1 :
優しい名無しさん:
「レイキって何?」とか言っちゃうクルクルな貴方
ネットに接続してて検索も出来ないのかと小一時間・・・
つーことで、中身のあるレスをお願いします
2 :
1:2006/07/14(金) 23:59:07 ID:cb+T0bsf
削除依頼なんか出すなよ
これから愛と感動の物語が始まるんだから
3 :
1:2006/07/15(土) 00:01:13 ID:WceqcTo9
あれは今から3年前・・・
あっ、ちょっと待って
4 :
優しい名無しさん:2006/07/15(土) 00:02:39 ID:wi6/y/tB
5 :
1:2006/07/15(土) 00:21:23 ID:WceqcTo9
時間が無いので大ざっぱに書くと
あれは今から3年前の午後
小雨の中を傘を指さずに駅に向かう商店街を歩いていた
突然雨足が強くなり
仕方なく一件だけシャッターの降りている商店の店先で
雨宿りをすることにした
そこに50代くらいのサラリーマンと
人形の様な顔立ちの顔の真っ白な中学生か高校生くらいの女の子が
自分の横に並んだ
この女の子が後に俺の師匠になる人である
若く見えたが年齢は当時25才、可愛らしい顔をしているが
とてつもない地獄を経験してきた女性である。
俺を抗うつ剤から解放した
レイキティーチャーである。
もう眠いから今日は寝る
続きはまた明日
じゃあね!
6 :
優しい名無しさん:2006/07/15(土) 00:38:17 ID:DuWxf0gh
面白くないよ。
要するにハンドパワーですか?
7 :
優しい名無しさん:2006/07/15(土) 05:36:36 ID:ou2IwDQV
8 :
優しい名無しさん:2006/07/15(土) 19:37:09 ID:3qwEcZ/V
9 :
1:2006/07/15(土) 20:30:11 ID:WceqcTo9
>>5の続き
幅5メートルほどの狭い店先で
左から俺、サラリーマン風の男性、彼女の順に並んで立っていた。
なんとなく気まずい沈黙の中で、
雨粒が道路を叩きつける音と、
彼女の「コホッ!コホッコホッ!」と苦しそうな咳だけが聞こえていた。
雨は一向に弱まる様子はなく20分、30分と時間は過ぎていった。
先ほどから時計を気にしていたサラリーマン風の男性が
豪雨の中に飛び出していき、そのまま走り去っていった。
視界を遮っていた男性が居なくなったことで
彼女の様子がよく見えた。
10 :
1:2006/07/15(土) 20:32:51 ID:WceqcTo9
>>9の続き
雨宿りしていると思っていた彼女は傘を持っていた。
傘の柄を両手で持ち、少しうつむき、傘を杖代わりに体を支えているようだった。
相変わらず咳が続いている
小柄で華奢な体。小さくて白い顔。少し色素の薄い髪はポニーテールにしてあった。
とても繊細で美しく、さわったら壊れてしまいそうなガラス細工。
声は聞こえなかったが口元は何かをささやいている様に動いていた。
傘を持っている手元に目をやったとき、あることに気付いた。
白くて細い手首には無数の傷跡があった。
昨日今日ついた傷ではなくかなり古いもののようだ。
リストカットの後だろう。
彼女もメンヘラーか・・・
何故か俺まで咳が出始めた
11 :
1:2006/07/15(土) 21:26:42 ID:WceqcTo9
>>10の続き
「コホッ、コホッコホッ!」「ゴホッ!ゲホッ!」
雨の中二人して咳が止まらない。
俺は咳が出過ぎて吐き気までしてきた。
カバンの中に飴が入っているのを思い出し
取り出して口に放り込んだ。
(やはりこの場合彼女にもあげるべきなのだろうか?)
当時、対人恐怖、視線恐怖だった俺には些細なことでも
大きな勇気がいる。
「もし良かったら飴どうぞ」少し声が震えていたかもしれない。
彼女が顔を上げ、俺と視線があった。
12 :
1:2006/07/15(土) 21:31:54 ID:WceqcTo9
>>11の続き
不思議な目をしていた。
苦しそうだが穏やかで静かな目だった。
吸い込まれるようでずっとこの目を見ていたいと思ったが
彼女は「ありがとう」と小さく礼を言って
受け取った飴を口に入れてまたすぐに下を向いてしまった。
これが一目惚れって言うのだろうか
今流行の「萌え」ってヤツだろうか。
俺はメンヘラーとの恋愛は避けたいと思ってきた。
心に余裕の無い物同士が付き合うことに不安がある。
でも彼女となら・・・
そんな妄想をふくらましていたが
彼女はまた下を向いてブツブツと何かをささやき始めた。
(やっぱ、この子なんか変だ・・・)
13 :
1:2006/07/15(土) 21:58:17 ID:WceqcTo9
>>12の続き
やがて二人とも咳が止まり、彼女の顔にも赤みが戻ってきた。
恋愛妄想は急速にしぼんでいったがどうも彼女が気になる。
元気を取り戻した彼女が俺の方を向いた。
「ごめんね。私の咳、君にもうつっちゃった。ずっと君を見てたけど、君、私と同じだね」
中高生くらいの子供(その時は彼女が俺より4才年上だとは知らなかった)
に成人の俺が「君」呼ばわりされることにも抵抗があったが
そんなことより、彼女が何を言っているのかさっぱり解らない。
どんな言葉を発すれば適当なのか頭をフル回転させて出てきた言葉が
「あっ、いえ」それだけで精一杯だった。(この子、変だ・・・変すぎる)
「どこに行くの?駅までだったら送ってあげるよ。相合い傘になっちゃうけど」
白い顔をしてうつむいていた先ほどまでの彼女とは別人の様に、
人なつこい笑顔で言ってきた。
混乱していた俺はどぎまぎしながら
「あっ、じゃあ○○駅まで」と答え彼女と一緒に駅まで歩くことになった。
14 :
1:2006/07/15(土) 22:25:27 ID:WceqcTo9
>>13の続き
一緒に歩きながら俺は緊張していたが
彼女はとてもリラックスしているようで少し寂しそうに話し始めた。
俺に話しているのだろうが、どこか独り言の様な話し方だった。
「今日ね、末期癌の患者さんと会っていたの。
そこで失敗しちゃった。邪気をもらって具合が悪くなったの。
同情しちゃいけないんだよね。
同情するともらっちゃうんだよ。
でも、もう助からないの分かっているから・・・・
私がしてあげられるのは死の恐怖や苦痛を和らげてあげることだけ。
それもどれだけ役に立てているか自信が持てないの・・・」
・・・そんな訳の解らない話を聞かされている俺は苦痛だった。
15 :
1:2006/07/15(土) 22:40:46 ID:WceqcTo9
>>14の続き
どうして良いか分からず。
俺は黙って彼女の話を聞いていた。
「君には私の話が分かるはずだよ。私と同じだから」
「うん、なんとなくね」俺は嘘を付いた。
彼女は重度のメンヘラーの様だ。
後数分で駅に着く、それまで適当に調子を合わせていれば良い。
もう二度と会うことも無いのだから。
10分ほど歩いてやっと駅に着いた。時間がとても長く感じた。
最後に彼女に「ありがとう、助かったよ」と言って行こうとした。
「ちょっと待って」
やっと解放されるとホッとしているところを呼び止められた。
16 :
1:2006/07/15(土) 22:43:35 ID:WceqcTo9
>>15 「君、何かクスリ飲んでる?いつも死にたいと思っているでしょ。
それにいつも一人で居るね。
私力になってあげられるかもしれないよ。」
怖くなって、鳥肌が立った。気持ち悪い。
俺は何も自分の事を話していない。彼女の話を聞いていただけだ。
(なんだよ!なんなんだ、こいつ)
俺は苛ついていた、不安を怒りで打ち消そうと思ったけど上手くいかなかった。
怖かった。
バックから取り出した名刺を俺に渡した。
肩書きも何も書いていない名前と連絡先が書いてある手作りの名刺だった。
「電話して。メールでも良いよ。飴有難う!バイバイ!」と言ってそのまま歩いていってしまった。
(冗談じゃない!二度と関わりたくない)
これが二人の出会いだった。
17 :
1:2006/07/16(日) 15:41:38 ID:oCGXH+Pb
>>16の続き
あれから数週間、彼女の事が頭から離れなかった。
考えすぎて寝付けない夜もあった。
何故俺のことを知っているのだろう。
あの日が初対面じゃなかったのか。
自殺願望があることは家族すら知らない。
誰も知らないはずだ。
そういえば彼女は「ずっと君を見ていた」と言っていた。
いつから見ていたのだろう。
どこまで、何を知っているのだろう。
18 :
1:2006/07/16(日) 15:42:26 ID:oCGXH+Pb
>>17の続き
自分の知らない間に見知らぬ他人に見られているというのは
想像以上に酷く不安になる。
誰だって見られたくないこと、隠したいことはあるはずだ。
特に俺の様に自分に自信の無い人間はその感情が強い。
ずっと観察していて
あの日俺に近づいてきたのか?
何のために・・・
誰かに俺のことを話して笑いものにしているのではないか。
19 :
1:2006/07/16(日) 15:44:25 ID:oCGXH+Pb
>>18の続き
考えれば考えるほど悪い想像はふくらみ
手に負えない状態になっていく。
こんなにも俺を苦しめる彼女に憎しみを感じ始めていた。
いつの間にか俺の中で、可憐な少女は
自分を追いつめる黒い影に変わっていった。
とにかく楽になりたい
楽になるためには・・・
事実、現実を知らなければ。
彼女に全てを聞くしかない。
たとえ力ずくでも。
一言二言罵ってやりたい気持もあった。
彼女に電話しよう。
20 :
1:2006/07/16(日) 16:55:39 ID:oCGXH+Pb
>>19の続き
友達の居ない俺は携帯電話を持っていなかった。
家に備え付けの電話を使った。
自分を怒らせようと努力していた
怒りのエネルギーが無いと
不安と緊張に負けてしまいそうだった。
受話器を持つ手が震える。
番号を押してから震えを抑えるように両手で受話器を持った。
21 :
1:2006/07/16(日) 16:56:28 ID:oCGXH+Pb
>>20の続き
数回コールして電話が繋がった。
「はい、○○です。」
「○○と申しますが、○○さんご在宅でしょうか」声が震える。
「私です」
「この前の雨の・・・」言葉が上手く出ない。
「あっ、こんにちは。分かりますよ。電話待ってたんだよ。」落ち着いた優しい声だ。
すぐに俺が誰だか分かったようだ。
「ごめんなさい今お客さんが来てるの。後でこちらから電話するから番号教えて」
戦闘態勢で電話を掛けたが、彼女の声を聞いて調子が狂った。
言われるままに名前と電話番号を教えた。
俺は何をやっているんだ・・・Orz。
・・・彼女は俺の名前も電話番号も知らなかったのか?
22 :
1:2006/07/16(日) 16:57:57 ID:oCGXH+Pb
>>21の続き
電話を待っている間、色々なやりとりをシミュレーションしていた。
俺の質問に彼女が返してくるだろう言葉を想像し、
どうやって切り返すかを考えていた。
もっと怒らなければ、もっともっと。
はぐらかされないように、負けないように。
(当時の俺は弱さをカバーするために、自分を怒らせる癖がついていた)
23 :
1:2006/07/16(日) 17:01:16 ID:oCGXH+Pb
>>22の続き
電話が鳴る。受話器を取る。
「はい○○です」落ち着いた低い声が出て少し満足した。
「さとる君?(仮名)」
(小娘が俺に君付けかよ!)
「はい、そうです」何故か俺は敬語で応える。
「今紅茶飲んでるの。さっき来ていたお客さんにもらったの。
ちょっと変わった味がするけど結構おいしいよ。
なんて紅茶なのか聞くの忘れちゃった。
缶に書いてあるんだけど、う〜ん読めないな・・・これは何語?」
そんなことを言いながら無邪気に笑っている。
明るい声だった。
「さとる君は紅茶とコーヒーどちらが好き?」
調子が狂う・・・Orz
24 :
1:2006/07/16(日) 17:16:40 ID:oCGXH+Pb
>>23の続き
「あ、あの・・・」俺は準備したとおりに会話を進めなければと焦っていた。
「俺のことをいつから知っていたんだ?いつから俺を見ていた?俺の何を知っているんだ?お前誰なんだ?」
緊張しすぎて無茶苦茶である。怯えた声しか出なかった。
「・・・どうしたの?」戸惑っているようだが、優しい声だった。
「どうしたのじゃないだろ!」怒鳴りつけてしまった。
準備していた、何度もシミュレーションしたやりとりとは
まったく違う状況になってしまった。
自分を怒らせようとはしていたが、会話は冷静にするつもりだった。
上手く話せない自分に焦って心の余裕が無くなっていた。
しばらく沈黙が流れた。
怒鳴られて彼女も怒っているのだろう。
25 :
1:2006/07/16(日) 17:20:16 ID:oCGXH+Pb
>>24の続き
「電話切らないでね。そのまま受話器を持ってて」以外にも優しい声が返ってきた。
「良いって言うまでそのままだよ」念を押してきた。
訳の分からないまま言われたとおり黙って受話器を握っていた。
沈黙が続く。受話器越しに彼女の気配が感じられた。
10分か15分か、長い沈黙だったが苦痛は感じなかった。
この状況に疑問を持ちつつも俺は冷静さを取り戻し、落ち着いていた。
不安も怒りも無くなっていた。
26 :
1:2006/07/16(日) 17:22:23 ID:oCGXH+Pb
>>25 「ねえ、今度会おうよ」不意に沈黙を破り彼女の声が聞こえた。
「うん」俺は応えた。会うのが自然なような気がした。
日時の約束をして電話を切った。
不思議な電話だった。
何をどう考えて良いのか分からず
しばらく天井を見上げていた。
その夜は久しぶりによく眠れた。
次の土曜日に彼女と会う。
27 :
優しい名無しさん:2006/07/16(日) 18:03:03 ID:Sff7Rm2r
削除以来はいつ出せばいいですか?
28 :
1:2006/07/17(月) 00:34:31 ID:PNxGvEUo
>>26の続き
約束の日までの数日間
やっぱり俺は彼女の事を考えていた。
あの不思議な電話
受話器を置く時に電話機の液晶を見たら25分以上経っていた。
会話を交わしたのは最初の2,3分と約束の日時を取り付けた
最後の5、6分位だろう。合わせても10分にも満たない。
計算すると15分以上は、二人黙ったまま
受話器を握っていたことになる。
その間何が起こったのか俺には分からない。
一つ言えることは彼女への不信感が弱まり、
安心感を覚えたことだ。
29 :
1:2006/07/17(月) 00:35:52 ID:PNxGvEUo
>>28の続き
しかしやがて考えすぎの妄想が始まる。
優しい声をしていた彼女を、
思考は自分を脅かす魔女やモンスターのイメージに換え始める。
不思議なことが多すぎた。
人は、自分の理解を超えた現象が起こると
その対象が有害無害に関わらず不安を覚える。
約束の日が近づくにつれ徐々に憂鬱になってきた。
30 :
1:2006/07/17(月) 00:37:01 ID:PNxGvEUo
>>29の続き
約束の朝、予定より2時間以上早く目が覚めてしまった。
昨夜寝付きが悪かったこともあり完全な寝不足である。
キャンセルしようかとずっと考えていたが
また悶々とした日々が続いてしまうことは目に見えていた。
色々と聞かなければ。
なんとなく諦めの心境で出かけることにした。
別にデートって訳でもないし、
そこら辺の服を適当に着て家を出た。
(1,2時間話をして帰ってこよう)
31 :
1:2006/07/17(月) 00:37:54 ID:PNxGvEUo
>>30の続き
プライベートで人に会うのは何年ぶりだろう。
しかも相手は訳の分からない女だ。
約束の場所に向かう電車の中で
不安と緊張で鼓動が止まらない。
約束していた駅の改札口に着いた。
人混みの中に彼女が立っているのが見えた。
(こんなに小さかったっけ)
彼女を見るのは今日で2度目のはずだ。
でも、自分を不安にさせていた女性が
こんなにも壊れそうなほど小さく見えることに驚いていた。
32 :
1:2006/07/17(月) 00:39:37 ID:PNxGvEUo
>>31の続き
俺に気付くと彼女は微笑みながら軽く会釈をした。
真っ白なブラウスが清潔感を感じさせた。
「近くに紅茶の美味しい店があるの」
それだけ言って彼女は黙って歩き始めた。
並んで歩くと彼女の頭は俺の肩に届かなかった。
傍から見ると少し年の離れた兄妹って感じだろう。
甘いシャンプーの香りがした。
33 :
1:2006/07/17(月) 00:43:16 ID:PNxGvEUo
>>32の続き
彼女は何もしゃべらず黙々と歩いている。
何故何も言わないのだろう。
やはり俺から話しかけるべきなのだろうか。
不安になって彼女を顔を見た。
すっきりとしたやわらかい表情をしている。
話は喫茶店に着いてからでいいか。
そんな事を思いながら俺も黙って歩いた。
34 :
1:2006/07/17(月) 00:45:04 ID:PNxGvEUo
>>33の続き
路地裏の小さな喫茶店だった。
客は少なく、俺たちは窓際の席に向かい合って座った。
彼女は紅茶を、俺はコーヒーを注文した。
俺がコーヒーを注文した時に彼女が
「あっ!」と小さな声を出した。
何か言いたげだったが気にしなかった。
注文が済むと彼女は窓の方に顔を向けてしまった。
表情は穏やかだが会話を拒否しているようにも感じた。
何か言わなければ・・・
緊張して頭の中が真っ白になっていく、
対人恐怖、視線恐怖だから緊張すればなおさら
彼女の顔も見ることが出来なくなってくる。
そこに紅茶とコーヒーが運ばれてきた。
35 :
1:2006/07/17(月) 00:48:40 ID:PNxGvEUo
>>34の続き
俺はミルクだけ入れコーヒーカップに口を付けた。
視線を感じて顔を上げると
彼女は俺を観察するようにじっと見ていた。
一瞬視線が合った。
楽しげな悪戯っぽい目をしていた。
なんだろうこの味と香り。何かが焦げたような味だ。
とても飲めたもんじゃない。
これが美味しい店か?
彼女の方を見ると笑いを堪えるような顔をしている。
(なんて女だ)
36 :
1:2006/07/17(月) 01:09:05 ID:PNxGvEUo
>>35の続き
「ねえ、私の目を見て」
今まで黙っていた彼女が不意に話しかけてきた。
(俺にはとても苦痛な事なのだが・・・)
それでも言われたとおり彼女と視線を合わせ
数秒でまた目をそらした。
「そうじゃなくて、もっとちゃんと見て。
そうしたら分かるから。その方が早いから」
そっと静かな声だったが、
彼女から穏やかな表情は消え、真剣な顔をしている。
37 :
1:2006/07/17(月) 01:10:34 ID:PNxGvEUo
>>36の続き
なんか俺、しかられている気分になってきた・・・Orz
(相変わらずトンチンカンで訳の分からない女だ)
俺はイライラしてきたが逆らえない雰囲気が漂っている。
諦めて彼女の方を見た。
ソファーに深く腰を掛けて、リラックスしているようだった。
視線が合う。
彼女が何か話し始めるのかと思っていたが
黙ったままだった。
俺はガチガチに緊張していた。
彼女の雰囲気に完全に呑まれていた。
38 :
1:2006/07/17(月) 01:14:23 ID:PNxGvEUo
>>37の続き
顔を向けてはいたが始めは緊張しすぎて何も見えていなかった。
それが次第に彼女の顔が見えてきた。
雨の日に見たあの不思議な目だった。
緊張が解け、少しずつ肩の力が抜けていく。
裸の瞳だった。
”何も隠していない、何も飾っていない、
等身大の、これが私だよ。”
そんな声が聞こえてきそうだった。
俺がそう感じ取ったとき
「そうだよ、大丈夫なんだよ」彼女がささやくように言った。
(そうか大丈夫なのか。今まで色々考えていたことは杞憂に過ぎなかった)
その時の俺は訳の分からないまま納得している。
そんな感じだった。
39 :
1:2006/07/17(月) 14:16:53 ID:PNxGvEUo
>>38の続き
そのまましばらく二人黙ったまま向かい合っていた。
もう緊張はしていなかった。
懐かしい感じがしていた。
誰かと一緒にいてこんなにも安らいでいる。
もうずっと忘れていた感覚だった。
40 :
1:2006/07/17(月) 14:18:40 ID:PNxGvEUo
>>39の続き
子供の頃を思い出していた。
家族と一緒にいて、一緒にいることが嬉しくて
守られているのを感じて、どこまでも満たされている。
友達と近所の池に釣りに行って
まったく魚は釣れないけど、
空は青くて、風が気持ちよくて、のどかで・・・
ずっと忘れていた記憶だった。
41 :
1:2006/07/17(月) 14:20:37 ID:PNxGvEUo
>>40の続き
何時の頃からか、家族の顔をまっすぐ見ることもなくなって
友達付き合いも止めてしまった。
(いつからこんなになってしまったんだろう・・・)
そう考え始めたとき
「これ飲んでみて」沈黙を破り
彼女は飲んでいた紅茶を俺に渡した。
少し香りを嗅いでから一口含んだ。
砂糖を入れていないのにとても甘い。
味は濃いけど嫌味がない。
(お、美味しい!)
42 :
1:2006/07/17(月) 14:23:08 ID:PNxGvEUo
>>41の続き
彼女は俺を見てニコニコしている。
周りを確認してから顔を近づけてきて小さな声で言った。
「この店でコーヒー頼んじゃいけないの。
紅茶は美味しいけど、コーヒーは最悪でしょ。」
彼女はコーヒーに手を伸ばし、一口飲んで
大げさに渋い顔をした。
もう一度周りを確認して、さらに小さな声で
「人間の飲み物じゃないよ」
そう言ってコロコロと無邪気に笑っている。
俺も声を出して笑った。
声を出して笑うのも久しぶりだった。
俺も実はレイキプラクティショナーなのでつ。
>>1 さん、よろしく。
44 :
1:2006/07/18(火) 02:09:37 ID:kUpHvh90
45 :
1:2006/07/18(火) 02:10:50 ID:kUpHvh90
>>42の続き
彼女はこの店に良く来るらしい
この恐ろしく不味いコーヒーも
なんとかって言う銘柄のマニアには好まれているもので
この店でもコーヒー目当てで来る常連も居るらしいが、
そのごく一部の常連以外にはまったくの不評らしい。
「マスターは、『なんでお客さんはこの味を
分かってくれないかな〜』なんて言ってるけど、なんか間違ってるよね。」
46 :
1:2006/07/18(火) 02:12:35 ID:kUpHvh90
>>45の続き
「ねえ、さとる君」
また顔を近づけてくる。
悪戯をする子供の様な目をしている。
体温を感じる。彼女の口からは甘い紅茶の香がする。
「マスターに、『このコーヒーなんか間違ってますよ』って言ってあげて」
「むっ、無理だよ〜!」
俺の困った顔を見て、彼女はまた笑っている。
47 :
1:2006/07/18(火) 02:15:17 ID:kUpHvh90
>>46の続き
それからも彼女は饒舌だった。
ロイヤルミルクティーはどうやって煎れたら美味しく出来るか。
紅茶の缶蓋が固くて、
無理矢理開けたら部屋中に葉っぱをばらまいてしまった話とか。
俺にとってはどうでもいい話だったが、
彼女のコロコロと変わる表情や、
無邪気な笑い声を楽しんでいた。
48 :
1:2006/07/18(火) 02:16:46 ID:kUpHvh90
>>47の続き
彼女にそんな話を聞くために会いに来たのでは無かったが、
もう不信感は消えていたし、
彼女と一緒に笑って話をしているだけで満足していた。
それに、俺の方から色々質問して、この楽しい雰囲気が壊れてしまうのも怖かった。
しかし彼女の方から話し始めた。
49 :
1:2006/07/18(火) 02:18:33 ID:kUpHvh90
>>48の続き
「この前の電話」
それを言われただけで俺は気まずい気分になった。
勝手に妄想を膨らまして怒鳴りつけてしまったからだ。
「ごめんね」彼女の方から謝ってきた。
「気を付けてるつもりなんだけど、時々やっちゃうの。
余計なこと言ってお客さんを怖がらせちゃうこともあって・・・」
俺は黙って聞いていた。
50 :
1:2006/07/18(火) 02:20:53 ID:kUpHvh90
>>49の続き
「さとる君と会ったのはあの雨の日が初めて、
私を見ているのずっと分かっていたの。
その時にさとる君と同調して感じたの。」
「感じた?」不安になってきた。
「うん、さとる君が苦しんでいるのを」
俺は何を言えばいいのか迷っていた。
彼女も言葉を選ぶのに苦労しているようだった。
「俺が薬を飲んでいるのなんで分かったの?見えるの?」
少し非難するような言い方になってしまった。
51 :
1:2006/07/18(火) 02:22:07 ID:kUpHvh90
>>50の続き
「映像で見えることはほとんど無いの、
私の場合は相手が感じていることをそのまま自分の事のように感じてしまうの。
精神薬飲んでいる人には独特の感じって言うのがあって・・・。
さとる君も咳が出始めたのは私と同調したからだよ。」
話しづらそうだった。
自分の話を受け入れてもらえるのか不安を感じているようだった。
俺はどうして良いか分からなくなっていた。
彼女が嘘を付いているようには見えなかったが、
とてもまともな話ではない。
「いわゆる超能力ってヤツ?」
なるべく優しい声を出したつもりだ。
52 :
優しい名無しさん:2006/07/18(火) 02:22:15 ID:YSc7p/2I
レイクのスレですか?
53 :
1:2006/07/18(火) 02:24:29 ID:kUpHvh90
>>51の続き
「私は超能力だとは思っていないよ。
ただ人より少し感受性が強いかなとは思うけど。
感受性の強弱はあるけど
誰でもみんな感じていることなの。
けど、頭が・・・理屈で納得できないから
みんな無かったことにしちゃっているだけで。
たとえば、イライラした人の側に居ると
自分までイライラしてくるとか
人混みで人酔いするとか
会議で発言する予定が無いのに
出席しているだけでどっと疲れてしまうとか
それって、人や場の空気を感じている事で・・・
『空気を読む』って言葉があるでしょ
それと同じで私は人より多めに情報を受け取るだけだよ」
54 :
1:2006/07/18(火) 02:25:58 ID:kUpHvh90
>>53の続き
彼女は寂しそうな顔をしていた。
孤独を感じているようだった。
今まで同じ様な話をして誰かに馬鹿にされたことでも有るのだろうか。
彼女の言葉をなんとか理解しようと努めたが、
分かったような分からないような・・・
ただ、辛そうに話す彼女を傷つけちゃいけないと思った。
俺は言葉を探していたが、彼女が話を続けた。
55 :
優しい名無しさん:2006/07/18(火) 02:27:00 ID:YSc7p/2I
何のスレだよ
56 :
1:2006/07/18(火) 02:27:42 ID:kUpHvh90
>>54の続き
「いちいち人や場所の影響受けてたら参っちゃうから
普段は影響を受けないようにしているんだけど、
相手に感情移入したときとか、体調が悪いと受けてしまうの。
さとる君も・・・」
そこで言葉が止まった。
言って良いかどうか迷っているようだった。
「何?良いよ言って。」
「私と同じだよ」
「・・・・」
57 :
優しい名無しさん:2006/07/18(火) 02:28:43 ID:YSc7p/2I
説明もないし板違いのスレなのかな
58 :
1:2006/07/18(火) 02:32:48 ID:kUpHvh90
59 :
1:2006/07/18(火) 02:33:46 ID:kUpHvh90
>>56の続き
「私と同じで感受性が強いの。
私はある程度コントロールしてるけど、
さとる君はそれが出来なくて振り回されちゃってる。」
俺の事を分かったような言われ方は
あまり気持の良いものではないが、
彼女の言葉には俺に対する
優越感や侮蔑は含まれていなかった。
60 :
1:2006/07/18(火) 02:34:43 ID:kUpHvh90
>>59の続き
もうあまり話を聞きたくなかった。
俺には理解出来る話ではないし、
あまり興味も無かった。
誰がどんな信仰を持っていようが自由だが
理解を求められても困る。
俺は言葉を探した。
「俺には理解するのにもう少し時間が掛かるかも」
こんなセリフで良かったのか分からない。
61 :
優しい名無しさん:2006/07/18(火) 02:35:01 ID:YSc7p/2I
ああ、よくある詐欺か。
手力とか手かざしとか言葉はいろいろあるけど基本は思い込みを利用した詐欺のアレね。
62 :
1:2006/07/18(火) 02:39:01 ID:kUpHvh90
>>60の続き
「うん」
彼女はそれだけ言って口を閉じ、
しばらく下を向いて何かを考えている様子だった。
顔を上げた彼女が、気まずい雰囲気を振り払うように
「ねぇ、ちょっと早いけど飲みに行こうか。
時間有る?お酒飲める?」
そういえば彼女の年齢を知らない。
見た目は中高生だが、話し方や雰囲気は充分大人だ。
63 :
優しい名無しさん:2006/07/18(火) 02:39:49 ID:YSc7p/2I
詐欺じゃないって反論あるだろうけど、詐欺師は自分のことを詐欺師とは言わないもんだからねぇ。
別にそうやって生きててもいいけど詐欺師ってのは人の良心にたかって生きる乞食だってことを忘れちゃダメだな。
64 :
1:2006/07/18(火) 02:40:24 ID:kUpHvh90
>>61 はい、実際詐欺まがいのレイキセミナー商法もあるそうなので
否定はしません。
65 :
1:2006/07/18(火) 02:41:28 ID:kUpHvh90
>>62の続き
「お酒飲める年齢?」
「ははっ、もう25だよ」
(俺より4つも年上じゃないか・・・)
「中高生くらいかと思っていました」
「いきなり敬語はおかしいよ。
今まで通りでいいから」
そう言ってまた笑った。
無邪気な笑顔が戻っていた。
>>63 レイキというのは元々神道の概念で、それぞれの氏神様に祈祷して
個々の潜在能力である気を上げるというもの。
伊勢神宮系から出た臼井氏が一大治療法として広めた。
その後分派が乱立し、やがてアメリカやロシアの神秘学派に飛び火。
やがて「レイキヒーリング」という名前で逆輸入されてきた。
学術的にはポストサイエンスと見せかけた疑似科学とされている。
神道という枷が外れると同時に詐欺の温床となったのは当然と言えるかもしれない。
んでこの先生?にはどこで会えるの?
>>67 臼井先生のこと?
明治時代に亡くなられているが・・・
終わり?
70 :
優しい名無しさん:2006/07/20(木) 00:22:58 ID:B5XTUfU6
晒しage
71 :
1:2006/07/20(木) 07:24:07 ID:D2P+W0aT
>>65の続き
途中デパートや書店に寄ったので
居酒屋に入ったのは8時を回っていた。
店内は混んでいた。
夜景の見える窓に向かう席で、 俺が左、彼女が右に並んで座った。
二人ともサワーを注文した。
かなり狭いので彼女の柔らかい肩が、時折俺の腕に触れる。
あまりアルコールは強くないようだ。
一杯目が飲み終わらないうちに
色白の頬が赤く染まっている。
72 :
1:2006/07/20(木) 07:26:07 ID:D2P+W0aT
>>71の続き
「わたし酔うと人格変わっちゃうかも。大丈夫?」
酔ってくるとゆっくりと眠そうな話し方になる。
「うん、別に良いよ」俺は軽く答えた。
次に何を飲もうかとメニューを見ていると、
「今度これ飲んでみて」耳元で囁くように言う
「美味いの?」
「飲んだこと無いけど。名前が美味しそう」
注文の酒が届くと、俺より先に口を付けて
「なんか、変な味」と言って俺に渡す。
73 :
1:2006/07/20(木) 07:27:26 ID:D2P+W0aT
>>72の続き
また飲み終わってメニューを見ていると
「今度はこれ。これ美味しいから」
「ほんとう?」
無言でうなずく。悪戯っぽい目になってる。
まったく信用できないが彼女の遊びに乗ることにした。
今度こそ俺が先に飲もうとしたら
彼女に取り上げられてまた先に飲まれた。
「う〜ん、いまいち。やっぱりこれが一番」と言って自分のグラスを飲み始める。
俺の呆れた顔を見て笑っている。
俺は彼女から「変な味。いまいち。」と評価された酒を飲むことになる。
(なんて女だ)
74 :
1:2006/07/20(木) 07:28:53 ID:D2P+W0aT
>>73の続き
彼女は酔うとかなり我が儘になるようだ。
我が儘に振る舞うことを楽しんでいるようにも見えた。
俺が注文した酒は必ず口を付けるし、
食べ飽きた料理を俺に食わせる。
俺の困った顔や呆れた顔を見て笑っている。
甘えているのかもしれないと思った。
75 :
1:2006/07/20(木) 07:30:35 ID:D2P+W0aT
>>74の続き
かなり好き嫌いがあるようだ。
肉類はまったく駄目で、生野菜も少ししか食べない。
火を通した野菜と魚は好きなようだった。
俺が大好きなアスパラベーコンを頼んだら、
「このアスパラベーコン美味しいね〜」と言いながら
ベーコンを剥がしてアスパラだけをもくもくと食べる。
(それじゃアスパラベーコンじゃないだろ!)
「ベーコンはさとる君が食べて」
と言って残骸の様になったベーコンをかき集めて俺に寄越す。
「アスパラベーコンは、アスパラとベーコンを一緒に食べるから美味いんだよ」
少しムッとして言ったら。
「私がアスパラ!さとる君がベーコン!
二人合わせてアスパラベーコン!何か間違ってる?」
首を左右に振りながら歌うように言う。
かなり間違いだらけだが・・・
仕方なく残飯ベーコンを食べた。
彼女は俺のムッとした顔を見て無邪気に笑っている。
こんな姿は本当に少女のようだ。
>>1 ライトノベルの恋愛小説みたいだな…
勿論、褒めているのだが。
77 :
1:2006/07/22(土) 07:14:41 ID:VYARX4xj
>>75の続き
彼女は酔って眠そうな顔をしてきた。
次第に口数が少なくなり今にも眠ってしまいそうだった。
「ここで寝ないでよ」
決して非難するような言い方じゃなかったはずだ。
「あ〜!お姉様に向かって『寝るなよ』って言った?」
怒っているような泣いているような言い方だった。
(そんな言い方してないし・・・お姉様ならお姉様らしく振る舞いなさいよ)
もっとずっと一緒に居たかったけど、
彼女が寝てしまいそうだったのでタクシーで送った。
78 :
1:2006/07/22(土) 07:17:33 ID:VYARX4xj
>>77の続き
居酒屋ではずっとたわいもない話をしていた 。
映画や小説の話。
犬と猫どちらが好きか。
血液型占いは本当に当たるのか。
そう言えば家族の事を聞いたとき はぐらかされたような気がした。
長袖のブラウスから時折見える手首の傷が気になったが
なるべく見ないようにした。
無邪気な笑顔と手首の傷がアンバランスに感じた。
79 :
1:2006/07/22(土) 07:19:27 ID:VYARX4xj
>>78の続き
彼女と知り合った後も
俺は相変わらずの毎日を送っていた。
人生に絶望してたし、なにより自分自身に絶望していた。
人とまともにコミュニケーションも取れず。
誰でもが当たり前にしていることが俺には難しかった。
まったくの灰色人生である。
勇気が無く、いつも不安で怯えていた。
些細な事でも緊張して、心身共にクタクタに疲れている。
80 :
1:2006/07/22(土) 07:21:27 ID:VYARX4xj
>>79の続き
俺は定職に就かず工場でアルバイトをしていた。
流れてきた部品をもくもくと組み立てる。
灰色の建物の中で、
灰色の作業着を着た
灰色の俺がもくもくと働く
灰色づくしの笑えない冗談だ。
仕事中は誰とも会話せずに済むのがせめてもの救いだった。
81 :
1:2006/07/22(土) 07:23:57 ID:VYARX4xj
>>80の続き
俺は誰にもあまり自分の事を話さない。
だから両親も俺の苦悩を知らない。
そんな両親は無駄にフラフラしていると言って
早く定職に就けと言う。
確かに無駄に毎日を送っていることは間違ってないけど、
今の生活を維持するだけで精一杯だった。
いっそのこと今の会社を辞めて
3ヶ月でも半年でも ゆっくり休みたいと思うけど、
一度引き篭もったら もう二度と社会に出て行く勇気が
持てなくなるんじゃないかと不安になる。
両親の説教を黙って聞いて、
やりきれない思いで自分の部屋に籠もる。
82 :
1:2006/07/22(土) 07:30:48 ID:VYARX4xj
>>81の続き
彼女とはあの後も何度か会っていた。
彼女は交友関係も広く忙しい人のようだったが、
それでも月に1、2度は会っていた。
いつも誘いは彼女からだった。
俺からは遠慮して電話すら出来なかった。
彼女にもをあまり自分のこと話さなかった。
もともと自分の事を話す習慣がないし、
彼女に対して心を開いていないのかもしれない。
心を開くという言葉の意味すら俺にはよく分からなかった。
それなのに彼女は俺の気持ちをよく察した。
図星の事を言われて気恥ずかしさはあったが不安はなかった。
どんな俺でも、彼女だけは俺を馬鹿にしない。
それだけはなんとなく分かっていた。
83 :
1:2006/07/22(土) 07:41:47 ID:VYARX4xj
>>82の続き
彼女は いつも優しかったが、一つだけどうしても好きになれないところがあった。
彼女は俺を使ってよく遊んだ。
「その髪型結構似合ってるね」
俺は床屋が苦手で、伸びた髪を後ろで縛っていた。
椅子に固定された状態で他人と一緒にいるのが耐えられなかったし、
人に体の一部を触られるのも苦痛だった。
「別にお洒落でしている訳じゃないよ。変ではないでしょ?」
このセリフが失敗だった。この髪型が気に入っていると言うべきだった。
俺の失言から不幸が始まる。
84 :
43:2006/07/22(土) 17:16:20 ID:7fbOdtiI
では今日から欠かさずセルフヒーリングを実行します。
85 :
1:2006/07/22(土) 22:56:02 ID:VYARX4xj
>>83の続き
「変じゃないよ。それなりに似合ってるけど・・・」
そう言ってから怪訝な顔をして俺の目をじっと見ている。
「んっ!?もしかして美容院とか嫌い?」
「・・・」(まずいパターンになってきた)
「わたし良い美容院知ってるよ。もっとカッコよくなるから。ねっ!行こうよ。」
柔らかく明るい表情だが目は真剣である。
威圧感とは少し違う独特の迫力がある。
俺が床屋が苦手なのを分かった上で、
苦手だからこそ連れて行こうとしている。
(なんて女だ)
86 :
1:2006/07/22(土) 22:57:31 ID:VYARX4xj
>>85の続き
俺もそれなりに無駄な抵抗をするが、こうなったらもう手遅れである。
彼女の静かな迫力にどうしも勝てない。
いつもは俺を気遣ってくれる優しい彼女が非情になる瞬間である。
俺は本気で頭に来ていて不快感を隠さないが彼女はまったくお構いなしだ。
待合い席で心臓が暴れ馬のようになっていた。
その隣で雑誌を見て「この服かわいいね〜」とか言っているが、
腹立たしいのと緊張でそれどころではない。
俺のテンパった顔を見て微笑んでいる。
(とんでもない女だ)
87 :
1:2006/07/22(土) 23:00:09 ID:VYARX4xj
>>86の続き
俺の順番が来た。
「死んだ振りしていれば大丈夫だよ」ニコニコしながら耳元でささやく。
死んだ振りは無理だったが、眠った振りをしてやり過ごした。
時々目を開けて鏡越しに彼女の方を見た。
ずっと俺を見ている様だった。
終わった後も俺はむくれていたが、
「うんうん、なかなかカッコ良いよ」彼女は満足気である。
「頑張ったね〜、チョコレートパフェおごってあげようか」
俺は別にチョコレートパフェが好きなわけではない。
俺が不機嫌になった時の彼女のお決まりのセリフである。
一度として実現したことはなかった。
「私はさとる君の困った顔が好きなの」
そんな酷いセリフを無邪気な笑顔で言われても
俺はどうしたら良いんだよ。
88 :
優しい名無しさん:2006/07/22(土) 23:01:33 ID:79cubrH9
なにこれ。気持ち悪い・・・
89 :
1:2006/07/22(土) 23:02:29 ID:VYARX4xj
>>87の続き
彼女と居る時間はとても楽しかった。
一緒に居るときは笑っていられた。
懐かしい感じがして 、
幼なじみや女の姉弟が居ればこんな感じなのかなと思ったりした。
90 :
1:2006/07/22(土) 23:03:58 ID:VYARX4xj
>>89の続き
でも家で一人で居るときは、
これもどうせ儚いものだと考えていた。
”灰色の世界に花びらがひとひら落ちてきて
今はそこだけ鮮やかに色づいているけど
しかしやがて天候が変わり風が吹けば簡単に飛ばされてしまい
そしてまた一面の灰色が残されるだけ。 ”
そんなもんだろう。
そんなもんだと思うようにしていた。
人生に何かを期待するのが怖かった。
そもそもなんで彼女が俺なんかに優しくしてくれるのか分からなかった。
91 :
1:2006/07/22(土) 23:07:02 ID:VYARX4xj
>>90の続き
一人の休日は自分の部屋に籠もって色々と考えていた。
これからどうやって生きていけばいいのか。
今の生活を続けていけば、じり貧になるのは明白だった。
高卒の俺がアルバイト生活をいつまでも続け、
歳を取れな取るほど就職が困難になる。
そうかといって今の俺は現状維持が精一杯で
新しい世界に飛び込んでいく余裕も勇気もない。
92 :
1:2006/07/22(土) 23:08:13 ID:VYARX4xj
>>91の続き
何のために生きているのか、
自分の存在にすら違和感を感じて
どうか俺自身が消えてくれないかと願ってみたりする。
生まれてきて良かったなんて今まで一度だって思ったことがなかった。
せめて、こんなにも苦しいなら人生の価値とか意味とか理由とか知りたいと
あれこれと考えてみるけれど
いつまで経っても納得出来る答えは出てこなかった。
93 :
1:2006/07/22(土) 23:10:00 ID:VYARX4xj
>>92の続き
「さとる君は考えすぎだよ。頭でっかちのさとる君。」
彼女は唐突にこう言って、よく俺をからかった。
「俺のこと分かったようなこと言わないでくれ」
と口では言っていたが、さほど不快ではなかった。
不快では無かったが納得もしていなかった。
人生すべて上手く行っていてバラ色なら脳天気でいられる。
今の俺は考えなくちゃならないことが沢山あった。
94 :
優しい名無しさん:2006/07/22(土) 23:16:48 ID:79cubrH9
創作系の板行った方がいいんじゃね?
