う存分コショウをかけようとリカは心に誓った。
亜紀は苦笑しながら、コーヒーカップを口に運ぶ。

程なくして、店員がコーヒーを持ってきた。
「あれリカさん、今日はコーラじゃないんですか?」
「コーラは昨日買ったのよ。帰ってからあいつの前ですごくおいしそうに飲んでやるんだから」
「あいつって、誰ですか」
「内緒」
…復讐心は燃え尽きていない。
186優しい名無しさん:2007/12/19(水) 08:02:53 ID:s3HTlfBi
温かいコーヒーは心地よくけだるさを消してくれる。
ふと、リカは亜紀の調子が違うことに気がついた。
目の下にできたくまをコンシーラーで隠しているのは
変わらないが、今日はいつもの物怖じするような様子がなく、
元気で華やかであった。
冷静時、人の雰囲気の変化を掴むことにリカは聡い。
それは幼い頃から強いられてきたし、
当時はそうせざるを得なかった事情があるからである。
亜紀の傍らに置かれた携帯電話のストラップと、
首のネックレスが新調されている。シンプルな中に取り入れられた
ほんの微かに色香香る小さなアクセントは、
他の人なら見逃してしまうかもしれない。
リカにはピンときた。
姉さんぶるその表情は、お節介な好奇心で満ちている。
「亜紀ちゃん、彼氏ができたでしょ」
「え!ど、どうして分かっちゃったんですか?」
「私はエスパーだから」
「またそんな冗談を」
亜紀は照れくさそうに笑う。亜紀の顔には微笑みが絶えない。
「実はですね、その彼氏って」





以下近日更新予定。とろくてすみません。
187優しい名無しさん:2007/12/19(水) 08:21:46 ID:s3HTlfBi
>>45>>152-153を見てオモタんだけど、
アズサは元々アスペルガーの気があって、
それがきっかけで躁鬱になったと見ているのだが、どうでしょ。
188優しい名無しさん:2007/12/19(水) 12:46:27 ID:oxkNYOiG
>>184

更新乙です。
続き、楽しみにしてますよ。

>>187

確かに元はアスペっぽい気がするよね。
っていうか、登場人物のリアルさが徐々に増してくるのが凄い。
携帯小説なんかだと霞食ってるような登場人物が多かったりするけど、
これは一味違う印象を受けますた。
189優しい名無しさん:2007/12/22(土) 13:06:41 ID:SQ980hnq
20までは面白かったのに
190優しい名無しさん:2007/12/27(木) 01:49:47 ID:7GxVKsNX
続き楽しみにしてます。
191優しい名無しさん:2007/12/29(土) 03:04:21 ID:4wvEa6sj
保守
192優しい名無しさん:2008/01/03(木) 10:21:43 ID:Ok4DefOa
続きを楽しみにしてくれる人がいるだけで、
いろいろ資料見たりとかして、自分自身が
周囲に
広く目を向けるきっかけを持てるので、励みになります。
みんな、どうもありがとう。


ところで、>>156で普段厳重な監視により出られない
ミノルが出てきた、という件についてだが。
>>80から>>92で人格が多少入れ代わっているけど、
これは普通に起こりうる通常な状態と見るなら、
箱ごと舞を手に入れたのは少なくとも>>81-82以前、
しかもその前にハルキを不安定or統合させる事態になるほどの
何か重大な事件が、ハルキが単独行動している時にあった、
ということだよね。
(ということは、81-82のときハルキは既に不安定な状態にあった、
ということでもあるよね)
これからの展開を考えると、不安定フラグなような気がするが。

これには職人さんの意図があるのかな?
もしあるなら暇な時に補完してくれると嬉しいな。
もしないなら、誰か補完するチャンスですよw
めためた期待しますですよww
職人さんも、思いついた時に書いてホシスw
まあ何も動きがないなら、自分が書く…かもしれないが…


あと、>>134の女性の商用バンの追跡は、
モチ以降の話の複線、だよね?

それと、>>179の「( ゚∀゚)<さいたまさいたま!」は、
>>52を基本とするなら、今までのはプロローグで、
これから起こることが第一章、つまり背後のでかい組織か何かに
サイレースが躍らされる、という展開でいいのかな?

