1 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :
3 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/01(水) 00:07:01 ID:iZRWds3f
それからしばらく経ったが、ブーンには特に変化は見られなかった
(´ x `)(やっぱり一時的なものだったんだ)
ぴょんぴょんは注意深くブーンの様子を伺っていたが、変調が見られないことに自分の判断が正しかった
と確信できるようになり、安堵した
そして、ゆっくりと、しかし確実に時は流れ、季節は移ろいでいった
ブーンがこの4人部屋に移ってから、もうどれくらいの時を経ていったのか、もはやブーンには時間の感覚が
乏しくなっていた
4 :
優しい名無しさん:2006/11/01(水) 00:10:52 ID:f95LaWAC
作者さん癌だったのかお・・・
5 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/01(水) 00:12:28 ID:Fh6PYb6I
かつては満床だったこの部屋も見渡すと、一人減り、二人減り、今ではブーンとあさぴーの
二人になっていた
午前の回診が終わり、二人は暇を持て余していた
何か話そうとあさぴーが口を開いた
(-@∀@)「そういえばブーンさんはこの病院に入院してどれくらいになるんですか?」
ブーンはしばらく考えるような様子だったが返事をした
(ヽ^ω^)「うーん、どれくらいになるのかお?
ちょっと分からないですお」
(ヽ^ω^)
6 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/01(水) 00:16:34 ID:Fh6PYb6I
(-@∀@)「・・・そうですか
確かにこの限られた空間の中で変化に乏しい日々を過ごしているうちに私も、自分が一体
いつからこの病院に住んでいるのか分からなくなりました」
あさぴーはそう言うと少し自虐的な笑みを浮かべた
(-@∀@)「ブーンさん、私ね、時々思うんです
私はもしかしたら悠久の昔からこの病院に入院していて、この病院に入院する前に送っていた
人生は私の脳が生み出した幻影だったのではないかと」
(ヽ^ω^)「え?」
ブーンにはあさぴーの言葉の意味がすぐには理解できなかった
7 :
優しい名無しさん:2006/11/01(水) 00:23:41 ID:j1v+YiNg
>>1
また、読ませていただきます。初代作者さんは、本当にいなくなったんですね・・・。
8 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/01(水) 00:26:16 ID:Fh6PYb6I
(-@∀@)「本当の私は、この病院で眠り続けているんですよ
そして、その私が見てる夢が、今の私なんです」
(ヽ^ω^)「・・・」
(-@∀@)「本当の私は自我もはっきりと確立していないような幼い頃に入院を余儀なくされ、
もはや二度と退院することができないほどの状態なんです」
(ヽ^ω^)「・・・」
(-@∀@)「話し相手が誰もいない隔離病棟で、代わり映えのない日々をすごしながらも、
私は成長していきます
どこからやってくるのか色々なことを教えてくれる先生が、教科書を片手に私に様々な知識を
教えてくれました」
9 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/01(水) 00:31:11 ID:Fh6PYb6I
(-@∀@)「そのおかげで私は学校に通えない身でありながら、標準的な知識を得ることができました
しかし、知識の蓄積は外界への憧れを生み出したんです
少年の私は、この部屋の外の世界が刺激に満ちたとても魅力的なものに感じました」
あさぴーはまるで自分が体験したことを語るかのようにしゃべり続けていた
(-@∀@)「しかし、少年の私の希望に反して、病気は徐々に重くなっていきました
少年の私には自分が何の病気に冒されているのか分かりません
しかし、感じるのです
自分がこの限られたわずか6畳ほどしかない空間の中で死に行くことを」
10 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/01(水) 00:36:29 ID:Fh6PYb6I
(-@∀@)「少年の私の体は衰弱により自力で歩くこともできない有様でした
少年の私がかかっている病気は精神病ではなく、肉体を蝕むものだったのです」
(ヽ^ω^)「・・・」
(-@∀@)「自分の寝ているベッドからわずか数メートル先の扉を開けることすらできない現実に絶望した
私は、やがて心を閉じ、外界との接触を拒み、自分の殻にこもるようになっていきました
そして、私は夢想するようになりました」
おっつっつー!