96 :
1:2006/07/24(月) 22:04:53 ID:QSWzv57i
あまりにも無計画に書き始めたので失敗しました。
行き詰まってしまいました。
>>96 えっ、マジで?
仕事の合間のいい気晴らしだったのに・・・
スレが落ちる前に充電し直して、続きを書いて欲しいです。
98 :
優しい名無しさん:2006/07/25(火) 19:14:34 ID:/pmMs2GZ
age
99 :
1:2006/07/28(金) 21:49:30 ID:HvWpg7ig
最初から読んでくれてる人も居たんだね。
100 :
1:2006/07/29(土) 22:26:15 ID:x6jUF6XC
最初から一部を書き直して
改訂版を他でアップするつもりですが(時期未定)
ここでは2ちゃんバージョンをお届けします。
最後まで書けなかったらごめんなさい。
sageで行きます。
101 :
1:2006/07/29(土) 22:27:48 ID:x6jUF6XC
>>93の続き
知り合って4,5ヶ月経った頃。
彼女の家に初めて行った。
別に誘われたのでも
俺が行きたいと言ったのでもなく
ただの成り行きだった。
俺は外出先で体調が悪くなることがよくあった。
特に人混みが苦手で、頭がクラクラしたり
酷い時には目がかすみ前が良く見えなくなる。
そんな時彼女はいつも俺の状態を察して
静かなところに連れて行ってくれた。
その日はたまたま近くで買い物をしていたので
彼女の家に向かった。
102 :
1:2006/07/29(土) 22:30:05 ID:x6jUF6XC
>>101の続き
彼女が俺のヘソのあたりに手を置いて
「ここだよ。ここ」と言う。
俺の具合が悪くなった時のお決まりの行動だ。
腹筋に力を入れて見せたら
「違うよ。意識を向けるだけで良いの。
体に無駄な力を入れる癖をつけちゃ駄目だよ。」
「意識を向けるって言う言葉の意味が分からないよ」
俺は面倒臭そうに言う。
そんなことより早く休みたい。
103 :
1:2006/07/29(土) 22:31:48 ID:x6jUF6XC
>>102 いきなりバチンと掌で腹を叩かれた。
「何してんの!?痛いよ!」
俺が具合が悪いの分かってるだろ。
「ねっ!これがお腹に意識が向いた状態だよ」
(ねっ!じゃないだろ!)
ヘソの少し下のあたりに丹田とか言う場所があって
そこに力が充実していると精神が安定し、
まわりの影響を受けにくくなると言うのが彼女の理屈だ。
俺にはまったくトンチンカンなおとぎ話だ。
104 :
1:2006/07/29(土) 22:33:32 ID:x6jUF6XC
>>103の続き
「さとる君はいつも上に気が上がって
下半身がスカスカなんだよ。。
それじゃあ疲れちゃうよ。
私が色々とテクニックを教えてあげるよ」
「いつも言ってるけど、俺はいいから」
頭がクラクラしている今の俺には面倒臭い話だ。
「頑固だよね〜」
(優しいんだか、意地悪なんだか分からないよ)
105 :
1:2006/07/29(土) 22:35:00 ID:x6jUF6XC
>>104の続き
どこにでもある少し古そうなアパートだった。
地味な外観で彼女には似合わないなと思ったが
「駅から近くて結構家賃が安いの」と言って
お気に入りのご様子だ。
中は結構広く、8畳ほどのダイニングキッチンとそれ以外に二部屋ある。
ここに一人で暮らしているそうだ。
106 :
1:2006/07/29(土) 22:37:52 ID:x6jUF6XC
>>105の続き
女性の部屋に入るのは初めてだった。
俺がイメージしていた女性の部屋とはほど遠く
ぬいぐるみもピンクのカーテンもない。
畳の部屋で、窓には青いカーテン、
ベットには薄いオレンジ色の布団が乗っている。
物が少なく落ち着いた感じの部屋だ。
「ここで寝てていいよ」
俺は上着を脱いでベットに寝かされた。
太陽の臭いと、枕からは彼女の髪の香りがする。
フカフカして気持ちが良い。
俺はそのまま眠ってしまった。
107 :
1:2006/07/30(日) 10:52:52 ID:5BmP5pa4
>>106の続き
どれくらい寝たのだろうか、
目が覚めた時、外はもうすっかり暗くなっていた。
時計を見ると8時を回っている。
3時間以上は寝ていたことになる。
彼女は台所に居るようだ。物音が聞こえる。
ところで、今俺が置かれている状況は・・・
一人暮らしの女性の部屋でベットに寝ている。
緊張してきて一気に眠気が覚めた。
(どんな顔をして出て行けば良いんだよ)
108 :
1:2006/07/30(日) 10:56:39 ID:5BmP5pa4
>>107の続き
「あっ、目が覚めた?
午前中に布団干したんだよ。
気持ちよかったでしょ。
夕飯食べていきなよ。もうすぐで出来るから。
最初に言っておくけど
どんなに不味くても美味しいって言うんだよ。
そう言っとけば間違いないから」
台所に入って来た俺の顔を見て声を掛けてきた。
いつもとまったく変わらない彼女がいた。
大きすぎるエプロンが似合っていない。
109 :
1:2006/07/30(日) 10:58:35 ID:5BmP5pa4
>>108の続き
「う、うん」
ぎこちないのは俺だけだった。
さり気なく振る舞うことが大の苦手だ。
肉嫌いの彼女が作った料理はもちろん魚料理だった。
結構薄味だ。
味が薄いからか、緊張の為なのか美味いのか不味いのか分からない。
「どお?」
「うん、美味しいよ」
最初から用意された回答を言う。
「正解です!」
彼女は満足気だ。
110 :
1:2006/07/30(日) 11:02:24 ID:5BmP5pa4
>>109の続き
「お母さんには女の部屋に
行ったなんて言わない方が良いよ。
女親は色々と心配するからね」
「うん、そうだね」
俺は話題を探した。
「あっちの部屋は?」
まだ見ていないもう一つの部屋を指差して言った。
「私の仕事部屋だよ」
結構、楽しみにしてるので
のんびりでいいから続けてね。
まだレイキの詳しい事わかんないし…
112 :
1:2006/08/02(水) 21:55:04 ID:NSEJXEDv
ありがとう
のんびり書きます。
113 :
1:2006/08/02(水) 21:57:36 ID:NSEJXEDv
>>110の続き
ヒーリングを仕事にしていることは前から聞いていた。
自宅で女性相手に商売をしているらしい。
初めて会った日に話していた末期癌の患者もお客さんの一人だと聞いていた。
無料でヒーリングをしてくれると何度か誘われたがいつも断っている。
”俺に限っては”と言う意味でだが、あまり期待は出来ないと思っている。
自分を変えたくて今までも色々試してきた。
カウンセリングもカイロプラクティックや鍼灸も・・・
心身両面からアプローチすれば効果があると思った。
あまり続かなかったせいもあるかもしれないが
相変わらず俺はこの通りだ。
彼女の仕事を否定する気持は無かった。
114 :
1:2006/08/02(水) 22:00:17 ID:NSEJXEDv
>>113の続き
結局はずっと抵抗があった薬物療法に行き着いた。
抗うつ剤と抗不安剤で感情と思考を麻痺させる下品な療法だ。
本当に回復に向かっているのかまったく実感がないが、
頭が馬鹿な状態で、ボーっとなんとなく生きて
くたばるのならそれも素敵だ。
出来ることなら早めにくたばりたいと願うばかりだ。
でも、誘いを断っていた一番の理由は
ヒーリングを受けて効果が出なかったら
彼女を傷つけるのでは無いかと思ったからだ。
115 :
1:2006/08/02(水) 22:01:05 ID:NSEJXEDv
>>114の続き
具体的にどんなことをするのか聞いたが、
いつも教えてくれなかった。
先入観を持たずに体験して欲しいと言うのが理由だった。
ヒーリングにはさほど興味が無かったが
彼女の仕事部屋が見たくなって食後に見せてもらった。
116 :
1:2006/08/02(水) 22:02:41 ID:NSEJXEDv
>>115の続き
6畳ほどのフローリングの中央に
マッサージ店などで見かける
頭の所に穴の空いたベットが置いてある。
部屋全体にお香の匂いがして
壁にはマンダラや太陽の絵、
意味不明な幾何学模様の絵などが何枚も飾ってある。
部屋の四隅には、岩か塩のかたまりの様な
高さ30センチほどの得体の知れない白い物体が置いてある。
(異様と言うか悪趣味というか・・・)
117 :
1:2006/08/02(水) 22:04:37 ID:NSEJXEDv
>>116の続き
「この部屋は・・・」
俺は見慣れない異空間に言葉を失っていた。
「えっ、何?」
「ちょっと・・・変わってるね」
「そう?」
「・・・」
二人で突っ立ったまま部屋の中を見ている。
俺は彼女の趣味が理解できない。
彼女は俺の反応が理解できない様子だった。
118 :
1:2006/08/02(水) 22:06:32 ID:NSEJXEDv
>>117の続き
「これマンダラって言うんだよね」
先ほどまで寝ていた部屋の本棚に
キリスト教の聖書が置いてあるのを思い出しながら言った。
「そうだよ」
「マンダラって仏教だったよね?」
「うん、そうだよ」
「あっちの部屋の本棚に聖書が置いてあったよね」
「うん、置いてあるね」
「・・・」
「えっ?何?」
俺が何を言いたいのか分からない様で
きょとんとしている。
119 :
1:2006/08/02(水) 22:07:43 ID:NSEJXEDv
>>118の続き
「何教なの?」
「ナニキョウ?」
「信仰している宗教は何?」
「信仰している宗教・・・?」
誤魔化しているのではなく
なんて答えて良いか本当に分からない様子だ。
俺は無宗教だから良く分からないがこういうのはアリか?
120 :
1:2006/08/02(水) 22:10:11 ID:NSEJXEDv
>>119の続き
二人ともポカーンとして
傍から見ればアホが二人突っ立っているように見えるだろう。
「なにかおかしい?」
「う〜ん・・・」
「・・・」
「・・・」
アホが二人、無言のままキッチンに戻る。
テーブルに着いて彼女が煎れてくれた緑茶を飲む。
かみ合わない二人に変な沈黙が流れる。
視線が合って、その空気に二人同時に笑い出した。
121 :
1:2006/08/05(土) 22:01:18 ID:6sgMeeQK
>>120の続き
「どこか宗教団体には入ってるの?」
「宗教団体には入ってないけど
普通の人が見たら変わっていると思う事は色々やってるかも」
(自分が変わっているって自覚してるんだ。)
「変わってる事って?」
「ヨガ、瞑想、レイキ、オーラソーマ、NLPとかかな・・・」
思い出すように指折り数えながら言う。
聞いたことあるのはヨガと瞑想くらいだ。
122 :
1:2006/08/05(土) 22:02:58 ID:6sgMeeQK
>>121の続き
「神様は信じる?」
「そういうのは在るんじゃない。」
彼女は”居る”ではなく”在る”と言った。
「ふ〜ん・・・」
聞きたいことが何かあったはずだが、上手く言葉が出てこなかった。
「色々と宗教書は読むけど、参考程度だよ。
理屈で分かる世界じゃないと思うし。
さとる君は?」
「神様が居ればもう少し世の中マシでしょ。
もし居ると仮定して、この苦しい世界が神の試練なら、
何様気取りで試練とか与えているんだろうね。
余程のサディストだよ」
「ひねくれてるね〜」
目に涙をためながらお腹を抱えて笑っている。
(俺はウケねらいで言ったんじゃないよ。)
123 :
1:2006/08/05(土) 22:04:03 ID:6sgMeeQK
>>122の続き
「あの部屋見てお客さん何か言わない?」
「そんなに違和感ある?」意外そうに言う。
「一度来て二度と来なくなるお客さんは居るけど・・・
あの部屋が原因なんて事あるのかな?」
あると思う。十二分に。
「経営は成り立ってる?」
なんか心配になってきた。
ボロアパートでも都心に近くてこれだけの間取りなら
家賃を払うだけでも大変だろう。
124 :
1:2006/08/05(土) 22:04:59 ID:6sgMeeQK
>>123の続き
「基本的に土日は休みにしてるけど
平日はほとんど予約で埋まってるよ。
まあまあ順調なんじゃないかな」
「へ〜っ!」
そんなにマニアが居るのかと思わず驚きの声が出てしまったが、
彼女の人柄に惹かれて客が集まっても不思議じゃないなと直ぐに思い直した。
「『へ〜!』って少し失礼じゃない」
そう言いながらも声を出して笑っている。
「もう良い時間だよ。
お母さん心配するから帰った方が良いよ」
最近俺はすっかり子供扱いされている。
それはそれでなんとなく安心感を覚えるが、複雑な気持ちだ。
125 :
43:2006/08/06(日) 21:59:51 ID:IlDM8lg5
>>121 オーラソーマやエンジェルリンクはなんか女性用な気がして手が出せないんだよね・・・
126 :
1:2006/08/07(月) 03:43:32 ID:r9N1Hh0R
オーラソーマって使えるんでしょうかね?
俺はあまり興味ないです。
時々書き込んでくれると嬉しいです。
このスレ俺一人?とか思っちゃうので
127 :
1:2006/08/07(月) 03:45:21 ID:r9N1Hh0R
>>124の続き
彼女を知れば知るほど遠い存在だと思うようになっていった。
「さとる君と私は似ているね」
彼女はよくそんなことを言っていた。
天真爛漫で無邪気に笑う彼女と
まだ21なのに精神的に年老いている俺(もちろん成熟しているって意味じゃない)
とどこが似て居るんだ。
彼女は立派に自立して自分で商売をしている。
社交的で友人も多く、いつも心に余裕を持って見かけに寄らず強い人だ。
趣味嗜好、性格、生き方、あらゆる全てが俺とは全く違った。
128 :
1:2006/08/07(月) 03:48:24 ID:r9N1Hh0R
>>127の続き
俺は彼女に何も期待していなかった。
男が女に求めることも、特別な感情を持ってもらうことも。
ただ一緒にいて笑っていられれば、それだけで良かった。
次第にそれすらも疑問を持つようになっていった。
俺と彼女じゃ何もかも釣り合っていない。
一緒に居る時間が楽しければ楽しいほど
その後一人になって落ち込むことも多くなった。
(もう会わない方が良いのかな)
そんな事も考えたりした。
129 :
1:2006/08/07(月) 03:51:00 ID:r9N1Hh0R
>>128の続き
秋が過ぎ、冬が訪れていた。
環境に変化があった。
季節外れの人事異動で、バイト先の上司が代わったのだ。
高木と言う23才の小太りの男で、いつも尊大な態度で
年齢より5才は老けて見えた。
完璧主義者で細かいことまで口うるさく、みんなに嫌われていた。
休憩時間に同僚が高木ブーと言ってバカにしているのをよく耳にした。
俺は会話に加わらなかったが
誰よりも高木を嫌っているのは他ならぬ俺だった。
高木の俺に対するイジメが始まっていたのだ。
130 :
1:2006/08/07(月) 03:53:57 ID:r9N1Hh0R
>>129の続き
高木は高卒でこの会社に入社し、
異例の早さで主任まで出世した優秀な人らしかった。
俺の所属する課では不良品が多く、
それが社内で問題になり、
幹部からの信頼の厚い高木が職場の改善のために抜擢されたのだ。
高木が来てから、作業手順から、チェック項目まで
前任者とは仕事のやり方が大きく変わった。
合理的で無駄が無く、初めは頭の良い人だと思っていた。
しかし、部下の大半が高木より年上だった為か、
同僚達は反発してなかなか言うことを聞かなかった。
そのストレスは、無口でおとなしい俺に向かっていった。
131 :
1:2006/08/07(月) 03:58:32 ID:r9N1Hh0R
>>130の続き
高木に対して初めはなんの感情もなかった。
新しい作業手順に慣れようと努力もした。
俺は俺なりに仕事は真面目にやっていたつもりだ。
今までだって、無駄話しながら作業する同僚より、
もくもくと働く俺の方が、作業スピードも速くミスも極端に少なかった。
それなのに高木は、他の社員を見回り
思い通りにならないイライラを俺の所に来てぶつけた。
132 :
1:2006/08/07(月) 04:00:03 ID:r9N1Hh0R
>>131の続き
「そんなやり方してるからミスが増えるんだ!
責任感を持って仕事しろよ!お前頭悪いのか!」
敢えてみんなに聞こえるように大声で怒鳴りつけた。
言葉の最後に必ず「バカ野郎」「アホ」「グズ」と無駄な一言が入る。
そんなセリフで作業効率や品質が上がるのなら、
トヨタもホンダも採用するだろうが、
そんな話は聞いたことがない。
(本当は俺に言いたいんじゃなくて、
みんなに聞かせるために俺を見せしめに使ってるんだろ)
悔しくて仕方なかったが、何も言い返せなかった。
133 :
1:2006/08/07(月) 04:02:28 ID:r9N1Hh0R
>>132の続き
ストレスで頭がボーっとすることが多くなり、
同僚のミスが減っていくのに反比例して
俺は作業上のミスが増えていった。
高木に対する怒りは、自己嫌悪に変わっていった。
言われるままで何も言い返せない自分に。
たいして難しい作業でもないのに、それすら満足に出来ない自分に。
(こんな姿彼女に見せられない。あまりにみじめだ。)
134 :
1:2006/08/07(月) 04:06:33 ID:r9N1Hh0R
>>133の続き
俺には何もなかった。
学歴も、能力も、人間的な強さも、
そして、欲しい物も、やりたいことも・・・
どこに行ってもこの駄目な自分からは逃れられない。
その現実に耐えられなかった。
生きる理由を必死で探した。
人生の価値、自分が存在する価値、苦痛に耐えるに値する生きる理由が必要だった。
しかしどんなに考えても何も見えてこなかった。
その頃から精神薬を貯め始めた。
ネットで知り合った人も何人かこれで逝っている。
一番確実で苦痛の少ない方法だろう。
135 :
1:2006/08/08(火) 09:22:55 ID:wbgnyXNf
>>134の続き
彼女からの誘いも断ることも多くなった。
2ヶ月くらい会わない時もあった。
一緒居る時も、あれこれと考えて
彼女が何を話していたのか分からなくなることも時折あった。
居酒屋で飲んでいる時、彼女が不意に質問してきた。
「人間が限界まで絶望すると、何を体験すると思う?」
(なんでそんな事を聞くんだろう)
「自殺するんじゃない」
言ってから自分の言葉にドキッとした。
136 :
1:2006/08/08(火) 09:26:04 ID:wbgnyXNf
>>135の続き
「それでも死ななかったら?死なずにとことん絶望したらどうなると思う?」
世間話でもするような自然な口調だ。
「頭がおかしくなるのかな〜」
敢えて興味なさそうに答えた。
137 :
1:2006/08/08(火) 09:27:11 ID:wbgnyXNf
>>136の続き
彼女は料理に目を向けながら、独り言の様に話始めた。
「人は何か抱えきれないことがあると絶望する。
そのままじゃ壊れてしまうから、
自然と色々な想いを捨て始める。
プライドも見栄も、未来も希望も・・・
そうやって捨てていくと最後の最後に
生きたいという想いと、死にたいという想いだけが残るの。
ほとんどの人は、落ちていく途中で、
生と死の欲求のぶつかり合いの中で死んでいくの。
自殺する人は、心のどこかで生きたいと想いながら死んでいく。
それでも死なずに生き続けると
生死の欲求すら重たくなって壊れてしまいそうになる。
それすら捨てざるを得なくなる。
全ての想いを捨てると自分自身すら消えてしまうの。
自分が消えた時、完全な自由や
今まで体験したことも無いような完全な安らぎを体験する。
それが絶望の底だよ。」
138 :
1:2006/08/08(火) 09:29:03 ID:wbgnyXNf
>>137の続き
ずっと黙って聞いていた。
彼女は時折料理を口に運びながら
なんでも無いことのように話し続ける。
「それからまた捨てた物を一つずつ拾い始めて
重たくなってくるんだけどね。
でも元通りにはならない。
一つずつ拾いながら重たくなっていく過程を体験しているから、
必要以上に抱え込まなくなるの。」
139 :
1:2006/08/08(火) 09:30:55 ID:wbgnyXNf
>>138の続き
話の内容は部分的に覚えているのに
俺はどう思って聞いていたのかまったく思い出せない。
一つだけ確かなことは
彼女が何かを伝えようとしてくれていたのに
それをちゃんと受け取ることが出来なかった。
随分経ってから気付いたことだが
ただの癖なのか、俺が言葉を受け取りやすいように考えてのことなのか、
何か大切な事を伝えたい時、彼女はいつも静かに独り言のように話していた。
140 :
1:2006/08/08(火) 09:31:37 ID:wbgnyXNf
今週は夜勤なのでこんな時間に書いています。
それではおやすみなさい。
おつかれさまー
続きはマターリ待ってるお!
142 :
1:2006/08/10(木) 08:37:27 ID:Ia8oYudZ
あっ、こんにちは
143 :
1:2006/08/10(木) 08:38:50 ID:Ia8oYudZ
>>139の続き
それから2週間くらい経った頃だろうか。
近くに来ているからと呼び出されて
ファミリーレストランに来ていた。
俺はファミリーレストランの様な華やかな場所は苦手だったのだが
彼女に何度も強引に連れてこられ、今ではすっかり慣れて
料理も美味しくてお気に入りの場所の一つになっていた。
ファミリーレストランに”華やかさ”や”美味”があるかどうか
異論はあるだろうが、「人並み」に一歩近づけたと俺はささやかな満足を感じていた。
144 :
1:2006/08/10(木) 08:39:42 ID:Ia8oYudZ
>>143の続き
窓の外は霧雨が降っている。
雨の日の彼女はいつも少しテンションが低く口数も少ない。
今日は特に彼女の様子がいつもと違う。
何かをずっと考えているようだった。
どことなく寂しげにも見える。
145 :
1:2006/08/10(木) 08:41:09 ID:Ia8oYudZ
>>144の続き
「雨の日は嫌いだけど好き」
いつか彼女が言っていた。
矛盾しているが俺にはしっくりと来る表現だった。
人にとってあらゆる対象物に向ける感情は
好きだけど嫌い、嫌いだけど好き、無関心の3パターンしかない。
どんなに愛し合っている夫婦や恋人同士、親子や兄弟、親友でも
それに相反する感情が必ず隠されている。
それに気付かないか、または気付かない振りをする。
あるいは問題視しないことで関係は保たれていく。
雨には彼女の心を揺さぶる何かがあるのだろうと思った。
146 :
1:2006/08/10(木) 08:42:46 ID:Ia8oYudZ
>>145の続き
「さとる君はいつも何か考えてるね」
”頭でっかち”といつものからかう口調とは今日は違った。
”ただ客観的事実を口にした”そんな気怠い感じの言い方だった。
「そうかな〜」
軽く受け流す感じで言う。
「疲れちゃうでしょ」
「俺が何を考えているか分かるの?」
なんの感情もなく、なんとなく発した言葉だ。
「分からないよ」
「俺の性格とか良く分かるみたいだけど」
「感じるだけだよ」
「ふ〜ん」
147 :
1:2006/08/10(木) 08:44:07 ID:Ia8oYudZ
>>146の続き
「音楽で喩えれば、メロディーは分かるけど歌詞は分からない。そんな感じかな」
「俺が普段何を考えていると思う?」(俺はどんな音楽を奏でているんだろう)
「だから分からないよ」
少し苦笑を浮かべている。
「想像で良いよ」
遊びのつもりで軽く聞いた。
「う〜ん、そうだね〜
雨が降って傘を差すくらいの準備はあっても良いけど
さとる君の場合は、雨を止めようとして雲に向かって石を投げてる。」
「・・・もうちょっと分かりやすく言って」
148 :
1:2006/08/10(木) 08:45:35 ID:Ia8oYudZ
>>147の続き
「コントロール出来ないことをコントロールしようとしているとか、
答えが出るはずの無いことにも無理矢理答えを出そうとしているとか、
考えすぎて余計に分からなくなってどんどん消耗していくとか、
そんな感じかな。」
俺はそんなだったかな?
彼女の言葉をどう受け取ったらいいか戸惑っていた。
たしかに考えなくても良いことまで考えてることもあるかもしれないが・・・
俺の考えていることは無駄な事って言われているような気もする。
そんなに無駄な事ばかり考えているつもりはない。
「俺が考えていることは無駄って事?」
「雲に石を投げ続けて疲れていく姿は滑稽でしょ」
(滑稽って・・・)
149 :
1:2006/08/10(木) 08:47:09 ID:Ia8oYudZ
>>148の続き
「考えなくちゃならないこともあるでしょ?」
「じゃあ何を考えているの?
さとる君はいつも何も言わないから私だってわからないよ」
珍しく非難するような言い方だった。
「生きる意味とか・・・、人生の価値とか・・・、自分の存在理由とか・・・」
気恥ずかしくて小さな声になった。
こんなこと今まで人に話したことはなかった。
でも、俺がいつも低俗で無駄なことばかり考えているわけではないことを
分かってもらいたかった。
「くだらない」
顔を横に向けて、話にならないと言わんばかりだ。
150 :
1:2006/08/10(木) 08:51:26 ID:Ia8oYudZ
>>149の続き
「どうして!」
俺は混乱していた。
なんでそんなことを言われなきゃならないんだ。
怒った方が良いのかな?
怒るべき場面とかタイミングが俺には分からない。
いつも怒るタイミングを逃して、あの時ああ言い返せば良かったとか
言い返せないまでもせめて不愉快な顔くらい見せるべきだったとか
後になってから後悔する。
「考えても答えの出ないことでしょ。
そんなものは生きていく中で見えてくるものだよ。
だから考えたって無駄、滑稽だって言ってるの。」
俺の目を見てキッパリと言い切った。
151 :
1:2006/08/11(金) 07:14:15 ID:3ilG1+fx
>>150の続き
俺は我慢出来なくなって一気に話し始めた。
「生きる理由は誰だって知りたいはずだ。
俺が”生きる理由”を欲しいのは人生に喜びを見出せないからであって
人は、遊園地で遊んでいるとき
面白いテレビを見ているとき
美味しい料理やお菓子を食べているとき
『何故ジェットコースターに乗るの?』『何故テレビを見るの?』『何故食べるの?』
と理由を求めたりしない。
理由を求めるのは
何か不快感があるとき
何か痛みがあるとき
何か理不尽さを感じるとき
そこに理由が無いと耐えられないから
そして当たり前のように人生は誰にとっても厳しいもので
だから納得できる理由が欲しいんだ」
感情を抑えながら、分かってもらおうと必死で話した。
152 :
1:2006/08/11(金) 07:15:50 ID:3ilG1+fx
>>151の続き
「だからそれが無駄なのよ!」
聞いたことの無い厳しい声だ。
どうして彼女がこんなに苛ついているのかまったく分からない。
俺が普段何を考えようが自由なはずだ。
何があったか知らないが、これじゃただの八つ当たりじゃないか。
153 :
1:2006/08/11(金) 07:17:37 ID:3ilG1+fx
>>152の続き
「さとる君は幻想を持ってるの
考えれば考えるほどより良い答えが見つかるはずだとか
その答えが見つかれば不安から解放されるはずだとか
もっとより良い生き方が出来るはずだとか
でも実際は考えれば考えるほど不安になって
余計に分からなくなってしまうことの方が多いの
考えるのを止めた時に見えてくることの方が多いよ
さとる君は目の前すら見えていないじゃない」
154 :
1:2006/08/11(金) 07:20:44 ID:3ilG1+fx
>>153の続き
「不安だから考えるんだよ。
考えずにはいられないんだ。
全て上手くいってれば俺だってあれこれと考えないよ」
感情が高ぶっていた。本当はもっと違うことが言いたかったはずた。
何か言わずにはおれなくて出てきた言葉だった。
本当は自分を否定されているのが悔しかっただけだ。
いったい俺の何を分かってそんなことを言っているんだ。
(顔を見ているだけで不愉快だ。)
初めて本気でそう思った。
彼女が一瞬悲しそうな顔をした。
俺の気持が伝わったのだろうと思った。
155 :
1:2006/08/11(金) 07:22:30 ID:3ilG1+fx
>>154の続き
それでも彼女は話し続けた。
「そうだね。不安になると考えちゃう。
考える必要の無いことを考えないためには覚悟が必要だよ。
現実を受け入れる覚悟って言うのかな。
生きていく上で降りかかる痛みに甘んじる覚悟
覚悟を決めると楽になるんだよ」
(もういい加減にしてくれよ)
156 :
1:2006/08/11(金) 07:24:32 ID:3ilG1+fx
>>155の続き
「今のさとる君は傘を捨ててずぶ濡れになるくらいの覚悟でちょうど良いかも。
どんなに濡れたって死ぬことはないよ。
ずぶ濡れになる覚悟を決めたとき
自分の体がまったく濡れていないことに気づくこともよくある話だよ」
「・・・」
「学校でも家でも、親や教師が”考えろ”って言い過ぎなの。
考える事に過剰な価値を置きすぎてる。
一番必要なのは考えるべき事と、考えても仕方のないことを見極める事だよ。
考えても無駄なことは覚悟を決めてバッサリと切り離すことだよ。」
157 :
1:2006/08/11(金) 07:27:13 ID:3ilG1+fx
>>156の続き
俺は悲しくなっていた。
彼女は時々強引なところがあったけど
土足で人の心に踏み入るようはことはしなかった。
今までも図星で色々言ったけど
俺を傷つけるような言い方をしたことは無かった。
俺は駄目なヤツだけど、俺は俺なりに・・・
俺のこと嫌いになったのかな?
嫌いになったらそう言ってくれればいい。
会いたくないのなら電話してこなければいい。
「もう帰ろう(もういい、もういいよ)」
限界だった。
158 :
1:2006/08/11(金) 07:31:02 ID:3ilG1+fx
>>157の続き
「さとる君・・・」
彼女はまだ何か言いたげで、俺を引き留めようとしている。
「俺、今日はもう帰るよ。先に帰るね」
やっと出た小さな声でそれだけ言ってレストランを後にした。
歩道から窓越しの彼女を見た。
うつむいていた。小さな体が余計小さく見えた。
彼女と俺は違う
人それぞれの生き方があって良いはずだ。
誰かの生き方で自分を生きるのは宗教だ。
宗教を押しつけられても困る。
俺は傘で顔を隠し、まっすぐ家に向かった。
(せっかく出来た唯一の友達だったのに。)
159 :
1:2006/08/12(土) 07:24:08 ID:ELZbr7b/
>>158の続き
俺の顔を見て母親が怪訝な顔をしている。
「今日は夕飯要らないから、もう寝るね」
もう限界で今すぐにでも自分を終わりにしたいと思ったが、
精神薬はまだ充分な量を用意できていなかった。
失敗して生き残ることほど恥ずかしいことはないと思った。
確実に一回で、それが俺の最後の見栄だった。
160 :
1:2006/08/12(土) 07:27:40 ID:ELZbr7b/
>>159の続き
その夜彼女から電話があった。
母親が受話器を取り、俺が寝ていると言ったら、また今度電話すると切ったそうだ。
その後も平日に何度か電話があったそうだが
バイトが遅番のシフトだったので俺は家にいなかった。
週末にも2週続けて電話があった。
どこか遊びに行こうよと誘われたが、
体調が悪いから、家でやることがあるからと理由を付けて断った。
何を考えているのかさっぱり分からない。
「もう電話取り次がないで」
「何かあったの?」母親が心配そうに言う。
「大したことじゃないよ」
161 :
1:2006/08/12(土) 07:30:18 ID:ELZbr7b/
>>160の続き
次の日曜日の朝に電話が鳴った。
「手を離せないから、ちょっとアンタ出てよ」
朝食を作りながら母親が言う。
受話器を取ると彼女からだった。
暗い気持ちになる。
162 :
1:2006/08/12(土) 07:31:51 ID:ELZbr7b/
>>161の続き
「今日何か予定ある?」
「今日はちょっと・・・」
「私困っている事があって手を貸して欲しいの。
1時に秋葉原の電気街口の改札前ね。」
「・・・」
「分かった?1時に秋葉原電気街口の改札だよ」
「だから今日はちょっと・・・」
「本当に困ってるの。来なかったら恨むからね。絶対来てよ。」
「だから今日は・・・」
電話が切れた。
(なんなんだよ!)
163 :
1:2006/08/12(土) 07:34:28 ID:ELZbr7b/
>>162の続き
散々迷ったが、せっぱ詰まった声が気になって
結局言われた場所に向かった。
30分近く遅れて駅に着いた。
まだ彼女は待っていた。
不安そうな顔をしている。
俺を見つけて嬉しそうに手を振る彼女の目が
少し潤んでいるに気付いた。
そんなに困っていたのか?
164 :
1:2006/08/12(土) 07:36:08 ID:ELZbr7b/
>>163の続き
「どうしたの?」
意地でも遅れてゴメンなんて言わない。
約束したつもりはないのだから。
「お客さんと連絡を取るのに、携帯メールや電話じゃ不便になって、
パソコン買おうと思っているの。
私そういうの全然駄目だからさとる君選んで」
困ってるってそんな事?
俺は力が抜けた。困っているって言うから来たのに・・・。
それになんで俺なんだよ。
165 :
1:2006/08/12(土) 07:38:40 ID:ELZbr7b/
>>164の続き
「俺だってそんなに詳しくないよ。
店員に相談すれば色々教えてくれるよ。」
「さとる君はパソコン持ってたよね。
店員さんと話をするのもそれなりの知識が必要でしょ。
それに騙されて高い買い物させられるかもしれないし。」
嬉しそうに話す彼女の笑顔が余計に腹立たしい。
166 :
1:2006/08/12(土) 07:40:21 ID:ELZbr7b/
>>165の続き
「で、どんなのが欲しいの?
マック?ウインドウズ?ノート?デスクトップ?」
どうでも良いと思いながらも仕方なく聞いた。
「私にも分かるように日本語でしゃべってよ」
何言ってるの?と言わんばかりだ。
そんな怒られても俺が悪いのか?
俺の質問の仕方が悪かったのか?
167 :
1:2006/08/12(土) 07:42:39 ID:ELZbr7b/
>>166の続き
「・・・パソコンで何がしたいの?予算は?」
不機嫌に聞いた。
「取り合えずメールが出来れば良いよ。
安ければ安いほど良いけど、値段は成り行きで。
あっ、でも将来ホームページ作るかもしれないから
それなりの物が欲しいの。」
俺だってどんなのが良いか分からない。
「パソコンを使ったことは?」
「無いよ。携帯電話を使いこなすだけでも精一杯。」
これだけチンプンカンプンな人のパソコンを選ぶのか・・・
責任重大じゃないか。
168 :
1:2006/08/12(土) 07:45:31 ID:ELZbr7b/
>>167の続き
俺は秋葉原に詳しくなかった。
この街の独特の雰囲気に馴染めなくて
数える程しか来たことがない。
取り合えず名前を聞いたことがある大型店に入った。
「これがマック、こっちがウインドウズ、
これがノート型で、これがデスクトップ型だよ」
次々と説明しながら見せていった。
「ふ〜ん、4種類もあるんだね」
(いや、ちょっと違う)
説明の仕方が悪かったか・・・
彼女にパソコンの基礎を教えるだけで丸一日掛かりそうだ。
169 :
1:2006/08/12(土) 07:51:17 ID:ELZbr7b/
>>168の続き
「取り合えず手頃な値段でメールが出来るパソコンなら良いんだよね?」
気を取り直してもう一度確認した。
「うん、可愛いのが良い。」
「・・・」
困って店員に相談した。
俺にとっては苦痛な事だがそんなこと言っていられない。
標準的なマシンを選んでもらおう。
170 :
1:2006/08/12(土) 07:52:39 ID:ELZbr7b/
>>169の続き
「それほどハイスペックじゃなく、
基本的な事がストレス無く出来る
パソコンを探して居るんですが、
何かお薦めありますか?