長々と書いて申し訳ないっす(^^;)
意図が見えんと、こちらも動かしづらいんで、
教えていただきたく思います。よろしく。
193優しい名無しさん:2008/01/05(土) 02:52:59 ID:QmUCtxxw
ほしゅ
194優しい名無しさん:2008/01/05(土) 04:03:24 ID:WYFisHRg
拍手
195優しい名無しさん:2008/01/05(土) 19:07:34 ID:2cXmReIP
>>192

>ミノルが出てきた、という件について

時系列についてはその通りで考えていました。
ただ、ハルキの背景については正直まだ掘り下げてないです。
すいませんm( )m
余裕がある方がいれば補完よろしくお願いしますです。
多重人格については、私自身はどうも実感がないので深く書くとうそ臭い気がしたんです。

>あと、>>134の女性の商用バンの追跡
>「( ゚∀゚)<さいたまさいたま!」

こちらは一応つながるように伏線したつもりです。
そろそろ敵方?も出してみようかなと・・・。
組織構成や参考にできそうな事例についてちょっと調べてました。
>>184-186の続きが出たらとりかかろうかとのん気に構えてたりしますorz

私も楽しいと言ってくれる人がいるおかげで続けられてます。
みなさんありがとう。
196優しい名無しさん:2008/01/07(月) 11:44:19 ID:7ZXMn9PJ
期待age
197優しい名無しさん:2008/01/08(火) 21:37:09 ID:Ku3XJIqm
さっき見たらdat落ちしてたからマジビビった
lifeが工事中だったらしい…


>>195
名無しのくせに主張してしまいまして激プギャーな行為ですが
ハルキの人格提案をしたのは自分です。
遥か昔、まだ元気な頃にダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」と
「ビリー・ミリガンと24の棺」を読んだことを微かに思い出し、
他の資料と併せて創作し、人格を提案してみました。
上記の本はたいていの書店やブクオフなどにありますので、
元気があってかつ暇な時に読まれると、参考になるかもしれません。
ちなみに、自分もハルキの過去は殆ど何も考えていませんw


それにしても、リカ待ちだったとは…どうもすみません(汗)

亜紀の彼氏は、風貌としては清々しい好青年という感じにしようと思っていますが、
所属というか、その立場をどうしようかな、と考えておりました。
選択肢はいくつかあるのですが…

・病院の息子で医学生
ex:ハルキが舞をくすねた病院の息子、
或いはドクの恩師にあたるような医師の孫
この場合、彼氏の性格は前者も後者も
真摯な志しと強い正義感を持っていると、
法を犯して薬を提供しているドクと対比されて象徴的なキャラとなり、
話の絡みがいつか発生するだろうと思われ
そうなると仮定するなら、違法を犯す亜紀とは、
何となくだが悲恋的なフラグが立ちそうな希ガス

・大手製薬会社の御曹子
この場合は金持ちボンボン。
親の会社の役員に名を連ねているが仕事はあまりしておらず、
ちょっと気取った軽いイメージ。
サイレースの大敵になるのか、はたまた転じて大いなる味方になるのかは話の流れ次第
この場合亜紀は彼氏にベタ惚れしており、彼氏が敵になった場合、
最悪亜紀が敵に寝返るorスパイになりそうな悪寒

・ワーキングプアまたはフリーター
まだ若い実直な青年だが、どちらも経済的に困窮しているので、
裕福な亜紀が時々たまに援助しているほのぼのカポー設定
この場合、この彼氏には貧困に関する何らかの背景、
たとえば家庭的不和や、兄弟姉妹が難病である、
はたまた親親戚が借金を抱えて経済的があり大学を退学せざるを得なかったなど、
話の主線に微妙に絡ませると、
話全体にアクセントを与える可能性あり


今のところ、候補はこのような感じです。
ロムのどなたかが選んでいただいてもいいし、
他に提案があるならぜひ書いていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
198優しい名無しさん:2008/01/11(金) 00:33:59 ID:MM6HwfiS
ほす
199優しい名無しさん:2008/01/13(日) 19:55:35 ID:XWabTmx7
スレ止まってしまってる…

>>39
>こういう選択肢系の話はどう?
というのを試してみたくて、みんなでこの話を作れたらいいなと思って
選択肢を提示してみたのだけですので、
本当に気軽に選んでもらったり、
いろいろ言ってもらったりしておkなのですが…

「選んでください」とお願いした手前、今更自分で選ぶのもあれだし…
というか、人物やストーリーの先を決めるようなこと書きすぎてて、
ひょっとして自分…

空 気 読 め て … ない ?(滝汗)


