1 :
優しい名無しさん:
('A`)「今日も一人、明日も一人・・・」
ドクオは考え込んでいた。
('A`)「一生一人なのかな、俺は・・・」
( ^ω^)ξ゚ー゚)ξ(´・ω・`)
昔の友達の顔が、瞼の裏に現れる。
そう、ドクオは死のうとしていた。
NEET、そして引きこもりの自分にけじめをつけようとなんとか生きて来たが
何もかもが如何でも良くなったドクオ。
('A`)「生きてても、いいことはない・・・」
('A`)「最後にカーチャンの手料理が食べたかった・・・」
2 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 02:56:25 ID:Ka80qH8T
〜5年前〜
J(‘ー`)し「ドク・・・オ・・・」
(;'A`)「がんばれ! カーチャンがんばれ!!」
J(‘ー`)し「カーチャンね、もう、駄目みたい・・・」
J(‘ー`)し「カーチャンのぶんも…たくまし…く……」
ピー・・・・・
・・・・・
('A`)「カーチャン、言いつけ、守れそうにもないよ・・・」
準備をするドクオ。
自殺の方法は決めていた。
3 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 02:57:38 ID:Ka80qH8T
>>電車飛び込み。
親戚にJRから大量の請求書が来る恐れが有るので却下。
>>飛び降り自殺。
下にいる人にでも当たったら大変。
そこで、樹海に向かって『餓死』だ。
樹海での死を選んだ人達の「美しい死に方」のイメージと現実の間には、
少なからぬギャップがある。
彼らは自らの死後の無惨な姿を客観的に想像し行為に及ぶのだろうか。
樹海の中で死ねば、肉体は鳥獣に食い散らかされ腐乱していく。
この様な事は少し想像すれば誰でも分かる事だ。
無論、ドクオにも例外なく分かっていた・・・。
だが、それで良いのだ。腐乱死体になって自分等消えてしまえば良い
ドクオはそう思っていたのだ・・・・。
昔、母ちゃんとキャンプに行って楽しかった
青木ヶ原の樹海で死ぬ事を既に決めていたドクオ。
('A`)「樹海で眠ったら……カーチャンに会えるかな……」
4 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:00:20 ID:Ka80qH8T
ドクオが今日を自殺日に決めたのも、
単なる偶然の様に見えるが、実は必然なのである。
と言うのは、今日が 05/15 月曜日だからである。
自殺者が多い曜日は月曜日である。これはブルーマンデーの影響があると見られる。
逆に少ない曜日は土曜日で、男女ともに同じ傾向である。
ドクオも、無意識の内に月曜病≠フ影響を受けて実行を決意したので有ろう・・・。
5 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:02:33 ID:cd79a5Pw
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´・ω・) < で?
>>1 (つ旦と) \_______
と_)_)
6 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:03:28 ID:Ka80qH8T
7 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:04:05 ID:Ka80qH8T
('A`)「そーだ・・・ネット友達にも別れを告げなきゃ・・・。」
そー言って、自分が常駐している馴れ合い掲示板のスレッドに、
『今から死にに行く。お前ら世話になった』
と言った書き込みを残すドクオ。
リアルタイムで心配のレスが返って来る。
が、今のドクオには全てが事務的な偽善めいた事に見えるのだった・・・。
('A`)「何、心配したフリしてやがんだコイツ等・・・」
('A`)「ネットで出会った奴を本気で心配なんてする分けネーだろ・・・。」
気になっていた女性HNのレスが目に止まる・・・
『お 願 い 死なないで。帰って来て・・・』
('A`)「・・・・・・
8 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:04:36 ID:Ka80qH8T
('A`)「『君の為に帰って来るよ』・・・と」
ドクオは、心配させぬ為なのか騒ぎを大きくせぬためなのか知れないが、
そう書き残して、家を後にするので有った・・・。
もう、帰らぬつもりで・・・。
9 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:06:17 ID:Ka80qH8T
電車の中で、家族連れと同席になったドクオ。
子供が無邪気に暴れている
(,,・д・)「ブーーーーーーーン」
(,,゚Д゚)「ゴルァ!静かにしてろ」
(*゚ー゚)「ど、どーもすいませんね。」
('A`)「あ、い、いえ・・・」
('A`)「・・・(家族・・・か)」
(,,・д・)「・・・ちゃん・・・」
('A`)「え?」
(,,・д・)「お兄ちゃん、顔色悪いの?これあげるから元気出して?」
そー言ってドクオにハイチュウ(コーラ味)を差し出す子供。
('A`)「あ・ありがとう・・・いいんですかね?」
(*゚ー゚)「貰ってあげてくださいな。何かすいませんね。」
('A`)「あ、いえ・・・はい。」
(,,゚Д゚)「所で、一人旅か何かですか?」
('A`)「ええ・・・まあ、自分を見つめ直す旅って言うか・・・。」
(,,゚Д゚)「そーですか。若いとは財産ですね。何でも出来る。」
('A`)「・・・」
('A`)「(何でも・・・出来る・・・)
でも・・・もう遅いんだよ・・・