なるべく値段の張らないのが良いのですが。」
店員からも俺が彼女にした質問と
同じ様なことを聞かれた。
(そりゃそうだよな)
171 :
1:2006/08/12(土) 07:54:43 ID:ELZbr7b/
>>170の続き
「優先順位は?」
仕方なく彼女に聞いた。
「優先順位って?」
「機能、値段、大きさ、どれ?」
「可愛いのが良い」
(話が変わってきてるじゃないか)
172 :
1:2006/08/12(土) 07:56:05 ID:ELZbr7b/
>>171の続き
「どれが可愛いと思う?」
「これ!」
指さしたのはiMACだった。
「これでメール出来る?」彼女が聞く。
「出来るよ。」俺は答える。
「ホームページ作れる?」
「作れるんじゃない」
「じゃあこれが良い」
(俺必要無いじゃない・・・Orz)
173 :
1:2006/08/12(土) 07:58:04 ID:ELZbr7b/
>>172の続き
「他の店も見て、値段を見比べた方が良いよ」
店員に聞かれないように小さな声で言った。
「大きな店の方が良いもの置いてそうじゃない。いいよ此処で。」
「野菜や果物じゃないんだから、
同じ機種ならどこで買っても性能は同じだよ」
「めんどうだからいいよ」
「・・・」
なんなんだこの疲労感は・・・
初心者向けのマニュアルと、インターネットの
アンチウイルスソフトを一緒に買って店を出た。
174 :
1:2006/08/13(日) 20:36:59 ID:EI8BPF3m
>>173の続き
お礼に夕飯を奢ってくれると言うので
あまり気が進まなかったが、
少しお洒落なカレー店に入った。
「日本語で書いてくれなきゃ分からないよ」
そんなことを良いながら先ほど買ったマニュアルを見ている。
「全部日本語で書いたらもっと訳分からなくなるよ」
俺はぐったりと疲れ、力無く言う。
175 :
1:2006/08/13(日) 20:40:31 ID:EI8BPF3m
>>174の続き
「2,3日で届くって言ってたから、
次の土曜か日曜日ね」
「んっ?」
彼女が何を言っているのか分からない。
「家に来てセッティングしてくれるでしょ」
「えっ!?」
思わず大きな声が出た。
隣のカップルがこちらを見ているのに気付いて恥ずかしくなった。
176 :
1:2006/08/13(日) 20:43:48 ID:EI8BPF3m
>>175の続き
「私出来ないもん。最後まで責任持ってよ。」
当然でしょ、とでも言いたげだ。
(あれっ?そういうことになっちゃうの?)
「カレー食べたよね」
「う、うん」
「このカレーはセッティングも含まれてるよ。
また美味しい魚料理作ってあげるから。」
「魚料理より肉料理の方が好きなんだよ」
俺は何を言っているんだ。問題はそんなことじゃない。
「肉ばっかり食べてるとアタマ馬鹿になるよ」
(そんな話聞いたこと無いよ・・・ああそうか、ドコサヘキサエン酸がどうしたこうしたって言うあれか・・・)
少し我が儘が過ぎるんじゃないかと思った。
俺、便利に使われているだけじゃないか。
飲みに誘われたが「疲れたから」と言って断った。
177 :
1:2006/08/15(火) 20:30:40 ID:K2ys+fwt
>>176の続き
彼女ともうあまり会いたくなかった。
この前のことを引きずっていたが
問題はそんなことじゃなかったのかもしれない。
彼女のことが好きだとか嫌いだとか
一緒に居る時間が楽しいとか不快だとか
それら全てが苦痛だった。
このまま会わずに互いに無関心になっていけば
それが俺にとっては一番楽なのだと思った。
178 :
1:2006/08/15(火) 20:31:43 ID:K2ys+fwt
>>177の続き
口うるさい両親からも
高木からも、そして彼女からも逃げたかった。
それなのに俺は、次の週末までマニュアルを買って勉強していた。
ウインドウズは持っていたが、
マッキントッシュはほとんど触ったことが無かったからだ。
なんでこんなことしているんだろうと思いながら
マニュアルの文字を追いかけた。
179 :
1:2006/08/15(火) 20:33:36 ID:K2ys+fwt
>>178の続き
約束?通り次の土曜日に彼女のアパートに行った。
「いらっしゃい!
部屋の中で見るとパソコンって凄く大きく見えるね」
「箱は大きいんだよ。中身はそれほどでもないよ」
ご機嫌な彼女と対照的に俺は不機嫌だった。
お茶を飲むか聞かれたが直ぐに作業を始めることにした。
早めに終わらせて、家に帰って寝ようと思っていた。
最近酷く疲れているんだ。
180 :
1:2006/08/15(火) 20:34:50 ID:K2ys+fwt
>>179の続き
パソコンを座卓型デスクの上に置き、メールの設定を始めた。
彼女は俺の肩越しにモニターを覗き込んでいる。
肩にアゴが乗りそうなほど近い。
(ちょっと・・・顔が近すぎるよ)
そう思って彼女の方を向いた。
彼女はニコニコと首をかしげて(何?)という表情をしている。
新しいおもちゃを目の前にして嬉しくて仕方がないようだ。
ため息が出そうになるのを堪えて、マニュアルに目を落とす。
181 :
1:2006/08/15(火) 20:36:02 ID:K2ys+fwt
>>180の続き
次にアンチウイルスソフトのインストールを始めた。
自分のパソコンにも同じソフトが入っているが、
インストール後に何か設定が必要だったか覚えていないので
パッケージに入っていたマニュアルをめくる。
彼女に説明しなきゃならないこともあるかもしれない。
製品についているマニュアルは、
どうしてこんなにも分かりづらいのだろうか。
182 :
1:2006/08/15(火) 20:38:08 ID:K2ys+fwt
>>181の続き
「これ、この前買ったソフトだよね。
何をするソフト?」
この前説明したはずだが・・・
「コンピューターウイルスからパソコンを守るソフトだよ」
「コンピューターウイルスって聞いたことあるよ。
パソコンが病気になるなんて不思議だよね。」
「そうだね」
説明するのも面倒なので適当に答える。
「私がヒーリングしたら直ったりするかな?」
「それは有り得ないよ」
183 :
1:2006/08/15(火) 20:39:13 ID:K2ys+fwt
>>182の続き
そんなことより俺はマニュアルを理解するのに苦労している。
ただでさえ最近頭の働きが悪いのだ。
これを全部読んで理解するのは時間が掛かりすぎるので、
最低限知る必要のある箇所を探していた。
ふと気付くと、今まで直ぐ近くに感じていた彼女の息づかいや体温を感じない。
振り向くと彼女は一歩下がった所で気落ちした表情でうつむいている。
184 :
1:2006/08/15(火) 20:40:46 ID:K2ys+fwt
>>183の続き
何が起きたのか分からない。
俺が見ているのに気付いて彼女は顔を上げた。
「私の仕事そんなにバカにしなくても良いじゃない」
彼女には似合わない弱々しい声だ。
「・・・???」
彼女の表情に何か違和感を感じたが、
それよりも、なぜ今そんなセリフが出てくるのか分からない。
俺は彼女の仕事をバカにしたことはない。
若いのに自分で商売していることを立派だと思っていたくらいだ。
185 :
1:2006/08/15(火) 20:42:36 ID:K2ys+fwt
>>184の続き
「頭ごなしに否定しなくても良いでしょ」
もしかしてさっきのアレ?
コンピュータウイルスはプログラムだから
ヒーリングで直るはずがない。
ヒーリングでプログラムを書き換える事が出来るなら
プログラマーは全員ヒーリングを学ぶだろう。
俺は別に間違ったことは言っていないはずだ。
彼女は泣きそうな顔をしている。
でもなんとなく変だ・・・
186 :
1:2006/08/15(火) 20:49:12 ID:K2ys+fwt
>>185の続き
「コンピューターウイルスはプログラムだから・・」
「私のヒーリング受けたことも無いくせに」
「だからコンピュータウイルスは・・・」
「さとる君は認めてくれないかもしれないけど
私はこの仕事に誇りを持ってるの」
説明して誤解を解こうと思ったのに聞いてくれない。
言葉というのは少しズレていても間違っていると気付きやすい。
正当性を主張しようとして出された言葉が、大きく外れていれば屁理屈だと分かる。
しかし、今の彼女の様にストライクゾーンを完全に無視して、
あらぬ方向に勢いよく飛んでいく言葉には
妙な説得力が生まれてしまうことがある。
だから人は、有り得ない詐欺や
インチキ宗教に引っ掛かってしまうのだ。
俺は動揺していた。
187 :
1:2006/08/15(火) 20:52:24 ID:K2ys+fwt
>>186の続き
「私に出会えて救われたって言ってくれる人もいるの」
「・・・」
「私の仕事をバカにすることは
私自身をバカにすることになるんだよ」
このセリフで俺は完全に出来上がってしまった。
「ごめん・・・そんなつもりで言ったんじゃないんだよ」
きっと俺が悪かったんだ。
「私のヒーリング受けてよ」
「うん、わかったよ・・・」
この状況でNOと言えるほど強い心臓を持ち合わせていない。
188 :
1:2006/08/15(火) 21:00:42 ID:K2ys+fwt
>>187の続き
「そこに仰向けで横になって」
仕事部屋のベットを指さす。
彼女はもう機嫌が直っていた。
いつもの明るい彼女だ。
(さっきのアレはなんだったの?)
「体のあちこち触ることになるよ。
さとる君は人に体触られるの苦手みたいだけど
私なら大丈夫でしょ?」
「う、うん」
大丈夫かどうか分からないが、もうどうでも良かった。
(いいよ、もう。好きにしてくれたら)
189 :
1:2006/08/15(火) 21:04:44 ID:K2ys+fwt
>>188の続き
顔の上にハンカチより少し大きめの布を置かれた。
死体並みの扱いである。
布の上から両手を置いてきた。
小さくて温かい手だった。
何か始まるのかと思ったが、手を置いているだけだ。
これに何の意味があるのだろう。
どうせ体に触るなら揉むなり叩くなりしてくれれば
多少は気持ちいいかもしれない。
190 :
1:2006/08/15(火) 21:07:06 ID:K2ys+fwt
>>189の続き
次に頭、首と、手が移動していく。
それでも何も始まらず手を置いているだけ。
この異様な雰囲気の部屋からして
何か神秘体験とかあるかもしれないと少しは期待していたが
まったく何もない。
(後で感想を聞かれた時、なんて答えれば良いのだろう)
そんなことを考えながらも、退屈して眠ってしまった。
191 :
1:2006/08/15(火) 21:09:57 ID:K2ys+fwt
>>190の続き
「次、うつ伏せだよ」
ボーっとした頭で言われたとおりうつ伏せになる。
そのまま、また眠ってしまった。
「終わったよ」
彼女の言葉で目を開けた。
「大丈夫?」
大丈夫も何も俺は眠っていただけだ。
何をされたのかも最初の方しか覚えていない。
結局何も感じなかった。
192 :
1:2006/08/15(火) 21:13:15 ID:K2ys+fwt
>>191の続き
なんて感想を言えば良いのだろう・・・
取り合えずこの場合”気持ちよかったよ”とでも言えばいいのだろうか?
俺が何か言う前に
「これ飲んでね。ヒーリングの前後に飲んでおくと良いの」
ミネラルウォーターのペットボトルを俺に渡した。
冷えていない生ぬるい水だった。
(美味しくないな)
193 :
1:2006/08/15(火) 21:14:49 ID:K2ys+fwt
>>192の続き
「あまり冷たい物、口にしない方が良いから。特にさとる君は」
(意味不明・・・まあいいや帰ろう)
「ありがとう気持ちよかったよ。
疲れているから帰るね。」
俺は玄関に向かおうとした。
「ちょっと待って」
彼女が慌てて引き留める。
「・・・?」
194 :
1:2006/08/15(火) 21:33:47 ID:K2ys+fwt
>>193の続き
「あとコレ。朝と寝る前に4滴ずつ口に入れて。
それとミネラルウォーターに4滴入れて会社に持って行って飲んでね。」
そう言いながらスポイトが付いた謎の小瓶を俺に渡した。
「これは?」
「フラワーエッセンス。ストレスを和らげる効果があるの」
「・・・」
「海外ではそれなりに信頼されているものだから大丈夫だよ。
私も飲んでるから。」
「・・・」
「ちゃんと使ってよ」
「・・・」
「使うって約束して」
「・・・分かったよ」
俺の手を取って勝手に指切りした。
「指切りしたからね」
「分かったよ・・・それじゃあね」
今度こそ行こうと思った。
195 :
1:2006/08/15(火) 21:36:07 ID:K2ys+fwt
>>194の続き
「夕飯食べて行ってよ」
「ごめん、本当に疲れているんだよ。」
彼女と一緒に居ることは、今の俺には苦痛でしかない。
「二人分の食材買っちゃったの」
彼女は寂しそうな顔をしていた。
(この雰囲気で帰ったら俺すごく悪いヤツみたいじゃないか。)
俺はどうして良いか分からなくなって立ちつくしていた。
196 :
1:2006/08/15(火) 21:58:03 ID:K2ys+fwt
>>195の続き
「そっか、疲れてるんだ・・・」
彼女も分かってくれて解放してくれるのかと思ったが
腕を掴まれ彼女の部屋に連れて行かれた。
「私のベット使って。疲れた時は眠った方が良いよ」
(そうじゃないんだよ・・・家で休みたいんだ)
「遠慮しなくて良いよ」
そうじゃなくて・・・
俺は帰るのをあきらめてベットに横になった。
197 :
1:2006/08/15(火) 21:58:54 ID:K2ys+fwt
>>196の続き
「夕飯出来たら起こすから、それまで寝ててね」
そう言って彼女は出て行った。
前は優しかったのに最近の彼女は
我が儘が過ぎるし強引すぎる。
女の人が考えていることは俺には分からない。
そう思いながらもどうでも良くなって眠ってしまった。
1時間ほどで起こされてキッチンに行った。
当然のように魚料理。
相変わらず美味いのか不味いのか分からない薄味だ。
198 :
1:2006/08/15(火) 22:00:00 ID:K2ys+fwt
>>197の続き
「この魚美味しいでしょ。
川魚なんだけど臭みがないの。
今日スーパーで安売りしてたから買っちゃった。」
彼女は楽しげに、料理の話をしていた。
(これ食べたら帰れるんだ)
俺は下を向いて、彼女の話に適当に相づちを打ちながら食べていた。
ふと、彼女の声がいつもと違うことに気付いた。
無理して明るく振る舞っているような気がする。
どうしたんだろうと彼女の顔をチラッと見た。
199 :
1:2006/08/15(火) 22:07:03 ID:K2ys+fwt
>>198の続き
「どうしたの?」
彼女が聞いてきた。
どうしたの?は俺のセリフだ。
「なんかあった?」
セリフを変えて俺の方から聞いた。
「なんで?」
「なんか変だから」
「私が?」
彼女の顔が少し強ばっている。
あまり見たこと無い表情だ。
「うん」
「来週も家に来て」
200 :
1:2006/08/15(火) 22:08:16 ID:K2ys+fwt
200ゲット!
201 :
43:2006/08/15(火) 23:21:14 ID:rveuXxeC
(・∀・)200とられた!
test
203 :
優しい名無しさん:2006/08/17(木) 22:51:45 ID:2pqUgWpa
続きが気になる…ワクワク
204 :
優しい名無しさん:2006/08/19(土) 06:48:19 ID:f+rBSpJK
読んでしまった・・
205 :
優しい名無しさん:2006/08/19(土) 08:44:20 ID:phZv34Dn
こぇー
206 :
雅ん家で癒やしてリクエストも聞いちゃう('-^*)/:2006/08/19(土) 08:47:49 ID:LkiMgAwS
207 :
優しい名無しさん:2006/08/19(土) 09:04:39 ID:s43xpK+s
208 :
優しい名無しさん:2006/08/19(土) 09:09:41 ID:ZuGAGgyp
何これ体験談?
209 :
1:2006/08/21(月) 21:19:35 ID:0Y6F2Izz
書けるかな?
210 :
1:2006/08/21(月) 21:24:31 ID:0Y6F2Izz
仕事多忙+風邪っぴき+アクセス規制で書き込めませんでした。
今週も忙しくなりそうなので
書き込みはゆっくりになりそうです。
今食事中なので後ほど
211 :
1:2006/08/21(月) 21:38:06 ID:0Y6F2Izz
>>199の続き
それは勘弁して欲しかった。
休日は家でゆっくり休みたいし
彼女にもあまり会いたくなかった。
「ちょっと難しいな」
「パソコンの使い方まだ教わってないし、
またヒーリングしてあげるから」
他の友達に教われば良いじゃないか。
今時パソコンを持っている人はそこら中に居る。
「休日は家で静かにしていたいんだ」
「パソコン最後まで責任もってよ」
212 :
1:2006/08/21(月) 21:41:50 ID:0Y6F2Izz
>>211の続き
(なんでそうなっちゃうんだよ)
彼女はいったい何をそんなにムキになっているのか・・・
会社でもプライベートでも疲れることが多すぎる。
「他の人に教えてもらってよ」
俺は下を向いたままどうでも良いと思って言った。
「友達に断られちゃったから、さとる君に頼んでるの!」
ああ、そうか。
友達に冷たくされて落ち込んでいたのか。
彼女も色々あるんだな。
213 :
1:2006/08/21(月) 21:42:41 ID:0Y6F2Izz
>>212の続き
「今教えてあげるよ。
メールの使い方くらいだったらそんなに時間が掛からないから」
「来週で良いよ。
今日はもう遅いから」
遅いと言ってもまだ8時前だ。
「一時間も掛からないと思うよ」
「来週ゆっくり教えて」
「・・・うん、わかったよ」
気落ちしている彼女に向かって
これ以上断るわけにもいかなかった。
214 :
1:2006/08/21(月) 22:03:50 ID:0Y6F2Izz
>>213の続き
バイトは辞めずに続けていた。
会社に行っても高木に怒鳴られるだけだが
うんざりしながらも通っていた。
他の誰よりも作業ミスが多くなって
会社としては俺に辞めて欲しがっているだろう。
俺も最後の日までゆっくりしたかったが
いつもと違う行動を取れば周りに怪しまれると思った。
誰にも邪魔されずそっと逝きたかった。
215 :
1:2006/08/21(月) 22:05:08 ID:0Y6F2Izz
>>214の続き
本当は誰も居ないところに行きたかった。
どこか遠い無人島に行って、
日の出と共に起き、日の入りと共に寝る。
動物に餌付けして友達になって・・・
そこでならこんな俺でも生きられるかもしれない。
そんな妄想をどんなに膨らましてみても
現実的に無理なのは充分わかっていた。
どこにも逃げ場は無いのだ。
216 :
1:2006/08/21(月) 22:06:48 ID:0Y6F2Izz
>>215の続き
約束通り次の土曜日も彼女のアパートに行った。
起動と終了、ソフトの立ち上げ、新規書類の作り方、
基本中の基本を教えた。
彼女は使い方を全く知らなかった。
俺は説明するのに、
クリック、ダブルクリック、ドラック&ドロップ、デスクトップ、ファイル、フォルダーなどの
用語を使うが、そのたびに彼女は「それ何?」と聞き返してきた。
217 :
1:2006/08/21(月) 22:08:07 ID:0Y6F2Izz
>>216の続き
俺のhotmailのアドレスを教えて、
メールの送受信の練習をした。
使ったことが無いのだから仕方無いが、
メール一行書くのにひどく時間が掛かる。
「これだけボタンが沢山あると目が回るね」
キーボードと格闘しながらそんな事を言っている。
「・・・ボタンじゃなくてキーって言うんだよ。」
人に何かを教えるのがこんなに大変だとは思わなかった。
218 :
1:2006/08/21(月) 22:10:54 ID:0Y6F2Izz
>>217の続き
「あ〜、もう疲れた!」
伸びをしながら彼女が言う。
まだ一時間ちょっとしか経っていない。
「もう少しだから」
まだ教えなくちゃならないことがあった。
「お茶飲もうよ」
「あと少しだから」
「そんなにいっぺんに覚えられないよ」
もうヤダ、といった感じだ。
仕方ないので休憩することにした。
後でまた教えればいい。
219 :
1:2006/08/21(月) 22:14:09 ID:0Y6F2Izz
>>218の続き
「フラワーエッセンス使ってくれた?」
キッチンで向かい合ってお茶を飲みながら彼女が聞いてきた。
「あっ、うん」
こんな返事じゃ簡単に嘘がばれる。
カバンの中に入れっぱなしになっていた。
もらったことすら忘れていた。
「人にもらったものは使わなきゃ失礼でしょ」
それはその通りだが、もらったと言うより押しつけられたに近い。
「うん、使わせてもらうよ」
あぼーん
まだ風邪なおってないかな…
お大事に…
222 :
43:2006/08/27(日) 12:37:15 ID:dQyyPcg5
保守したりして
223 :
優しい名無しさん:2006/08/27(日) 22:35:44 ID:L09Arl14
続きまだかなぁ。楽しみにしてるんだけど…
224 :
優しい名無しさん:2006/08/28(月) 00:15:26 ID:CKwamEBj
おらも・・・
225 :
優しい名無しさん:2006/08/28(月) 00:26:52 ID:KR9iDIcV
はわあぁあ〜
彼女むかつくです><
男もはっきり断れよおぉ
そんなんだからメンヘラになるんだ!!
226 :
1:2006/08/28(月) 00:49:26 ID:kAPU1b9o
すみません
風邪をひいているのに連日深夜まで残業していたので
すっかり疲れてしまいました。
続きは必ず書きますので
体力が回復するまでしばらくお待ち下さい。
今週は夜勤です。
早く帰って来られたら続きを書きます。
無理するなー
とりあえずゆっくり寝るんだ。
228 :
1:2006/08/29(火) 08:08:23 ID:5R4CFNpL
気遣いありがとう
また忙しい時は書けないと思いますが
ご了承ください。
229 :
1:2006/08/29(火) 08:09:42 ID:5R4CFNpL
>>219の続き
「ヒーリングするからトイレ行っておいてね」
そう言って仕事部屋に入っていった。
そう言えばこの前そんなことを言っていた様な気がするが
良く覚えていない。
これで断れば”私の仕事をバカにしている”とか言って
またイジケてしまうのだろうか。
人付き合いの煩わしさにうんざりしていたが
仕方ないので言われたとおりにした。
230 :
1:2006/08/29(火) 08:11:04 ID:5R4CFNpL
>>229の続き
先週と同じことをされた。
やっぱり俺は直ぐに眠ってしまい何も分からないままだった。
「わたし夕飯作らなきゃ」
ヒーリングが終わった後に彼女が言った。
「まだそんな時間じゃないよ」
出来れば早く仕事を終わらせて夕飯を食べずに帰りたかった。
「今日は作るのに時間が掛かるの。
待っている間、私の部屋自由に使ってていいよ」
「・・・」
231 :
1:2006/08/29(火) 08:13:33 ID:5R4CFNpL
>>230の続き
彼女の部屋をゆっくり見るのは初めてだった。
自由に使って良いと言われても
まさかあちこち触るわけにもいかないし
どうやって時間を潰して良いか分からない。
窓の外の味気ない町並みや
デスクの上の置物を見たりしていたが直ぐに飽きてしまった。
本でも借りようかと小さな本棚の前に行った。
東西の医学書や精神医学書、
各種健康法、ヨガ、整体、指圧、瞑想、
聞いたことのないカタカナ言葉の本など様々な本が置いてあった。
(・・・健康オタク?)
232 :
1:2006/08/29(火) 08:15:46 ID:5R4CFNpL
>>231の続き
特に読みたい本は無かった。
取り合えずカウンセリング理論の本を手に取ってみたが
小さな字で小難しいことが書いてあったので直ぐに本棚に戻した。
仕方なく、パソコンでネットサーフィンして時間を潰していたが、
それにも飽きて床で眠った。
「そんな所で寝ていたら風邪ひくよ。
寝るんだったらベット使えばいいのに」
彼女の声で目が覚めた。
結局2時間近く待たされた。
233 :
1:2006/08/29(火) 08:17:41 ID:5R4CFNpL
>>232の続き
彼女の努力も虚しく
やっぱり美味いのか不味いのか分からない。
「もっと良く噛んで食べなよ」
(いちいちうるさいよ)
俺は聞こえないふりをした。
「良く噛んで食べないと、
食べ物のパワーを上手く吸収出来ないよ」
(箸の上げ下ろしにもうるさいなんて・・・)
俺はその言葉も無視した。
彼女は諦めてその後二人共黙って食事をした。
234 :
1:2006/08/29(火) 08:19:04 ID:5R4CFNpL
>>233の続き
「パソコンの続きやろうか」
早く仕事を終わらせて帰りたかった。
「これから友達と約束があるから今日はもう時間がないの」
(何言ってるの?この人・・・)
「来週で良いよ」
「後はマニュアルを読んで自分で覚えてよ」
もういい加減付き合いきれない。
「私にマニュアルが理解できると思う?」
235 :
1:2006/08/29(火) 08:20:28 ID:5R4CFNpL
>>234の続き
(自慢気に言う事じゃないでしょ・・・)
俺は秋葉原で彼女が買った初心者向けのマニュアルを持ってきてページをめくった。
彼女にそれを見せて
「ここからここまでのページと、後はココとココ。
それほど難しいこと書いていないし
これだけ読めば基本的なことは出来るようになるよ。」
「さとる君にとっては簡単かもしれないけど
私には外国語で書かれているようにしか見えないの」
(そうかな〜・・・?結構分かりやすく書いてあるのに)
「お願いだから来週も来てよ」
「・・・」
236 :
1:2006/08/29(火) 08:22:00 ID:5R4CFNpL
>>235の続き
「仕事で使うから出来るようにならないと困るの」
「じゃあ分からないなりにマニュアル読んでおいてよ」
彼女のためと言うより、早く帰りたい気持から
もうどうでも良いと思って約束してしまった。
237 :
1:2006/08/29(火) 08:23:32 ID:5R4CFNpL
>>236の続き
俺は次の週呆れてしまった。
彼女はマニュアルを読んでいないばかりか
先週教えたことの多くを忘れていた。
同じ質問をされ、同じ事を教える。
あれから一週間経っているのに、
何も進歩していない。
その上根気が無く、1時間ほどで疲れたと言って根を上げる。
誰にでも得手不得手があるから仕方ないと思いつつも
機械音痴もここまでくれば芸術である。
238 :
1:2006/08/29(火) 08:29:57 ID:5R4CFNpL
>>237の続き
そのくせ理想ばかり高くて
ブラインドタッチが出来るようになりたいとか
メールソフトの機能をもっと使いこなしたいとか言っている。
「ソフトの機能を全部使っている人なんていないよ。
メールの送受信が出来れば良いんだよ」
俺だってソフトの機能を全て知っているわけじゃない。
「それじゃもったいないじゃない」
(基本的なこともなかなか出来るようにならないのに・・・
客と連絡取りたいなら糸電話でも使ってなさいよ)
俺は心の中で悪態をつく
こんな調子なので、俺は次の土曜日も
そのまた次の土曜日も彼女の家に行くことになってしまった。
239 :
1:2006/08/29(火) 08:33:04 ID:5R4CFNpL
>>238の続き
お礼のつもりなのか、
行くたびにヒーリングをして食事をごちそうしてくれた。
彼女には悪いが俺にとってはどちらも時間の無駄だった。
無駄なだけではなく、
彼女の家に言った日の夜か、その次の日
俺は必ず体調を崩した。
ストレスのためか彼女の作った料理が体に合わないのか
下痢や吐き気がした。
だいたい半日か一日で治まったので
それほど苦痛では無かったが、これで良いのだろうかと不安になった。
さんざん彼女に振り回され、俺も穏やかでいられなかった。
彼女の家に通い始めて4週目、とうとう我慢の限界だった。
240 :
1:2006/08/30(水) 08:05:33 ID:jEuOHIvC
>>239の続き
「メール使えるようになったんだからもう良いでしょ?」
「もう少し色々なこと出来るようになりたいの」
「そんなこと言っても全然マニュアル読もうとしないし
自分で練習もして無いじゃない」
「私なりに頑張ってるよ」
彼女はふてくされたように言う。
「何を?」
俺は不快感を隠さなかった。
「そんな怒らないでよ!」
何故か彼女は怒ったような口調になっている。
怒りたいのは俺の方だ。
241 :
1:2006/08/30(水) 08:08:40 ID:jEuOHIvC
>>240の続き
「もう今日で最後。もう教えないから」
投げやりに言った。
「最後まで責任もってよ!」
ケンカ腰の言い方だった。
「メールするのが目的だったんでしょ?もう充分でしょ」
「メールソフトまだ使いこなせて無いもん」
「後は独学でなんとかしてよ」
「マニュアルが理解できないから頼んでるんでしょ!」
何をそんなにムキになっているのか俺にはさっぱり分からない。
相手をするのも馬鹿馬鹿しいと思った。
242 :
1:2006/08/30(水) 08:10:58 ID:jEuOHIvC
>>241の続き
「じゃあ帰るから」
立ち上がって玄関に向かった。
彼女が追いかけてきて俺の腕を掴んだ。
体が小さいのに意外と力があった。
「あともう一つ残ってるよ」
「何が?」
「私の仕事バカにしたんだから、認めてくれるまでは来てもらわなきゃ困る」
「認めてるよ!」
「さんざんバカにしておいて許さないから!」
「そんなの誤解だ!」
思わず大きな声になった。
これ以上相手にしないで行こうと足を踏み出したら
彼女は俺の腕を両手で掴んで引き留めた。
彼女がなんでこんなに必死になっているのか。
俺は腹が立ってしょうがなかった。
243 :
1:2006/08/30(水) 08:13:53 ID:jEuOHIvC
>>242の続き
「俺は一度だってバカにしたことはないよ」
「信じない!私の仕事認めるまでは絶対許さないから!」
俺の腕を掴んだ手にさらに力がこもっている。
「いつも俺の気持ちよく分かるのに
なんでこんな大切なところで誤解するんだよ!」彼女を怒鳴りつけた。
(あっ!)俺は自分が言った言葉で何かを思い出したような気がした。
彼女はまだ感情的になって何かを言っていたが
俺には聞こえていなかった。
彼女の顔をぼんやりと見ていた。
(なんだ?何かがおかしい・・・)
244 :
1:2006/09/02(土) 10:16:27 ID:iGgUA+cI
>>243の続き
俺は何かを探すように
彼女の目の奥を覗き込むように見た。
こうやって顔をまっすぐに見るのは何ヶ月振りだろう。
彼女が急に黙って目をそらした。
「嘘?」
俺はボソッと小さな声で言った。
彼女が一瞬驚いた表情をした。
「何言ってるの?」
動揺した自信のない声だった。
間違いなかった。
彼女は顔を背けたまま掴んだ手を離そうとしなかった。
245 :
1:2006/09/02(土) 10:18:02 ID:iGgUA+cI
>>244の続き
「もう手を離して」
俺は静かに言った。
強ばった顔のまま、こんなにも小さな体で
俺を力ずくで引き留めようとしている。
(俺なんか放っておけばいいのに・・・)
彼女の手にそっと手を重ねて言った。
「なんか美味しい紅茶ある?煎れて」
彼女を安心させようと思った。
俺がキッチンのテーブルに向かうと
やっと手を離してくれた。
246 :
1:2006/09/02(土) 10:19:52 ID:iGgUA+cI
>>245の続き
キッチンに立つ後ろ姿をぼんやりと見ていた。
小さな肩を見ていると罪悪感に打ちのめされそうになった。
彼女が俺を振り回していたんじゃない
俺が彼女を振り回していたんだ。
彼女は知り合った頃から何も変わっていなかった。
今も俺を気遣ってくれていた。
誰かが自分の為に何かしてくれたら
他の人達はそれにどうやって答えているのだろうか。
まともに人付き合いしてこなかった俺には分からなかった。
247 :
1:2006/09/02(土) 10:21:50 ID:iGgUA+cI
>>246の続き
うつむいて紅茶を飲む彼女は疲れた顔をしている。
俺のせいだ。
本心を言葉で聞きたかったが
問いつめるようなことはしたくなかった。
「今夜久しぶりに飲みに行かない?俺おごるから」
”今までありがとう”と言葉で上手く言えない俺の
せめてものお礼のつもりだった。
彼女の顔がパッと明るくなった。
「さとる君のおごり?じゃあヒーリング終わったら行こうね。
私の仕事認めてもらわなくちゃ」
それも嘘だ。何もかも・・・
「疲れた顔してるけど大丈夫?」
「別に疲れてないよ。
ヒーリングすると私も元気になるから
これ飲み終わったら始めようか」
248 :
1:2006/09/02(土) 10:25:21 ID:iGgUA+cI
>>247の続き
何度か二人で行ったことがある少しお洒落な居酒屋に行った。
「今日はさとる君のお財布が空になるまで飲むから」
そんな事を言いながら楽しそうに飲んでいる。
本当は彼女に色々聞きたいことがあったけど
それはやめといたほうが良いと思った。
今だけは楽しい時間を過ごしたかった。
彼女は赤く染まった顔でゆっくりと眠たそうに
たわいもない話をしていた。
249 :
1:2006/09/02(土) 10:26:23 ID:iGgUA+cI
>>248の続き
彼女が俺の心を読むように
俺にも彼女の気持ちが分かれば良いのに
そんなことを思いながらぼんやりと彼女の顔を見ていた。
「さとる君って変わってるね」
唐突に彼女が言った。
俺に向かって”変わっている”は禁句だ。
自分に自信の無い俺には否定されているようにしか聞こえない。
「なんで?」
気持を抑えて優しい口調で言った。
今だけは彼女に優しくしたかった。
「だって私のこと怖がらないんだもん」
250 :
1:2006/09/02(土) 10:28:27 ID:iGgUA+cI
>>249の続き
「十分に怖いよ」
口ではそう言ったが、彼女は強引で時に乱暴だが
人を萎縮させるような怖さはない。
彼女が何を言っているのか分からなかった。
「全然怖がってないよ」
「実はヤクザの愛人だったりするの?」
半分冗談、半分まじめに聞いた。
「ははっ、まさか。さとる君っておもしろいね。
友達の中で私の怖さを一番知っているのがさとる君だよ。」
「日本語でしゃべってくれないと分からないよ」
俺は彼女の真似して言った。
「私が何を言っているか分からないのが怖がっていない証拠だよ。
それって私にとっては結構嬉しいことなんだよ」
「・・・」
彼女が時折トンチンカンで意味不明なのも相変わらずだった。
251 :
1:2006/09/02(土) 10:30:28 ID:iGgUA+cI
>>250の続き
駅に向かう帰り道、彼女は横で気持ちよさそうに鼻歌を歌っている。
俺はどうやって切り出して良いか迷っていた。
「俺と関わるとロクなこと無いよ」
会話の糸口にするつもりだった。
「なんで?頭でっかちだから?」
赤く染まった顔で首をかしげている。
「頭でっかちは関係ないよ」少しムッとして言った。
「さとる君の頭でっかちにはもう慣れたよ」
俺は真面目に話そうとしているのに
相変わらずの減らず口だ。
252 :
1:2006/09/02(土) 10:31:37 ID:iGgUA+cI
>>251の続き
「口から生まれてきたみたいだね」
精一杯の嫌味を言った。
「さとる君なんて頭から生まれたんでしょ」
俺はささやかな勝利を確信して
心の中で歓喜の雄叫びを上げた。
彼女の耳元でわざとささやくように言った。
「逆子でなければ普通頭から生まれるんだよ。
知らなかった?」
253 :
1:2006/09/02(土) 10:33:30 ID:iGgUA+cI
>>252の続き
「あ〜〜、可愛くない!」
彼女のむくれた顔を見て思わず吹き出してしまった。
「笑わないでよ!」
俺はさらにくやしそうにしている彼女を見て
おかしくて笑いが止まらなくなった。
254 :
優しい名無しさん:2006/09/02(土) 12:25:38 ID:PXTfnaqI
実話?レイキティチャーなんですか?僕は、ファーストしか受けてませんが。僕の受けたティチャーには、ファーストだけで充分ですよ、と言われました。なんとなく書きたくなったので、書きました。続き楽しみにしてます。
255 :
優しい名無しさん:2006/09/02(土) 12:29:09 ID:PXTfnaqI
本当は、色々書いたんですが、文が長すぎると受け付けてくれませんでした。
256 :
1:2006/09/03(日) 01:51:30 ID:XbkAZ7sr
こんにちは
あまり考えず一つの物語として楽しんでくれれば
嬉しいです。
257 :
1:2006/09/03(日) 01:53:06 ID:XbkAZ7sr
>>253の続き
久しぶりに楽しかった。
「じゃあ来週ね。待ってるから」
「うん」
駅でそれぞれの家に向かう電車のホームに下りるため
改札を入った直ぐの所で別れた。
(ありがとう バイバイ )
結局何も話せなかった。
それで良かったのかもしれないと思った。
もう俺に関わらない方が良い。
258 :
1:2006/09/03(日) 01:54:33 ID:XbkAZ7sr
>>257の続き
家に着いて自分の部屋で急に寂しくてしょうがなくなった。
孤独には強いつもりだった。
今までだって一人でやってきたじゃないか。
それにもうすぐ俺は寂しさすら感じなくなる。
薬を入れたスーパーの袋を引っ張り出して中身を確認した。
いざ溜めようと思うとなかなか溜まらないものだ。
こんな使い方していたら駄目だと思いながらも我慢できず
抗不安剤を睡眠薬代わりに10錠程口に放り込んで
寂しさから逃れるように眠った。
259 :
1:2006/09/03(日) 01:55:41 ID:XbkAZ7sr
>>258の続き
次の土曜日、約束の時間を過ぎても俺は自分の部屋にいた。
(そろそろかな)
緊張して心臓がドキドキしていた。
彼女からの電話を待っていた。
「さとる!アンタに電話よ」
階段の下から母親が呼ぶ。
汗で湿った手で受話器を取った。
「何?」
心の動揺を悟られないように
受話器に向かって俺は無愛想に言った。
260 :
1:2006/09/03(日) 01:57:08 ID:XbkAZ7sr
>>259の続き
「どうしたの?約束の時間過ぎてるよ」
心配そうだが落ち着いた声だ。
「もう会いたくないんだ」
「・・・どうして?具合悪いの?」
「もううんざりだ。嫌いなんだよ!顔も見たくない!」
なるべく嫌な言い方をしたつもりだが
声が震えてしまった。
沈黙が流れた。
俺は彼女が怒って言い返してくるのを待っていた。
261 :
1:2006/09/03(日) 01:58:16 ID:XbkAZ7sr
>>260の続き
これでケンカして終わりだ。
俺はそう思っていた。
「そっか」
彼女はそれだけ言って電話を切った。
直ぐに電話が切れてホッとしたが、
あまりにもあっけなくて、それが余計に辛かった。
自分の部屋に戻って、罪悪感や寂しさで
どうしようもなくなった。
262 :
1:2006/09/03(日) 01:59:59 ID:XbkAZ7sr
>>261の続き
どうして何も言い返してこなかったのか。
俺が言ったよりもっと沢山酷いこと言ってくれれば
こんなにも苦しくなかったかもしれない。
涙が出そうだったが泣けば余計に悲しくなりそうで
ベットに顔を押しつけて我慢していた。
それから1時間ほどしてチャイムが鳴った。
母親が階段を上がってくる足音が聞こえる。
263 :
1:2006/09/03(日) 02:02:22 ID:XbkAZ7sr
>>262の続き
「さとる!アンタの友達が来てるわよ」
部屋に入ってきて母親が言う。
「誰?」
不安になって聞いた。
俺の友達は彼女しか居ない。
「いつも電話してくる女の子」
頭がクラクラした。
彼女が怒って家まで乗り込んできたのだ。
寂しいとか言って感傷に浸っている場合じゃなくなった。
264 :
1:2006/09/03(日) 02:06:11 ID:XbkAZ7sr
>>263の続き
この前、彼女が自分の事を怖いと言っていたのを思い出した。
(やっぱり怖い人なんだ!)