うわああああああ
だったらすものごく申し訳ないです…o..rz
200195:2008/01/14(月) 00:19:30 ID:4/cSUG9e
>>199

んん〜。
話は、あなたの分はあなたで決めちゃっていいんじゃないでしょうか?
実は>>39の提案も私で、あなたと同様に考えていたんですけど、
反響がなかったので自分で主導権を取って書いてみていました。
特に苦情がないので、私はこの方式がいいのかなと考えています。
ちなみに選択肢系のやり方は「クソゲー武田信勝」等のスレで過去にやってみています。
見られる環境でしたら参考までにご笑覧下さい。
この場合は数人(おそらく)の作者同士が選びあって、書きあう形式にですけど・・・。
201優しい名無しさん:2008/01/18(金) 06:09:10 ID:TGOaLJhd
保守
202優しい名無しさん:2008/01/19(土) 13:03:35 ID:Slekwqzb
>>200
どうもありがとうございます。
では提示した三人の誰かかも知れないし、
少し違った要素を含んだ亜紀の彼氏の人物像を提示してみたいと思います。
私事で恐縮ながらリアルがすこし落ち着いていないので、
少しお待たせするかもしれませんががんばりますので、
書かせていただけると幸いです。
超遅筆で本当に申し訳ありませんorz>all


あっ武田信勝スレは捜しましたが見つけることができませんでした…残念。
203優しい名無しさん:2008/01/22(火) 16:23:27 ID:anwYLu2F
保守
204優しい名無しさん:2008/01/22(火) 23:40:10 ID:RCY49ew4
>>202

落ち着いたらまたお願いします。
それではそれまで>>180の続きをちょこっと投下させて頂きます・・・。

若い女「何だか締まらなかったですよね。」
中年の男「連絡体制もきちんとする必要があるな。」
近代的なビルの一室で3人がお茶を飲みつつ語り合っている。
年代はばらばらで接点がよくわからない人々だ。
初老の男「板垣さん、御苦労さま。」
板垣と呼ばれた若い女が返事をする。
板垣「はいっ。」
中年の男「彼女、なかなかガッツがあるよ。優秀だァ。」
板垣「そ、そうですか?新潟では勝呂さんにお世話になり通しでしたけど。」
中年の男があけっぴろげに笑う。
勝呂「ははは、これから頑張ればいいのさ。森さんみたいになれよ。」
初老の男は森というようだ。
こちらはにやりと笑う。
森「期待しているよ。」
板垣「はいっ。」
森「よし、そろそろ行くとしようか。」
勝呂「九段ですか?」
森「ええ。総務の用事も済みましたので、板垣ともども戻ります。」
勝呂「では途中まで一緒に行きましょう。私は桜田門に行かなきゃいけないもんで。」
3人は連れ立って駅へと歩いて行く。
新都心として開発された地区で、周辺には高層ビルが立ち並んでいる。
205優しい名無しさん:2008/01/23(水) 23:39:52 ID:CFqmPM9V
その日の夜、桜田門では・・・

勝呂「マルボウの勝呂です。よろしく。」
40近い男「今回このチームの管理官となった坂戸です。よろしく。」
年齢不詳の男「・・・三芳野です。」
坂戸「三芳野さんは公安部からの出向だ。」
三芳野「・・・。」
坂戸「今回は成果が得られなかったようですが、粘り強くやっていきましょう。」
勝呂「あちらさんもなかなかでしたよ。すぐスムーズにいきますて。」
三芳野「・・・警麻混成チーム、ハルシオン・・・ですか。ふむ・・・。」

九段では・・・

板垣「内藤さん、お疲れ様です。」
内藤と呼ばれた男が振り返る。
板垣よりは年上のようだ。
内藤「あ、板垣さん、森さん、お疲れ様です。どうでした、新潟は?」
板垣「芳しくなかったです。空振りですね。」
森「それでも新潟にいい伝手ができた。これからさ。」
内藤「いい加減腹が減りました。食べに出ませんか?」
森「そうするか。」
206優しい名無しさん:2008/01/23(水) 23:40:59 ID:CFqmPM9V
東京都内では、さまざまな薬物が違法に飛び交っている。
その中でここ数年急増したのが新潟経由のロシアルートであった。
しかも、麻薬や覚せい剤のみならず、多種多様な向精神薬が流れているというのだ。
麻薬や覚せい剤は、多くが自然の草本から得られるか、簡単な化学反応で合成できる。
しかし、向精神薬はそうはいかない。
高度の製薬技術が必要な薬が多いのだ。
それを多量に売りさばく能力があるとすれば半端な組織ではない。
事態を重くみた厚生省麻薬取締部では、相互協力規定に基づき警視庁に申し入れを行った。
もちろん薬物の窓口とおぼしき新潟県の県警外事課にも連絡があるはずである。
その結果結成されたのが対ロシア薬物チーム「ハルシオン」である。
現在の情報では関係していないようであるが、
万一どこぞのテロ国家がからんでいないとも限らんと今回は警視庁公安部員も参加している。
ハルシオンは新人が混じり、混成部隊によくある連絡の不備等もあって今のところ成果は上がっていないようだが・・・。
207優しい名無しさん:2008/01/23(水) 23:44:26 ID:CFqmPM9V
メンバー紹介

一応敵役?として区別し、登場の際は苗字にしてみました。
まだほとんどキャラを固めていないですが、まとめておきます。

麻薬取締部(麻取)のキャラ
森成利(ナリトシ):麻取側のまとめ役、偉い人。
内藤豊(ユタカ):若手1。
板垣信子(ノブコ):若手2。最も若いがガッツあり?