12 :
優しい名無しさん:2006/11/02(木) 20:57:57 ID:M1VrgaFC
まさかこれだけで投稿が終わるなんてことは。。。
13 :
優しい名無しさん:2006/11/02(木) 22:55:32 ID:/UP7zOcY
14 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/03(金) 01:47:13 ID:SSPiekne
(-@∀@)「その世界では私は自由でした
自分の足でどこへでも行くことができる、普通の人と同じ生活を送ることができたのです
私は普通に大学に進学し、大手の保険会社に就職し、やがて結婚して家庭を持つに
至るのです」
あさぴーはここで一旦呼吸を整え、再び話を続けた
(-@∀@)「私は何か人の為になる仕事がしたかった
今の世の中には危険が充満しています
万が一の事が起きても、誰も助けてはくれません」
15 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/03(金) 01:51:14 ID:SSPiekne
(-@∀@)「ですから、そのような事態に陥ってしまった時に人を救済する保険業の仕事は素晴らしいと
思い、この保険会社に勤めたいと思うに至ったのです」
あさぴーは自身が進んだ進路への動機を語った
(-@∀@)「若かった私は困っている人々を救うという使命感に燃えて入社し日々の仕事に臨みました」
そこまで話した時、不意にあさぴーの表情が曇った
(-@∀@)「・・・しかし、会社に入ってから私は醜い現実を目の辺りにすることになったのです」
(ヽ^ω^)「?」
16 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/03(金) 01:55:04 ID:SSPiekne
(-@∀@)「困った人達を助けるために保険がある、私はそう考えていました
保険業務とは善意に基づいた聖職であると・・・」
あさぴーは悲しげな面持ちで語り続ける
(-@∀@)「しかし、保険会社は人に保険への加入を持ちかけ、多額の保険料を支払わせることで
儲けることが目的だったのです
あらゆる手段を用いて、少しでも多くの人から多くの保険料を徴収する、
・・・それが私の仕事でした」
(ヽ^ω^)「・・・」
17 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/03(金) 01:59:47 ID:SSPiekne
(-@∀@)「そして、保険に加入している人が、保険金を催促してくると、あらゆる理由をつけて、払わない
もしくは支払う金額を安くする
・・・これが保険というビジネスを行う保険会社の仕事だったのです」
あさぴーはいつも笑顔であった
しかし、この時のあさぴーは笑顔であったが、分厚い眼鏡の奥から見える瞳は笑っていなかった
(-@∀@)「加入させる時には甘い言葉で勧めておきながら、いざ利用しようとするといちゃもんをつけられて
お金をもらえないのです
そのような時の加入者の人はきまって、憎悪に満ちた表情で私を睨みつけるのでした」
18 :
優しい名無しさん:2006/11/03(金) 02:09:10 ID:sgUq81aZ
保守
しかし保守
完結を祈る
改行をもう少し短めにしてほしい。
23 :
優しい名無しさん:2006/11/05(日) 22:29:36 ID:ysjjlkkZ
終わり?
24 :
優しい名無しさん:2006/11/05(日) 22:54:53 ID:Ae3NEqE4
>>23 つ ( ^ω^)遅筆ですが、皆さんの応援をお願いしますお
25 :
優しい名無しさん:2006/11/05(日) 23:03:12 ID:ysjjlkkZ
26 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/06(月) 00:16:58 ID:fU4+96iV
(-@∀@)「・・・保険業務の中でも交通事故の示談の話し合いは大変でした
特に人身事故で相手が死んだ場合は、遺族は凄まじい怒りと憎しみを抱いており、示談が円満に
成立する事はほとんどありません」
(ヽ^ω^)「そうなんですかお?」
(-@∀@)「車対車の場合でしたら、向こうも保険会社の人間が代理として対応しますので、同じ業界の者
同士、事故のケースによる相場が分かりますからね
迅速に示談が成立する場合がほとんどなんですよ
ですが、相手が人だと代理人を立ててくる場合はほぼ裁判になりますね」
(ヽ^ω^)「裁判とか大変そうですお」
27 :
作者代理 ◆7TVBRDFj2. :2006/11/06(月) 00:21:44 ID:fU4+96iV
(-@∀@)「私も一度だけうちの自動車保険の契約者が人身事故を起こして、相手を死なせてしまった件の
示談の交渉に代理として対応したことがありました」
(ヽ^ω^)「あさぴーさん、人が良いから割とスムーズに解決したんじゃないですかお?」
ブーンがそう言うと、あさぴーはしばらく黙ったままになった
(ヽ^ω^)「・・・?