窓から逃げ出したい衝動に駆られた。
「居ないって言ってよ」
変な汗をかきながら必死で頼んだ。
「何言ってるの折角来てくれたのに。
あまり待たせちゃ悪いわよ。早く行きなさいよ」
彼女が俺を殺しに来たことを母親は知らない。
265 :
1:2006/09/04(月) 22:28:48 ID:W5BLW5ex
>>264の続き
こんなことじゃ駄目だと思い直して会うことにした。
冷たく彼女を追い返すつもりだ。
それで大きなケンカになれば
それはそれで好都合だと思った。
俺が彼女にしてあげられることは
それくらいしかなかった。
もう俺なんかに関わらない方が良い。
震える足で階段を降りると
廊下の先の玄関に彼女が立っているのが見えた。
266 :
1:2006/09/04(月) 22:29:47 ID:W5BLW5ex
>>265の続き
俺を見つけると穏やかな笑顔で手を振ってきた。
「向かえに来たよ」
明るい声だった。
(えっ?なんで笑顔なの?)
調子が狂う。
その表情を見て思わず俺も顔がほころびそうになったが
慌てて顔を作り直して彼女の前に立った。
267 :
1:2006/09/04(月) 22:31:53 ID:W5BLW5ex
>>266の続き
「何しに来たの」
精一杯冷たい言い方をした。
”バシッ!”
後ろからいきなり頭を叩かれた。
しびれる頭をさすりながら振り向くと
鬼の形相の母親が立っていた。
(なんでココにいるの?)
緊張しすぎていて
母親が後ろからついてきていたことに気付かなかった。
「友達が来てくれたのになんてこと言うの!
女の子泣かしたら私が許さないわよ!」
268 :
1:2006/09/04(月) 22:35:00 ID:W5BLW5ex
>>267の続き
情けなく頭をさすっている俺の姿を見て
彼女が笑いを堪えた顔をしている。
(なんで笑ってるの?
酷いこと言われた後の世間一般の常識的なリアクションじゃないでしょ!)
「さとる君お借りします。」
もうほとんど笑い声になっている。
「どうぞ、こんなので良かったら」
母親が答える。
(自分の息子に”こんなの”は無いでしょ)
269 :
1:2006/09/04(月) 22:36:20 ID:W5BLW5ex
>>268の続き
彼女が俺の手首を掴んで引っ張り
玄関のドアを開けて外に出ようとした。
「ちょ、ちょっと、靴、まだ靴履いてないよ」
転びそうになりながら慌てて靴を履いて
引きずり出されるように外に出た。
(俺格好悪いよ 格好悪すぎるよ・・・Orz)
ドアを閉めてから彼女が悪戯っぽい目で
からかうように小さな声で言った。
「女の子泣かしたら許さないよ」
母親の口調を真似しているつもりらしかったが似ていなかった。
(笑えないよ・・・)
270 :
1:2006/09/04(月) 22:40:40 ID:W5BLW5ex
>>269の続き
「じゃあ行こうか」
「どこに?」
「私の家だよ。約束したでしょ」
そう言って俺の手首を掴んだまま歩き出した。
自分の格好悪さにヘコんでいた。
トボトボと引きずられるようにその後を歩いた。
「どうして俺の家が分かったの?」
「去年の暮れに年賀状送るからって住所教えてもらったじゃない。
さとる君に教えてもらったYahooの地図凄いね。
迷わずに来れたよ。」
そう言ってプリントアウトした地図をカバンから出して俺に見せた。
(はぁ〜・・・)
271 :
1:2006/09/04(月) 22:41:48 ID:W5BLW5ex
>>270の続き
駅に向かっていた。
「俺財布持ってないよ。」
「電車賃くらい出してあげるよ。
遠慮しなくて良いよ」
彼女の優しさに呆れていた。
俺が精一杯酷いこと言ったのに
これだけ綺麗さっぱり無視されるとなんとなく面白くない。
「嫌いだって言ったじゃん。顔も見たくないって」
最後の力を振り絞って言った。
272 :
1:2006/09/04(月) 22:43:21 ID:W5BLW5ex
>>271の続き
彼女が立ち止まって振り返った。
ドキッとして心臓が止まりそうになった。
とうとう爆発すると思った。
しかし、彼女は俺の目を真っ直ぐ見て無言で”ニコッ”と笑った。
”私にそんな嘘が通用すると思ってるの?”
彼女は目でそう語り
また何も言わず前を向いて歩き始めた。
今ので完全に戦意を喪失した。
俺なんかが彼女に勝てるはず無いのだ。
ふて腐れて引きずられるように歩いた。
273 :
1:2006/09/04(月) 22:45:30 ID:W5BLW5ex
>>272の続き
季節はもう初夏になっていた。
静かにしていればまだ充分に涼しいが
体を動かせば暑さを感じる。
彼女の額には汗が滲んでいた。
「もういい加減にしてよ!疲れちゃうじゃない。」
彼女が急に怒り出した。
「いつまで私に引っ張らせるつもり?
その足は飾りでついてるの?」
「あっ!ご、ごめん・・・Orz (そんなに怒らないでよ)」
274 :
1:2006/09/09(土) 18:23:35 ID:md45pQRh
なかなか書けなくてすみません。
仕事がバカみたいに忙しくて・・・
社長!早く新しい人入れなさいよ!
dat落ちしそうになっていたら適当に上げて下さい。
なるべく人の居ない時間帯に上げてくれると嬉しいです。
少数の読者のみなさんと細々と楽しみたいので。
これから実家に帰ります。
実家のパソコンで書き込めれば良いですが
おそらく次の書き込みは月曜日になると思われます。
275 :
優しい名無しさん:2006/09/09(土) 18:44:09 ID:KmXa6t4W
いそがないで 良いものを書いてくださいね
276 :
43:2006/09/09(土) 22:51:31 ID:s2e+Nz6r
277 :
43:2006/09/10(日) 18:52:16 ID:ARBoL/By
(・∀・) 今日もセルフヒーリング & 保守
278 :
1:2006/09/11(月) 20:22:40 ID:ixx0XtFi
>>273の続き
「逃げないから、もう手を離して」
手首を掴み歩き続ける彼女に言った。
これじゃ連行されているみたいだ。
連行されているのか・・・
「じゃあ手をつなごうね」
そう言って手をつないできた。
やわらかくて温かい手。
自分の顔が赤くなるのが分かった。
今の俺は人のぬくもりなんか欲しくなかった。
危険なものの様な気がした。
279 :
1:2006/09/11(月) 20:29:19 ID:ixx0XtFi
>>278の続き
「恥ずかしいから」
そう言ってつないだ手を引いた。
彼女は仕方ないなといった顔をしたが
それほど気にしていない様子だった。
手が離れると急に心細く淋しく感じた。
俺が人のぬくもりを恐れるのは
きっとこんなところにあるのだろう。
永遠に続く事なんて何一つこの世界に無いことくらい
こんな俺だってとっくに気付いている。
テレビでは歌手が甘い歌声で永遠の大安売りをしているが、
そんなものは何処にも無くて
手に入らないものだからこそ歌い続けているんだ。
280 :
1:2006/09/11(月) 20:32:42 ID:ixx0XtFi
>>279の続き
彼女がこの先ずっと側にいて、
同じ気持ちで手を差し伸べてくれる保証など無い。
あらゆる全ては移り変わっていくんだ。
何一つ確かなものなんかなくて
この不安定な世界を生き抜くには確かな自分が必要だった。
最終的に頼れるのは自分自身しか居ない。
誰かを大切に思ったり
友情を育むのは決して悪い事なんかじゃない。
人生の豊かにもしてくれるだろう。
しかし、それが純粋で健全なものであるためには
何があってもしっかりと自分の足で立ち続ける強さが必要だった。
自分の足下すらおぼつかない俺には
人のぬくもりは時限爆弾にしかならない。
もうすぐ逝こうとしている俺には関係無い事だが
そんなことを思いながらうつむいて歩き続けた。
281 :
1:2006/09/11(月) 20:56:10 ID:ixx0XtFi
>>280の続き
気がつくと彼女は数メートル後ろを歩く俺を待っていた。
「も〜っ!」
”しょうがないな”そんな言い方で近づいてきてまた俺と手をつないだ。
体温を感じるとホッと安心して肩の力が抜けるようだった。
俺はもう逆らわなかった。
いったい俺はどうしたいんだよ・・・。
今の俺にはもっと考えなくちゃならないことがあった。
彼女がしてくるであろう質問になんて答えたらいいのか。
それが問題だった。
”何故約束を破ろうとしたの?”
”何故ケンカを売るような事を言ったの?”
それに俺はどうやって答えたらいいのか。
282 :
1:2006/09/11(月) 21:00:48 ID:ixx0XtFi
>>281の続き
俺と関われば彼女を疲れさせるだけだった。
このままヒーリングを続け、それでも俺が自殺すれば
責任を感じるかもしれない。
これ以上巻き込みたくなかった。
俺を気遣ってくれればくれるほど離れなければならないと思った。
彼女が俺の心を何処まで読んでいるのか分からないが
まさかこんなこと正直に言うわけにもいかなかった。
それに、考えれば考えるほど
彼女の為だけに関わりを絶とうとしていたのかすら
疑わしく思えてきた。
283 :
優しい名無しさん:2006/09/12(火) 06:38:16 ID:t0GYMRip
1さんへ
物語の途中で申し訳ないんですが レイキの治療を受けたいのですが
関西ではどこがお勧めという様なところありませんか?
そういう事は聞かれてはこまるというのならばほっといてくれて結構です
物語の方に専念してください
284 :
優しい名無しさん:2006/09/12(火) 06:45:18 ID:dKEmKzI7
レイキって何ですか
285 :
1:2006/09/12(火) 23:41:23 ID:0gqtxWUx
オススメと言うわけでは無いですが
関西で興味があるのは現代霊気ですね。
俺は遠いので断念しました。
代表の土居さんって方が本を出しているので
読んでみるのも良いと思います。
ティーチャーの中にも人間性に問題のある人も結構居るようです。
誰かの紹介より、自分の直感の方が頼れる場合も多々あります。
ご自分の直感に従って、相性の合う、
信頼できるティーチャーが見つかると良いですね。
286 :
1:2006/09/12(火) 23:47:08 ID:0gqtxWUx
>>282の続き
駅が近づくと「喉が渇いたね」と言って
小さなスーパーに入っていった。
彼女は真っ直ぐに店員の所に行き
「冷やしていないミネラルウォーターありかすか?」と聞く。
(・・・なんでよ?)
生ぬるい水を2本買って一本を俺にくれた。
美味しそうに飲んでいる彼女の隣で
俺は飲む気になれずペットボトルとにらめっこしていた。
「飲まないの?」
「う〜ん・・・」
もらったものにケチを付けるのも気が引ける。
287 :
1:2006/09/12(火) 23:48:36 ID:0gqtxWUx
>>286の続き
気が引けるが
「冷たいのに換えてもらっても良いかな?」
そう言ってもう一度店の中に入ろうとした。
「さとる君はあまり冷たい物飲まない方が良いんだよ」
彼女の家でもいつも生ぬるいミネラルウォーターを出されていた。
「どうして?」
「冷え症だから」
「俺は冷え症じゃないよ」
どちらかと言うと暑がりだった。
よく顔が火照っている。
「さとる君は立派な冷え症だよ」
「・・・だから、俺は冷え症じゃないって」
「良いから飲んでよ」
仕方なく飲んだ。
(どうせ買うならギンギンに冷えたコーラでも買ってくれればいいのに)
だんだん俺も図々しくなってくる。
288 :
1:2006/09/12(火) 23:50:21 ID:0gqtxWUx
>>287の続き
電車の中でも手をつないだまま
彼女は何も話そうとしなかった。
落ち着いた穏やかな顔をしている。
彼女の温かい手に心地よさを感じていた。
手を離したくなくなっている自分に、俺は一人苦悩している。
(俺なんか放っておいてよ
これじゃ共倒れになるよ)
289 :
1:2006/09/12(火) 23:52:14 ID:0gqtxWUx
>>288の続き
途中ケーキを買ってアパートに着いた。
「誰かさんのせいでこんな時間になっちゃった」
明るい声で俺をからかう。
(誰かさんって俺しか居ないじゃない)
「紅茶とコーヒーどっちが良い?」
いちいち聞かないでよ。どうせ・・・
「コーヒー」
俺はわざと答えた。
「家にコーヒーが無いの知らないの?」
「知ってるよ」
「じゃあ紅茶ね」
まったく!なんの会話だよ。
290 :
1:2006/09/12(火) 23:53:57 ID:0gqtxWUx
>>289の続き
「美味しそうだよね。これ。」
嬉しそうにケーキの箱を覗き込んでる。
彼女と一緒に居ると調子が狂いまくる・・・Orz。
ケーキを食べながら俺は目の前の不思議な生き物を観察していた。
「な〜に?」
じっと見ている俺に首をかしげている。
「どうして何も聞かないの?」
聞かれても俺は適当な答えをまだ用意できていなかったが、
今日のことを何も質問してこないのが不思議でたまらなかった。
291 :
1:2006/09/12(火) 23:57:01 ID:0gqtxWUx
>>290の続き
「混乱してる人に何を聞いても仕方ないでしょ。
人の心は複雑に出来てるからね。
そんな時に聞いても辻褄合わせの言葉しか出てこないでしょ。」
自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
「理由とか動機とか、意味とか、
無理矢理言葉にすると嘘になっちゃうことも良くある話で」
その通りだった。
何もかもお見通しだ。
俺は素っ裸でパンツまで脱がされた様な気分になって恥ずかしくなった。
292 :
1:2006/09/12(火) 23:58:27 ID:0gqtxWUx
>>291の続き
「これじゃ俺フリチンじゃない」
恥ずかしさを笑って誤魔化すしか無かった。
「なにそれ?」彼女も笑っている。
「俺のことなんでも分かっちゃうんだね」
「分からないことの方が多いよ」
彼女はそう言っているが
俺はフリチン気分が抜けない。
293 :
1:2006/09/13(水) 00:00:16 ID:0gqtxWUx
>>292の続き
ケーキを食べ終わると
「パソコン教えて」と言って席を立った。
俺はそのまま座っていた。
「誰かさんのせいで遅くなっちゃったから早く」
立とうとしない俺に振り向いていった。
「もう良いよ。」
何をどう言って良いか分からなくてそれだけ言った。
彼女は困った顔をして俺を見ている。
294 :
1:2006/09/13(水) 00:01:51 ID:a3cbGkxJ
>>293の続き
「もう良いから」
「これも?」
”これも嘘だと気付いているの”そう言う意味だと直ぐに分かった。
俺は黙ってうなずいた。
「全部?」
全部かどうか分からなかったが、それにも頷いて見せた。
「そっか。それで今日来なかったんだね。」
彼女の表情が少し陰った。
俺が嘘に気付いていることに彼女は気付かなかったのだろうか?
295 :
1:2006/09/13(水) 00:04:19 ID:0gqtxWUx
>>294の続き
彼女はため息をついて座り直した。
困った顔で俺を見ている。言葉を探している様だった。
(だからもう終わりなんだよ)
彼女の目を見て俺は心の中でささやいた。
「あんな高い買い物しちゃって」
俺はパソコンが置いてある彼女の部屋の方を向いて言った。
「パソコンの購入は前から考えていたんだよ。
それに教えてもらいたかったのも本当だよ。」
そう言う彼女の目の奥を覗き込んだ。
嘘を付いている様には見えなかった。
俺はそれを聞いて少しホッとした。
パソコンを買ったのも、教えて欲しいと言ったのも
全てヒーリングだけが目的だと俺は思っていたからだ。
296 :
1:2006/09/13(水) 00:07:00 ID:0gqtxWUx
>>295の続き
「でもね。私さとる君が思ってるほどバカじゃないよ。
物覚えの悪い私を見て呆れていたでしょ!」
彼女は俺を非難するように言う。
「時間稼ぎするために演技していた方が悪い」
俺はそう言いながらも、そんなことをさせてしまった自分が悪いのが分かっていた。
「失礼しちゃうよね。でもそれなりに時間稼ぎできた。
本当はもう少し引っ張りたかったんだけど。」
「もう終わりだね」
嘘と分かった以上、俺にはもうココに来る理由がない。
「何を言っているの?
今日からが本当の始まりだよ。
ヒーリングの効果が出始めているのに気付いてる?」
気付くも何も俺は何も変わっていない。
俺は相変わらず俺のままだ。
297 :
優しい名無しさん:2006/09/13(水) 19:47:35 ID:1VDKjO/R
だからレイキって何なのさ!?
298 :
優しい名無しさん:2006/09/13(水) 20:12:59 ID:b0ZCrBcE
冷気
299 :
優しい名無しさん:2006/09/13(水) 20:29:16 ID:1VDKjO/R
ああ。霊気ね。
なんかの小説のタイトルかとオモテタ(^_^;)
300 :
優しい名無しさん:2006/09/13(水) 20:50:08 ID:PP1NjjSj
(`・д・´)わからん!
301 :
優しい名無しさん:2006/09/13(水) 20:57:00 ID:b0ZCrBcE
夏の終りを告げる冷気
302 :
43:2006/09/16(土) 12:04:14 ID:JKskIplH
(・∀・)保守
303 :
優しい名無しさん:2006/09/18(月) 10:04:28 ID:lJc/El0K
またまたお忙しいのかな?
続き楽しみにしてますね。
304 :
1:2006/09/19(火) 09:44:43 ID:cwWHYo7t
すみません
もうちょっと待って下さい
頭の中では最後までほとんど出来上がってるんだけど
整理して文章にするのが困難で・・・
305 :
43:2006/09/20(水) 03:21:08 ID:QYowDyjm
(・∀・)保守
306 :
優しい名無しさん:2006/09/20(水) 03:30:11 ID:DjEgyyOO
父さん、霊気を感じます!
307 :
優しい名無しさん:2006/09/21(木) 01:32:07 ID:GDs0HGRj
たのしみだ。ゆっくり待つよ。
308 :
43:2006/09/23(土) 00:53:37 ID:1lufNNsY
(・∀・)保守
309 :
1:2006/09/23(土) 11:53:58 ID:Y4CXoB1H
う〜ん・・・見切り発車的に書き始めます。
しばらく我慢して読んで下さい。
310 :
1:2006/09/23(土) 11:55:03 ID:Y4CXoB1H
>>296の続き
「先週私を飲みに誘ってくれたし
さとる君笑ってたでしょ。
それって心が動き出したってことだよ]
「・・・?」
「それに私のこと怒鳴ったし
今日だってケンカを売ってきた。
一月前のさとる君は怒ることすら出来なかったでしょ
怒るのだってパワーが必要なんだよ。
それだけのパワーが戻ってきたって事だよ」
自分の事なのに何故か一ヶ月前の自分の姿が思い出せなかった。
311 :
1:2006/09/23(土) 11:57:35 ID:Y4CXoB1H
>>310の続き
「俺、一月前どんなだった?」
「疲れきっちゃって今にも死にそうだった。」
(今だって死にそうなのに・・・)
「さとる君は自分自身で変わりたいと思っているでしょ。
私にはそれを手伝えるだけの経験とノウハウがあるよ。」
自信たっぷりといった言い方だったが
それが余計に不安にさせた。
それにとっくに自分を変えることを諦めてもいた。
「俺、今まで自分を変えたくて色々やってきたんだよ。
カウンセリングも受けたし、鍼灸にも行った。
カイロプラクティックにも通った。
でも、どれもこれも効果が無かったんだ。」
312 :
1:2006/09/23(土) 11:58:30 ID:Y4CXoB1H
>>311の続き
こんな話を誰にもしたことが無かった。
自分の弱さを晒すようで情けない気がした。
でも彼女の気持ちに答えるには正直に話すしかなかった。
話すうちに気持が沈んでいった。
「どれくらい通ったの?」
「3,4ヶ月かな」
「先生の力量にも寄るけど、それなりに効果が出ていたけど
それを本人が気付かなくて止めてしまった可能性もあるよ。」
彼女の話では、その人に合った治療法でも
本人が効果を実感するまで時間が掛かる場合も少なくないらしい。
そのまま続けていれば
良い結果がでたかもしれないと彼女は言う。
313 :
1:2006/09/23(土) 11:59:29 ID:Y4CXoB1H
>>312の続き
西洋薬に慣れている現代人は
頭痛薬や胃腸薬のように直ぐに結果が出ないと
効果がないと考えやすいのだそうだ。
俺はどう考えたら良いのか分からなくて黙って聞いていた。
「ここにも色々なタイプの人が来るけど
鈍感な人と、さとる君の様な頭でっかちは効果を実感するまでに時間が掛かるんだよ。」
鈍感な人は分かるが、頭でっかちは関係ないような気がした。
真顔でそんな事を言われるといい加減傷つく。
(頭でっかちって言いたいだけなんじゃないの?)
「最初にイメージを作っちゃってるから
それに当てはまらないと何も変わっていないと考えやすいの。
ヒーリング受けた後、好転反応も出ているはずだよ」
314 :
1:2006/09/23(土) 12:00:20 ID:Y4CXoB1H
>>313の続き
「コウテンハンノウ?」
「一番最初に説明したと思うけど、
健康を取り戻す過程で、治療中に様々な症状が出るのを好転反応って言うんだよ。 」
そう言えばそんな事を言っていたような気もするが、
俺は時々人の話を聞いていない。
「さとる君の場合はイライラしたり
下痢や吐き気を感じるんじゃないかな」
「あっ!料理が原因じゃなかったの?」
言ってからしまったと思った。
315 :
1:2006/09/23(土) 12:01:01 ID:Y4CXoB1H
>>314の続き
「私の作った料理のせいだと思っていたの?」
「あっ、いや・・・それは・・・」
焦ってしどろもどろになる。
「ひど〜〜〜い!
私の作った美味しい料理を毒物扱い?」
プリプリ怒っている彼女に俺はなんて言えばいいのか・・・
「ごめ〜ん・・・」
頭を抱えながら力無く謝る。
316 :
1:2006/09/23(土) 12:02:20 ID:Y4CXoB1H
>>315の続き
少しずつ彼女のペースにはまっていく。
このまま行けばココに通い続けることになる。
俺はどうしても不安だった。
「じゃあ、ヒーリングやろうか」
「ちょ、ちょっと」 立ち上がろうとする彼女を慌てて引き留めた。
「んっ!?」
「俺、変われないかもしれないよ」
「私は良い方向に向かっていると思うけど
万が一何も効果が出なくても何も失う物はないでしょ?」
317 :
1:2006/09/23(土) 12:06:59 ID:Y4CXoB1H
>>316の続き
確かに俺にとっては計画を少し先延ばしにすれば良いだけのことだった。
しかし彼女にとっては何一つプラスにならない。
ココに通い続けて俺が変わらなかったら彼女は・・・
「私はさとる君が思っているよりずっと強いの。
何があっても平気だよ。
私に気を使ったり、心配してるなら10万年早いよ。
そういうの生意気って言うんだよ。」
なんか憎ったらしい・・・
俺の事を思ってそんな言い方しているのが分かっていても
パブロフの犬並みにカチンと来るのが人情と言うのものだ。
彼女の心配をしている自分がバカバカしくなってくる。
彼女は時々俺を怒らせるような言い方を敢えてする。
それが常套手段だと分かっていても気づくと
いつも術中にはまっていた。
318 :
1:2006/09/23(土) 12:09:45 ID:Y4CXoB1H
>>317の続き
仕事部屋の一角に縦横に線が書かれている壁がある。
その前に立たされた。
彼女は今時珍しいポラロイドカメラを出して
記念撮影だと言って正面と横向きで写真を一枚ずつ撮影した。
「今度は出来るだけ体の力を抜いて」
そう言ってまた横と正面から一枚ずつ撮影する。
「私も撮って」
今度は俺が彼女を撮影した。
何の意味があるのか聞いたら後で説明すると言うことだった。
いつも通りのヒーリングが終わり、彼女の部屋に移った。
319 :
1:2006/09/23(土) 12:11:44 ID:Y4CXoB1H
>>318の続き
「自分が真っ直ぐ立てていないの気付いてる?」
「あまり考えたこと無いな」
「歩いているより立ってるだけの方が疲れるでしょ。
腰が前に引っ張られるような感覚無い?」
思い当たるところがあった。
”立ち方が分からない”そんな感じがいつもしていた。
彼女は先ほど撮った数枚の写真を俺に見せた。
320 :
1:2006/09/23(土) 12:14:17 ID:Y4CXoB1H
>>319の続き
「体の力を抜いた状態だと特に腰が前に出ちゃってるでしょ。
左右の骨格の歪みは無いけど、骨盤が傾いてるからこんな姿勢になっちゃうの。
気が上がって下に下がらない原因の一つにもなってる。
下半身のバランスが悪いから
そのバランスを取るために上半身に無駄な力が入る。
そうすると気が上がりやすくなるの。
気が上がると心に余裕が持てなかったり
緊張しやすくなったりするんだよ。」
いつになく真剣な顔で説明をしている。
321 :
1:2006/09/23(土) 12:27:25 ID:Y4CXoB1H
>>320の続き
壁に書かれた線は姿勢の歪みを見るためのものだった。
そう言えばヒーリングを受けた3回目か4回目、
いつもはヒーリング中眠ってしまうが
その時は半分起きて半分眠ったような状態だった。
彼女は俺の背骨を指で触っていた。
”マッサージにしては中途半端だな”とぼんやりと思っていた。
今思えばあれは骨格を見ていたんだ。
以前カイロプラクティックに通っていた時も
同じ様な事をされていた。
「これが正しい姿勢」
そう言って彼女が写っている写真を見せられた。
真っ直ぐで綺麗な姿勢だった。
(意外とスタイル良いんだな)
「そこで、今日から宿題出すから」
「宿題・・・?」
322 :
43:2006/09/24(日) 10:10:09 ID:3bN8iQDW
(・∀・)保守
323 :
1:2006/09/25(月) 22:24:30 ID:Iv7/UwnM
>>321の続き
箇条書きで何か書かれたメモ用紙を渡された。
−−−−−−−−−−−−−
○真向法(朝晩)
○読書(一週間で読み切る)
○フラワーエッセンスを使う
○良く噛んで食べる(最低30回以上)
−−−−−−−−−−−−−
「なんか大変そうだね」
少しうんざりしながら言った。
324 :
1:2006/09/25(月) 22:25:31 ID:Iv7/UwnM
>>323の続き
「読書以外は大したこと無いよ
それほど時間も掛からないし」
「お客さんにもこの宿題を出してるの?」
「人それぞれ抱えている問題が違うから全員メニューは違うの。
全てを投げ出してひたすら休む事を宿題にする場合もあるし
お客さんによっては宿題を出さない事もあるよ。」
325 :
1:2006/09/25(月) 22:26:35 ID:Iv7/UwnM
>>324の続き
「これ何?」
メモ用紙に書かれた”真向法”を指さして言った。
まるで宗教団体の名前の様だ。
「真向法(まっこうほう)と言う体操。」
そう言ってやり方を教えてくれた。
真向法などと仰々しい名前の割には
ただの4種類の柔軟体操で、
俺の体が硬いことを除けば拍子抜けするほど簡単だった。
326 :
1:2006/09/25(月) 22:27:55 ID:Iv7/UwnM
>>325の続き
これは姿勢の矯正と血流の流れを良くするのが目的で
精神的にも大きな効果があるのだそうだ。
この体操だけで心身の健康を取り戻す人も多いらしい。
「次は今週読む本を渡すね」
そう言って押入を開けた。
部屋の東側の壁一面が押入れになっている。
一畳半の幅だ。
その下の段がすべて本棚になっていた。
半畳の幅の本棚が横に三つ並んでいる。
キャスター付の手前の本棚を引くと奥にもう一つ本棚があった。
合計六つの本棚に本がビッシリ詰まっている。
327 :
1:2006/09/25(月) 22:28:43 ID:Iv7/UwnM
>>326の続き
左側の本棚には各種医学書。
西洋医学や東洋医学、精神医学、漢方医学
カウンセリングなどが置いてあり。
中央にはアロマテラピーやカイロプラクティックなど
いわゆる民間療法
右側には宗教書や小説、雑誌類が置いてあった。
あまりの本の量に俺は唖然としていた。
328 :
1:2006/09/25(月) 22:29:45 ID:Iv7/UwnM
>>327の続き
「これは・・・」
「全部仕事で使ってる本だよ。
これでも大分整理したんだけどね。」
「ヒーリングするのにどうしてこんなに本が必要なの?」
素朴な疑問だった。
「お客さんによって抱えている問題が違うからね。
タイプも人それぞれ違うから色々と知識が必要になってくるの。」
329 :
1:2006/09/25(月) 22:30:52 ID:Iv7/UwnM
>>328の続き
「これ全部読んだの?」
「うん、読んだよ。
医学事典は必要なところを読むだけだけど。
それ以外はね」
「でもどうして歯科の本まで?」
何故か歯科の本が置いてあった。
「心身の不調が噛み合わせとかが
影響している場合もあるから。」
「ヒーリングで噛み合わせが直るの???」
330 :
1:2006/09/25(月) 22:32:05 ID:Iv7/UwnM
>>329の続き
「ヒーリングでなんでもかんでも直ってくれれば私も苦労しないんだけど
残念ながら万能じゃないの。
歯が原因だと疑われる人には歯医者を紹介してる。
ヒーリングを何でも願いを叶えてくれる魔法か何かと
勘違いしているお客さんも結構居て困っちゃうの。
明らかに何か重大な疾患があると思われるのに
病院で検査もしない人も居て・・・
体調が悪ければまず病院で検査するべきでしょ。
そういうお客さんの場合は
病院に連れて行くのが私の仕事になるの。
『ここに来る前にもっとやることがある
順番が逆だ』って説教して
手遅れになる前に嫌がるのを無理矢理。
ヒーリングを受けるなら
病院の治療と併用した方が良いからって言って。」
331 :
1:2006/09/25(月) 22:35:41 ID:Iv7/UwnM
【物語の途中ですが1です】
こんな調子のやりとりが
しばらく続きますが頑張って読んで下さい。
それとココに登場している彼女は
一般的なレイキティーチャーとは違います。
レイキの治療やセミナーを受ける際は
ご自分で情報収集して自己責任でお願いします。
俺はレイキをそれなりに使えると思っていますが
賛否両論があるのが現実です。
332 :
43:2006/09/26(火) 01:13:37 ID:MT+PMC+z
真向法は私もやったことがあります。
今日から再開してみようかな・・・
333 :
43:2006/09/28(木) 01:07:11 ID:TVmUzKyI
(・∀・)保守
334 :
1:2006/09/30(土) 14:28:17 ID:Zfomkd7j
真向法はかなり良いですよ
時間もお金も掛からずお手軽で
効果は絶大です
335 :
1:2006/09/30(土) 14:29:52 ID:Zfomkd7j
>>330の続き
「それでお客さん減らないの?」
なんか心配になってくる。
「どんな形でもお客さんが最も必要とすることをしてあげれば
また他のお客さんを紹介してくれるよ。
何も宣伝しなくてもやっていけるのは
ほとんどはお客さんからの紹介のお陰なの」
口コミで経営が成り立つなら
それだけの実力があるのだろうと思った。
336 :
1:2006/09/30(土) 14:30:55 ID:Zfomkd7j
>>335の続き
「こっちは何?」
押入の左上の棚に無数のファイルがあった。
「お客さんの情報、カルテみたいな物だよ」
「もしかして俺のカルテもあったりするの?」
「さとる君はお客さんじゃないから作ってないよ。
でも私のココとココにちゃんとあるから安心して」
頭と胸に手を当てて言った。
(凄いな。この仕事に本気なんだ)
彼女の仕事に対するイメージが変わっていった。
337 :
1:2006/09/30(土) 14:41:55 ID:Zfomkd7j
>>336の続き
「今週の本はコレ」
2冊の本を手渡された。
一冊は真向法の本で、もう一冊は冷え症の本だった。
真向法は分かるが、冷え症って・・・
「俺、冷え症じゃないと思うよ。どちらかと言うと暑がりで・・・」
遠慮がちに言った。
「本人が自覚していない冷え症って言うのがあるの。
そう言うの”隠れ冷え症”って言うんだよ」
338 :
1:2006/09/30(土) 14:43:04 ID:Zfomkd7j
>>337の続き
漢方医学では人の体質を陰と陽に分けるらしい。
俺は完全に陰に傾きすぎているそうだ。
体を温めるだけで日々の生活がもっと楽になると言う。
彼女は体の冷えが万病の元で
いかに心身に悪影響を与えるかを
真剣な顔で説明してくれた。
真向法を宿題に出したのも姿勢の矯正だけではなく
冷え症を改善する目的もあるのだそうだ。
339 :
1:2006/09/30(土) 14:46:49 ID:Zfomkd7j
>>338の続き
彼女の知識量に驚いていたが
いまいちピンと来なかった。
今まで冷え症で悩んだことが全くないからだ。
「特に内蔵が冷えてるの。自分のお腹触ってみて」
俺は言われたとおり下着の上からお腹を触った。
「その感覚覚えておいてね」
今度は俺の腕を掴み、
彼女の服の中に入れた。
(何やってるんだよアンタ!!!)
340 :
1:2006/09/30(土) 14:58:50 ID:Zfomkd7j
>>339の続き
「どお?私のお腹の方が温かいでしょ」
下着の上からお腹を触らせて言う。
頭がクラクラした。
こんな俺でも一応生物学上は男だ。
夢中に成っているのは分かるが何をやってるのよ・・・
俺のビックリした顔を見て彼女も気付いたようだ。
ハッとして顔を真っ赤にした。
341 :
1:2006/09/30(土) 15:00:23 ID:Zfomkd7j
>>340の続き
「ちょっと無防備過ぎるよ」
俺の辞書に”押し倒す”と言う文字はない。
意気地が無いだけだが・・・。
しかし彼女から見れば俺だっていつ性欲が爆発しても
おかしくない若い男だ。
「ごめん、いつも女性のお客さん相手にしてるからそのノリで・・・
私のお腹の体温と比べてもらおうと思ったの。
さとる君は特にお腹が冷えてるから・・・」
顔を赤くしたまま小さく言った。
342 :
1:2006/10/01(日) 19:01:31 ID:HtxecOr1
>>341の続き
「お腹の体温の違い分かった?」
分かるわけ無かった。
首を傾げて答えた。
「う〜ん・・・」
もう一度やろうか迷っている様子だった。
「も、もう分かったから
本読むから」
夢中になっている彼女が何をしだすか分からない。
343 :
1:2006/10/01(日) 19:02:39 ID:HtxecOr1
>>342の続き
「来週までに読んでおいてね」
「う、うん」
「この本を読むにあたって一番大切なこと分かる?」
「内容を良く理解することでしょ」
それ以外の正解があるとは思えない。
「違うよ。一週間で読みきること」
「内容の把握よりも」
「そう、一週間で読みきることが一番大事」
「・・・」
釈然としないまま本を借りて帰った。
344 :
1:2006/10/01(日) 19:03:59 ID:HtxecOr1
>>343の続き
次の日の日曜日。母親と二人きりで朝食を取っていた。
二人兄弟の兄は、既に所帯を持ち独立しており
父親は出張で今日は居なかった。
「昨日の女の子よく電話してくるね。」
母親が興味深そうに聞いてきた。
「そうだね」
「あの子まだ未成年でしょ」
俺はまた何か説教が始まるんじゃないかと
嫌な気分になる。
345 :
1:2006/10/01(日) 19:05:54 ID:HtxecOr1
>>344の続き
(彼女が仮に未成年だったとしても
悪戯に傷つけるようなことはしない。
少しは自分の息子を信用したらどうなんだ。)
勝手に叱られた気分になって
心の中で反論する。
「ああ見えて俺より年上だよ」
面倒臭いと思いながらも仕方なく答える。
「あらっ!随分可愛らしい顔しているのね」
母親は随分驚いていた。
346 :
1:2006/10/01(日) 19:07:19 ID:HtxecOr1
>>345の続き
「そういえば、アンタ尻に敷かれている感じするもんね」
(放っておいてくれないかな)
「どれ位になるの?」
「もうずぐ1年」
「随分続いてるのね」
感心したように言う。
俺はここで母親が勘違いしていることに気付いた。
347 :
1:2006/10/01(日) 19:09:38 ID:HtxecOr1
>>346の続き
「友達だよ」
「ただの友達?」
”ただの”と言う言葉が引っ掛かったが「そうだよ」と答えた。
ただの友達なんかじゃない。
俺の唯一の友達だ。
「良い子そうね」
「いい人だよ」
強引で乱暴で、時に意地悪で、口が悪くて嘘つきだけど
信用できるいい人であることに間違いなかった。
348 :
1:2006/10/01(日) 19:11:46 ID:HtxecOr1
>>347の続き
「よく会ってるみたいじゃない」
母親はただの友達というのが
納得できないみたいだ。
「そうだね」
こんな俺に同情して
時間を割いてくれる奇特な人だ。
そんなことを説明するのも面倒だし
説明しだせば俺が自分自身のことで
悩み苦しんでいることまで
話さなきゃならなくなる。
349 :
1:2006/10/01(日) 19:13:01 ID:HtxecOr1
>>348の続き
親には心療内科に通っていることも話していない。
薬だって隠れて飲んでいた。
薬の袋も名前が分からなくなるまで細かくちぎって
いつも駅のゴミ箱に捨てていた。
「アンタはあの子の事どう思っているの?」
「・・・・・考えたこと無いな」正直に答えた。
誰かを好きになっても意味がない。
辛い思いをするだけだ。
350 :
1:2006/10/01(日) 19:15:03 ID:HtxecOr1
>>349の続き
皿に残っていた料理を飲み込むように食べて
逃げるように自分の部屋に向かった。
放っておいて欲しかった。
家に居る時は、
食事とトイレ以外は2階の自分の部屋に居た。
本当は食事も部屋で取りたかったが、
両親が許すはずもなかった。
親と顔を合わせるのが苦痛だった。
俺は親を恨んでいた。
自分をこんなにしてしまった事を。
351 :
1:2006/10/01(日) 19:17:26 ID:HtxecOr1
>>350の続き
物心付いた時から母親は俺に向かって
「困った子ね〜」「駄目な子ね〜」と
口癖の様に言っていた。
それはきっと悪意のない
特別な意味もない
軽い気持で言った言葉だろう。
あるいは愛情表現ですらあったのかもしれない。
しかし幼かった俺はその言葉を正面から
受け取ってしまった。
352 :
1:2006/10/01(日) 19:19:04 ID:HtxecOr1
>>351の続き
何か悪いことをして
それについて怒られるならまだ良い。
それは俺自身ではなく
俺の行為を否定しているだけだからだ。
しかし理由の曖昧な状態で
”困った子””駄目な子”と言われれば
自分の存在自体を否定されている様に感じる。
”俺は何をやっても駄目で
周りに迷惑を掛ける困ったヤツだ”
そういった自己イメージを気付いたら自然に持っていた。
353 :
1:2006/10/01(日) 19:20:40 ID:HtxecOr1
>>352の続き
父親は普段小言をあまり言わなかったが
時に厳しく叱った。
いつも感情をぶつけるような言い方で
説明が一切無かった。
俺はいったい何がどう間違ったのか
次にどうすれば良いのか分からなかった。
だから何度も何度も同じことを繰り返し
その度に怒鳴られた。
354 :
1:2006/10/01(日) 19:23:02 ID:HtxecOr1
>>353の続き
子供の頃(何歳くらいかは思い出せない。幼稚園か、もっと前か・・・)
よく家族で出掛けた。
家族と外出した思い出は
いつもトイレを我慢している記憶だった。
「オシッコしたい」
俺がそう言うと父親が怒鳴り
母親が呆れた顔をする。
幼い俺は家族と出かけた時に
トイレに行きたくなるのが悪いことなんだと思った。
(ぼくが駄目でわるい子だからオシッコしたくなるんだ)
355 :
1:2006/10/02(月) 22:12:00 ID:DHQUENNV
>>354の続き
でもいつも我慢できなくなり
「オシッコしたい」と言って
怒鳴られることを何度も繰り返した。
そしてある日やっと分かった。
家族と日帰りで出掛けて
昼食を取るために飲食店に入った。
俺は怒られるのが怖くて
必死にトイレを我慢しながら
無表情に料理を口に運ぶ。
店を出て30分もしないうちに
我慢の限界に来た。
恐る恐るトイレに行きたいことを言った。
356 :
1:2006/10/02(月) 22:13:05 ID:DHQUENNV
>>355の続き
この時は父親より先に母親が怒った。
「どうしてオシッコしたいなら
さっきの店に居る時に言わないの!」
俺が怒られていたのは
トイレに行きたいと言うタイミングの問題だった。
そんなタイミングや
怒られている意味なんて幼い子供には
ちゃんと説明しなきゃ分からない。
全てにおいてこんな感じだった。
357 :
1:2006/10/02(月) 22:14:48 ID:DHQUENNV
>>356の続き
父親からは意味の分からない状態で怒鳴られ
母親からは駄目な子、困った子と言われ続ければ
どこか歪んでしまうのも仕方がない。
それでも幼い俺には両親はいつも正しく
間違っているのは俺だった。
それが小学生の高学年にもなれば
漠然とした違和感を感じ始める。
中学高校と成長すれば
偉そうにしていた親がスキだらけで
実は間違いだらけだった事も分かってくる。
358 :
1:2006/10/02(月) 22:16:12 ID:DHQUENNV
>>357の続き
(もっとまともな育て方をしてくれれば
こんな俺じゃなかったはずだ)
いつの頃からかそう思うようになっていった。
そうやって親を恨んでいる自分が
格好悪く、情けなくて嫌いだった。
俺はもう大人だ。
自分の人生には自分で責任を持たなければならない。
無邪気に親を恨んでも許される歳ではない。
359 :
1:2006/10/02(月) 22:17:53 ID:DHQUENNV
>>358の続き
結局は、まともに生きられない事を
親を非難することで慰めているだけだった。
いつかそんな思いからも卒業しなければならない。
そう考えてみても
親を恨む気持はいつまでも消えなかった。
360 :
1:2006/10/03(火) 21:27:18 ID:fc7d+0RT
>>359の続き
部屋に籠もっていても特にやることもなかった。
天井を見上げながら、あれこれと考えを巡らせたり、
パソコンでネットサーフィンして時間を潰していた。
両親が居ない時だけ居間に下り、
テレビを見るのが家に居る時のささやかな楽しみだった。
気持ばかりが焦っていても何をしていいか分からない。
本当にゴミみたいな生活だ。
361 :
1:2006/10/03(火) 21:28:19 ID:fc7d+0RT
>>360の続き
あまり気が進まなかったが渡された本を読み始めた。
他に特にやることもないし
彼女が俺のために選んでくれた本だ。
宿題をやらなければ彼女の気持ちを裏切ることにもなる。
本を読み慣れていないので
ただ文字は追いかけているだけだ。
俺は健康オタクじゃないから面白くもなんともない。
興味がなければ余計に頭に入ってこない。
362 :
1:2006/10/03(火) 21:29:43 ID:fc7d+0RT
>>361の続き
どうやら体の冷えが
自律神経失調症や心身症の原因になることは
見出しから分かったが、内容はさっぱりだ。
これじゃ本を読んでいる意味も無いと思うが
彼女は内容の把握は最重要課題じゃ無いと言う。
一週間で読み切ることが一番大事などと
とても正気の沙汰とは思えなかったが仕方がない。
363 :
1:2006/10/03(火) 21:31:09 ID:fc7d+0RT
>>362の続き
朝晩の真向法も約束通りやり始めた。
3日目、効果が現れた。
ただの柔軟体操だとバカにしていたが
ハッキリとした効果を実感した。
立っているのが前より明らかに楽になったのだ。
彼女の言ったとおりだった。
364 :
1:2006/10/03(火) 21:32:01 ID:fc7d+0RT
>>363の続き
下半身がしっかりすることで上半身の力が自然に抜けやすくなり
いくらかリラックスしやすくなったのだ。
背筋が伸びて身長が2,3センチ高くなったような感覚もある。
もちろん実際背が伸びている訳ではないだろう。
俺は嬉しくなって彼女にメールを送った。
”凄いよ。凄すぎるよ”と。
次の日彼女から返信があった。
意外にもそっけないものだった。
365 :
43:2006/10/04(水) 00:34:47 ID:iVAoIj/Q
367 :
1:2006/10/09(月) 02:17:04 ID:1HEGAgmQ
>>364の続き
−−−−−−−
喜びすぎ!