警視庁のキャラ
坂戸信春(ノブハル):いかにもなキャリアさん?管理官で警察側のまとめ役。
勝呂幸隆(ユキタカ):組織犯罪対策部、マルボウの人。気安い性格の人?
三芳野昌景(マサカゲ):公安部。つかみどころのない人?

>>202
ちなみに過去ログ倉庫の「クソゲー武田信勝」です。
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1062335400/
見られたらどうぞ・・・。
208優しい名無しさん:2008/01/27(日) 12:51:50 ID:Kbr9Qx6R
保守
209優しい名無しさん:2008/01/31(木) 09:03:08 ID:EW9jnbpq
ほす
210優しい名無しさん:2008/02/04(月) 00:34:01 ID:tGgFWHU6


 明 日 夜 投 下 宣 言


少し多めになるかもしれません…が多きにしろ少なきにしろ、必ずあげます。
待っていた方待たせてしまった方、おまたせしてどうもすみませんでした。


>>207
スレのURLありがとうございます。
ですが真性携帯厨な自分は●を持っておらず、
携帯のお試しでもhobbyは未対応だと弾かれてしまいました…面目ないorz
211優しい名無しさん:2008/02/04(月) 01:18:55 ID:KXIYjcUg
違法薬物になる植物は河口・誰も来ないような山なんかに
植えられて、今では完全に自生して数を増やしてます。
ちょっと使えそうなネタとして。
212優しい名無しさん:2008/02/05(火) 03:26:49 ID:U9lVPQrG
>>184-186から続き)

「その彼氏ってですね」
「イケメン?それともちょいクール派?写メあったら見せて見せて!」
亜希の言葉を遮って、リカは彼女の携帯電話に手をのばした。
亜希はすぐにひっこめ、テーブルの下、膝の上に隠す。
「写メもプリクラもありませんよ…」
頬を緩ませ照れる亜希に、リカの好奇心はますます刺激される。
「年下?年上?何やってる人?
同じ学部の人?それとも高校生?
でも亜希ちゃんのことだから、大手企業の息子ってこともありそうねー。
それとか、今は貧乏だけど超頭よくて、
将来官僚とかになっちゃいそうな人?」
亜希はいずれも首を横に振る。
213優しい名無しさん:2008/02/05(火) 03:28:49 ID:U9lVPQrG
携帯電話は膝の上に残したまま、手をテーブルの上に置き指をもてあそぶ。
爪には、上品なパールピンクの色。
「年上の…方ですよ。真面目で、温厚で、熱心な、とても良い方です」
「齡は?職業は?」
「三十五歳で、大学の准教授の先生です」
さらりと答えた亜希の答えはあまりにも大胆で、リカの想像を遥かに越えていた。
持っていたたお冷やのグラスを落としそうなったが、グラスを握りしめ、
冷静を装って一口口にする。
単純に考えても、歳の差は十五ある。
恐る恐る、リカは訊いた。
「ど…その人独身?もしかして…不倫?」
仰天した分だけ先を促す質問に、先程の勢いは掻き消えてしまったようであった。
亜希の恋愛話に、多少の爆弾が仕込まれていそうな気がしたからである。。
亜希は話を続けた。
「奥さんは不運にも、四年ほど前に先立たれたそうです。
今は六歳くらいの娘さんと二人暮しで、私もごくたまに休日などに行って、
遊んだり勉強を教えたりしていますよ」
「仕事と家事とで疲れきっちゃって、子供殴ったり蹴ったりしないの?」
今度は亜希が目を丸く円くした。
「とんでもない!確かに家庭と仕事を両立させるのは大変だとは言っていましたが、
園芸をしたり本を読んだりして、上手な気分転換ができる方です。
街の図書館でずっとお見かけしていて、私が活け花、
彼がポケットハーブ図鑑を手にした時に視線が合って、
その時のおしゃべりから、意気投合して仲良くなりました。
両親には、怖くてとても言えない恋ですが…。
でも…惚れちゃったからなぁ」
亜希が小さく舌を出す。いつもならもっと掘り下げて
深く話を聞き出そうとするリカは、やや強張った笑顔を浮かべている。
のろけ話に夢中の亜希は、その時の小さな変化に気付かないまま喋り続けた。
214優しい名無しさん:2008/02/05(火) 03:36:43 ID:U9lVPQrG
「…時間、大丈夫?」
時計を見て、リカがお開きを切り出した。
時間は九時半をまわっている。
「あっ…本当だ、もう講義に行かないと!
本当はもっとたくさん話したかったんですけど…すみません!」
「いいわよ。ベンキョは学生の本分だから」
「…?
いつもは「ガッコなんてテキトーでいいじゃん、遊ぼ遊ぼ!」
ってなようなリカさんらしくないですね、
私、何か気に障ること言いましたか?」
すました顔で、リカは首を横に振った。
「なら、いいのですが…何か無礼でしたらすみません」
「いーのよ、気にしないで」
亜希は少し申し訳なさそうに、自ら先に伝票を取り、立ち上がった。
リカは視線をテーブルに落とし、ハンカチの亀をいじっていて席を立つ様子がない。
亜希は少し困惑したが、リカとある程度親交が深まっているので、
単に疲れて元気がなくなり、気分が塞いだのだろうと判断した。
「じゃあ、また」
「やったの?」
唐突にリカが口にする。
亜希には質問の意味がよく判らなかった。
「何をですか?レポートはまだ期限が先ですが…」
「違う違う、カレと寝たのかって訊いたの」
リカの様子は変わらない。
亜希は恥じらいながら指の先を握る
「いえ、ありません。
私は基本的に夜歩きや外泊ができないし、
彼の家には娘さんがいますので。
でも何より、私の身体が大事だからと言って、
服の上から抱きしめてもらう他はないです。未だにキスもないです、ね…」
俯き加減で小さく答える亜希。それを見たリカの顔の強張りが、少しほぐれた。
亜希に優しい笑顔を向ける。
「よかったね、大切にしてくれる人に逢えて」
昔はこのような言葉を返すなど、できっこしなかった。だが今はできる。まだ少し、執着があるけれども。
「はい!」
亜希は元気に手をふって、会計を済ませて喫茶店を出ていった。

