出刃包丁持った猫が、俺に包丁突きつけてきた

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彼は庭に埋葬されて

包丁つきつけてきた猫の
出刃包丁だけがここに残った。



だれかのさよならは
もう見たくない。

でも、ひとりのさよならは
考えただけで寂しいから。

さいごまで
さいごまで

一緒にいられて幸せだった。


君が虹色のゴールテープを切ったあとも

僕は君のそばにいる。

君は僕の胸の中に
僕は君の胸の中に。


虹の国で
きっとまた逢えるその日まで

僕のこと
待っていてね。


そこで再び出逢えたら

また、君が望むだけ
その背をいくらでも撫でるから。