あまり今喜んじゃうと後で裏切られた気分になるから、
喜ぶのは3ヶ月後、半年後だから淡々と続けることが大事だよ
それより今度の土曜日もちゃんと来てね
もし来なかったら、さとる君の家に乗り込んで
窓ガラス全部叩き割るからね
分かった?
−−−−−−−
368 :
1:2006/10/09(月) 02:17:46 ID:1HEGAgmQ
>>367の続き
そのメールを見てガッカリした。
一緒に喜んでくれると思っていたのに
裏切られた気分になるってどういう意味なんだろう。
しかも脅迫文付きだ・・・Orz
369 :
1:2006/10/09(月) 02:18:57 ID:1HEGAgmQ
>>368の続き
それも彼女の言ったとおりになった。
3日目、4日目驚くほどの効果を感じたのに
5日、6日と経つうちに効果が薄れてきたのだ。
土曜日それを彼女に話したら
それについて丁寧に説明してくれた。
370 :
1:2006/10/09(月) 02:20:33 ID:1HEGAgmQ
>>369の続き
「その状態に慣れてしまって効果が薄れたように感じるだけだよ
真夏の炎天下に日陰に入ると涼しさを感じるでしょ
だけどしばらくそこに居ると慣れてしまって
さっきより快適なところに居ることを忘れていく
それに似ているよ
効果が薄れたわけじゃないから
疑問を持っても続けることがとても大事
あと結果を急いで無理しないこと
無理して体を壊したら意味がないからね」
371 :
1:2006/10/09(月) 02:22:11 ID:1HEGAgmQ
>>370の続き
そんなに早く効果を実感する人は少ないらしい。
じわじわと効果が出始めて、
ある日前と違う自分を発見する。
そんな感じらしい。
本人が今までと違う自分に気付くまで
結果を急いで疑問を持ち始めたお客さんを
励まして続けさせるのが大変だと彼女は話していた。
372 :
1:2006/10/09(月) 02:23:06 ID:1HEGAgmQ
>>371の続き
フラワーエッセンスも言われたとおり使っていたが
こちらは全く何も分からなかった。
それについても効果が緩やかだから
何も感じなくても不思議じゃない。
使い続けることが大事だと言っていた。
373 :
1:2006/10/09(月) 02:25:42 ID:1HEGAgmQ
>>372の続き
彼女は読書について色々と質問してきた。
読書に一日どのくらい時間を使ったか、
何曜日に読み終わったか、
睡眠時間は削っていないか、等々。
本の内容に関する感想は何も聞いてこなかった。
それにも意味があるのだろう。
俺の方からは特に何も聞かなかった。
しかし次に渡されたのが推理小説だった。
(何故に推理小説????)
375 :
1:2006/10/10(火) 02:18:39 ID:zZ549ePT
>>373の続き
きっと何か人生の教訓になるような事が
書かれているのだろうと思った。
しかし呆れるほど普通の推理小説だった。
誰かが殺されて犯人が最後に分かる。
人生の教訓になりそうな箇所は見つからなかった。
先週渡された本より、
読みやすくそれなりに面白かったが
これは・・・???
376 :
1:2006/10/10(火) 02:20:07 ID:zZ549ePT
>>375の続き
きっと俺の読解力に問題があり
何も吸収出来なかっただけだ。
そう思った。
「どうだった?」
彼女に本の感想を聞かれた。
「う、うん。面白かったよ」
自分がバカで何も本から学べなかったことを悟られたくなくて
曖昧に答えた。
「それは良かった」
それ以上は聞いてこなかった。
俺はホッとした。
377 :
1:2006/10/10(火) 02:22:22 ID:zZ549ePT
>>376の続き
そしてまた推理小説を渡された。
先週より少し厚めの本だった。
(また???)
今度こそは本から何かを吸収しようと思った。
やっぱりただの推理小説としか思えない。
人生の教訓らしきものは何も学べなかった。
彼女はまた一日の読書時間と何曜日に読み終わったかなど
同じ質問をした。
そして更に厚い本を渡された。
378 :
1:2006/10/10(火) 02:23:11 ID:zZ549ePT
>>377の続き
彼女の何を考えているのか
俺にはさっぱり分からない。
内容が面白くても読書に慣れていない俺にとっては
一冊の本を一週間で読み切ることは
それなりに大変な作業だった。
自分の時間のほとんどを削り読書に費やしたのだ。
睡眠時間は絶対に削るなと注意を受けていたので
読書の為に時間をやりくりした。
379 :
1:2006/10/10(火) 02:25:38 ID:zZ549ePT
>>378の続き
なんだか無駄な事をしているような気になってきていた。
「俺本から何も学べなかったよ」
ちょっと恥ずかしかったが正直に答えた。
「面白くなかった?」
「それなりに面白かったけど・・・」
「それなら良かった」
「面白ければ良いの?」
彼女はふざけているのか?
まさかとは思ったがそんな考えも浮かんでしまう。
380 :
1:2006/10/10(火) 16:55:05 ID:zZ549ePT
>>379の続き
「違うよ。一週間で読み切ることが一番大切。
面白いかどうかはグリコのおまけだよ。」
「これ意味あるの?」
彼女を信じたかったがどうしてもスッキリしない。
「あるよ」
自信に満ちた言い方だった。
「どんな?」
381 :
1:2006/10/10(火) 16:56:00 ID:zZ549ePT
>>380の続き
「今は教えないけど意味はちゃんとあるよ。
私を信じて続けてもらうしかないの」
言っていることはふざけているとしか思えなかったが
顔は真剣だった。
「ごめん」
「謝るような事じゃないよ。当然の疑問だもん。
ただ、疑問を持ちながらでも続けてね。
今のさとる君に必要なことだから」
彼女は俺を指導している時、
天真爛漫で無邪気な姿は消え、
いつも真剣だった。
382 :
1:2006/10/10(火) 16:57:03 ID:zZ549ePT
>>381の続き
おそらく俺が不満を持とうが、
怒ろうが一歩も引かないつもりだろう。
そんな迫力があった。
その迫力が俺をいつも支えてくれていた。
彼女のやり方はあるいは間違っているのかもしれないと
考えることは度々あった。
たえて間違っていたとしても
彼女の真剣な思いに答えることは
意味がることだとも思った。
383 :
1:2006/10/10(火) 16:57:59 ID:zZ549ePT
>>382の続き
彼女の気持ちに答えるために俺が出来ることは
言われたことを続ける事だけだった。
彼女の姿を見ていると”覚悟を決める”という
言葉の意味が分かる気がした。
きっと、お客さんを相手にするときも
覚悟を決めて本気でやっているのだろう。
どこまでも強い人だった。
384 :
1:2006/10/10(火) 16:59:28 ID:zZ549ePT
>>383の続き
宿題を出され始めて3週目。
彼女が俺を見て何か考え込んでいる。
「どうしたの?」
「思ったほどには心身のパワーが出てきてないんだよね・・・
もっとパワーが出るはずなんだけど」
「そう?それ程調子悪くないけど」
前に比べれば体調はそんなに悪くなかった。
「前よりは良くなっているのは確かなんだけど・・・
何か思い当たること無い?」
「う〜ん・・・」
385 :
1:2006/10/11(水) 06:53:20 ID:vW2Bjv2/
あげてみる
386 :
1:2006/10/11(水) 09:16:02 ID:vW2Bjv2/
>>384の続き
「宿題はちゃんとやってくれてるよね」
「うん。やってるね」
「毎食良く噛んで食べてる?」
(あっ!)
彼女と食事している時や
会社の昼休みには良く噛んで食べるようにしていた。
しかし、家族と一緒の時は
飲み込むように早食いをしていた。
387 :
1:2006/10/11(水) 09:17:04 ID:vW2Bjv2/
>>386の続き
「母親がうるさくて・・・」
いつも自分の部屋に引き篭もっているから
唯一顔を合わせる食事の時間に
小言を言われることが多かった。
俺は母親の小言が始まる前に
急いで食べて部屋に逃げ込んでいた。
「今度食事中にお母さんのお説教が始まったら
『そんなに説教されたら、せっかく作ってくれた
美味しい食事も味が分からなくなるよ』って言ってみなよ」
それは魔法の言葉だと彼女は言った。
388 :
1:2006/10/11(水) 09:19:22 ID:vW2Bjv2/
>>387の続き
「さとる君はいつも自分の事を何も話さないでしょ
それだと周りの人は不安になるよ
何を考えているか分からないって思われちゃう
別に特別な事を話さなくても良いの
暑かったら『暑い』寒かったら『寒い』そんなことでも良いの
そうすれば周りは、この人は今暑いって感じて居るんだ
寒いって感じて居るんだと思って安心するの
自分が思ったこと、気付いたこと、感じたこと
どんな些細な事でも口に出してみる
そうすると周りは安心するんだよ
何を考えているか分からない息子を
心配する気持、私には少し分かるな」
389 :
1:2006/10/11(水) 09:22:22 ID:vW2Bjv2/
>>388の続き
そんなもんなのかな〜?
それに俺は周りから見てそんなに何を考えているか
分からないような人間なのだろうか
その日から家族と一緒の食事でも
時間を掛けて食べるようにした。
そして4日目、とうとう食事中に母親の小言が始まった。
「アンタいつまでフリーターやっているつもり?
アンタには危機感ってものが無いの?」
(始まったよ。これだから嫌なんだ・・・Orz)
軽く吐き気がして食事が喉を通らなくなる。
>>1さんへ
これはフィクションではないのですよね?
読み物として素晴らしいと思います。
先日発見して1から一気に読み進めてしまいました。
続きを楽しみにしているので頑張ってください。
彼女は今もヒーラーとして活動している方なのですか?
ちょうど良いティーチャーを探しているので
可能であるならお会いしてみたいもんです。
391 :
1:2006/10/12(木) 08:45:04 ID:7DsMKC5d
応援ありがとう
そしてごめんなさい
全てフィクションです。
彼女にもこれから登場する人物(彼女の師匠や兄貴。ちょい役ですけど)にも
会うことは出来ません。
兄貴とのやりとりはカットしちゃうかもしれません。下品なんで・・・汗
一つの物語として最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
392 :
1:2006/10/12(木) 08:48:01 ID:7DsMKC5d
>>389の続き
俺は母親を黙らせたくて
彼女から教わった魔法の言葉とやらを言った。
「食事中にそんなことを言われたら
折角作ってくれた美味しい料理も味が分からなくなるよ」
「あっ!そ、そうね・・・」
効果てきめんだった。
母親がその時どんな表情をしていたのか
見ていないが、声の調子から驚いているのが分かった。
そして俺も母親の反応に軽く驚いていた。
393 :
1:2006/10/12(木) 08:50:33 ID:7DsMKC5d
>>392の続き
少しの沈黙の後、母親が嬉しそうに話し始めた。
「このキンピラ美味しいでしょ。
アンタ昔から好きだったもんね。」
「うん、美味いよ」
嘘では無かったが本心でも無かった。
もうずっと母親の作った料理が美味いかどうかなんて
味わって食べたことが無かったからだ。
母親が作った料理の味が一番違和感がない。
そう言う意味では嘘ではなかった。
394 :
1:2006/10/12(木) 08:54:00 ID:7DsMKC5d
>>393の続き
嬉しそうに話す母親を見て
後ろめたさを感じた。
俺は彼女から教えてもらったセリフを
ほとんど読むように言っただけだからだ。
そこには俺の心は何一つ含まれていなかった。
395 :
1:2006/10/12(木) 08:56:14 ID:7DsMKC5d
>>394の続き
その日を境に表面的ではあったが
母親との関係が少しずつ変わっていった。
ある日会社から家に帰ると
母親が見慣れない服を着ていた。
いつもだったら何も言わずに通り過ぎるところだが
”気付いたこと感じたことを口に出す”という
彼女の言葉を思い出して
「あまり見ない服だね」それだけ言った。
母親の顔がパッと明るくなった。
「バーゲンで買ってきたのよ。良いでしょこの服。似合う?」
396 :
1:2006/10/12(木) 08:58:14 ID:7DsMKC5d
>>395の続き
「悪くないね」
俺の”悪くないね”は文字通り”悪くない”
それ以上でもそれ以下でもない。
俺の辞書にファッションセンスと言う文字はない。
自分の服にも無頓着で
取り合えず恥ずかしくない程度の
”悪くない”服を買って着ていた。
似合っているかどうかなんて
聞かれても俺に分かるはずもない。
しかし母親は勘違いして大喜びだ。
397 :
1:2006/10/12(木) 09:00:05 ID:7DsMKC5d
>>396の続き
「ちょっとこっち来てよ」
タンスの前に連れて行かれて
ファッションショーが始まった。
この服にはどのネックレスが合うか
スカーフはどれが良いかなどと色々聞かれて冷や汗ものだった。
(俺にそんなこと聞いても分かるはず無いだろ!)
でも心配には及ばなかった。
398 :
1:2006/10/12(木) 09:02:52 ID:7DsMKC5d
>>397の続き
俺が「う〜ん・・・」と考えている振りをすれば
「やっぱりこっちの方が合うわよね」と言いながら自分で答えを出していた。
母親の声の調子に合わせて
それに相づちを打っていれば良かったからだ。
「やっぱりこの組み合わせ良いわね!」
「そうだね。悪くないよ」
そう言っていれば間違いなかった。
母親のこんな楽しそうな姿をあまり見たことが無かった。
399 :
1:2006/10/12(木) 09:04:33 ID:7DsMKC5d
>>398の続き
そんな母親とのやり取りを彼女に話した。
「何がどうなっているのか分からないよ」
「お母さんも寂しかったんじゃない」
(えっ!?母さんが寂しがってた?)
俺はいつも自分の事で頭がいっぱいで
親が何を感じているかなんて考えたことがなかった。
400 :
1:2006/10/12(木) 09:06:22 ID:7DsMKC5d
>>399の続き
他人には色々気を使ったり
相手の気持ちに関心を持ったりするが
どういう訳か一番近くに居る人の気持ちには無関心だった。
「今日帰りにケーキでも買って行ったら?」
「・・・」
俺がためらっていたら
帰りに駅の近くまで彼女がついてきて
ケーキ屋に連れて行かれた。
仕方なく両親と自分の分、ケーキを3つ買って帰った。
母親の好きなモンブランだ。
401 :
1:2006/10/13(金) 09:53:27 ID:Jn0LvwlD
>>400の続き
ぶっきらぼうに「ケーキ買ってきた」と言って
母親に渡した。
「どうしたの?」
「いや、別に・・・甘い物が食べたくなったから」
「私の好きなモンブランじゃない!」
軽くはしゃいでいる。
「ああ、この店はそれが一番美味いんだよ」
照れくさくて嘘を付いた。
402 :
1:2006/10/13(金) 09:55:24 ID:Jn0LvwlD
>>401の続き
母親が好きなのを選んで買ってきたんじゃないと言いたかった。
我ながら可愛くないと思うが気恥ずかしさに勝てなかった。
母親はケーキの箱を父親に見せに行った。
「おお、美味そうだな」
それだけだったが、あまり聞いたことの無い嬉しそうな声だった。
(なんだよ。そんなのどこにでも転がっていそうなケーキじゃないか)
何故そんなにケーキごときで喜ぶのか俺には理解出来なかった。
403 :
1:2006/10/13(金) 09:58:11 ID:Jn0LvwlD
>>402の続き
そういえば彼女が言っていた。
”子供の一挙手一投足に一喜一憂するのが親だよ”と。
それが鬱陶しくもあり、有り難くもあると言っていた。
子を持つこと、親になることは
どこか切ないな。
そんな事を思ったりした。
彼女の両親はどんな人達なんだろう?
何度か聞いたことがあったが
いつもはぐらかされていた。
彼女からは家族の匂いを感じなかった。
404 :
1:2006/10/13(金) 10:01:23 ID:Jn0LvwlD
>>403の続き
このままずっと金も払わずに
ヒーリングを受けるわけにはいかないと思っていた。
しかし料金を払うと言えばいい顔はしないだろう。
何らかの形でお返しと言うか
お礼がしたかった。
インターネットで評判の良い店を調べ
よく食事に誘った。
彼女は割り勘にしようと言ったが
そこだけは引くわけにいかなかった。
405 :
1:2006/10/13(金) 10:02:26 ID:Jn0LvwlD
>>404の続き
「どうしていつも奢ってくれるの?」
不思議そうに聞いてくる。
「別に意味は無いけど
普段あまりお金使わないから」
お礼だと言えずにいつも適当に答えていた。
こんなことをするよりも
「いつもありがとう」と言葉でちゃんと言うべきだが
それが一言がどうしても言えなかった。
406 :
1:2006/10/16(月) 22:16:46 ID:7i6g/cg7
間違って書き込んでも修正できないのが辛い・・・
407 :
1:2006/10/16(月) 22:19:54 ID:7i6g/cg7
途中からブログの方に移行しようと思っています。
408 :
1:2006/10/16(月) 22:21:10 ID:7i6g/cg7
>>405の続き
「毎週俺の為に時間使って大変じゃない?」
「そんなことないよ」
平日は忙しく仕事をして
毎週末俺の相手では休まる暇が無いと思った。
「他の友達と遊ぶ時間はある?」
「平日にも会ったりもしてるから大丈夫だよ」
「仕事は?」
「今は仕事減らしてるから 。
新規のお客さんはほとんど断ってるし」
「えっ!どうして?」
彼女は戸惑った表情をして
返す言葉を探しているようだった。
409 :
1:2006/10/16(月) 22:30:39 ID:7i6g/cg7
>>408の続き
「そんなにがむしゃらに働かなくても生活出来るから」
歯切れの悪い言い方で言った。
釈然としなかったがそれ以上聞かなかった。
「なんで俺なんかを構ってくれるのか分からないんだよね」
「俺なんか?
私なんかが俺なんかを相手しているのが、なんか変?」
(酔ってきてるね・・・この人)
やっぱりビールやサワーより
日本酒の方が回るのが早いらしい。
410 :
1:2006/10/16(月) 22:31:55 ID:7i6g/cg7
>>409の続き
「さとる君の為と言うより・・・」
やっと聞き取れるくらいの小さな声で彼女が言った。
「えっ、何???」
「この日本酒美味しいね〜」
話をそらそうとしている。
「俺の為じゃなかったら、、、何?」
「さとる君も飲んでみなよ。コレ美味しいから」
「俺の為じゃないってどういう意味?」
「しつこいな〜もういいじゃない!」
軽く怒っている。
411 :
1:2006/10/16(月) 22:32:49 ID:7i6g/cg7
>>410の続き
「『さとる君の為と言うより』って言ったよね」
俺の聞き間違いかと思ったりもした。
「うるさいな〜!飲みが足りないから余計なことが気になるんだよ」
そう言って俺の口にグラスを無理矢理押しつける。
「さあ飲みなさい!記憶が無くなるまで」
口に押しつけられた酒で息が出来ず溺れそうになる。
ホント酒癖が悪い。
「わ、分かったから!もう聞かないから!」
胸元にこぼれた酒を拭きながら言った。
早く続き読みたい。。。
楽しみにしているよ
414 :
1:2006/10/21(土) 19:20:52 ID:7vGsOqLf
ご声援ありがとう!
415 :
1:2006/10/21(土) 19:41:17 ID:7vGsOqLf
>>411の続き
どれだけ一緒に居てもやっぱり彼女は
何を考えているか分からない不思議な人だった。
理由はどうであれ、ダメな俺を誰よりも分かった上で
こうやって一緒にいてくれる。
それに安心感を覚えたし、なにより嬉しかった。
家族の顔すらまっすぐ見ることが出来ないのに
彼女の目の奥を覗き込むように見ることが多くなった。
(俺にも彼女の心が分かればいいのに・・・)
いつもそんな事を考えていた。
416 :
1:2006/10/21(土) 19:42:07 ID:7vGsOqLf
>>415の続き
彼女のヒーリングも次第に好きになっていった。
小学生の頃、友達と教室で遊んでいて
転んで頭を強く地面にぶつけたことがあった。
その後、気持ち悪くなった。
頭をぶつけたことは何度もあったが
その後に吐き気がしたのはそれが初めての経験だった。
不安になって机に伏せて
泣きそうになっていた。
417 :
1:2006/10/21(土) 19:43:01 ID:7vGsOqLf
>>416の続き
その時担任の先生が「どうした?」と言って
背中に手を置いてくれた。
心細くなっていた俺は
その手のぬくもりを感じた時
(助かった、もう大丈夫なんだ)そう思った。
前後の細かいことは忘れてしまったが
その手の感触は今でもはっきりと覚えている。
彼女の手はその時の先生の手のぬくもりに似ていた。
ヒーリングパワーとか俺にはよく分からなかったが
誰かが自分の為に何かしてくれるというのは
どこか心強く温かい気持になった。
これが癒しと言うのなら
確かに俺は癒されていた。
418 :
1:2006/10/21(土) 19:43:57 ID:7vGsOqLf
>>417の続き
週末が楽しみの一つになっていたが
俺は相変わらず俺のままだった。
些細な事で痛みを感じるのも
人付き合いが苦手なのも・・・
宿題を出されるようになって
一月半が経った頃だろうか、食事中彼女が聞いてきた。
「家や会社での人間関係に何か変化無い?」
「それなりに上手くいってるよ」
両親との関係も、会社の人間関係も少し変化があった。
419 :
1:2006/10/21(土) 19:47:05 ID:7vGsOqLf
>>418の続き
以前はほとんど両親と会話することも無かったが
少し話をするようになっていた。
会社でも同僚から時々話しかけられるようになっていた。
二言三言、言葉を交わす程度だったが、
緊張もしたが少し嬉しかった。
高木は相変わらず高木ブーだが、あまり俺に構わなくなっていた。
「波長が変わってくると
本人より先に周りが気づくことがよくあるの。
周りが気づくと言ってもなんとなく話しかけやすいとか
安心感を覚えるとかぼんやりとしたものだけどね」
420 :
1:2006/10/21(土) 19:49:40 ID:7vGsOqLf
>>419の続き
「波長が変わってきてる?」
「うん。波長って言うのがピンと来なかったら
その人が醸し出す雰囲気って言ってもいいかも」
「・・・」
「色々やってもらってるけど
特にヒーリングとフラワーエッセンスは
ダイレクトにその人の波長に影響を与えるんだよ」
「・・・」
状況の変化を俺はヒーリングと結びつけて考えていなかった。
いまいち良くわからない。
421 :
1:2006/10/21(土) 19:51:08 ID:7vGsOqLf
>>420の続き
両親との関係が変わったのは
最近俺が気を遣っているからであって
会社の同僚から話しかけるようになったのも
高木にいじめられた事で、ある意味俺の存在感が増したからだろう。
以前なら俺が居ても居なくても誰も気づかなかっただろう。
高木が俺を構わなくなったのも
新しい仕事のやり方に慣れて、ミスが減ってきたことで
つっこみ所が無くなったからでは無いか。
422 :
1:2006/10/21(土) 19:52:46 ID:7vGsOqLf
>> 421の続き
「無理して納得しようとしなくても良いよ。
でも、最近表情も変わってきているの気づいてる?」
「自分の顔なんか普段あまりちゃんと見ないからね」
「鏡持ってこようか?
鏡に向かってニコッてしてみなよ。
結構可愛いかもよ」
からかうように言う。
「い、いいよ」
423 :
1:2006/10/21(土) 19:53:51 ID:7vGsOqLf
>>422の続き
「じゃあ、家に帰ってやってみたら。ニコッ!て」
「そんなことしないよ
今度から趣味特技の欄に”さとるをからかう”って書きなよ」
俺はムスッとして軽く嫌みを言った。
彼女はそんな俺を見て無邪気に笑った。
424 :
1:2006/10/21(土) 19:55:51 ID:7vGsOqLf
>>423 その日の夜、風呂上がりに
彼女の言葉を思い出して洗面台の鏡を見た。
そこに映ったのは、相変わらずの仏頂面だ。
「・・・」
そういえば、鏡に向かって”ニコッ!”だっけ
やってみた
・・・・・Orz
(何をやらせるんだよ)
自分の顔にと言うより、自分のとった行動に鳥肌が立った。
誰も居ない一人きりの洗面所で顔が真っ赤になった。
425 :
1:2006/10/21(土) 20:02:22 ID:7vGsOqLf
>>424の続き
「クスリ減らしていこうか。」
彼女のところに通い始めて2ヶ月くらい経った頃、
ヒーリング後に彼女に言われた。
「薬物療法には否定的?」
「精神薬を必要とする人も居るから否定はしないよ。
でも、今のさとる君には必要ないから。
それにヒーリングを次の段階に進めるのに
精神薬を飲んでると好転反応が強く出過ぎるから
少しずつ減らしていきたいの。
今度家に来るときに今飲んでいるクスリ持ってきてね。
クスリの種類や服用量を把握しておきたいから。」
自分が変わった実感はあまり無かったが、
納得してクスリを使っていた訳ではないので、
その日の夜からクスリを一切止めた。
それが彼女を本気で怒らせることになる。
426 :
1:2006/10/22(日) 21:08:32 ID:NFdX7jz8
>>425の続き
三日目あたりから食欲が無くなり吐き気がしてきた。
久しぶりに好転反応が出たのか、それとも風邪かなと思っていた。
二日間会社を休んでしまった。
次の土曜日にも彼女のアパートに行く予定だったが、
あまりにも吐き気が酷いので家で寝ていようと思い、断りの電話をかけた。
427 :
1:2006/10/22(日) 21:09:09 ID:NFdX7jz8
>>426の続き
彼女は心配そうに「どうしたの?」と聞いてきた。
「少し吐き気がするだけ。大したことないよ。」
「熱は?」
「熱は無いと思う。」
「クスリの量どれくらい減らしたの?」
「あの日から飲んでいないよ」
「全く飲んでいないの?」
「うん」
一瞬沈黙があり、空気が変わるのを感じた。
428 :
1:2006/10/22(日) 21:10:30 ID:NFdX7jz8
>>427の続き
「急に止めちゃ駄目だよって言ったよね!
危険だから少しずつ減らしていこうねって説明したよね!」
怒りが伝わってきて焦った。
かなり細かい指示と注意をされていた。
でもそれほど神経質になる必要は無いと思っていた。
早く止めれば喜んでくれるとさえ思っていた。
「俺が飲んでいるのはそれほど強いのじゃないから・・・」
彼女の怒りを静めようと出てきた言葉だが、余計なことを言ってしまった。
「断薬を簡単に考えちゃ駄目!
あれほど説明したのにどうしてこんな大切なことを守ってくれないの!」
情け容赦ない厳しい声だ。
429 :
1:2006/10/22(日) 21:12:19 ID:NFdX7jz8
>>428の続き
あんなに小さな体からどうしてこんな迫力が出せるのか。
女の人は怒るとこんなにも怖いのか・・・
「今すぐクスリを持って家に来て!」
とてもじゃないが「具合悪いから」などと言えない。
慌てた俺は、クスリの入ったスーパーのビニール袋をカバンに入れて家を出た。
430 :
1:2006/10/22(日) 21:13:04 ID:NFdX7jz8
>>429の続き
「クスリ持ってきた?」
酷く不機嫌そうだ。
袋をキッチンのテーブルに置いた。
大きく膨らんだビニール袋を見て
怪訝な顔で俺の方を向いた。
彼女は大量に入ったクスリを見て顔を青ざめ
言葉を失っていた。
「なにこれ・・・」
やっと絞り出したような声だった。
431 :
1:2006/10/25(水) 21:48:01 ID:7kQ+4X46
書けるかな?
432 :
1:2006/10/25(水) 21:54:26 ID:7kQ+4X46
>>430の続き
その姿を見てやっと自分が失敗したことに気づいた。
全部持ってくる必要は無かったのだ。
彼女はクスリの種類と一日の服用量を知りたかっただけだ。
「どうしてこんなに沢山持ってるの?」
「・・・」
「ねえ、これ何?」
「・・・」
必死になって言い訳を探したが、頭の中は真っ白になっていくばかりだ。
433 :
1:2006/10/25(水) 21:55:18 ID:7kQ+4X46
>>432の続き
「なんなのよ、これ!」
クスリの入った袋を
乱暴に掴んで俺の顔の前に差し出して怒鳴った。
勢いでクスリの束が数枚飛び出して床に散らばった。
体が固まり
胃が縮むような感じがする。
何か嘘を付かなきゃならない場面に限って、
表情で真実を語ってしまう。
434 :
1:2006/10/25(水) 21:56:01 ID:7kQ+4X46
>>433の続き
俺の方に腕を伸ばしてきた。
一瞬殴られるのかと思った。
こんな時は殴られてしまえば少しは楽になったりするのだろうか。
俺の腕を掴んだ彼女の手が震えているのが伝わってきた。
「何やってるの? ねえ、何やってるのよ」
目に涙が溜まっていた。
「ごめん・・・」
泣かせてしまった・・・。
「こんなので死ねる分けないでしょ!」
クスリの入った袋をゴミ箱に叩き付けて彼女が怒鳴った。
「ごめん・・・」
それしか言えなかった。
435 :
1:2006/10/25(水) 21:56:43 ID:7kQ+4X46
>>434の続き
こんなにも取り乱している彼女を見たことがなかった。
傷つけてしまった罪悪感で居たたまれない気持ちになる。
自殺してまわりに与える影響やショックをあまり深く考えたことが無かった。
俺が一人居なくなっても何も変わらない。
両親は悲しむかもしれないが、それも時間が解決してくれるだろう。
しばらくすれば、また何も変わらない日常が戻る。
その程度に考えていた。
彼女は背を向けてしまった。
小さな肩が震えている。
壊れそうな後ろ姿を見つめたまま途方に暮れていた。
436 :
1:2006/10/25(水) 21:58:11 ID:7kQ+4X46
>>435の続き
「そこに座って待ってて」
弱々しい潤んだ声でそれだけ言って、
顔を背けて部屋に入っていった。
俺はしばらく立ちつくしたまま
床に散らばったクスリをぼんやりと見ていた。
罪悪感や、情けなさや、恥ずかしさ
色々な感情が一気に押し寄せてきて
何もかも止まってしまったような気がした。
大切な何かを自分の手で壊してしまった気がした。
437 :
1:2006/10/25(水) 21:59:15 ID:7kQ+4X46
>>436の続き
床に散らばったクスリを一枚ずつ拾って
そっとゴミ箱に入れた。
こんな時は何故か時間が止まったようで
普段気づかないものがよく見えた。
床の小さな傷や、壁のシミ、窓から差し込む光・・・
外を走る車の音や、どこかで回している洗濯機の音・・・
しばらくすると部屋から彼女の声が聞こえた。
誰かと電話で話しているようだった。
438 :
1:2006/10/25(水) 22:03:23 ID:7kQ+4X46
>>437の続き
1時間ほどしてやっと彼女が部屋から出てきた。
俺の正面を向かず
少し顔を背け椅子に横向きに座った。
「今先生を呼んだから」
「先生?」
「心療内科を開業してる私の師匠。
さとる君の断薬の指導をしてもらおうと思って」
この仕事を始めたのもその先生の影響で
何かと相談に乗ってもらっているのだそうだ。
彼女は話をしている間一度も俺の方を見なかった。
439 :
1:2006/10/25(水) 22:07:41 ID:7kQ+4X46
やっぱりこういうのは一週間くらい缶詰になって
一気に書いて一気に読んでもらうのが良いよね
なかなか時間が無くて
最近通勤電車で東野圭吾の「手紙」を読んでる
疲れていても読みやすいから苦にならない
オススメだよ
>1
いあいあちょとずつも楽しみになっちゃいますので
さとるくんはもうかなり良くなってきてるんでしょうか
どきどき
あぼーん
442 :
1:2006/10/27(金) 23:56:34 ID:XL58QCP0
440さん
そう言ってもらえるとホッとします
崖っぷちなのでage!
443 :
優しい名無しさん:2006/10/29(日) 15:01:30 ID:B0BP7hxm
良い天気だな
age
444 :
優しい名無しさん:2006/10/29(日) 16:22:17 ID:x2EGvlTC
何も悪かない
あぼーん
446 :
優しい名無しさん:2006/10/31(火) 10:44:41 ID:lTkrj5Bl
ひーりんぐっていいなー
447 :
優しい名無しさん:2006/11/03(金) 01:59:38 ID:j7IUhHmS
2か月ぶりくらいに覗いてみたら続きがっ!一気に読ませて貰いました〜。フィクションなのですか…残念。「彼女」みたいな人が居たらイイなと思ってたもので。。
448 :
優しい名無しさん:2006/11/03(金) 02:03:53 ID:j7IUhHmS
447です。続き。
レイキは何度か受けた事があったケド良い出会いした事ないんですf^_^;1さん、無理しないでユックリ書いてって下さいね。楽しみにしてます☆
449 :
優しい名無しさん:2006/11/05(日) 17:05:36 ID:7mAK5hXI
げんきー?