それからしばらくしてから、リカはコーヒーを一杯だけお代わりした。
そしてそのまま、亀のハンカチをいじりながら、虚ろな目付きでぼんやりとしていた。

昼時、客が増えて騒がしくなった頃、リカは静かに席を離れた。
215優しい名無しさん:2008/02/05(火) 16:18:43 ID:U9lVPQrG
…閉鎖に入ることになりましたorz
開放も閉鎖も基本的に携帯電話が使えない環境下におかれますので、
主治医やPSWに、文章うpの機会を粘り強く交渉してきます。

閉鎖…こわいけど人間観察してきます(´・ω・`)


書きたいことこれの三倍くらいあるけど
携帯だからリカをこれだけしか進めてないのに、たったこれだけを打つのに4時間
もっともっと書きたい!

頑張って戻ってきます。
216優しい名無しさん:2008/02/05(火) 22:11:43 ID:8SJgGDIi
>>215

乙です。
あまり無理せずゆっくり休んで下さい。
復帰、楽しみにしています。
217優しい名無しさん:2008/02/09(土) 00:56:27 ID:7APuk3wa
保守
218優しい名無しさん:2008/02/11(月) 21:59:47 ID:Ex7+5BtH
保守
219優しい名無しさん:2008/02/15(金) 00:01:56 ID:fFCaJONl
age
220優しい名無しさん:2008/02/19(火) 04:31:39 ID:plJa6iu6
保守
221優しい名無しさん:2008/02/23(土) 18:53:51 ID:F3+sLHTv
保守
222優しい名無しさん:2008/02/25(月) 20:47:15 ID:XkYD0kHo
あげるよ。
223優しい名無しさん:2008/02/25(月) 20:48:01 ID:XkYD0kHo
ってさげてるし。
224優しい名無しさん:2008/03/01(土) 21:32:48 ID:b3FMTJ90
保守
225優しい名無しさん:2008/03/01(土) 22:16:04 ID:rQUuykYN
何もネタが無いけど
あまりにも語呂がいいから保守

226優しい名無しさん:2008/03/09(日) 07:08:21 ID:/8lQ4EAa
保守
227優しい名無しさん:2008/03/09(日) 15:31:21 ID:Djoo7nuh
コント観ん?