うまくいかなかったんですかお?」
(-@∀@)「・・・ええ、その通りです
その仕事は私が働くことがいやになった決定的な出来事でした」
あさぴーはその事をあまり思い出したくないようだとブーンは感じた
作者代理ガンガレ(・∀・)
応援してまつ
29 :
優しい名無しさん:2006/11/06(月) 21:09:01 ID:n3oNKtbD
散乱させまくった話をまとめる方向に持って行こうとしているところに感動した。いい話だ
久々に見に来たんだが作者が癌とか他界とか一体どうなってるんだ?
優しい名無しさん方詳しい情報お願いします
>>30 ・作者死亡の書き込みが、作者のトリップ付で投下される
・代理作者が続きを投稿
・作者のトリップで新たな書き込みがあり、死亡説が疑われる ←いまここ
33 :
優しい名無しさん:2006/11/07(火) 06:27:00 ID:BFxaS32d
真実はどうあがいても想像や予想の域は越えない
ナンセンスとしてwktkしてればいいじゃん
34 :
優しい名無しさん:2006/11/07(火) 22:05:07 ID:6wNzMaXz
シャクレage
35 :
優しい名無しさん:2006/11/10(金) 05:00:22 ID:Bd9BoArO
(´-ω-`)続き・・・
結局作者の行動は変わらないんだな。
一回死んだことにしてやってからというもの、
心機一転真面目に投稿するかと思えばこのザマ。
一読者として、はずかしくて見てらんない。
37 :
優しい名無しさん:2006/11/12(日) 10:02:29 ID:1o6D66a0
なら読むなボケw
38 :
優しい名無しさん:2006/11/12(日) 15:17:16 ID:NQsffzPf
あさぴーってブーンのカーチャンの取り立てにきた人だっけ?
続きwktk
39 :
優しい名無しさん:2006/11/13(月) 07:05:48 ID:hUJ6mB40
何いってるの?ちがうよ。
40 :
優しい名無しさん:2006/11/13(月) 09:16:48 ID:JNybiBSC
取り立てじゃなくてブーンのお父さんの事故時の相手の保険会社員だったよね
41 :
優しい名無しさん:2006/11/16(木) 11:12:35 ID:rbwzMCT0
救急精神病棟買っちゃったよ
42 :
優しい名無しさん:2006/11/16(木) 11:32:03 ID:XcxNrJT3
43 :
優しい名無しさん:2006/11/16(木) 23:22:46 ID:2odZ2Z3s
俺も買おうと思いつつすでに半年…○| ̄|_
44 :
優しい名無しさん:2006/11/16(木) 23:34:07 ID:j+IR+cvp
それなに?本?
45 :
優しい名無しさん:2006/11/18(土) 07:09:16 ID:Sv4JLFXL
子供は気にしなくて良いものだよ。
46 :
優しい名無しさん:2006/11/22(水) 09:49:37 ID:3hugyqkc
投下を待ちすぎてつかれた
47 :
優しい名無しさん:2006/11/22(水) 10:03:40 ID:Wm002PWJ
/  ̄ \
lニ ブーン コ .i |
\___/ | |
| ||i
| | | i
| ̄|| i
| |i 「 もうすぐ投下が来るからね。 」
|_|i
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| | | | ..``‐-、._ \
| | ! i `..`‐-、._ \
| | i ..∧∧ ./ ..`‐-、\
| | i. | ..(*´・ω・) / _,,..,,,,_ | |
_| |_ / o〆 ./ ,' 3 `ヽーっ
|___| しー-J l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
48 :
優しい名無しさん:2006/11/24(金) 20:34:48 ID:NPIgxGK3
もう、終了したじゃん。
窓から飛び降りてw
49 :
優しい名無しさん:2006/11/25(土) 21:50:10 ID:2k0kKtRN
良スレ発見age
50 :
優しい名無しさん:
どこが良スレなんだよ。