450 :
1:2006/11/06(月) 12:50:25 ID:+gIju2Ry
元気ですよ〜
取り合えず・・・
451 :
1:2006/11/06(月) 12:51:04 ID:+gIju2Ry
>>438の続き
彼女は、独立開業する3年半ほど前まで
この先生と関わりのある治療院で働いていた。
開業後、始めはまったく客が寄りつかず
軌道に乗るまで「若いが腕は確かだ」と先生が客を紹介するなど
あらゆるサポートをしてくれたそうだ。
「先生はすごい人だよ」彼女が言った。
傷つけてしまった彼女を慰めてくれるかもしれないという期待もあったが、
なんとなく追いつめられていく様な気分になっていった。
こんな情けない自分を誰にも見られたくなかった。
452 :
1:2006/11/06(月) 12:51:52 ID:+gIju2Ry
>>451の続き
厳しそうな人を想像した。
この小柄な彼女ですら時に人を圧倒する迫力を見せることがある。
その彼女に凄いと言わせる人物はどれほどなのだろうか。
好奇心より、恐怖の方が強かった。
そう思っているところに
玄関をノックする音とほぼ同時に60前後の男性が
中に入ってきた。
(インターホンがあるのに・・・)
こんな時なのにそんな事を思った。
453 :
1:2006/11/06(月) 12:53:42 ID:+gIju2Ry
>>452の続き
「こんにちは。貴方がさとるさん?」
靴を脱ぎながら顔だけこちらに向け先生が言った。
かすれた気の抜けた声だ。
「は、初めまして」
ドキドキして、逃げ出したい気持でいっぱいだった。
「どうも。坂野です」
無表情で無愛想に言った。
彼女を泣かせたことで、先生も怒っているのかもしれないと思った。
浅黒い長い顔、クセ毛の髪は少し薄かった。
映画によく出てくるボーッとした感じの俳優の誰かに似ていると思ったが、
その俳優の名前は思い出せなかった。
454 :
1:2006/11/06(月) 12:55:18 ID:+gIju2Ry
>>453の続き
「すみません休日に呼び出して」彼女が言う。
今日は祭日の土曜日で、
先生のクリニックは休業だった。
「寝てたんですか?」
アクビをしている先生に彼女が言う。
「新しいクーラー買ったんだよ。
冷えすぎなくてなかなか良いんだ。これが気持ちよくてね」
寝癖の付いた頭を掻きなあら呑気そうに先生が言う。
ヨレヨレのシャツを着ている。
ファッションなのかもしれないが、
なんとなくだらしなく見える。
455 :
1:2006/11/06(月) 12:57:12 ID:+gIju2Ry
>>454の続き
まるで緊張感がなく、覇気も感じない。
今の俺には、その緊張感の無さがありがたかった。
先生が来て張りつめていた空気が変わった。
俺は少しホッとしていた。
「これ見てください」
ゴミ箱からクスリの入った袋を取り上げて彼女が先生に見せた。
俺は居たたまれない気持ちになる。
「ふんふん。これじゃ死ねないな」
無表情に中のクスリを手に取ってかすれた声で言った。
456 :
1:2006/11/06(月) 12:58:03 ID:+gIju2Ry
>>455の続き
来る途中に買い物をしてきたのだろう。
手に持っていたスーパーの袋から
缶コーヒーや、お茶、ジュースなど計7本を
一本ずつ取り出してテーブルの上に置いた。
種類も本数も無茶苦茶だった。
目に入ったものを適当にかごに放り込んで
買い物している姿が目に浮かんだ。
457 :
1:2006/11/06(月) 12:58:56 ID:+gIju2Ry
>> 456の続き
「どれが良い?」
俺の方を向いて先生が言う。
「じ、じゃあそれを」
缶コーヒーを指さして言った。
先生は缶コーヒーを取ると
振ってから栓をあけて渡してくれた。
「いただきます」俺は恐縮していた。
458 :
1:2006/11/06(月) 13:00:23 ID:+gIju2Ry
>>457の続き
先生は食器棚を勝手に開け小さな皿を一枚取り出し
テーブルの上に置いた。
「この店の柿の種はなかなかなんだよ」
そう言いながら、もう一つの和菓子屋のものらしき袋から
今置いた皿の中にザラザラと入れた。
一粒が3センチくらいの大きなものだった。
先生は皿ごと俺の方に寄せて食べるように促した。
それどころじゃ無かったが仕方なく一粒口に入れた。
口が渇いていて上手く飲み込めず、コーヒーで流し込んだ。
459 :
1:2006/11/06(月) 13:01:23 ID:+gIju2Ry
>>458の続き
「どうだ?」
「美味しいです」
味なんか分からなかった。
「あっ、コーヒーと煎餅じゃ合わないな。
つまみは柿の種だって先に言えばよかったかな」
「いえ、大丈夫です」
そんなことより俺は彼女の方が心配だった。
彼女はさっきから早く話始めたくて
じれている様だった。
俺はその様子をヒヤヒヤして見ていたが
先生はまったくお構いなしでマイペースだった。
460 :
1:2006/11/06(月) 13:03:58 ID:+gIju2Ry
>>459の続き
「ビールの方が良かったんだけど車で来たからね」
飲んでなくてもどことなく酔っているようにも見えた。
先生が皿に手を伸ばすと
「手ぐらい洗ってください!」
声の調子から彼女が苛ついているのは明らかだった。
「あ〜、そうか」
彼女にしかられて流し台で手を洗っている。
呑気そのものだ。
461 :
1:2006/11/08(水) 21:29:22 ID:Qm/hy4j5
>>460の続き
先生がやっと落ち着いて、彼女は
今までのヒーリングや指導の内容や期間などを話し始めた。
専門用語らしき言葉も出てきて
俺には理解できないところも多かった。
時折、目に涙を溜めながら話をしていた。
その涙を見るのが何よりも辛かった。
「もう半年前から溜め続けてたみたいなの
しかも最近まで・・・
ヒーリングだって上手くいっていたし
状態だって確実に良くなっていたのに
どうして自殺なんて考えるのかな」
俺に向けられなかった怒りを
先生にぶつけているような気がした。
462 :
1:2006/11/08(水) 21:30:15 ID:Qm/hy4j5
>>461の続き
万引きして捕まった少年の様に
俺はうつむいて小さくなっていた。
しかし先生は涼しい顔をしてまったく動じていない。
「ふんふん」
柿の種をポリポリ食べながら頷いている。
コレで良いのかと俺の方が不安になるほど
まるっきり緊張感がない。
463 :
優しい名無しさん:2006/11/12(日) 21:51:20 ID:Wk9PbnBU
ゆっくりでいいからね
464 :
1:2006/11/13(月) 22:14:11 ID:S70CRJmv
書けるかな?
465 :
1:2006/11/13(月) 22:16:03 ID:S70CRJmv
なんかね。
最近週末になるとアクセス規制で書き込めない事が多いんだよ。
OCNユーザーの誰かさんが週末にイタズラしているんだろうね。
466 :
1:2006/11/13(月) 22:17:19 ID:S70CRJmv
>>462の続き
今度は胸のポケットからタバコを取り出し火をつけた。
しばらく吸ってから、何かを探すようにキョロキョロしている。
灰皿を探している様だ。
「タバコは?」
「僕は吸わないです」
「そうか」
そう言って立ち上がり、キッチンの隅から灰皿を持ってきた。
このアパートに灰皿があるのが意外な気がした。
467 :
1:2006/11/13(月) 22:18:16 ID:S70CRJmv
>>466の続き
「この灰皿。私専用なんだよ。
あっ、タバコ吸って良いかな」
「あ、はい。どうぞ」
もう吸ってるじゃないか・・・と思ったが今の俺はそんなことを思うことすら許されない。
「タバコ吸う時は換気扇回して下さいといつもお願いしてるじゃないですか」
トゲのある言い方で彼女が言う。
俺は自分が怒られたような気分になって
さらに小さくなった。
「あ〜、そうだったな」と言って、先生は立ち上がり換気扇に手を伸ばす。
しっかり者の娘と駄目オヤジといった感じだ。
468 :
1:2006/11/13(月) 22:19:04 ID:S70CRJmv
>>467の続き
席に戻る時、先生は彼女を背後から指さし
俺に向かって笑顔で”こわいね”と声を出さず口だけで言った。
どんなリアクションして良いか分からず曖昧にうなずいて応えた。
(空気を読んで下さい!)
心の中で俺は叫び声を上げる。
469 :
1:2006/11/13(月) 22:20:40 ID:S70CRJmv
>>468の続き
しばらく二人のやりとりを見ていて
不自然な事に気づいた。
話の最中に時折、突然の沈黙があった。
彼女の話を聞きながら先生は時々目をつむった。
10秒とか20秒、それほど長い時間ではない。
先生が目を閉じると彼女は遠慮した様に
その間だけ話すのを止めた。
そして目を開けるとまた話し始める。
「そんな大したことじゃないよ。彼は大丈夫だよ」
先生が彼女に言う。
470 :
1:2006/11/13(月) 22:21:48 ID:S70CRJmv
>> 469の続き
”限界が来たら死ねばいい”そういう考えはいつもどこかにあったが
確かに最近は自殺をリアルなこととして考えられなくなっていた。
クスリは貯め続けていたが、それも以前貯めるために
一日の服用量を減らしていたので
その流れで今もそのまま余ったクスリを貯めている感じになっていた。
生きるとか死ぬとか
幸せとか不幸とか
意味があるとか無いとか
最近はあまり考えていなかった。
考える時間すらなかった。
471 :
1:2006/11/13(月) 22:22:38 ID:S70CRJmv
>>470の続き
「私もそう思うんだけど
数ヶ月前まで酷い状態だったの」
「強さも持ってる」
「うん、分かってる
少しビックリしちゃっただけなの」
そう言って俺を睨み付けた。
睨んではいたが、強張っていた彼女の顔が緩んできていた。
彼女は話すうちに少しずつ落ち付きを取り戻していった。
>>465 そうでしたかー
あんまり、まだまだ?と聞くとせかしてるみたいだし…
でも、いつもチェックはしてますよ。
保守
474 :
1:2006/11/19(日) 00:09:44 ID:tc9NLznv
「あああ」只今マイクのテスト中!
475 :
1:2006/11/19(日) 00:14:15 ID:tc9NLznv
おっ!?なんか2ちゃんの様子が変わった
アクセス規制は掛かってないね
472さん
どんな内容でも書き込みがあると嬉しいものですよ
こんなに書き込みが遅いのに読んでもらえるだけでもありがたいもので
疲れすぎてアタマがバカになっているので
少しだけ書いて続きは明日書きます。
完全週休二日制はまだか・・・
476 :
1:2006/11/19(日) 00:15:26 ID:tc9NLznv
>>471の続き
先生は今度、先ほどの和菓子屋の袋から、
コッペパンの様な形をした真っ白な和菓子を取り出した。
また勝手に流しの下の扉から包丁を取り出し八等分にした。
「コーヒーとじゃ合わないな」
俺の方を向いて先生が言った。
「いえ、これで良いです」
「これ中にクルミが入ってて歯触りが良いんだよ。
お茶もあるから飲みなさい」
ペットボトルを指さして言った。
477 :
1:2006/11/19(日) 00:18:57 ID:tc9NLznv
>>476の続き
そんなやり取りを見て彼女がお茶を煎れてくれた。
「これ美味しいんだよ食べてみなよ」
彼女も俺に和菓子をすすめてくれた。
今日初めて見せてくれた優しさだった。
彼女は疲れた顔をしていたが
いつもの穏やかな顔が戻ってきていた。
478 :
1:2006/11/19(日) 00:19:35 ID:tc9NLznv
なんだよこれ、、、改行が入らない・・・
479 :
1:2006/11/19(日) 00:24:24 ID:tc9NLznv
>>477の続き
手に取った和菓子をかじると
中に果物やクルミや・・・
何か良く分からないけど色々入ってて
それが堅めの餅でつつまれている
洋菓子の様な味で・・・
食べたことのない食感で・・・
美味しくて・・・
彼女の煎れてくれたお茶も温かくて・・・
三人とも黙って和菓子を味わっていた。
彼女が冷静さを取り戻したことで
俺は安心しきっていた。
480 :
1:2006/11/19(日) 00:26:25 ID:tc9NLznv
こんなに文字が詰まってたら読む気しないよ
ブログの方早めに準備してそっちに移ろうか
481 :
1:2006/11/19(日) 09:45:26 ID:tc9NLznv
てすと
てすと
482 :
1:2006/11/19(日) 09:46:38 ID:tc9NLznv
・・・?
483 :
1:2006/11/19(日) 15:06:04 ID:tc9NLznv
てすと
てすと
てすと
484 :
1:2006/11/19(日) 15:06:47 ID:tc9NLznv
>>479の続き
「おいしい・・・」
彼女が小さく言った。
初めて食べる和菓子の名前を聞こうとして
俺は顔を上げた。
(・・・・!!!)
体の力が抜けて
無防備なところをフルスイングで殴られたような衝撃を受けた。
彼女の目から大粒の涙がポロポロと流れていたのだ。
485 :
1:2006/11/19(日) 15:07:33 ID:tc9NLznv
>>484の続き
「どうして・・・・どうして・・・・」
(えっ!?ええっ!?)
「・・・こんな美味しい物があるのに
・・・・私だって近くに居るのに
・・・・どうして・・・」
(な、泣かないで・・・)
「うっ、うううっ・・・・」
とうとう声を出して泣き出してしまった。
(な、泣かないでよ、もうお願いだから・・・泣かないで・・・)
486 :
1:2006/11/19(日) 15:08:30 ID:tc9NLznv
>>485の続き
彼女の目から溢れる涙を
手で押さえたい衝動に駆られた。
俺の心の叫びも虚しく、
もうほとんど子供の様に泣きじゃくっている彼女。
一番恐れていた彼女の姿が目の前にあった。
(ごめん、ほんとうにごめん・・・・)
彼女の涙に打ちのめされて半ベソの俺は
助けを求め先生を見た。
(俺どうしたら良いですか!?こんな時はどうすれば良いんですか!?)
487 :
1:2006/11/19(日) 15:09:56 ID:tc9NLznv
>>486の続き
「大丈夫だから」
落ち着いた笑顔で言った。
先生は二度うなずいて、俺の肩に手を置いて
座るように促した。
その時初めて自分が立ち上がっていることに気付いた。
先生はそのまま俺を慰めるように肩に手を置いていたが、
そんな事より泣きじゃくってる彼女をなんとかして欲しかった。
488 :
1:2006/11/19(日) 15:10:52 ID:tc9NLznv
>>487の続き
俺は途方に暮れて何も出来ず
そのまま泣いている彼女を見ていた。
先生は2本目のタバコに火をつけ
美味しそうに吸っている。
助けを求め先生の方を見るが
その度にうなずいて見せるだけだった。
489 :
1:2006/11/19(日) 15:13:57 ID:tc9NLznv
>>488の続き
「クライアントの前では絶対に泣くなって何度も言ってるだろ」
タバコの煙を吐き出しながらかすれた声で言う。
何を言っているんだよこの人・・・
「ヒーラーが泣いたらクライアントが動揺するだろ」
もう止めてよ
今そんな事を言わなくても良いじゃないか・・・
「ううっ、ぐすっ、・・・
さとる君はお客さんじゃないもん・・・友達だもん」
子供の様に泣いている彼女が痛々しくて・・・
「そうか、今回はぎりぎりセーフってことにしておくか?」
もう、なんなんだよこの人・・・
一番悪いのは俺なのに腹が立って仕方がない。
そして、彼女の泣きながらの逆襲が始まった。
490 :
1:2006/11/19(日) 15:21:57 ID:tc9NLznv
>>489の続き
「先生!どうしてそんなに汚い格好しているんですか?う、ううっ、、、」
「汚くないだろ。ちゃんと洗濯してあるんだよ。
結構良い服なんだけどな・・・・」
「そんなにシワくちゃで・・・
この前買ってあげたアイロン使ってくれてますか」
「使わせてもらってるよ」
「だったらどうしてそんなしわくちゃのシャツ着てるんですか?うううっ、うう、、、えぐっ、、」
「アイロン使うと余計にシワが増えるんだよ」
「片手で伸ばして掛ければちゃんと使えるのに・・・うううっ
使い方教えたじゃないですか、、、う、ううっ
さとる君に初めて会わせたのに
私が恥ずかしいじゃない!う〜う〜えぐっ、、、」
491 :
1:2006/11/19(日) 15:23:50 ID:tc9NLznv
>>490の続き
な、なんかよく分からないけど・・・
(そ、そうだ!もっと言ってやれ!)
俺は心の中で彼女を応援していた。
「せっかく買ってあげたのに・・・うううっ
白衣だってあんまりシワだらけだと患者さんの信用無くしますよ、、、ううっ」
「白衣は難しいからクリーニングに出すよ」
「アイロン使わなくても、洗濯物干す時に伸ばしてから干せば
そんなにシワだらけにならないのに・・・・ううっ、えぐ、、、」
492 :
1:2006/11/24(金) 02:42:53 ID:D6UPk+mw
>>491の続き
彼女が泣き疲れておとなしくなると
先生が俺に話し始めた。
服薬自殺は成功率が低く
失敗して一生後遺症に苦しんでいる人達が居ることを
事例を挙げて話した。
さりげない話し方だったが、どの話もリアルで
俺を震え上がらせるのに充分だった。
493 :
1:2006/11/24(金) 02:43:55 ID:D6UPk+mw
>>492の続き
「じゃあ、私はこれで帰るよ
さとるさん家まで送るよ」
俺も彼女も”えっ!?”という顔をした。
「まだ話したいことがあるの」
「もう解放してやりなよ
さとるさんもまいっているじゃないか」
「僕は大丈夫ですから・・・」
このまま彼女を一人にするのが心配だった。
494 :
1:2006/11/24(金) 02:45:02 ID:D6UPk+mw
>>493の続き
「いいから行くよ」
先生の中では俺を連れて帰るのが決定事項のようだった。
「先生にお願いがあるんです」
彼女が慌てて言う。
「先生にさとる君の断薬の指導をしてもらいたくて」
「んっ?どうして?
自分でやれば良いだろ」
「断薬の指導だけで良いの
他は私がやるから」
495 :
1:2006/11/24(金) 02:46:04 ID:D6UPk+mw
>>494の続き
「さとるさんとよく相談しなさい。
二人とも納得したら私のクリニックに通えばいい」
先生は釈然としない顔をしながらも
俺に名刺を渡した。
名刺の裏にクリニックの地図が書いてあった。
彼女のアパートからそう遠くなかった。
明日も彼女と会う約束をして別れた。
496 :
1:2006/11/24(金) 02:47:11 ID:D6UPk+mw
>>495の続き
先生の車は俺にでも高級車だと分かった。
このさえないおじさんと高級車が
合っていないと思った。
たくさんショックな事があっても
こうやってどうでも良いことを思う自分が意外だった。
「彼女一人にして大丈夫ですか・・・?」
車の中は程よくクーラーの利いてる。
「あ〜、平気平気」
この呑気な言い方がなんとなくおもしろくない。
いつの間にか俺は自分の立場を忘れている。
497 :
1:2006/11/24(金) 02:48:14 ID:D6UPk+mw
>>496の続き
「随分彼女に厳しいんですね」
特に期待していたわけではないが
この人が彼女の師匠である事実が不満だ。
「ヒーラーは人の命を扱う仕事だからね
常に冷静でなければいけない
あの子はいつもクライアントに感情移入しすぎるんだよ
それは危険な事だと何度も言っているんだけどね」
498 :
1:2006/11/24(金) 02:49:15 ID:D6UPk+mw
>>497の続き
俺は先生の話を理解しようとするより
彼女の悪口を聞いている気になり
腹立たしさが先にたってしまう。
先生が俺の顔をチラッと見て微笑んだ。
(何を笑っているんだよ)
むかつきが止まらない。
「さとるさん。あの子のこと頼むよ」
「・・・・あ、はい」
「はい」と返事はしたものの
何を頼まれたのか分からない。
心配を掛けるなと言う意味だと解釈した。
499 :
1:2006/11/24(金) 02:51:28 ID:D6UPk+mw
>>498の続き
家に着くとホッとしたのか
急に吐き気がしてトイレに駆け込んだ。
(やっぱり限界だったんだ・・・)
体も鉛のように重かった。
今日、俺を先生に会わせたのは
断薬の指導以外に彼女には目的があった。
もうすぐ訪れる別れの後
俺を坂野先生に託すためだった。
別れが近づいていることを
俺はこの時まったく気付いていない。
どうなっちゃうのー?!
501 :
43:2006/11/27(月) 01:44:08 ID:kANA9pa6
(・∀・)保守
502 :
1:2006/11/27(月) 03:43:32 ID:EjIpL54s
あ〜っ!久しぶり43さん
飽きられて居なくなっちゃったのかと思ってました。
レイキからだいぶ脱線してるけどヨロピク
503 :
1:2006/11/27(月) 03:45:07 ID:EjIpL54s
>>499の続き
その夜、布団に入ってもなかなか寝付けなかった。
彼女の顔が次々と浮かんできて・・・
怒っている顔・・・
怒鳴っている顔・・・
泣いている顔・・・
ごめん、ごめん、ごめん・・・・傷つけてしまって・・・
浮かんでくる彼女に何度も何度も謝っていた・・・
彼女が今まで見せてくれた笑顔や笑い声
ぬくもりやイタズラっぽい瞳・・・
そしてどこか壊れてしまいそうな背中も・・・
その何もかもを裏切ってしまったようで・・・
504 :
1:2006/11/27(月) 03:46:13 ID:EjIpL54s
>>503の続き
痛みとともに何か温かいものが体に流れてくるようで・・・
自分の気持ちを誤魔化せないところまできていた。
(ねえ、俺に何が出来る?)
心配かけて、傷つけて・・・
そんなことばかりだ。
今までたくさん良くしてもらったのに
俺は何一つ彼女のためにしてあげられない。
あまりにも無力で・・・・
自分には何もなくて・・・・
気がつくと涙が止まらなくなっていた。
505 :
1:2006/11/27(月) 03:48:08 ID:EjIpL54s
>>504の続き
次の日
アパートに向かう電車の中で
彼女に会える嬉しさを噛みしめていた。
断薬の吐き気や、昨日の痛みや罪悪感、恥ずかしさ・・・
そのなによりも彼女に会えることが嬉しかった。
でも・・・・
玄関の前まで来るとインターホンを押すことが出来なかった。
(もう、俺なんかに会いたくないんじゃないか・・・)
5分・・・10分・・・・
そのまま立ちつくしていた・・・
(・・・・帰ろうか)
そんなことを思った時、玄関のドアが開いた。
506 :
1:2006/11/27(月) 03:49:27 ID:EjIpL54s
>>505の続き
「なにやってるの?」
少し目の周りが腫れていて
疲れた顔をしているけど
いつもと変わらない彼女が居て
「あっ・・・・」
「入りなよ」
「お、俺が来てるの分かってたの?」
「そっから見えるもん」
そう言ってキッチンの窓を指さした。
そういえば廊下に面している窓から人影が見えるのだ。
なんか恥ずかしかった・・・
507 :
1:2006/11/27(月) 03:51:00 ID:EjIpL54s
>>506の続き
”バシッ!!!”
中に入るといきなり力任せに頭を叩かれた。
の、脳が揺れる・・・
(・・・・な、なに???)
「昨日叩くの忘れちゃったから
一発で我慢してあげる」
唖然としている俺に彼女が笑いながら言った。
(あ、相変わらずだね・・・この人・・・)
でも、俺の気持ちは少し楽になった。
彼女らしい励まし方だった。
今までと何も変わっていないんだ。
俺はそう思った。
508 :
1:2006/11/27(月) 03:54:50 ID:EjIpL54s
>>507の続き
いつも通りのヒーリングと指導を受けた。
その後、彼女の作った料理を食べた。
雑炊だった。
彼女は何も言わなかったが俺は気付いていた。
毎回出してくれる食事も俺の状態を考えて作ってくれていた事を。
509 :
1:2006/11/27(月) 03:56:01 ID:EjIpL54s
>>508の続き
最近は家に帰ってから
彼女の使った食材をインターネットで調べていた。
俺が風邪気味の時は、風邪に効く食材を
腹の調子が悪い時は下痢に利く物を・・・
時々やたらと待たされるのも
体の状態を見てから、適当な食材を買いに行っていたのだ。
今回雑炊にしたのも
食欲が無いのを分かった上でだろう。
510 :
1:2006/11/27(月) 03:56:48 ID:EjIpL54s
>>509の続き
(ねえ、俺に何が出来る?)
一緒に食事を食べながら
俺は心の中で彼女に話しかけている。
これだけしてくれているのに
俺は彼女に何もしてあげられない
まったくの役立たずだ・・・
511 :
1:2006/11/27(月) 03:57:50 ID:EjIpL54s
>>510の続き
「昨日ごめんね・・・・
俺・・・クスリ貯めてたけど・・・
最近はあまりそういうの考えて無くて・・・
なりゆきでたまっていったって言うか・・・・」
言い訳にしては苦しくて、
説得力も無くて
でも、安心してもらいたくて・・・
512 :
1:2006/11/27(月) 03:58:29 ID:EjIpL54s
>>511の続き
「うん、分かってる
先生に聞いたよ」
「・・・・??(先生とは昨日初対面だが・・・)」
「でも、今はそうでも
以前は考えていたんでしょ。
前科一犯だね!」
そう言って俺をからかうが
そんな事より先生に聞いたって・・・??
513 :
1:2006/11/27(月) 03:59:50 ID:EjIpL54s
>>512の続き
「先生はそういうの見えちゃう人なの。
一度しか話してくれたことなくて
詳しくは私も知らないんだけどね
先生はいつも結論しか言わないし
そういう能力を隠しているようなところあるし
病院のスタッフも知らない人の方が多いの
さとる君だから大丈夫だと思って話しているんだから内緒だよ」
「・・・・????」
514 :
1:2006/11/27(月) 04:00:50 ID:EjIpL54s
>>513の続き
「そんな驚くことじゃないよ。
そういう人は結構居るんだよ。
ほとんどの人は隠しているから知られないだけでね」
「なんでも見えちゃうの?
人の私生活まで?」
「どこまで見えているか私にも分からないけど
映像で見えるらしいよ
先生の言うことはいつも当たっている
先生のやったことは正しかったと
後になって気付くの」
515 :
1:2006/11/27(月) 04:02:47 ID:EjIpL54s
>>514の続き
「昨日のアレも?」
あのやる気のないだらしない態度も正しいのだろうか・・・?
「うん、上手いな〜と思ったよ
さとる君の気持を最優先にしたのが分かったから
私は少し面白くなかったけどね
最初から最後までさとる君の味方だったよね」
ア、アレが・・・???
516 :
1:2006/11/27(月) 04:03:27 ID:EjIpL54s
>>515の続き
「人の心も分かっちゃうの?」
「心を読むのが一番得意なんじゃないかな
でも、必要な時以外は見ないようにしているらしいから
そんなに怖がらなくてもだいじょぶだよ」
「怖いとは思わないけど・・・・」
心を読まれるのは彼女で慣れている
それより・・・
hoshu
518 :
43:2006/12/02(土) 12:48:03 ID:72Pwwpgv
>>502 (・∀・)これはお久しぶりです。楽しく読んでおります。これからもヨロピク
519 :
1:2006/12/04(月) 23:56:05 ID:ObP0rr1c
>>516の続き
「うらやましいな・・・」
彼女の事をもっと知りたい
彼女の心をもっと分かりたいと思う俺の
正直な気持ちだった。
「うらやましい?」
彼女が少し不機嫌な顔をした。
あれっ?俺変な事を言ったかな・・・
「そういう能力を持った人はみんな苦労しているんだよ
先生はそれで離婚もしてるの」
「そ、そうなんだ・・・」
夫婦が分かり合えなくて離婚は理解できるが
人の心が分かるのに離婚って・・・?
でも、それ以上は聞けなかった。
520 :
1:2006/12/04(月) 23:57:09 ID:ObP0rr1c
>>519の続き
「先生とはいつから?」
「知り合ってもう9年くらいになるかな
もともと私の主治医だったの
今は私の父親がわり」
そう言って左腕の長袖のシャツをたくし上げた。
(・・・・・・・・!!!)
真夏でも彼女は長袖を着ていたので
腕全体を見るのはこれが初めてだった。
521 :
1:2006/12/05(火) 00:00:50 ID:Pmh5LjdH
>>520の続き
彼女の手首にリストカットの後らしき傷があることは
初めて会った時から知っていた。
(・・・・な、なんでこんな・・・)
リストカットの画像は何度かインターネットで見たことがある。
それはどれも真横に綺麗に付いた傷だった。
でも彼女の腕は肘のあたりまで
大小の傷が無茶苦茶に付いていた。
リストカットとは思えない斜めについた傷まで無数にあって
どうやったらこんな傷が付くのか・・・・
太陽の光にあたらない肌は透き通るように白くて
それが余計に痛々しかった。
522 :
1:2006/12/05(火) 00:03:01 ID:Pmh5LjdH
>>521の続き
「・・・・・・」
体が震えた。
「昔やらかした傷跡
リストカットって知ってる?」
俺は声が出なくて、何度もうなずいて答えた。
「私子供の頃、親から虐待を受けてて・・・」
彼女がゆっくりと、そして淡々と話し始めた。
523 :
優しい名無しさん:2006/12/05(火) 09:22:09 ID:Dy+ZxIw7
それで?orz
ホシュ
やば、おちちゃうよ
仕事が忙しくて覗いていなかったので、半分位一気に読んだ。
レイキから離れて、かなり生々しい話になってきたね。
続きも楽しみにしています。
ほす
ほす
528 :
1:2006/12/17(日) 12:23:28 ID:spks0HGx
この先あまり書きたくなくて2週間経ってしまいました。
今夜書きます。
久々だ!!
今夜楽しみだけど、えぇ〜?!
530 :
優しい名無しさん:2006/12/17(日) 18:49:48 ID:D0WFIZtD
あげ
531 :
1:2006/12/17(日) 23:03:22 ID:spks0HGx
>>522の続き
「私子供の頃、親から虐待を受けてて・・・」
彼女がゆっくりと、そして淡々と話し始めた。
彼女は九州の港町で生まれた。
町のほとんどの住人は漁師だったが
父親は普通のサラリーマン、母親は専業主婦をしていた。
生まれて初めての記憶は、4方を柵に囲まれたベビーベッドの中を
満面の笑みで覗き込む両親の顔だった。
532 :
1:2006/12/17(日) 23:04:24 ID:spks0HGx
>>531の続き
両親の笑顔を見ながら彼女は二人に会えた喜びと
これからの未来を不安に感じていた。
”これからの未来に起こる全てを知っている”
そんな感覚を抱いていた。
しかし思うように未来を思い出せなかった。
「”未来を思い出す”って変な表現でしょ
でもその時の私はそう感じたの」
彼女は言った。
533 :
1:2006/12/17(日) 23:05:05 ID:spks0HGx
>>532の続き
幼稚園の記憶はあまり無いと彼女は言った。
いつもボーっとして現実感に乏しく
無口で友達は出来なかった。
”どうして自分はココに居るのか?” ”ココに馴染めない”
そんな違和感をいつも感じていた。
彼女自身は覚えていないが
泣いてばかりいたと後に母親に言われたそうだ。
534 :
1:2006/12/17(日) 23:06:40 ID:spks0HGx
>>533の続き
彼女が5歳の時に産まれた弟をよく可愛がった。
「可愛がると言う表現は適当じゃないかも。
私は不安になると弟をお守りの様に抱きしめて、
弟が見せてくれる笑顔に安心したの」
漠然とした不安をいつも抱えながらも
いつも優しい両親に守られて
それなりに穏やかな毎日だった。
しかしそんな日々は長く続かなかった。
535 :
1:2006/12/17(日) 23:07:38 ID:spks0HGx
>>534の続き
彼女が小学校に上がる頃になると
両親は度々口論するようになった。
両親の喧嘩が絶えないと子供は自分を責めるようになる。
彼女もその例外ではなかった。
喧嘩が始まるといつもすがるように弟を抱きしめた。
弟だけが自分を不安から救ってくれる存在になっていた。
しかし、別れは直ぐに訪れた。
536 :
1:2006/12/17(日) 23:08:27 ID:spks0HGx
>>535の続き
小学2年の時、両親が離婚した。
彼女は母親に、弟は父親に引き取られその後一度も会うことはなかった。
母親と二人、新しいアパートに移ると
母親は彼女を抱きしめて言った。
「これからは二人で仲良くやっていこうね
お母さんなんでも頑張るから」
自分のせいで両親が離婚したのではないかと
不安を抱えていた彼女は
柔らかい母親の笑顔にホッとした。
537 :
1:2006/12/17(日) 23:10:47 ID:spks0HGx
>>536の続き
新しい生活が始まり1年を過ぎた頃から
母親はため息ばかり付くようになっていた。
母親が経済的な理由で悩んでいたこと
腰を痛めて仕事にも支障をきたしていたこと
プライドが高くて誰にも援助を求めなかったことなど
子供だった彼女は知らなかった。
今まで子供には優しかった母親が
次第に彼女にあたるようになった。
それは彼女には耐え難いものだった。
父親、弟と別れ、学校にも馴染めず
母親にすら愛されなかったら自分は独りぼっちになってしまう。
538 :
1:2006/12/17(日) 23:11:42 ID:spks0HGx
>>537の続き
”愛されたい”
彼女は母親に喜んで欲しくて
正月に祖父母や叔父夫婦にもらったお年玉を
母親の誕生日のプレゼントに使った。
どんなプレゼントなら喜んでもらえるか
一生懸命選んだ。
しかし喜んでくれたことはなかった。
539 :
1:2006/12/17(日) 23:12:44 ID:spks0HGx
>>538の続き
「なんでこんな物を買ってくるの!」
血走った目でいつにも増して激しく怒り
そして泣き出す母親に彼女は震えた。
父親とケンカの時も涙を見せなかった母親が泣いている。
泣き続ける母親の背中を
黙って見ているしかなかった。
540 :
1:2006/12/17(日) 23:13:33 ID:spks0HGx
>>539の続き
お年玉も取り上げられるようになり
プレゼントも出来なくなった。
母親がどうしたら喜んでくれるのか
どうしたら自分を愛してくれるのか
いつもそればかり考えていた。
ホシュ
542 :
1:2006/12/20(水) 07:53:42 ID:+t1S1cpc
>>540の続き
小学校4年生になると料理を覚え
仕事で疲れて帰ってくる母親のために料理を作った。
「・・・不味い」
母親はいつも吐き捨てるように言った。
「ごめんなさい。今度はもっと上手く作ります・・・」
スーパーに買い物に行く時はいつも
母親の好きな料理
母親の好きな味付け
そればかりを考えた。
543 :
1:2006/12/20(水) 07:55:44 ID:+t1S1cpc
>>542の続き
ある日、母親とそっくりの味付けで作ることが出来た。
(これなら絶対に美味しいって言ってもらえる
絶対に喜んでもらえる)
ワクワクしながら母親の帰りを待った。
帰宅した母親は珍しく機嫌が良かった。
しかし、料理を一口食べて泣きながら怒り出した。
「もういい加減にして!なんでこんなことばかりするの!」
母親は泣きながら狂ったように彼女を叩いた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
震えながら同じ言葉を何度も繰り返した。
544 :
1:2006/12/20(水) 07:58:56 ID:+t1S1cpc
>>543の続き
喜ばせようと努力すればするほど
何故か母親は彼女に厳しくあたった。
(これなら喜んでくれるはず)
何故か自信が有る時ほど
母親は彼女に剥き出しの感情をぶつけた。
肉体的な暴力だけではなく、冬の夜に下着姿で外に閉め出されたこともあった。
当時の彼女はそれが虐待だとは思わなかった。
自分の存在が母親を苦しめている。
漠然と感じていた思いは
いつしか確信へと変わっていった。
545 :
1:2006/12/20(水) 08:00:51 ID:+t1S1cpc
>>544の続き
愛されたい想いは
諦めから絶望に変わった。
自分が大人になれば今よりもっと周りの人を苦しめる。
大人になるのが怖かった。
毎年学校で行われる身体測定で
確実に成長していく自分の体に怯えた。
死ななければという想いに囚われていく。
546 :
1:2006/12/20(水) 08:02:43 ID:+t1S1cpc
>>545の続き
どうやったら死ねるのかを考えるようになり
テレビの2時間ドラマで主人公が自殺するシーンを参考にした。
小学6年の冬休みの最終日。
母親が買い物に出掛けた後、彼女は浴槽に水を溜め始めた。
少しずつ上がってくる水面を無表情で見ている。
窓の外は雨が降っていた。
少し開いた窓の隙間から雨の日の匂いがした。
547 :
1:2006/12/20(水) 08:07:40 ID:+t1S1cpc
>>546の続き
浴槽に水が一杯になると
化粧用のカミソリを右手に持った。
恐怖は無かった。
静けさの中、雨の音だけが響いている。
カミソリで手首を一気に引いた。
痛みは感じなかった。
(これで終わり・・・
お母さん・・・もう大丈夫だよ・・・)
血が滲む手首を水に浸けて
浴槽の縁に頭を付けて命が終わるのを待った。
ほす
hoshu
大掃除やだな
ほっす
大掃除…うちはお正月にやりまっす(-_-)ゞ
あけましておめでとう、
今年も楽しみにしています。
554 :
1:2007/01/01(月) 14:24:09 ID:velyhqpt
あけましておめでとうございます
なかなか書けなくてすみません
こんな俺ですが今年もよろしくおねがいします。
これから実家に帰ります
餅食べてきな〜
ほす
お餅はバターが好き
557 :
1:2007/01/05(金) 21:13:31 ID:inGTlshw
も、餅にバター…Orz
558 :
1:2007/01/05(金) 21:14:29 ID:inGTlshw
>>547の続き
・・・しばらくして何も変化が起こらない。
真冬の水に浸けている腕から
全身が冷えてふるえが止まらなくなった。
顔を上げるて見ると
浴槽の水はほとんど色が変わっていない。
かなり深く切ったはずなのに
思ったほどの血が流れていなかった。
傷が浅すぎたのだと思い
もう一度カミソリを引いた。
腕は痺れ何も感覚が無い。
そしてまた水に手首を浸ける。
559 :
1:2007/01/05(金) 21:15:38 ID:inGTlshw
>>558の続き
(どうして!?違う!)
テレビドラマでは浴槽一面が真っ赤に染まり
主人公はあっと言う間に息絶えたというのに・・・
もう一度、もう一度と手首に傷を入れていくが
最初のような思い切りはもうなかった。
560 :
1:2007/01/05(金) 21:16:25 ID:inGTlshw
>>559の続き
急に恐怖が込み上げてきた。
傷だらけの腕を胸の前で抱え
寒さと恐怖で震えながら
風呂場の床にうずくまって泣きじゃくっているところを
買い物から帰ってきた母親に見つかり
そのまま病院に連れて行かれた。
医師の話では、傷は深かったが
冷水に浸けたことで血管が収縮し
出血も少なく、命には別状無いということだった。
561 :
1:2007/01/05(金) 21:17:45 ID:inGTlshw
>>560の続き
病院には伯父夫婦も駆けつけてくれた。
「これから一緒に暮らそうね」そう言う伯父に連れられて
病院からそのまま伯父夫婦の家に向かった。
子供の居ない伯父夫婦は彼女を本当の娘の様に可愛がった。
しかし彼女にとっては目に映る物全てが
自分を不安にさせるものでしかなかった。
伯父夫婦のちょっとした表情の変化を
全て自分と結びつけて怯えた。
「今思えばきっとそれは、ただの寝不足だったり
仕事上の問題だったり、夫婦間の事だったり、
私には全然関係無いことの方が多かったと思うんだけどね」
彼女はそう言って少し笑った。
562 :
1:2007/01/05(金) 21:19:11 ID:inGTlshw
>>561の続き
”ごめんなさい”が彼女の口癖のようになっていた。
そんな彼女を見て伯父は繰り返し言った。
「お前は何も悪くないんだよ。
悪いのは全てお母さんなんだから
何も謝ることは無いんだ。
もう無駄に謝るのは止めなさい。」
563 :
1:2007/01/05(金) 21:20:41 ID:inGTlshw
>>562の続き
伯父はよく彼女の母親の悪口を言った。
「あいつは昔から自分の弱さで人を傷つける」
彼女にはその言葉の意味は分からなかった。
伯父にしてみれば自分を責め続ける彼女を
なんとかしたいと思って言ったのだろう。
中学に上がると彼女は次第に
母親に憎しみを抱くようになっていった。
母親は何もかも間違いだらけだった。
イライラを子供にぶつけるだけで
教育なんて呼べるものではなかった。
564 :
1:2007/01/05(金) 21:24:52 ID:inGTlshw
>>563の続き
しかし、母親への憎しみは彼女を何一つ救わなかった。
自己へ向かう攻撃が他者へ向かっただけで
それはどちらも心身を蝕むものでしかなかった。
許すこと、それが出来なければ
せめて忘れることでしか人は救われない。
何かと気遣って言葉を掛けてくれる伯父夫婦にも心を閉ざし
必要最低限の言葉しか交わさなくなった。
ほす
餅にバター、案外美味いんだよ
566 :
優しい名無しさん:2007/01/08(月) 22:34:57 ID:94/1hIn0
つられてバターで食べてしまったよ
ほす
どうだった?
案外、美味しかったよ。
とろけるチ−ズも醤油と合ってて美味しいよ。
そか、良かった
チーズかぁ、今日の昼にしてみる
571 :
1:2007/01/14(日) 22:06:31 ID:Zfc2XRx2
すみませ〜ん
続きを昨日今日で書こうと思ったのですが
時間が無くなってしまいました。
微妙にスランプ中だったりもします。
いつだったら好調なんだよとか言わないでください(汗
チーズ餅を焼け食いしてやる!
>>1 いいよ、いいよ
無理しないで。
びみょーに関係ない話でホシュっとくよ。
食べ過ぎて胸焼けしないでね!
大丈夫だよー
ゆっくりね
あ、チーズ餅まだ食べれてないや…
2ちゃんって結局どうなるの?