すまん
228優しい名無しさん:2008/03/14(金) 18:52:34 ID:T2Osgjt8
保守
229優しい名無しさん:2008/03/16(日) 16:54:45 ID:fHMIxVc0
ほしゅ!
230優しい名無しさん:2008/03/16(日) 20:37:48 ID:qptexiV7
あまり進展がないのもアレなので、投下させて頂きます。
>>177から、事務所に帰ってきたドクとアズサの続きです。

今回は役立たずに終わった大量の機材を事務所に戻したドクたち・・・。
ドク「ふう・・・、まず一服しないか?」
アズサ「いえ、すぐに作業を始めます。ドクさんはお好きなようにどうぞ。」
こうなるとアズサは止まらない。
ドクはなんとなく手持ち無沙汰になった。
ドク「郵便受けの整理でもするか。」
都心の一等地に事務所を構えているせいか、勝手に郵便受けに入れられるDM等が非常に多い。
どうでもいい勧誘や宣伝がほとんどなので、この類はまとめてゴミ箱直行にしたいところだ。
しかし、その中にはごくたまに重要な郵便物も混じっているので一つ一つ確認せざるをえない。
今日はだいぶたまっているようだ。
ドク「え〜と、これは・・・?なんだ、マンション投資の勧誘か、ゴミ。」
しばらく仕分けをやっていたが、ドクはどうも落ち着かない。
ドク「んんん・・・。」
アズサ「こっちは気にしないで下さい。」
ドク「あ、ああ。じゃあ、ちょっと出かけてくる。」
薬入れとまだ仕分けしていない郵便物を手に、ドクは再び車に乗り込んだ。
すでに日は落ちている。
231優しい名無しさん:2008/03/16(日) 20:38:58 ID:qptexiV7
ドク「そういえばこの時間ラッシュなんだよな。」
いまさらのように気づくドク。
世間と無関係の生活をしていると、こういうことがわからなくなるものだ。
それでも構わず新宿ランプから首都高に上がり、横羽線に入る。
ドク「湾岸回りのほうがよかったかな・・・。」
横羽線は道幅が狭くて圧迫感がある。
しかし、思ったほど混んでいない。
ドク「少し足を延ばしてみるか。」
夜景が前から後ろへと流れていく。
ドク「ふう・・・。」
落ち着いたところで今度は感傷的な気分が押し寄せてくる。
眼下の町並みは煌々と明かりが灯り、華やかだ。
ドク「みんな、普通に、ちゃんと働いているんだろうな・・・。」
そうは思うものの、だからといって自分も・・・とは考えられない。
ドク「俺は・・・。」
行き着くところまできている気がする。
でも、まだ、違う道があったような気もしなくは・・・。
ドク「・・・そんな気は・・・しない・・・。」
結局こうなった気がする、いや、確実にこうなった。
ドク「・・・。」
夜景が途切れ、道は山の中に入る。
232優しい名無しさん:2008/03/22(土) 20:08:04 ID:tLp3mFxT
保守
233優しい名無しさん:2008/03/30(日) 17:55:58 ID:Eiveh0cn
外出許可ゲットおぉぉ!!
入院中のビデオ鑑賞でパイレーツオブカリビアンを見て、
ここのこと思い出して最後にマジ泣いちまったさ!
やっぱりみんな大好きだ!
外泊ついでにここの続きレスを印刷してきてくれたヒキ板ロム専くんマジで多謝!(-人-)

退院はもう少し先になりそうだけれど、
リカ投下いきます!
234優しい名無しさん:2008/03/30(日) 17:56:38 ID:Eiveh0cn
頭がぼうっとしている。
朝は華麗に切り抜けた人ごみだが、今はその足取りも重い。
(まさか、亜紀ちゃんがねぇ…)
亜紀の相手が年上、しかも子持ちであることに、リカは未だ驚きを隠せない。
亜紀が心を預けられる男性が現れたことに対する安堵と、
離れていかれたような寂しさの入り混じった苦笑が、リカの顔には、浮かんでいる。
前にもこのような感覚を覚えた気がする。
ドクがアズサを拾って帰ってきたときだったろうか、
あの時はドクに捨てられたと思って、小一時間ほど罵声を浴びせたはずだ。
「…そういえば、テーブルひっくり返さなかったなぁ。私、成長したかもね」
顔には思い出し笑いが浮かぶ。
リカには「年上の男性」という対象に関して、いい思い出はない。
リカの母は重度のアル中実父と離婚し、後々の義父は容赦なくリカに侮辱的な体罰を加えた。
離婚時に父と母のどちらに付くかを迫られたとき、リカは信じて母を選んだ。
だがその母からさえも、時を経るにつれて
義父とともにねちねちと小言を言うようにな…

「おねえさん、おとしもの」

外界からの刺激で、リカははっと正気に戻った。
振り返ると、金髪青目の女の子がハンカチを持ってリカに差し伸べている。
手から零れ落ちたハンカチは、泥で少し汚れていた。
「あ、ありがとう」
それを震える手で受け取り、リカは逃げるように事務所への道を急いだ。
235優しい名無しさん:2008/03/30(日) 17:59:11 ID:Eiveh0cn
貧しいながらも縁日に行き、優しい実父とやった亀釣りと、変わってしまう前の母から渡されたコーラは、
今でもリカにとって思い出の結晶である。
足早に事務所に戻る際、リカは昨晩コーラを買い、
事務所におきっぱなしにしていたことを思い出した。
同時に想起するは、憎きパソコンオタク・アズサ。
アズサの前で、「しっかり見せ付けるように」コーラを飲むという心の誓いも思い出す。
むくむくと湧き出る復讐心はリカを元気にさせた。
「帰るわよ!」
雑踏の中で、一声が凛と響いた。
236優しい名無しさん:2008/04/02(水) 23:05:38 ID:kG74OJ/r
乙です!
237優しい名無しさん:2008/04/06(日) 05:22:58 ID:qOAP5ZpH
保守
238優しい名無しさん:2008/04/06(日) 17:18:40 ID:Pe70UvKe
時系列に関して個人的に混乱しているのでひとまず整理させてください

六時くらいにリカが亜紀に会いに行き(>>119-120
アズサがマイスリーの件をメールを送り(>>120
ドクがメールを確認(>>115-116)してから
翌日セルゲイに会って(>>123-132)
その日の夜帰京(>>133-134
翌日早朝アズサに会う(>>140
それからリカが戻ってくる(>>140

だから、リカが事務所に戻ってドク&アズサに会って「キチガイね」と言い捨てるまでには
48時間くらいが経過してるってことでおk?
あと、上記はドク主眼だからそのほかのキャラを動かしてもいいのかな。
239優しい名無しさん:2008/04/08(火) 01:03:06 ID:eheV++4D
>>238

乙であります。
無理せずマイペースでお願いします。
時系列はそれでよろしいかと。
>>230で閑話休題的に変な話をはさんじゃいました。
別に伏線ってほどじゃないので始末つけます。
240優しい名無しさん:2008/04/08(火) 01:04:45 ID:eheV++4D
いくつかのトンネルを抜けた後ドクは高速を降りた。
ドク「とりあえず何か食うとするか。」
町はずれのビジホにチェックインし、車を置いたドク。
ドク「よし、寿司でも食おう。」
ぶらりと市内中心部に向けて歩く。
ドク「お、今日はいなさるな。」
ここは基地の町なので、艦船が寄港している時は兵士が多い。
ドクの祖父は、取引先でもあったのか、時々この町に来ていた。
ドクも1,2度連れてきてもらったのを覚えている。
ドク「ま、回転寿司でいいや。」
この界隈は回転寿司でもけっこう質の良いものを出す店があるのだ。
その中のひとつ、高架下の店をのぞいてみる。
ドク「・・・混んでるな。」
ちょっと並べば入れそうではある。
ドク「う・・・。」
店員「いらっしゃいませ!少々お待ち頂けますか〜?」
ドク「あ・・・いや・・・。」
店員「10分くらいで空くと思いますよっ!?」
ドク「そ、そうだなあ。」
ドクが煮え切らないので店員は怪訝な顔をして店内に戻ってしまった。
241優しい名無しさん:2008/04/08(火) 01:06:19 ID:eheV++4D
ドク「・・・っ!」
デパスを口に放り込み、ドクは身をひるがえした。
元来た道を早足で進む。
結局、ドクはビジホに入っている食堂で夕食を取った。
別にうまくもないし、量の割に高い。
ドク「はあ・・・。」
それでも部屋に引っ込んで郵便物の仕分けを再開したが、
やはりどうでもいいものばかりだ。
ドク「何してるんだよ、俺・・・。」
こんなことならわざわざ出てくることもなかったのだ。
ドク「・・・馬鹿みたいだ。ん、これは、手紙?」
ドクが役員をしている会社からだ(>>94)。
ドク「・・・。」
内容は、役員報酬の引き下げ通知であった。
創業者の直系とはいえ、何しない非常勤にいつまでも大金をくれるわけがない。
しかも、最近どうも業績がよろしくないらしいのだ。
かといって、今からドクが常勤で働くわけにも・・・。
ドク「・・・いかないだろうな・・・。」
残りの郵便物はすべてゴミだった。
ゴミを備え付けのゴミ箱に突っ込み、
眠剤を適当に投下したが3時間くらいしか眠れなかった。
ドク「はあ・・・。」
早朝、ドクは事務所は事務所に戻った。
242優しい名無しさん:2008/04/12(土) 16:21:09 ID:Ne9jcpHm
>>239 いつもまりがとうです!