どうなるんだろ
これも読めなくなっちゃうのかな
今日の鯖落ち、もう終わりなんだなってしんみりしてしまった。
それ自分も思った…あと何日なんだっけ?
ほす
v
ほーすっ
オラ、悟空!
ほしゅっしゅっ
ちょっと心配になってきた…
583 :
優しい名無しさん:2007/02/01(木) 09:57:48 ID:22gH66qt
私も心配しています。大丈夫ですか?
584 :
1:2007/02/05(月) 02:44:25 ID:RYBu4Soc
ご、ごめんなさい
身の回りに色々と変化があって
なかなか書けませんでした。
これからの物語(彼女の生い立ち部分)を書くのに
丁度良い音楽を見つけました。
ちなみにMetalです。
「ええっ!?」と思われるかもしれませんが
生きる切なさや苦悩を表現した曲なので
丁度良いのです。
保守してくれた皆さん!
感謝感激です。どうもありがとう
585 :
1:2007/02/05(月) 02:45:45 ID:RYBu4Soc
>>564の続き
友達も出来ず伯父夫婦とも言葉を交わさない彼女を見て
伯母は彼女を病院に連れて行くべきだと言ったが
伯父は首を縦に振らなかった。
伯父は精神科などに偏見があった。
リストカットをした小6の時も、
医師からは精神科の診察も勧められたが
環境が変われば元気になるとそれを断った。
586 :
1:2007/02/05(月) 02:46:24 ID:RYBu4Soc
>>585の続き
母親への憎しみは彼女の心を蝕んでいたが
それは生き続ける力にもなっていた。
母親へ憎しみを向けている束の間は
自分から意識をそらすことが出来たからだ。
しかし彼女の中には
”生きていちゃいけない”という思いは
消えていなかった。
587 :
1:2007/02/05(月) 02:47:09 ID:RYBu4Soc
>>586の続き
高校入学を目前に控えた3月。
近所にあるマンションの最上階の廊下から
何時間も下を覗き込んでいる彼女を住民が発見し
警察に通報した。
伯父は「何故そんなところに居たんだ」
「何をしていたんだ」と問いつめた。
伯母はその横で目に涙を溜めていた。
彼女はうつむいて何も話さなかった。
588 :
1:2007/02/05(月) 02:48:25 ID:RYBu4Soc
>>587の続き
実家に帰った母親とは中学生時代の3年間、一度も会わずに過ごした。
母親は彼女に会いたがっていたが
彼女が落ち着くまでは会わせない方が良いと
伯父が判断したからだった。
高校入学して直ぐ
伯母が伯父を説得して
カウンセリングを受けさせることになった。
30代前半と思われるカウンセラーは
その笑顔から人柄の良さがうかがえたが
彼女は何も期待していなかった。
589 :
1:2007/02/05(月) 02:49:31 ID:RYBu4Soc
>>588の続き
二つのイスに向かい合って座る。
彼女にはその状況は苦痛でしかなかった。
カウンセラーは色々と質問を投げかけ
彼女が何か話し出すのを期待していた。
彼女はぽつりぽつりと聞かれた質問に答えたが
それはどれもテストに答えを書き込むように
正しいと思われる言葉を選んだだけのものだった。
この状況の中でどう振る舞えば正しいのか
そればかり考えていた。
何度通っても
カウンセラーに心を開くことは無かった。
590 :
1:2007/02/05(月) 02:50:21 ID:RYBu4Soc
>>589の続き
彼女の知らないところで
伯父に勧められ母親も同じところでカウンセリングを受けていた。
親子関係を改善する。
カウンセラーと相談した上で
それが彼女にとって必要だと判断したからだ。
「お母さんと会ってみませんか。会いたいと思いませんか」
カウンセリングを受け初めて数十回を数えた頃
カウンセラーに聞かれた。
彼女はほとんど自動的に「はい、会いたいです」と答えた。
自分の本心がどこにあるのか、どうでも良かった。
カウンセラーの期待する正しいと思った答えを返しただけだった。
591 :
1:2007/02/05(月) 02:52:00 ID:RYBu4Soc
>>590の続き
カウンセリングルームで
3年半振りに母親に会った。
「ごめんね。色々と・・・・」
母親は目に涙を溜めながら込み上げてくる感情を
必死で押さえている様だった。
そんな母親の姿を見ながら彼女はなんの感情も出てこなかった。
(誰?このおばさんは・・・・?)
間違いなく自分の母親だが、目の前の”この人”に何も感じない。
「良いんだよ別に・・・」
正しい笑顔を力ずくで作り、差し出された手を握った。
その光景を満足げに見ているカウンセラーの表情に
彼女は(これで良いんだ)と思った。
おぉ、久々だ!!
読むとすぐ続きが読みたくなっちゃうなw
ほしゅ
続き一気に読みました。無理せず続けて下さい。
595 :
1:2007/02/12(月) 01:46:58 ID:XpigJUIb
>>591の続き
母親と彼女と同時のカウンセリングが始まった。
その中で、彼女と二人で生活していた頃
母親が現実的な問題で精神的に追いつめられていたこと
彼女に暴力を振るったことを後悔し苦しんできたことを初めて知った。
(お母さんも大変だったんだ・・・)
頭では理解したが、心は冷めたままだった。
(こんなことをして何になるの?)
何もかもが無駄に思えた。
596 :
1:2007/02/12(月) 01:52:11 ID:XpigJUIb
>>595の続き
カウンセラーは彼女に自分の気持ちを言うように促したが
本心は何一つ言わず当たり障りの無い言葉を選んだ。
カウンセリングルームに置いてある小さな時計に
度々目をやり時間が早く過ぎてくれるのを祈った。
不思議と母親への憎しみの感情は湧いてこなかった。
それだけが救いだった。
597 :
1:2007/02/12(月) 01:53:32 ID:XpigJUIb
>>596の続き
母親とのカウンセリングが数回を数えた。
彼女は一つだけ母親に聞きたいと思った質問をした。
何故喜んでもらおうとして取った行動に
母親が激しく怒ったのかを。
「あなたが怖かった」
母親はためらいがちに小さな声で言った。
その後に続く母親の話を聞きながら
彼女の中で何かが壊れていく音が聞こえた。
(自分が人を苦しめている)
それがハッキリと現実として目の前にある。
無表情に話を聞く彼女の心を
母親もカウンセラーも最後まで気付くことはなかった。
598 :
1:2007/02/12(月) 01:55:20 ID:XpigJUIb
>>597の続き
伯父夫婦の家に戻り
いつもの様に伯母が彼女に声を掛けた。
「どうだった?どんな話をしたの?」
「うん。楽しかったよ」
それだけ言って自分の部屋に入っていった。
虚ろな目をした彼女の様子を不信に思った伯母が
彼女の部屋のドアを開けた。
ドアを開けると、彼女がカッターを右手に持ち部屋の中央に立っていた。
ほす
ほすす
601 :
優しい名無しさん:2007/02/19(月) 08:10:12 ID:erPOemKp
続きが本当に楽しみです。出版して欲しいくらいいい話ですね。
途中迄読んだけど長過ぎて飽きた
要点を的確に纏めろ。長話は嫌いなんだ
とりま、精神がどうのとかキモイ内容だと思うから確認しないけどw
詐欺宗教迷信じみた下らん話自体が嫌いだ。
上げられて災難だったなwwwww
よく、あげるなっていうけど
こーいうことなのね
上げてしまった者です。ごめんなさい。
>>604 気にすることないよ。
自分も前はあげてたし・・・
ほすすす
ほすすすす
ほすすすすす
いいねこのスレ。何度も涙が出た・・・
待ってるからね。楽しみ。ワクワク
ほすすすすすす
ほすすすすすすす
保守
保守
613 :
1:2007/03/04(日) 20:47:46 ID:iNwYL+za
すすすすすすす、すみません。
留守中に「す」が7つも並んでしまいましたね。
614 :
1:2007/03/04(日) 20:48:38 ID:iNwYL+za
>>598の続き
「何をしているの!」
伯母の声に反応せずおもむろに左腕を切り始めた。
止めさせようと腕を掴んだが
彼女は力ずくで腕を切り続けた。
「止めなさい!」必死で叫ぶ伯母の声は
無我夢中になっている彼女には届かなかった。
615 :
1:2007/03/04(日) 20:49:35 ID:iNwYL+za
>>614の続き
どうして生まれてきたのか・・・
どうしてこんな世界に自分は居るのか・・・
どうしてこんなにも苦しまなければならないのか・・・
どうしてこんなにも生きることは残酷なのか・・・
どうして・・・どうして・・・・どうして・・・
616 :
1:2007/03/04(日) 20:50:22 ID:iNwYL+za
>>615の続き
「一緒に苦しんであげるから!もう止めて!」
泣き叫ぶ伯母の声に彼女は我に返った。
気付くと彼女の腕には肘のあたりまで無数の傷が付いており
伯母の手の甲も傷つけてしまっていた。
「伯母さんごめんなさい・・・助けて・・・助けて・・・もうダメなの・・・・」
愛されること、誰かを頼ること、
信じることを諦めていたはずの彼女の心からの叫びだった。
617 :
1:2007/03/04(日) 20:51:20 ID:iNwYL+za
>>616の続き
病院での診察の結果、傷はどれも浅く
致命傷になるほどの傷は一つもなかった。
「本当は苦しい!助けて!って力一杯叫びたかったのかも・・・」
本当に死にたいと思っていたのか
自分にも分からないと彼女は言った。
618 :
1:2007/03/04(日) 20:52:21 ID:iNwYL+za
>>617の続き
「だから心理療法なんか役に立たないと言ったんだ!」
伯父は伯母を激しく責めた。
しかし伯父も感じていた。自分達の無力さを。
日に日に情緒不安定になっていく彼女を見て途方に暮れていた。
時間が解決してくれる。
愛情を注げば心を開いてくれる。
その考えが甘かったと認めざるを得なかった。
”どこかに信頼できる精神科医は居ないか”
今まで彼女が抱える問題を隠していた伯父が
なりふり構わず誰にでも相談した。
619 :
1:2007/03/04(日) 20:53:29 ID:iNwYL+za
>>618の続き
勤務先の社長が顔が広く、情報収集に協力してくれた。
そして辿り着いたのが、当時隣町の総合病院に勤務していた坂野先生だった。
精神科のセオリーを無視するようなところがあり、
医師の間では、否定的に見る人も少なくなかったが
患者からは絶大な信頼を得ていた。
620 :
1:2007/03/04(日) 20:54:19 ID:iNwYL+za
>>619の続き
初めての診察の日。
評判を聞いても伯父の不安は消えなかった。
「治療はどの様にすすめていくのですか?」
彼女と一緒に診察室に入った伯父が聞いた。
「それはこれから考えていこうと思っています。
試しに通ってみて、治療を続けるかどうかは患者さん自身が決めると良いですね。
精神科に限らず治療と言うのは患者さん本人が自分で行うものです。
私に出来るのはそれをサポートするだけです。」
伯父にはその言葉が頼りなく聞こえた。
621 :
1:2007/03/04(日) 20:55:44 ID:iNwYL+za
>>620の続き
「姪御さんと二人で話をしますので
お呼びするまで待合室で待っていてください。」
「この子は人に心を開くのが苦手で・・・
私達にも思っていることを話してくれません」
「大丈夫ですから。」
伯父はしぶしぶ診察室を出た。
「初めまして坂野です」
「・・・・」
彼女は坂野先生の方を見ようとしなかった。
うつむいたまま爪を噛んでいた。
毎回、絶妙な続き方だ・・・
気長に待つよ
oh
hosyu hosyu
ほすー
ごめんね、前遊んじゃった(´・ω・`)
1今夜 来るかな。ワクワク
626 :
1:2007/03/11(日) 01:48:45 ID:rmTcGutR
飽きた
偽者?
トリプ付けました。
亀より遅い書き込みで申し訳ありません
殺人的な状況で時間がありません・・・
よかった。
やっぱり、偽者だった。
ちょっとドキドキしてたよ。
>>1さんは気にせずゆっくりとね。
楽しみにしていますよ。
ほすす
ほすす
亀ですみません。
こんな亀に付き合ってくださってる皆さんありがとう
今となりの電気屋でマウスを買ってきました。
以前から調子の悪かったマウスがとうとう機能不全に・・・
>>621の続き
「さて」
坂野先生はイスを回転させて横を向いてしまった。
「・・・・・」
「そこに時計があるから10分経ったら起こしてくれるかな。
今ちょうど4時20分だから4時半になったら起こしてくださいね。
最近寝不足でね。」
そう言って目を瞑ってしまった。
(・・・・・?)
彼女は先生の横顔と時計を交互に見ながら唖然とした。
>>635の続き
(な、何・・・・?)
伯父からは名医だと聞かされていた。
信頼できる先生だと・・・。
2,3分すると先生は寝息をたて始めた。
彼女は少し腰を浮かして恐る恐る先生の顔を覗き込んだ。
(・・・・・・・・ね、眠ってる・・・眠ってる・・・・・・)
医者が診療時間に患者を目の前にして居眠りをしている。
(こんなところを他の人に見られたら・・・・)
彼女は自分が悪いことをしている共犯者の気分になり
ドキドキしていた。
>>636の続き
先生と時計を交互に見ながら時間が来るのをジリジリと待った。
「・・・・せ、先生」
約束の時間が来て小さく声を掛けた。
す〜す〜寝息をたてている。
「せ、せ、先生・・・・じ、時間です」
緊張して思うように声が出ない。
「よ、・・・・・4時半・・・・です」
起きる気配がまったくない。
>>637の続き
(お、起きてください)
かすかに震える指先で先生の肩をつついた。
”起こさなければ”
責任感だけが彼女を動かしていた。
それでもなかなか起きてくれない。
少しずつ指先に力がこもった。
「せ、先生、、、先生っ」
「あ、あ〜っ」
大きなあくびをしてから目を開けた。
「ありがとう」
先生は眠そうな目をしたまま
ぼ〜っと壁を見ている。
「じゃあ今日はここまで」
「・・・・・・」
初めの挨拶の時以外、
坂野先生は彼女の方を見ようとしなかった。
>>638の続き
診察室を出ようと席を立つと
出口のドアまでのほんの数メートルを
先生は彼女の背中にそっと手を置き一緒に歩いた。
ドアの前まで行くと立ち止まった。
「洋菓子と和菓子どちらが好きですか?」
「・・・・・よ、洋菓子・・・・です」
「好き嫌いはありますか?」
「・・・・に、肉・・・・です」
「肉が好き?」
黙って首を横に振った。
>>639の続き
「肉が嫌い?」
「はい」
「伯父さん達には私が居眠りしたことは内緒だよ」
そう言ってニッコリと笑った。
「・・・・・・」
「少し伯父さんと話をするから呼んでください」
ほすす
mannkodana
mannkodana
ほしゅ
ほすす
ほすす
どこかの出版社に投稿して欲しい。マジで良い出来だよ!!
後半は彼女のお話になってるんだね。ちょっとヘビーだけど、
世の中に出して欲しい作品だよ。
んー
ほすす
unco
保守
るるるるー
ほすす
ほすす
>>647さん
ありがとう
そう言ってもらえると励みになります。
ここを見てくれている少数の人達(5人くらい?)で
細々と楽しめれば充分です。
彼女の生い立ちの部分にかかってから書くのが苦しくてすみません。
感情移入しなきゃ書けないし
感情を入れれば苦しいし・・・
今続きをワードパットに書いたのですが
後日手直しをするのでもうちょっとお待ち下さい。
ほすしてくれている人ありがとう
>>656 そんなに少ないかな?
ためしに数えてみる?
一人目!
二人目!
さんにんめ
ほすす
よんほす
五!ほしゅ
残念 ろく
663 :
優しい名無しさん:2007/04/11(水) 11:12:14 ID:Cnh3/ttF
なな
664 :
優しい名無しさん:2007/04/11(水) 11:17:43 ID:Cnh3/ttF
俺が以前お付き合いしてた子がスレ主さんのいう彼女と似てた。
俺はいつか自費で出版しようと思う。
携帯からなんで名無しで失礼します。
8べー
9
× 9
○ 666
668 :
優しい名無しさん:2007/04/14(土) 19:14:04 ID:smdYDp31
ほすす
ごめんあげちゃった本当にごめんなさい!
そんなに謝らなくてもいいYo
結構見てくれる人が居るんですね
嬉しいです。
>>669 そんな気を使わなくても大丈夫ですよ
>>640の続き
「初対面なのにたくさん話をしたんだね」
病院の帰り道、伯父は興奮しながらそう言った。
「・・・・はい」
取り合えずそう返事をしたが、本当は何も話していない。
「食べ物の好き嫌いの話までしたんだって?」
「・・・・・はい」
その話しかしていない。
「あの先生は噂に違わず凄い人だな。
あれだけ短い時間なのにお前を良く分かってくれてるぞ」
「・・・・・」
>>672の続き
その時伯父に坂野先生が話した内容を
成人になったから聞かされた。
彼女がごく限られた人としか関わってこなかったこと
その少数の人間関係が上手く行かなかったこと
それによって自己イメージや他人に対するイメージが作られてしまったこと
愛されること、許される体験を充分にしていないこと
怒りの中で育ったために常に恐れていること
感受性が強く、自分の感情との関わり方が上手く行っていないことなどだった。
誰か一人でも良いから、信頼関係を築くことが治療に繋がると言ったそうだ。
>>673の続き
伯父の強い勧めもあり週2回通院することになった。
2回目の診察時に先生から小さな時計をプレゼントされた。
「ここに来る時はこれを持ってきてくださいね。
これで私を起こしてください」
そう言ってまたイスを回転させ横向きで居眠りを始めた。
高さ5,6センチの小さな赤い林檎のような時計だった。
(・・・・・可愛い・・・・・・)
>>674の続き
彼女は先生が用意したお菓子を食べながら
プレゼントされた時計や、窓の外や、先生の横顔を見ていた。
彼女に起こされ目を覚ました先生は
横を向いたまま、自分の事を話し始めた。
このネクタイは何処で買ったとか
朝食に何を食べたとか彼女にはまったく関係ない話ばかりだった。
お菓子で患者を口止めして、仕事をサボる最低の医者だった。
白衣すら着ていない。
診察はいつもそんな感じだった。
>>675の続き
こんないい加減な医者に不思議と嫌悪感を抱かなかった。
多少の戸惑いはあったが通院が苦ではなかった。
毎回彼女の為に用意されたお菓子は
その時食べたいと思ったものばかりで
それが楽しみの一つにもなっていた。
>>676の続き
最初は戸惑いを覚えたこの状況に慣れ始めたある日
いつものように居眠りする先生の横でお菓子を食べていた。
窓の外は今にも泣き出しそうな空で
部屋の中は少し暗かった。
病院はいつもより患者が少なく
この建物には二人しか居ないのではないかと思うほどの静けさだった。
小さな林檎は音を立てず秒針を走らせている。
>>677の続き
”私を見なさい”
頭の中で声が聞こえたような気がした。
”大丈夫だよ。私をじっくり観察しなさい”
頭の中で声がする。
音のない声だった。
それは坂野先生の言葉に間違いなかった。
(・・・どういう意味?)
今思えば不思議な体験だが
その時は特に驚きも戸惑いもなかった。
普通に話しかけられた時と同じように
言葉の意味を考えた。
がんばれよ1!保守
681 :
優しい名無しさん:2007/04/22(日) 13:42:46 ID:MCNTeS3x
今日更新あると期待保守age
せかさない、せかさない♪保守
ごめん、1が気持ち悪すぎる
一人でスレ使ってるし、読む気もしない
>>683 それなら来なければいいと思うよ
ほしゅ
上におなじ ホシュ
間違えちゃったんなら、全然 構わないけど
保守age はやめたほうがいいよ。
ほすす
>>683 ばーか。sageてんじゃねーよ。何にも読んでないくせに。氏ね。
保守保守保守
1!!!
あんんた何者だ!?
やばい感動してる!!!
俺もさ、レイキの勉強してみようと思う。
あと何がオススメか時間のある時に教えてほしい。
1は俺の先生だマジありがとう感謝します。
今日明日とヒーリングセミナーを受けています。
次の更新は予定が入らなければ7日か8日あたりになると思われます。
楽しみに待っている皆さん、亀吉の1で本当に申し訳ありません。(>_<)
忙しい仕事の合間にヒーリングのパワーアップに勤しんでいます。
今はまだ、人をヒーリングすると自分が調子を崩してしまうことがあるので
もう少しパワーが必要です。
>>688 あっ、ごめんなさい。見落とすところでした。
俺なんかまだ修行の身で、もっと凄い人達はいくらでもいますよ。
まだまだたくさんの問題をズルズル引きづりながら生きてて。
この物語の中で伝えたいことは伝えますが、
結論から言うと自分の人格を磨くことが一番重要なんだなと思います。
自分も人も癒すのはそこにしかないと。
レイキはその中の一つの技術で、レイキが全てではないと思います。
その人に合った方法、生き方、考え方があるのでは無いかと。
今上手くいかないことがあっても全ては無駄じゃない。
それは経験上確信しています。
自分が今ここに居ること、その意味、価値、ちゃんとあります。
それは理屈じゃなくて、単純に信じて良いことだったりします。
俺なんか頭でっかちだからずっとそれが分からなくて・・・
明日の予定があるので、もう寝なければ。
書けることがあったら後日書きますね。
おやすみなさい。
>>690 忙しいのに返信してくれてありがとう。
1さんは今本当にすごく輝いていると思う。今の俺と違って
毎日課題と向き合ってる感じがする。上には上が居るかもしれないけど、
(もしくは比較自体が無意味であるかもしれないけど)
「今」の自分と向き合おうとしながら生きてる人はほんと、見ていてまぶしいよ。
俺も頭でっかちで、哲学や宗教に幾度かのめりこんでは
理屈で分かる絶対的な答えを探してた。手に入れたと狂喜乱舞した時もあった。
けど、牛の足跡を見つけただけで結局掴んでなかったんだ。
そもそも牛が本当に居るのかどうかすら分からん。(十牛の図)
んでまたぐだぐだなって、今もその途中。
何かを分かったから、してみたからと言っても、
付け焼刃で何が変わるわけじゃない。
お話にもあったけど、大切なことを選択し続けるというか、
継続が大事なんだと思う。
長くなってすまない。
レイキは、ネットでは苦学生には高い料金のセミナーしか内容を
学べるのがなかったので、明日行けたら本屋に行ってみる。
これから、何か自分にとっての確信を感じられるようになってゆけたらいいと思う。
多忙な中一年近くも物語を書き続けて、俺にひとつのきっかけを与えてくれた1。
それと、こんな良スレを落とさずに保守し続けてくれたメンサロ板のみんな。
本当に感謝している。ありがとう。
そしてほす。
真向法気持ちいーな〜。
眠れないから真向法しよう。
呪いかけたらかけた奴に帰るんだよ
>>693 ならば祝福をかければいいんじゃまいか?
ほす代わりに、俺のレイキ体験レポでも書くか。
せっかく1に教えてもらったし。
本屋に行って、望月さんの「癒しの手」というレイキの本を買ったでの、
早速基本12ポジションというのをやってみたよ。
やってみたら、あくびがやたら出る。あくび1回出たら次のポジションへ
移動するというやり方でやったが、212回あくびするのに20分かからなかった。
もしかしたら風呂上りの影響もあるかもしれないけど。
それと、だんだん水みたいな鼻水が出てきた。
ここで手を離してはエネルギーが逃げると思って、弟にチーンしてもらったお。
で、終わってみて、なんか心地良い。ふんわりと落ち着いた感じ。
いつもの陰鬱な気分が、マターリいこうぜって感じになってる。
なんか素直になれそうな気がする。とりあえず、毎日風呂上りにでも続けてみるよ。
>>1がそろそろ来るだろうが、結構危なげなのでage。
今日も風呂上りにやったが、キモチイイし落ち着くんだけど
途中でなんか平常時の不安感と無気力感がこみ上げてきて
いてもたってもいられなくなる。
レイキは効くとは思うが、ちょっと末期な俺には即効性ないのがきつい。
とりあえず、自分保てる間は毎日できるように努力する。
それと、1さんセミナーおつ。パワーアップできた?
シンボルが使えたらすげー強くなるらしいね。
俺もマスターの前くらいまではなりたいな〜。
いやまず、とりあえず日常生活送れるようになりたい。
それはともかく、〆切はないので無理をなさらずまたーり執筆してください先生。
ほんとに出版できそうだもんなぁ…1は小説家に転向したらどうだ? と言ってみる。
ようやく追いついた
ってことで、
. ∩____∩゜.:+___∩: :.+
ワク. | ノ ヽノ ヽ+.:
:.ワク/ ● ● | ● ● | クマ
ミ '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ
. / ._ |_/__ノヽ__ |_/__ノヽ
-(___.)─(__)__.)─(__)─
亀1です。
小説家になったら多分ノイローゼになります(^_^;
今だって書きたくても書けない。
時間と文章能力の問題で・・・
かなり敏感な方なのでセミナーでは多くの人と
エネルギーの交換をしてバランスを崩してしまいました。
学んできたことを自分のモノにするには時間が必要みたいです。
日常生活に困っている人
これじゃいけないと思いながらも動けない人は
この物語の中では控え目に書いていますが、
個人差はあるかもしれませんがフラワーエッセンスは
かなり良いですよ。
今使っているのはクリスタルハーブ社のエマージェンシーエッセンスです。
元祖フラワーエッセンスのバッチより安いですよ。
自分にはあっていますが、人によっては他社の製品の方が効果があるようです。
湯船に入って汗をかく、深呼吸もお忘れ無く。
ごめんなさい続きはもう少し待ってください。
700
701 :
43:2007/05/09(水) 22:13:46 ID:wrCw4cmB
(・∀・)700げっと!
702 :
701:2007/05/09(水) 22:14:37 ID:wrCw4cmB
>>699 おお、1さんだ来てくれてありがとう。
もう俺の中で1さんが神様のように思えてきた…
マジでどうしようもない俺なんだ…理解者居ない死にそう
前は山の麓の学校に住んでて、今環境変わって、周りに自然が
なくなったのもあるのかもしれないけど、ほんと自分が制御できない…。
フラワーエッセンス、買いにいくよ。
1さんはエマージェンシーだけ使ってるの?
キットのレメディ一式買った方が良いだろうか。
もう妥協は許されない状況なんだ…。
湯船で深呼吸もこれからやってみる。
ちょっと今ほんとやばいので他にもオススメがあったら
ぜひ教えてください。
1さん、ご迷惑をかけて申し訳ない。
そしてスレの皆、スレ汚しすまない。
わろたとか言えない…が敢えていう。
>>701-702 ワロタw
浴槽にローズマリーの精油垂らしてお風呂入った。
レイキも一緒にしたら、少し気が楽になったよ。
とにかく、やれるだけやってみる。
はじめてなので、おおもと(だと思っている)バッチのヤツを買おうと思う。
とりあえず明日は本屋へ行ってフラワーエッセンス本見てくる。
おやすみ。
ごめん、あんまり時間無いから簡単に
俺、神様なんかじゃない。
生きるのが苦しすぎて、たくさんあがいてきた。
基本的にみんなと何の違いもない。
風呂で深呼吸ではないです。
湯船に入ったら常温のミネラルウォーターでも飲みながらマッタリ。
深呼吸は朝でも昼でも夜でも
ラジオ体操のノリで呼吸を楽しむ。
美味しい空気を吸って、不要なモノを吐き出す気分で。
フラワーエッセンスは本で勉強して自分が気に入ったモノを。
レメディ一式は自分だったら買わないです。
必要なモノだけをチョイスして
不安感、無気力感が出てきた時には
それをじっくり味わってみてね。
今、ここ、この瞬間の自分を”よく見る”これが基本姿勢。
>>705 ありがとう、1さんに教えてもらったことは全部継続してやってみる。
自分でも調べて、可能な限り様々な方法で自分と向き合ってゆこうと思う。
また一週間位したら、途中報告しに来ます。ほんとにありがとう。
保守
>>678の続き
目の前で寝息をたてている
彼女の存在など忘れてしまったかのように
完全に無防備で・・・
無気力で、どことなくだらしない中年の男性・・・
長い顔、クセ毛の髪・・・
”ドクン!”
彼女の心臓が何かに弾かれたように跳ね上がった。
>>708の続き
浅黒い肌、ヒゲの剃り跡・・・
”ドクン、ドクン!”
目・・耳・・口・・・
・・・・人間・・・・
”ドク、ドク、ドク、ドク・・・・”
もう長いこと人をこれほど近くに感じたことが無かった。
今、生身の人間が目の前に居る。
その状況に今日初めて気付いたような感覚が襲ってきた。
>>709の続き
それはリアルで生々しく・・・
彼女の中でいつの間にか消していた
”にんげん”という生き物だった。
(あ、あ、あ、、、、、)
呼吸が苦しくなり、心臓は勝手に暴れ回っている。
顔を伏せ、林檎の時計をお守りのように両手で握りしめた。
不安、恐怖、哀しさ、寂しさ、怒り・・・そして・・・
次々と起こってくる感情と戦っている間に
起こさなければならない時間が来ていた。
>>710の続き
「せ、先生・・・時間です・・・」
こんな小さな声では起きるはずもないことを彼女も知っていた。
いつもそうだ。
声を掛けただけではダメで
体を揺すらないと起きなかった。
それにも慣れてきたはずなのに体が震える
顔を逸らし手だけをゆっくりと伸ばす
手が先生の肩に触れる
>>711の続き
服の手触り・・・肉の弾力・・・体温・・・
手を伝ってさまざまな感覚が流れてくる
(・・・・・)
顔を逸らし、肩に手を触れたまま彼女は止まっていた。
自分の中で何が起こっているのか理解できない。
彼女に時が止まる白の瞬間が訪れていた。
”掌で感じる”
そのままの姿勢で顔だけをゆっくりと先生の方に向けた
(・・・・・・・?)
>>712の続き
「あ〜〜〜〜っ!」
大あくびをして目を覚ました。
”ビクッ!”
慣れていたはずのあくびに小さく驚いた。
坂野先生は横を向いたまま壁に向かって話を始める。
話の内容は何一つ頭に入ってこない。
その姿をただぼんやり見ていた。
診察が終わりドアまで歩く数メートルを
いつものように先生は彼女の背中にそっと手を置き一緒に歩いた。
背中に置かれた手を中心に温かいモノが広がっていく。
初めての感覚だった。
もう何年も人に興味を持たなかった彼女が
この日を境に坂野先生に興味を持ち始めた。
>1さん
偶然昨日知ったのですが、続きがとても楽しみです。
メアド晒したらその先生紹介してくれませんか?
(´・ω・`)
>>1さんおつかれさま。いつもありがとう。
>>715 実際こんな先生居たら皆行きたくなるよね。
現実は人を利用、搾取しようとするような自分本位な人ばかり。
毎日レイキをお風呂で続けてます。
その時間だけは、とても心が安らいで気持ちいいです。
フラワーレメディのキット(あとホメオパシーのも)が
安かったので清水から飛び降りて通販で購入しましたが、
届くのが25日以降で少し残念です。 ↓ここ
http://www.fairdew.com/flower_essence/AIN_042.html 今度、レイキの勉強会と、ファーストの講習に行ってみようかと思ってます。
借金もかさむし、結構怖くてどきどきなんで行けるか分からないけど。
百天オサーンのあの笑顔を信じてみようと思う。
>>714 二日で読んじゃったんですか
亀なので気長に付き合って下さい。
>>715 ごめんなさい
>>718 関西?
レイキで良い出会いもあると良いですね。
ヒーリングを勉強している人達の中には
近くに居るだけで周りを癒してしまうパワーを持った人もいるので
そういった波動の高い人達と関わるのはとても良いですよ。
食事、睡眠も大切に。
野菜不足の人は野菜ジュースを飲んで下さい。
冷え症の人は人参が入ったものを。
虚弱体質の人はにんにく卵黄もオススメ。
3つのメーカーを飲み比べてみましたが
てまひま堂のニンニクゴーゴーが自分には合ってました。
レイキと言えば、五反田●●●○○○ーの岩●○○雄って人の態度は酷かったです。
マンションのセッションルームに「よろしくお願いします」と言って入っていくと、
いきなり「はい、そこ座って、これ持って」と石をポンと投げ渡され、
その後立て続けに「なんか俺に反感もってるわけ?」と言われました。
こちらは全く心当たりがないので「いいえ、そんな・・・」と言いましたが、
「な〜んかさ〜、俺に対する敵意みたいな波動がビンビン来てるんだよね〜」と
畳み掛けるように罵倒され、頭の中が真っ白になりその後のセッションのことは
ほとんど覚えていません。効果はもちろんありませんでした。
同じくヴェーダレイキを教えている灰●○信という人も。
腰が悪いので長時間座っていられない、と最初に断っておいたのに、
床に長時間座らせ、講座の途中で腰が痛いので一旦休憩にしてほしいと言うと、
不機嫌になって、じゃあ最初からイスに座らせてくれと言えよな! と言われました。
瞑想の後にどうだったか?と聞かれたので、眠気で瞑想になっていなかったと思う、
と答えると、またまた不機嫌になって、それはあんたがストレスをため込んでるせいだよ!
と怒鳴られました。こんな人がヒーリングを教えているなんて信じられないことです。
ttp://www.wd-corpo.com/koushi/h/haitani-yasunobu.htm ttp://www.spiritual-mothers.com/Haitani/
>>720=コピペみたい。
でも、こういう人には引っかからない様にしたいな。
>>719 うん、京都です。今日交流会があったのですが、
卑屈になってなにか色々と考え込んでしまって結局行けませんでした。
メールで連絡して(交流会のみ参加の可否など)聞いて
準備万端にして来週行ってきますね。
でもそろそろ正気でなくなりそうで少し怖いですOrz
今ここを意識出来てないのかな。
そういえば、以前神との対話でも読んでほほーっと思ったのですが
幸せはどこにあるかっていうので、「幸せなんて探しても
どこにも無い(Nowhere) 今ここに在る(Now here)」
って神が言ってたのを思い出しました。単にそれだけだけど。
やずやに無料サンプルでも申し込もうかな…
あげます。
ぐだぐだでお酒飲んだらもうこんな時間…
規則正しい生活したいのにorz
724 :
age:2007/05/23(水) 13:32:25 ID:HxfXqADD
ほーーーっす!!
一気に読んじゃいました!!!
ホント、本にしてほすぃー。
あ!!!!
間違えてageてしまいました・・・・・・
ごめんなさい。
>>720 すみません本当に偶然なんだけど。
その人とあるサイトで出会いました
。自己PRに不思議な体験しませんか。ってあり『不思議な体験って何ですか』と尋ねたの。
すると会わないと教えられないと。メールの文章は丁寧だったです。
オーリングテストや色々詳しいみたいでした。
直接メールを依頼されましたが迷ってました。多分同じ名前かと。
ただ北海道にお住まいと書いてましたが。
謎です。
もう少し詳しい情報教えていただけますか?
御自分は体に病気があるのが最近わかったと言われて気の毒でした。
このままメール続けて良いのか悩みます。
>>726 >>720はあちこちにコピペしていてこのスレ見てるか分からないよ。
720が本当ならまずやめておいた方がいいだろうね。私が思うに
720の内容抜きにしても、会わないと教えられないっていうのは
明らかおかしいよ。それに住所偽ってるみたいだし。
悪いことは言わないから、別のところにしておきなよ。
727さんありがとうございました
名前違ってました。岩でなく荒でした。
すみません。私本当にドジです。ゴメンなさい。
せの荒〇和〇先生には体の弱い話とかされつい気の毒になりました。
考えてみたらレイキの先生なら心配ないですよね。
先生とメールして目をつむりイメージしたら手と足に麻痺があるのが浮かび。
怖いからその話は黙っていたら あとから軽い麻痺があるって言われ…
恐くなりました。私はあまりイメージ浮かべたりする習慣なくて。
もしかしたら、先生が私にすごくsosみたいに念じたのかしら。
でもこのスレ見てやはり直接メールやお会いするのは辞めました。
みなさん、全く関係ないドジな話ゴメンなさい
レイキ講習会行ってきたよ。長くなるけど報告する。人数は15,6人。外国人も4,5人きてた。
時間は18:30~21:30。今日したことはまず瞑想、続いてレイキ回しと霊授。
そして最後に手当ての実践をかわりばんこにやった。
瞑想はヒーリングミュージックをかけながらやってた。楽な姿勢でって言われて、
私はそれ社交辞令かと思って正坐したがみんなはあぐらかいてた。ちょっと切ない。
場所が大善院ってお寺借りてやってたので、なかなか雰囲気あって良かった。
レイキ回しは正直ビビッタ…。なんか手がいきなりしびれだしてふらついた。
確かに体に何かが流れている感じがした。はじめは手をつけないでやって、
その後手をつけてやった。手をつけるとしびれはなくなって温かさだけになった。
これはほんと衝撃。おおうっ!ってかんじ、ぜひまたやりたい。
霊獣は一人の人が他の人に順番に一分ずつくらいしてた。霊授する人の周りに
される人が椅子に座って、合掌して目を閉じて待ってという指示があり何やってるか
分からなかった。薄く目を開けようとしたが先生が前に立ってたのでやめた。
これはレイキ回しと較べると、そこまで流れている感じはしなかった。
手当ての実践は、机に寝ころがり周りを4,5人でとりかこまれる。
で、手をくっつけられるんだけど、くすぐったかった。耐えきれずに
お、おなかがくすぐったいです…って言ってしまった。笑われた。
それで、これが長い時間やってた。ずっと暗かったので確認できなかったが、
一人に対して20分はやった感じがした。されてる時は緊張してたのか、
レイキ流れるような感じはしなかったがとてもきもちいい。
静かで、唾を飲む音とかおなかが鳴る音とかが飛び交ってて
ああ同じ人間なんだなと安心した。何がおかしかったのか、隣の人の笑い声に
釣られて笑いが止まらなくなった。静かにしていないといけない場所だから、
笑っちゃいけないと思うと余計に。二人でわらいかみころしてた。
手当て終わった後は、お酒に酔ったような風呂上りのような、妙な体のほてりと
ボーっとした不明瞭な思考を感じて、急にいいです!とか言ってしまった。今思えば
なにがよかったのか。ふわふわしたまま帰りの自転車に乗ったら、妙に気分が良い。
酔っ払った時みたいにホイホーイとかずっと叫んで走って白い目がたくさんあった。
家に帰って今、鏡見ると自分の顔に驚いた。久しぶりに他人と触れ合ったから
かもしれないけど、ここ何週間か引き篭もってたので顔つきがメンヘラー100%
だったが、鏡の中には久しぶりの健全な私が居た。ちょっと嬉しくなった、
というかかなり嬉しい。今も何かずっと体が重くて酔ってる感じ。ボーっと
してるが気分は良い。500円だったので、また勇気ふりしぼって行きたいと思う。
1さんのレイキの物語から実際にレイキ受けることが出来た。ありがとう。
そういえば、この物語の題名はもう決まってるのかな。それと、ブログを
はじめたときはぜひ教えてほしい。ぜひともいきたい。長くなったごむん。
保守
1さん、元気かな。。。。
>>732 1さん、元気にしてるといいね。
個人的な話しだけど、やっぱり1さんの
>結論から言うと自分の人格を磨くことが一番重要なんだなと思います。
>自分も人も癒すのはそこにしかないと。
>レイキはその中の一つの技術で、レイキが全てではないと思います。
っていうのは本当なんだとあらためて体感させられたよ。
やっぱり百天オサーンは信用ならなかった。
交流会では信じてみてもいいかなと思ってたけど、
掲示板の書きこみ見て確信した。アチュ受けるのはやめておこうと思う。
かと言って、無駄なことをしたとは言えない。いいことも沢山あったし。
今後は交流会に時々参加して良い情報だけ持って帰ろうと思う。
もしかしたらもう行かないかもしれないけど。
ほんと、つらいがこれが現実。レイキでも何にしても、
妄信せずに常に自分を持ってることが大事だと思った。
依存心が強いとすぐ罠にはまり込んでしまうから。危なかった。
斎藤一人大社長の“愛”と“ツキ”の波動を今日も受けて感謝してます。
ツキが落ちてきたと思ったら、ネックレス(¥31,500でお買得)を擦ると
魂のDNAに作用して心が落ち着き、ツキが戻ってきます。 守護霊様も喜びます。
貴方も是非ついてる神社で購入して試してくださいね。
一本より二本、二本より三本のほうが共鳴してより効果的ですよ。
エプロン 3,675円
Tシャツ 3,150円
マグカップ(絵) 1,680円
ジャンパー 5,250円
タオル 1,680円(黒・赤・白の三色)
ネーム入りネックレス 31,000円
ランプ(赤) 3,885円 「ひとり ついてる」文字つき
グラス(赤) 3,150円
モニュメント 3,150円
一人さんキーホルダー 3,150円
これらを身に着ければ「幸せ波動」でバリアができて金運が上昇します。
ついてる神社に通う人で購入しない人はもぐりです。
保守
一気に読んじゃいました。
楽しみに待ってます><
保守保守
ご無沙汰してます。亀の1です(汗
日々試練の毎日ですが取り合えず元気にしてます。
今日1時間ほど時間があったのですが
5行くらいしか書けませんでした(汁
も少し待って下さい。
百天オサーンはよく知りませんし
レイキのパワーとか抜きにしても講習会に参加しただけで
実はたくさんパワーアップしてるのですよ。
勇気を出して講習会に参加出来たこと
知らない人と一緒に笑えたこと、楽しめたこと
それ、ぜ〜んぶ力になってます。
興味のあるものに色々参加してみるのも面白いですし
百天オサーンに不信感を抱きながら
500円で良いトコ取りも悪くないです。
こういった世界には魑魅魍魎がうようよ居るので疑う心は大切に。
ブログは作ったけど更新せずに潰してしまいました。
一気に読んじゃった方達は
呆れるほど亀なので覚悟してください(笑
気分が沈んでどうしようもない時
常温のミネラルウォーターを飲みながら湯船で汗をかく、
不要なモノを吐き出し新鮮な空気を吸う気分で気付いた時に深呼吸!