せっかく答えもらったのにもかかわらず、今週更新むりぽ…スマソorz
243優しい名無しさん:2008/04/13(日) 20:15:07 ID:zlsVLODP
>>242

ごゆっくりどうぞ。
お大事に。
244優しい名無しさん:2008/04/19(土) 21:38:49 ID:SP7y0UAe
保守!
245優しい名無しさん:2008/04/19(土) 21:42:37 ID:iv9JBZZf
1乙
246優しい名無しさん:2008/04/20(日) 17:44:48 ID:Y73McLgt
「そういえばしばらくごはんあげてないわ…大丈夫かしら…」
最近リカは事務所に滞在することが多いため、ジャンキーをリカの部屋と化した
倉庫内に引越しさせたく思っていた。
以前そのことを相談したのだが、「水生生物?んなのパソコンが壊れたら困る!
」と
アズサに猛然と却下されたため、未だジャンキーとリカの距離は離れたままであ
る。
復讐の炎がいっそうと燃える。
「このお金を預けないとジャンキーに会えないなんて、アズサのやつひどいわっ

そのとき、ケータイが低い音で鳴った。ダースベーダーのテーマである。
「ったく、なにがあるってんのよ…」
リカの脳内では、あの特徴的な笑い声が既に響いている。
「よう、リカ」
「…ナツメちゃん。今私すごぉく忙しいから、後にしてほしいんだけど」
「まあそう言うなって。見えたんだよ。
 お前さん、あと数日後に腰抜かすほどビックリするぜ」
言葉の合間に、くっくっという含み笑い。ナツメらしい。
「あら、今日は不幸のお告げじゃないのね。そっちのほうに驚きだわ」
「ん。ああ、不幸ってかすぐお前に起こることについてもう一件見えたけど、
 それは今言わねーことにしておくから。
 じゃな」
「え、なによちょっと…!」
問い詰める前に、電話は切れた。
247優しい名無しさん:2008/04/20(日) 17:47:32 ID:Y73McLgt
事務所は静かだった。
気だるい夕方に似つかわしい様子で、アズサがぼんやりと動画サイトを眺めてい
る。
「はいこれ」
割り印の押された封筒を、後ろ頭めがけて投げつける。
――命中した。
「何するんだ、マジで痛かったぞ!」
「私に内緒で亜紀ちゃんにメールした罰」
アズサは落ちた封筒を拾い上げ、封を開けた。
金は一円単位で違わず、通達した金額分入っている。真面目なな亜紀らしい。
「お前もさ、少しは上品で真面目な亜紀さんを見習えよ」
「あら私は立派な亜紀ちゃんのお手本よ」
「お手本が金投げたりするかよ」
アズサの恨み言を、リカは無視した。
「さぁて、お仕事終えた立派な私へのご褒美として、コーラでも飲みましょうか
ね!」
リカは朝に机上に放ったままにしておいたコンビニ袋を探した(>>184)。
机の上に目を移すと、くしゃくしゃになったコンビニ袋と漫画の最新刊、そして
半分食べかけになったスナック菓子の袋があった。
「あれ、コーラは?」
「ひょっとして、これのことか?」
アズサがキーボードの隣から、ほとんど空になったペットボトルを持ち上げた。
一瞬リカの顔から血の気が引き、それから一気に頭に血が上った。
「ちょっ、あんた私が買ってきたものを食べて、しかもコーラまで飲んじゃった
の?!」
空気をいっぱいに吸った声は事務所のガラスを振動させないほど大きかった。
「え、お前のだったの…てか名前書くのがここでのルールだr」
「あんたどんだけ私にひどいってんのよ!ふざけんのも大概にしなさいよっ!」
手が震える。うっすらと目に涙が滲む。けれども涙は流さない。
「健忘で、俺が買ってきたのかと思ったよ…」
いつもはリカに負けず劣らず強気のアズサが肩を竦める。
「もーあんたなんか知らないッ!!」
リカは事務所を飛び出した。

「…こういうの、悪いっていうのかな…」
一人になった事務所で、ぽつりとアズサがつぶやいた。
再び静かになった事務所では、動画サイトの明るい音楽が響いていた。
248優しい名無しさん:2008/04/20(日) 20:08:53 ID:EzfFkjqd
更新乙!
249優しい名無しさん:2008/04/20(日) 21:10:03 ID:9eFKREGb
スレタイで笑わせてもらった
ありがとう
250優しい名無しさん:2008/04/25(金) 03:23:58 ID:lqBh7u0+
保守
251優しい名無しさん:2008/04/29(火) 18:30:16 ID:2jB/q7BZ
保守
252優しい名無しさん
保守