これだけで元気になっちゃうこともあります。お試しあれ。
>>738 1さん、ご多忙な中いつもアドバイスありがとうございます。
おかげさまで、紆余曲折ありながらも自分の足で一歩一歩行動して歩んでゆくこと
それが何よりも大切なことで、自分を育ててくれるんだなと思うようになりました。
色々あって、百天オサーンか信者の方かに遠隔で悪い気?みたいなのを
送られてしまって、ちょっとまだ体が重い気がします。
スピリチュアル系の危なさってのは実際に体験出来ましたし
やっぱり何事も自分で見極めることと、結局は自分の意志があって
そこから役立つものを取捨選択してゆく姿勢が大事だと思いました。
今の自分を見つめながら、毎日ぼちぼちとやってゆこうと思います。
740 :
俗:2007/06/06(水) 06:09:49 ID:Wx/WnxBi
自分的には、
>>733>>739のような書き込みをする人こそ信用できない。
多分、自分自身を真に信用していない人なんだと思う。
こういう人は同じ事を繰り返すだろうな。
俺がそうだったから・・・。
信用できる人が見付かったと思っても、時と共に信用できなくなり、
また新しい人を見つけては、同じ事を繰り返す。
結局、自分自身を信用していなかったのが原因。
こういう事を書いてると、俺の事を百天だと疑う人が出てくるかもしれないが、もう2chのデフォだな。
予想するだけで疲れる。
料理関係の板で以前、ある料理店の料理が旨いと書いたら、「店員乙」などと煽られた。
俺が言いたいのはそういうことではなくて、匿名を盾に特定の人物を誹謗中傷する行為による風評被害が深刻化していること。
同業者がライバルを貶めるための捏造レスを書き込むケースもあるようだし、
俺が信用している東京の某先生も、2chで叩かれていたことがあった。
その中身を調べたら、殆ど大嘘の内容だった。
有名人でもなければ芸能人でもない我々・・・つまり「一般大衆」さえもネットの世界に引きずり出される可能性のある時代になってしまった。
普通のサラリーマンや店の経営者さえ、ネットで悪口を書かれる可能性があるのだ。
俺がネットに書き込みする時、リアルでの人物特定が可能な人に関する発言では、内容を慎重に検討している。
741 :
俗:2007/06/06(水) 06:13:15 ID:Wx/WnxBi
>色々あって、百天オサーンか信者の方かに遠隔で悪い気?みたいなのを
>送られてしまって、ちょっとまだ体が重い気がします。
こういう発言を平気で書き込む人間こそ、俺は信用できないし、その残虐性・恐ろしい汚い本性に戦慄する。
何を根拠にしているのかさえ分からない。
百天とは無関係な人から飛ばされた邪気だった可能性もあるはずだし、自分で作り出した邪気に過ぎないかもしれない。
他人から邪気を飛ばされたことを掲示板ではっきり断言レスを書けるほどの透視能力を持っているなら、その能力を証明してほしい。
俺の事を透視してくれ。
そもそも「百天オサーンか信者の方かに」と書くからには、「百天本人」か「信者」かの区別さえ出来ないわけだ。
その程度の能力で一体何の真実が分かるというのか?
単なる思い込み・憶測の可能性が高いのに、実名を出して誹謗中傷する。
人間の醜さと恐ろしさを感じる。
被害者根性に凝り固まった人は本当にタチが悪い。
自分を「弱者」に位置付け、相手を「強者」に位置付け、弱者が強者を叩くのは正当防衛だと勘違いしやすい。
だがよく考えてほしい。
ヒーラーだろうと芸能人だろうとサラリーマンだろうと、誰もが区別なく所詮「人間」なのだから、傷付く時は傷付くのだ。
742 :
俗:2007/06/06(水) 06:14:53 ID:Wx/WnxBi
俺にはヒーリング能力がある。レイキとは異なるけど。
他人に伝授することも出来る。
でもプロにはなりたくない。
今の時代は2chのような匿名で無責任に捏造情報や誹謗中傷さえ横行する時代だから、怖くてプロにはなれない。
明らかなインチキだけが叩かれるならともかく、本物さえ叩かれる時代だ。
俺が信用する先生も叩かれたことがあった。
俺は今はニートだ。
社会復帰したくない。
本当はしたいのだけど、やはり怖い。
普通の社会人さえネットで実名を出されて、攻撃される可能性がある時代だからね。
真実の批判なら我慢できると思うが、嘘・捏造・悪意が横行し、それらが「良心的な声」の仮面を被るケースもあるだろう。
とにかく
>>733>>739のような「人間のツラを被ったケダモノ」が沢山いるネット社会では、社会復帰さえ恐ろしくて、躊躇してしまう。
ま、こんな俺も被害者意識の固まりかもしれない。
だが自分の本音に嘘はつけないよ。
リアルの人物が特定できる相手ならば、俺だってもっと慎重に発言するよ。
743 :
俗:2007/06/06(水) 06:41:17 ID:Wx/WnxBi
ああっと。
誤解されたくないので、言っておく。
その百天とかいう人が本物か偽者かは、俺には分からんし、
判定する気もないし、興味もない。
あくまで、俺自身の生き様や心理的恐怖にリンクするレスを見つけたので、
反応したまでだ。
745 :
優しい名無しさん:2007/06/06(水) 12:45:33 ID:DkweFIIU
ムーディーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
746 :
俗:2007/06/06(水) 13:22:33 ID:Wx/WnxBi
>>744 知らん。
俺のプロバイダはzaqじゃないし。
747 :
俗:2007/06/06(水) 13:46:01 ID:Wx/WnxBi
「自分で反論しといて反論ごと消す」ってのは、つまり自作自演という意味か?
呆れるよ。
2chで腐るほど目にしてきた妄想だ。
「店員乙」「工作員乙」と同質の妄想。
削除依頼にかけた奴の真意も理解できない。
俺は個人を特定できる人間には誹謗中傷していないのに。
名前を出すだけで削除されるなら、芸能人の名前を書いただけで削除という馬鹿げた話になる。
それでも削除依頼したければ、勝手にすれば良いけど、個人情報が書かれていない
>>742まで削除依頼にかけられている。
逆に名前がばっちり書かれてある
>>733はスルーされてるのが笑える。
杜撰っていうか、目の前のレスしか目に付かない池沼かよ、勝○とかいう池沼は。
748 :
俗:2007/06/06(水) 14:28:27 ID:7oxIv/Hy
僕は2ch.netに出会ってから、人間の汚さ、醜さをこれでもかというぐらいに痛感した
顔も名前も知らない人間同士の対話・議論の場では、
普段自分を抑えつけている「理性」という名のリミッターが解除される。
人間の胸の内に秘めた「本音」が留まることなく垂れ流されていく。
罵詈雑言、中傷、名誉毀損、時には犯罪予告・・・
この2ch.netという環境は、容赦なく人間を壊滅の方向へと突き落としてくれる。
だから・・・、2ch.netという世界で、どれほど汚れた人間を見ても驚かないと・・・思っていた
しかし、それは間違いだったよ。
今まで2ch.netで培ってきた人間観を根本から覆す、自分の想像力を遥かに超えた、
「キチガイ」という名の、修復不可能な領域にまで達した宇宙のゴミを・・・
それはお前だ、
>>1。
スレッドタイトル、本文だけで、お前という人間の壊れっぷりが容易に想像しえる。
感情を剥き出しにし、客観的論理を完全に無視し、自分の主張欲を満たすだけの「糞スレ」というやつだ。
まるで推敲されていない稚拙な文章がその威力を引き立てる。
俺は心底恐怖した。日本のどこかに、超A級危険人物が潜んでいるという事実に。
そして、間接的にとはいえ、そいつと関わりあってしまった自分に・・・。
更に、その事実によって俺の中で二次的な恐怖を生じた。
そう、
>>1のように、2ch.netによって「キチガイ」が量産されてしまっている・・・。
カゴの中に1個の腐ったリンゴと、9個の新鮮なリンゴを入れると、その9個のリンゴも腐ってしまうように・・・。
「キチガイ」が「キチガイ」を生むのだ。嗚呼、恐ろしい。
そして究極の恐怖は、既に俺もこのキチガイを生み出す網目に取り込まれているということ・・・。
早めに自覚してよかったよ。これ以上2ch.netにいると俺まで壊れてしまう。
>>1はそのことを気付かせてくれた。それだけは感謝しよう。
今このスレッドをみている君も、一刻も早くブラウザを閉じて、健全な生活に戻るんだ。今なら間に合う。
さあ、タイトルバーの左端をダブルクリックするんだ
749 :
俗:2007/06/06(水) 14:31:07 ID:7oxIv/Hy
だからね、ちょっとキチガイ女に優しくすると、ワラワラワラワラと野グソにウジ虫が湧くが如く
他のキチガイも湧いてくるの。世の中には、ゼッタイ近寄っちゃあダメな人間がいるって、おまい
らはばあさんから教わらなかったか。その最右翼の人間が『キチガイ』なんだよ。
えらそーに「総失」だとかなんとかって漢字使って、精神病んでる人間は感情が繊細で健常者より
メンタルな能力が高いみたいな事を吹聴して悦に入ってる。だけど人間にとって一番必要で高度な
能力である感情の抑制が効かない不良品なんだよ。しかも修理不能の。
世が世であれば、こんなキチガイどもは、とーぜん人間として認知されなかった。扱いもビシッと
してた。鍵のかかった格子のある部屋に閉じ込めといて、飼い殺しだった。
いまは上記のヤツらみたいに、自由にそこらへん歩いてるから、すごく危ない。ブチッてキチガイ
スイッチがはいると、簡単に人の一人や二人殺しちゃう。しかも通院や入院歴あるヤツは、無罪に
なるばかりか国が生活の面倒を全部見てくれる。
>>748>>749の偽者が出てきたんで、トリップ付ける。
コテを長々と名乗るほど価値ある人間じゃないけどさ。
何が楽しくて騙るのか知らんけど、もう回復不可能なほど腐ってんだろうな。
きっと。
751 :
◆dwWwWwWwWw :2007/06/06(水) 14:52:25 ID:7oxIv/Hy
>>750 お前ほどではないけどなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
お前に言われなくたって、俺は十分腐ってるよ。
そうじゃなければ赤の他人の
>>739に対して、あそこまで反応しないよ。
まあ騙るしか能が無い馬鹿は、煽り文句も2chで使い回された「お前もな」の借用しか出来ないわけか・・・。
ご愁傷様。
そして煽る時は馬鹿の一つ覚えで「age」るわけだ。
どれもこれも、ありふれたパターンの連続で、見飽きたよ。
>>752 埼玉にお住まいなんですね、住所も近みたいなんで夜遊びに行っていいですか?
夜飯おごってくださいよ。
悪いがお前みたいな糞と交流するためにこのスレに来たわけじゃないんでね。
IP・ホスト変換サイトを使ってまであれこれ調べるとは、用意周到な奴だ。
ストーカー気質かよw
この特徴あるトリップを出せるほどトリッパーを長時間走らせる根性なら、
トリップ詐称もお手の物だろうよ。
まあ好きにしろや。
こんな板、長々と居座る気はねぇし、元々がしょうもない話題だったしな。
なんだ、つまんねーな
おれが出てってやるよwwwww
他所で見かけたら手伝ってくれよなwwwwww
>>755 からかわれやすい人みたいね
余計な反応する人は損するね
>>755 >こんな板、長々と居座る気はねぇし
そうなんだ。バイバイ!
何が「損」なんだか意味不明だし、「今すぐ去る」と勘違いしたアホも読解力が皆無だし、
ここは認知障害の巣窟かよ。
糞蛆虫が湧くと無駄にスレが流れるな。
俺が言いたいのは
>>740-743だけだ。今のところはな。
私のせいで板が荒れてしまって皆さんには申し訳ないです。
削除依頼を出したのも私です。しかし結局削除できなかったみたいですが。
いくら私が脅し、ひどい仕打ちを氏から受けていようとも、
調べればすぐに特定できる人物の名前容易に出す私、勝山浩は
は確かに「人の皮をかぶったケダモノ」だと思いましたので、
削除を依頼した上で、こちらに懺悔の書き込みをさせて頂いています。
今まで荒れずに進行してきたのに、私のせいで1さんのスレに
ご迷惑をかけてしまって本当に申し訳ありません。
今後このスレでは書き込みいたしませんので、皆さんご容赦ください。
名前を出してしまったのは私の責任で言い訳もなにも致しませんが、
どうか氏と関わられる方はお気をつけください。
深く後悔しております。
いくら未成年でも、全く申し開きの立つ余地が有りません。
以後はこのようなことのなきように、またひとつひとつ
周りの方々に迷惑をかけながらですが成長してゆきたいと思います。
重ね重ね、気分を害された方へ謝罪申し上げます。
失礼致しました。
>>760はギャグですか?
既に名前が出ている状態で、
>私が脅し、ひどい仕打ちを
>どうか氏と関わられる方はお気をつけください。
と書けば、結局同じことだろ。
本来なら事実が確証するまで相手の名前を隠し、「受けた仕打ち」の方を具体的に書けば良い。
その内容が事実で、明らかに法的に問題があるなら、訴訟に持ち込めば良い。
ところが、書いてあることといえば、「百天オサーンか信者の方かに遠隔で悪い気?みたいなのを送られてしまって」という実に曖昧な話だけだ。
単なる妄想の可能性はないのか?と。
お前の話こそ信憑性が無いよ。
厳しいアドバイスを受けて、「虐められた」と勘違いして逆恨みした可能性もあるだろう。
俺にも経験がある。
特に精神不安定な時に人から受けたアドバイスや忠告は、ことごとく否定的に受け止めてしまい、
被害者根性で逆恨みしてしまった。
相手の善意や思いやりに気付かなかったわけだ。
もちろん、例の百○という人がどんな本心だったのかは、俺には分からないよ。
本当に悪意の仕打ちをしていた可能性だって考えられるからな。
だがID:WousCSj1が、俺のレスまで削除依頼にかける滅茶苦茶な態度を見れば、お前の告発こそ信用できない。
ましてや、この期に及んでまだ「特定できる個人」に対する誹謗中傷を止めず、
お詫びの言葉さえ自分で汚したのだからな。
ただの戯言だ。
それも悪質な戯言だ。
そもそも100人中、100人が絶賛する指導者なんか存在しないよ。
必ず相性問題が出る。
お前が酷評した百○という人のことを感謝する人もいるかも知れない。
逆に今後、お前が信頼できる指導者に出会った場合も、「お前は信頼したが、他の人は酷評する」という可能性もあるわけだ。
現実を知れよ。馬鹿たれ。
ご親切にありがとうございます。もし何か他にご助言がありましたら
これ以上は削除スレより私のアドレスにメールください。
どのような内容でも頂戴いたしますので。
764 :
優しい名無しさん:2007/06/06(水) 22:00:56 ID:r28cywTA
267 名前:俗 [] 投稿日:2007/06/06(水) 14:05:07 HOST:i219-167-231-91.s05.a011.ap.plala.or.jp
削除人様。
>>265氏の削除依頼は納得できません。
私の740から743までのレスは、特定できる個人を誹謗中傷しておりません。
さらに742には個人情報が一切含まれておりません。
>>265氏は削除依頼荒らしと思われます。
268 名前:俗 [] 投稿日:2007/06/06(水) 14:07:26 HOST:i219-167-231-91.s05.a011.ap.plala.or.jp
すみません。
リロードせずに書き込みしてしまいました。
>>266を読みましたので、
>>267の異議は取り下げます。
失礼いたしました。
何が目的なんだか、魂さえ死んだような気持ち悪い連中が次から次へと
虫のように湧くスレだな。
ま、2chなんてそんなもんだけどな。
>>763 メール?
なんでお前のヨタに付き合わなきゃならねーんだよ。
せいぜい騙りと遊んでろ。
俺にはヒーリング能力がある。
俺にはヒーリング能力がある。
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>>767 おまえ、キショイ。
精神病院にドゾ
みなさんこんにちは亀1です(^O^)
見事に荒れてますね(笑
こんな時は好きな詩でも読みながらマッタリしましょ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ゲシュタルトの祈り」
私は私、あなたはあなた、自分の人生を生きよう
私はあなたの期待に添うために生きているのではないし
あなたもまた、私の期待に添うために生きているのではありません
私は私、あなたはあなた
でも、偶然私達の心が触れ合うことがあったのなら
どんなに素晴らしいことだろう
分かり合えなくても、それはそれで仕方ない
それもまた良いじゃないか
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
くやしいこと、理不尽なことは沢山あるよね
いつも自分に言い聞かせている言葉があります。
「相手と同じレベルまで墜ちる必要はない。
愛のないケンカはするな!
”超えろ”相手を、そして自分自身を」
ケンカするのに愛もへったくれもないよ。
相手と自分を超える?
夢物語の綺麗事だな。
足元から進め。
771 :
LENNA:2007/06/07(木) 11:29:14 ID:+XAQvdq6
触っただけで病気や怪我が治るんなら病院いらねーな
どう見ても詐欺だろ、犯罪の片棒担ぐのに2ちゃん使うなよ!!!!!
また閉鎖騒ぎ起こしたいのかね?
どうしてもやりたいなら自分でサイト開いてやれや!!!!!
>>771 >また閉鎖騒ぎ起こしたいのかね?
無知は恥をかくよ。
レイキ関係スレは、心と宗教板で6年前に立ち、現在も続いている。
癒し板にもあるな。
>触っただけで病気や怪我が治るんなら病院いらねーな
病気の治療を昔から「手当て」と呼んだ理由が分かってないようだね。
つかレイキは法的に治療行為では無いので、プロのレイキヒーラーは「病気が治る」という表現は使っていないわけだがw
>どう見ても詐欺だろ
いや。それはお前の目と頭がちっぽけなだけだ。
テメエが過去の人生で積み重ねた常識的概念だけで判断するのは、頭の悪さを証明しているだけだ。
一個人の狭苦しい概念と想像力を超えた世界などいくらでも存在する。
「どう見ても・・」と言い放ったからには、お前なりの悪い頭でも一生懸命に考えたわけだな。
その洞察の結果が短絡的に「詐欺だ」というたった1個の結論しか出せなかったのであれば、
思考力や洞察力のレベルが相当に貧相ということになる。
その方が危機だと思うよ。
2chの心配をするよりか、お前の行く末を心配した方がいいね。
774 :
優しい名無しさん:2007/06/07(木) 20:06:50 ID:LdTeW8Kp
マンコを酢で洗うと聞いて童貞が釣られてきました
懐かしいな、ゴッドサイダーか
776 :
優しい名無しさん:2007/06/07(木) 20:28:24 ID:hyS1gqhW
あれ?酢で局部の美白は?
777 :
優しい名無しさん:2007/06/07(木) 20:29:41 ID:7q6Z3VnV
厨房板からきますた
酢で洗ったら黒くならね?
778 :
優しい名無しさん:2007/06/07(木) 20:34:16 ID:CI3+Fx3L
【美白?サーモンピンク?】女子中高生がマソコを酢で洗う理由とは【消臭?避妊?】
えーと・・・・
ほしゅ(`・ω・´)
れいき
ま頑張れ
レイキでスレ検索して来ました〜
もう一年近くも執筆されてるんですね。
とても興味深い内容で一気に読んでしまいました。
続きを楽しみにしています!
783 :
優しい名無しさん:2007/06/09(土) 21:06:50 ID:pjZQL+12
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こんなにスレが荒れてしまって
読者のみなさんにはご迷惑お掛けしています。
そろそろスレも埋まってきたので
次スレ立てるか、ブログへ移行するか、
または次スレとブログを同時進行するか検討中です。
ブログは廃墟になっていますが一応あります。
少し整理したいので待って下さいね。
この程度で「荒れた」なんて言えるかよ。
ヒーラーには神経質な奴が多いのか?
>>784 挑発的なスレタイにしたくせに、今更なに言ってやがる。
確かに最初とキャラが違うw
でも楽しみに待ってますお。
788 :
優しい名無しさん:2007/06/12(火) 00:02:36 ID:taN711Mb
おお神よ
789 :
優しい名無しさん:2007/06/12(火) 00:03:32 ID:L30R+S0C
しにたい
790 :
優しい名無しさん:2007/06/12(火) 21:20:33 ID:vVzji9hU
んじゃとっとと死なんかいクズw
ホシュ
ほす
保守
保守
保守
保守
勅令勅令勅令、レイキをしようとしている人すべてが、リコネクションの
興味がわく。勅令勅令勅令
ほすす
799
800 :
43=701:2007/06/21(木) 07:39:55 ID:BNb+NqWo
リベンジの(・∀・)800げっと!
フォッフォッフォッ。
なかなかの良スレではないか。
ワシも一気に読んでしまったぞ。
続きはまだかのう。
802 :
優しい名無しさん:2007/06/24(日) 00:44:30 ID:skqW1zbz
おまんこヒーリング
803 :
優しい名無しさん:2007/06/25(月) 22:31:18 ID:yBmJm8xv
おちんこヒーリング
804 :
優しい名無しさん:2007/06/26(火) 19:41:35 ID:vxVcGL5y
ちーんちん
805 :
優しい名無しさん:2007/06/28(木) 03:43:37 ID:FMMsnp+C
おまーんこ
ほす
807 :
優しい名無しさん:2007/07/01(日) 02:32:11 ID:WQ2DgNOI
まんまんみてみてちんちんおっき
続きはもうないの?
809 :
優しい名無しさん:2007/07/03(火) 10:16:57 ID:bEziHMGu
ちんちんみてみてまんまんぬれぬれ
おーい
811 :
優しい名無しさん:2007/07/06(金) 23:21:39 ID:cDaQo3jx
都立大学のエルフィンロードってどう?
すみません。
こちらに気が回らなくなっています。
現実の様々な問題に振り回されて悶絶しています。
強くなれば、強くなった分だけ大きな試練がやってくる。
支えてくれる人達が増えた分だけ、ストレス(困難)を与えてくれる人達も増えました。
自分の未熟さを思い知らされる毎日で・・・
昔お世話になっていたヨガの先生が言っていました。
「△は△で安定している。○は○でバランスが取れている。
△から○へ移行する時の何者でも無い状態(変わり目)は
一時的にバランスを崩す。」
そんな時期なんですよ。
環境も自分自身も急激に変化しています。
だから必ずしも悪い状況ではないのだけど・・・しんどい
そこで一言
「心が問題を造り、
その問題を心が解決しようとする。
しかし、それは不可能だ。」byキリストのヨーガ
>1
自分自身でそこまで見極めているなら、なんの問題はないよ。
>心が問題を造り、
その問題を心が解決しようとする。
しかし、それは不可能だ。」byキリストのヨーガ
と言うことは可能にするにはどうしたらいいんだ?
心を消せばいいんじゃないの。
つまり問題を思考で解決するのではなく直感で認識することだね。
あなたならそれをできるはずだよ。
つづきまっとるで(^^)
814 :
優しい名無しさん:2007/07/12(木) 14:10:36 ID:oNEfry9C
ほす
>>813 ありがとう!
そうなんですよ。俺の最大の弱点「頭でっかち!」
考えすぎれば分からなくなる。
それを散々経験してきたはずなのに同じ事を繰り返す。
だから基本に戻らなければ・・・
思考(心)から自由になるためには
「見る!」それしか無いのです。
いつまでも待ってるよ!
817 :
優しい名無しさん:2007/07/22(日) 17:02:44 ID:i086TrmK
sineや
818 :
優しい名無しさん:2007/07/28(土) 20:40:59 ID:wXAL7FLQ
メンヘラーにレイキを伝授してもらう金銭的余裕があるのか?
レイキって、仏教を主体にした新興宗教でしょ?
たまたまマッサージサロンや占い等を求めて入ったサロンがレイキだった。
「ふ〜ん」程度の感覚と内容で、むしろ変な気を挿入されてないか心配した。
他のマッサージサロンほどのスッキリ感もなく、ぼんやりした気の女性に
私のオーラだのチャクラの様子だのを見られて色々説明されるも、
小さい頃から多少の霊感体験はあるし、ソレ系雑誌も愛読してるし
その女性のパワーのなさにがっくり。私以下のパワーじゃん!
「学習すれば誰でも出来る」かもしれないけれど、能力の少ない人にまで
スクールを進めるつもりならば、ただの悪徳業者。
私は簡単に言いくるめられそうにないと判断されたのか、簡単な説明で
すぐに解放されたけど、初めてそういうのに触れて「才能がある」と
おだてられた人が大金を落としていく可能性は極めて高いと思う。
このスレはメンヘル板ではなく、オカルト板に立てるべきだと思うね。
まぁ、あっちに立てたら叩かれ放題だからこちらに立てたんだろうけどw
ちょっときついこと言いますけど
1さんはもう書く気がないんですか?
凄く楽しみにしてるのにふた月も放置されては…
821 :
優しい名無しさん:2007/08/06(月) 10:56:23 ID:xs3h8vTK
>>820 読まなけりゃいいじゃん。
お前馬鹿じゃね?
822 :
優しい名無しさん:2007/08/06(月) 12:03:20 ID:eLodi3be
>>819 貴方はパワーが強くても、その質が悪いことが
書き込み内容でよく分かります。
変な気を放っているのは貴方です。
パワーって次元の違いがあるんだよね。
微細な高次元波動ほど、鈍い人には感じにくい。
貴方の霊感や波動を感じる能力は、せいぜい「エーテル気」のレベル。
だから、上位次元のパワーを感知できない。
レイキはむしろ神道に近いだろうね。
でも何だっていい。
新興宗教、仏教、神道・・・なんだっていい。
信仰を勧められるわけでもないのだし。
エネルギーが大事なんだし、人間が誰でも持っていた能力を再覚醒するだけ。
でも下らない人は、どうでもいい面に囚われてしまう。
823 :
レイキ真理教w:2007/08/06(月) 21:10:34 ID:izBUr3Mx
>>821 続きが気になるのに読むなと言うんですか?
あなたに馬鹿と言われる筋合いはありません。
>>822 がんばってるねwww
>貴方はパワーが強くても、その質が悪い と、
>エネルギーが大事なんだし は、矛盾してない?
上質なパワーでも微細だったから、私に跳ね飛ばされちゃったのかな?
「信仰」というのは仏教、神道など名前がついたものばかりを差すのじゃない。
ただ「誰でも学習すれば身に付く」という勧誘文句を疑問に思って検索した結果、
仏教を元ネタにした「霊感商法に近いモノ」ってことが判っただけ。
よい方向に導くものであれば、私は別に宗教問わないよ?
我が家には仏壇があって、小さい頃からお経にもお坊さんにもなじみはあるし、
神道は、学生のころ国文学を専攻していたこともあって少々勉強した。
キリスト教系学校に通っていたので、そっち方面の知識は、
教会だけに通っている信者さんよりも自信あり(マイナス面も習うからね)。
うちに来たエ○バさんと、お互いの聖書(翻訳で微妙にニュアンスが違う)を
手に、1時間以上語り合って、気持ちよく別れたこともあるよw
>でも下らない人は、どうでもいい面に囚われてしまう。
まさに自分がそうだと気付かないあなたが、高い次元に逝けることを祈ってます☆
……以上、思い切り釣られて下さったのでご希望にお応えいたしました!
826 :
優しい名無しさん:2007/08/06(月) 22:39:46 ID:xs3h8vTK
>>824 >>1に書く義務があるわけでもねえのに、勝手に期待して、
待ってるのに書かねえだなんて腹立てるのはお門違いなんだよボケが。
続きを楽しみにしています、書いてくださいってお願いする立場のクレクレ君が、
「ちょっときついこと言いますけど」とか、どれだけ阿呆なんだよ。
そんなこともわからねえお前は本物の馬鹿だよ。
>>826 確かにクレクレ君ですがならちょっときつい事言いますけどって言わなければ良かったのですか?
期待してはいけないのですか?
私はその意味がわかりません。馬鹿ですから。
それに腹をたてているわけではなく、疑問に思ったので書きました。勘違いなさらないで下さい。
みんな続きが気になるのね。
またーり待とうよ。
>>825 >矛盾してない?
エネルギーは大事だけど、質が悪いのまで大事と言ってないので、矛盾していない。
矛盾だと感じるなら、貴方の矛盾の投影だね。
>上質なパワーでも微細だったから、私に跳ね飛ばされちゃったのかな?
自分で探ってください。
貴方のエネルギーの質が低いのは分かっても、原因まで探る必要性は感じません。
>仏教を元ネタにした「霊感商法に近いモノ」ってことが判っただけ。
霊気の創始者は、過去の道教医学等の修行を捨てて、断食瞑想のみを続けた結果、感得したため、
「パワーの源は分からない」と言ってます。
ただ、他の人に伝える段階にきて、神道や道教などの要素を取り入れたようです。
霊気教室が氾濫した現在では、ティーチャーにも質の高い人と悪い人がいるでしょう。
でも貴方が接したヒーラーが、質が悪いとは言ってません。
>>825 >我が家には仏壇があって、小さい頃からお経にもお坊さんにもなじみはあるし、
>神道は、学生のころ国文学を専攻していたこともあって少々勉強した。
>キリスト教系学校に通っていたので、そっち方面の知識は、
>教会だけに通っている信者さんよりも自信あり(マイナス面も習うからね)。
>うちに来たエ○バさんと、お互いの聖書(翻訳で微妙にニュアンスが違う)を
>手に、1時間以上語り合って、気持ちよく別れたこともあるよw
冗長に一所懸命書き込んでますが、貴方の過去の経歴、体験談は尋ねておりません。
>>825 >>でも下らない人は、どうでもいい面に囚われてしまう。
>まさに自分がそうだと気付かないあなたが、高い次元に逝けることを祈ってます☆
そういうのを「ループに持ち込む」と言います。
私が小さな脳ミソと偏見だけで語る人に対して、その問題を指摘するのは自然なことです。
貴方の態度は単純に出入り口を塞ぐだけの情けない態度です。
そもそも、私のレベルなんかどうでもいいんですよ。
貴方の話を検証しているのだからね。
私は、「私のレベルは高い」という自慢は一度もしていない。
>以上、思い切り釣られて下さったのでご希望にお応えいたしました!
後出し釣り宣言は、2chで有名な「厨のニギリッペ」ってことを知ってましたか?
何から何まで必死で下らない人ですね。
書けば書くほど 「私以下のパワーじゃん」という虚言が、本当に虚言だった事を証明してしまいますよ。
他人に対して「質が悪い」「変な気を放っている」と
平気で書く神経を持ってても、次元が高いんだね!
内部分裂の話も有名なのに、
レイキ信者さんたらス・テ・キw
>>832 まあ俺から言わせるとどっちもどっちだな
レベル低いよ、能力とかじゃなくて
精神レベルがねw
>>832 > 内部分裂の話も有名なのに、
> レイキ信者さんたらス・テ・キw
詳しく
インチキ詐欺師レイキヒーラー死んじまえ!ばーか
服の上からだけど、まんことお尻の上に手を乗せてくんな
ヒーリング中の音楽うるさいし、お香は安もんだから臭いし
>以上、思い切り釣られて下さったのでご希望にお応えいたしました!
俺が荒らしと釣り師の違いを教えてやろう。
荒らしと言うのは、周囲を叩くことによって自分が偉くなったように錯覚する馬鹿だ。
釣り師と言うのは、自分が馬鹿をやって周囲に叩かれる事でほくそ笑む変態だ。
では、周囲に叩かれそうなキーワードを言って、数行後に釣れた!というのは何か。
残念ながらそいつは釣り師ではない。荒らしでもない。
そいつは、2chの最下層カースト。悲しい「かまってクン」だ。
真の釣り師は、決して自分が釣り師である事を告白しない。
なぜなら、釣れた!と告白することは、
逆に、自分が周囲の叩きに「釣られた」事を意味する敗北宣言でもあるからだ。
真の釣り師のスレは、ライブ中は周囲を巧みな話術で煙に巻き、引き付け、
熱中させる。そして、なにもかもが全て終わった後、
ようやく数人が「あれは釣りだったのでは?」と気付くのだ。
いま2chで釣り師を名乗っている奴は、大概が周囲のレスにまんまと釣られてしまった
滑稽な"釣られ師"なのだ
837 :
優しい名無しさん:2007/08/10(金) 12:01:38 ID:d6XuijSu
>>832-835 他人同士の諍いに口を挟んで煽ってる、君らの神経と精神レベルがすごいよく分かるね。
「どっちもどっちだな」の上を行く醜態を晒すなよ。
お笑いだろ。
838 :
優しい名無しさん:2007/08/10(金) 12:07:43 ID:Ph97TbVH
>>832 >他人に対して「質が悪い」「変な気を放っている」と
>平気で書く神経を持ってても、次元が高いんだね!
悪い気を放つ人に、「良い気ですね」などと褒めて、思い上がらせる方が問題だ。
相手のことを肯定しまくる態度が高次元だと信じてるのか?
貴方の論を押し通せば、イエスも釈迦もマホメッドも低次元になるね。
彼らは辛辣だったから。
最初から狭い偏見で妄想を垂れ流したID:udxaNmYo=ID:VjK8G9/0氏に対して、
偽りの褒め言葉を贈呈する義理はないし、そもそもここは2chだよ。
ID:udxaNmYo=ID:VjK8G9/0氏の言動こそ無神経の最たるものだったし。
貴方も同じだよ。発想が酷似している。
気の波動まで一致してるのは、どういうわけだ?w
つか「次元が高いんだね!」と嫌味っぽく煽る人の「神経」の方を疑った方が良いと思うよ。
内部分裂の話だって、私には無関係だし。
無意味な批判と妄想に熱中する貴方の神経を心配すべきでしょう。
日本語が読めますか? これ。↓
>>831 >私は、「私のレベルは高い」という自慢は一度もしていない。
>>832 >内部分裂の話も有名なのに、
>レイキ信者さんたらス・テ・キw
レイキは既に始祖の手を離れ、指導する団体が一元じゃないんだよね。
主張も立場も異なる様々な団体が指導している。
だから
>>829で、質の高い教師と質の悪い教師のことを書いたわけ。
指導が一元管理されていないのに、「内部分裂」なんて言っても無意味。
内部分裂する団体もあるし、内部分裂しない団体もあるんじゃないの?
私が内部分裂した団体に所属していた証拠もなく、内部分裂のネタで攻撃しても無意味。
というか、私は個人で活動中の教師から伝授を受けただけだし。
結局、貴方の的外れの批判は、ID:VjK8G9/0と同一レベルです。
日本語が正常に読めないわけですね。
それって内部分裂等のスキャンダル話よりも、ずっと深刻だと思うよ。
貴方の問題に直結するのだから、外部のゴタゴタ話よりも重大だよね。
放置してすみません(T.T)
色々あってそれどころじゃなくて・・・
三歩進んで2歩さがるどころか
三歩進んで四歩さがっているんじゃないかと思うことも多々あって
え〜と、ちょっと自分が思ったことを・・・
人それぞれの生き方があって
レイキを無理矢理信じる必要は無いと思うし
「これは違う!」と思ったらそれはその人にとって正しい答えだと思います。
ヒーラーとの相性もあるし、時期もあるし、
その人にとってもっと他にやるべき事があるのかもしれないし
魅力を感じない、興味を持てない場合は
自分にとって必要ない(少なくとも今は)と思います。
人の意見を参考にしつつもそれを鵜呑みにせず
自分の内側の感覚に従った方が良いです。
当たり前の事を強調されてもなぁ…
まんこ、かゆかゆ
844 :
優しい名無しさん:2007/08/18(土) 20:46:14 ID:Pa7OuJK1
ほす
hosyu
>>1以外の流れ、お互いの主張の内容が違うからどっちもどっちとは言わないが、
もっと自分の言いたいことを嫌みったらしく受け取られないように書けないもの
かなとは思った。
レイキを悪徳商法ではないかと書く人、レイキを否定しない人、主張の内容は異な
れど、どちらの文章を読んでもそこに皮肉の味が入っているのは読んでいて不快。
これでは他者のことをレベルが低いなどとは言えなくなってしまう。
>>822 >貴方はパワーが強くても、その質が悪いことが
>書き込み内容でよく分かります。
>変な気を放っているのは貴方です。
こんなのいきなり書かれても、書かれた側としては言いがかりにしか受け取れない。
客観的に相手に「さあこれが貴方のレベルなんですよ。」と示すことが出来ない話
だからね。こんなことを書いても顰蹙を買うのが関の山だと言える。
>>825 >……以上、思い切り釣られて下さったのでご希望にお応えいたしました!
相手を小馬鹿にしている姿勢で書くのはやめたほうがいい。ここは2chだぜというのは
真面目に書く気があるのなら言い訳にはならない。
>>846 あなたの様に上から見下す奴が一番キショイ。高慢。
批評家気取りの説教屋は不快。
書かれた側でもないヤシが当人の代弁者気取りで説教垂れ流すのは大きな勘違い。
終わった話じゃんね。
3週間も前のレスに反応して、蒸し返す
>>846が最大の馬鹿って寸法。
冷房が効かん。
あつあつ・・・・・・。
850 :
優しい名無しさん:2007/09/12(水) 21:15:11 ID:vj2z7R1f
関西のレイキ団体は汚いよ
詳しく知りたい。
852 :
名無し:
宗教団体の霊能者と変わらない体質エリア
出演者全員レイキヒーラーで女王の教室かバトロア
ブームになる前からのヤシ
詳しく術暴露よろピコ。