21年間生きて来て 何も良い事なんて無かったからな
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´・ω・) < あっそ
(つ旦と) \_______
と_)_)
家族連れは先に降りるようだ。
(,,・д・)「お兄ちゃん!!バイバイ!!」
('A`)「う・うん・・・。」
('A`)「あ、あの・・・。」
(,,・д・)「?」
('A`)「ハイチュウ・・・。ありがとうね。」
(,,・д・)「うん!」
・・・電車は、ドクオの目的地に付こうとしていた・・・。
>>11 冷たいんですね・・・でも観客がいないよりは嬉しいです はい
近辺の歩道橋には
『命は親から頂いた大切なもの もう一度静かに両親や兄弟や子供のことを
考えて見ましょう 独りで悩まず相談して下さい』
(実際に現地にはこう言った看板が実在する。)
と言った、自殺志願者に呼びかける偽善めいた看板を頻繁に見かける。
('A`)「さてと・・・。旅館は向こうか・・・。」
('A`)「(最後の晩餐・・・か)」
ドクオは、最後の一夜を昔よく母ちゃんと泊まりに来ていた旅館で過ごそうと決意していたのだ。
その時、1人の老人が目に止まる。
/ ,' 3「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
重そうな荷物を持って苦しそうだ。
('A`)「あ、だ・大丈夫ですか。家はお近くですか・・・?良かったら持って行きます。」
('A`)「・・・?」
/ ,'3「あ、どうもすいませんね。お願いしていいですか。」
('A`)「あ、は・・・はい。」
('A`)「(この人、目が不自由なんだ・・・)」
/ ,' 3「助かりました。まあお礼に上がってお茶でも。」
('A`)「あ、いえ・・・急いでますので・・・」
/ ,' 3「まあまあそう言わず・・・」
('A`)「え、あ・・・はい・・・」
断りきれない性格のドクオ・・・。
家に上がるドクオ。
('A`)「1人暮らしでらっしゃるんですか・・・?」
/ ,' 3「ええ・・・馬鹿息子がいたんですけど・・・」
/ ,'3「去年の春に、自ら命を絶ってしまいましたわ・・・。」
('A`)「!!」
('A`)「そ・そーなんですか・・・」
('A`)「あ、あの・・・」
/ ,' 3「?」
('A`)「こんな事聞いちゃいけないと思いますけど・・・」
('A`)「息子さんが亡くなられた時、勿論悲しかったですよね?」
/ ,' 3「ええ、もちろんです。」
ドクオは、何故こんな当たり前の事を聞いてるのか自分でも分からなかった。
/ ,'3「自殺する者は、残った者の事などお構いなしですよ。」
/ ,'3「残った者の悲しみなど・・・身勝手に死ぬのですよ。」
('A`)「じゃ、じゃあ・・・あの」
/ ,' 3「はい」
('A`)「死んでも、悲しむ人がいない人は・・・」
('A`)「悲しむ人がいない人は・・・自殺しても問題ないって事ですよね?」
/ ,' 3「ふむ・・・。それは私には分かりかねませんが」
('A`)「・・・」
/ ,' 3「少なくても、貴方が死ねば私は悲しみますよ。」
('A`)「!!」
/ ,' 3「それでは駄目でしょうか?」
('A`)「え・・・!?」
老人は、全てを見通してる感じで有ったと言う。
ドクオは戸惑いながら、老人宅を後にする。
旅館に着き、手続きを終わり部屋に入るドクオ。
('A`)「懐かしいな・・・」
('A`)「・・・」
ドクオはふと気になって、例の馴れ合い掲示板へ携帯から繋ぐ。
すると・・・。こんな書き込みが・・・
592 :○○○:2006/05/08(月) 21:51:39 ID:???
私は信じてる・・・。○○(ドクオのHN)は私の為に帰って来るって言ったもん。
自惚れでも良い。私は信じて待ってる・・・。
21 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:19:45 ID:dCigwUFt
気になって眠れない…
明日早起きなのにどうしてくれるw
22 :
>>20修正:2006/05/15(月) 03:21:02 ID:Ka80qH8T
592 :○○○:2006/05/15(月) 21:51:39 ID:???
私は信じてる・・・。○○(ドクオのHN)は私の為に帰って来るって言ったもん。
自惚れでも良い。私は信じて待ってる・・・。
>>21 どうもすいません もう暫くお付き合いください
('A`)「・・・」
('A`)「何が・・・。信じて待ってるだ・・・。」
('A`)「俺の事を信じてる奴なんて・・・。」
('A`)「俺が死んで悲しむ人なんていないんだ」
ドクオの精神状態はもはや普通では無かったのだ。
真意の程はともかく、人の誠意や厚意が素直に受け取れないのだ。
電車での家族連れの事も、あの老人の言葉も既に忘れているのだろうか。
('A`)「降りて・・・。飯を食うか」
ドクオは食事の為下へと降りていく。
最後の晩餐≠終え風呂に入り眠りに付くドクオ。
その夜、ドクオは夢を見た・・・
J(‘ー`)し「ドクオ、ピーマン残すんじゃ有りません。」
('A`)「だって嫌いなんだよー・・・。」
J(‘ー`)し「ピーマンだって、ドクオに嫌われる為に生まれて来た分けじゃないのよ。」
('A`)「・・・」
J(‘ー`)し「ドクオに嫌われてたら、ピーマンも悲しいと思うわよ・・・。」
('A`)「俺・・・食べるよ。」
J(‘ー`)し「ドクオ、偉いわね。」
娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を
持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。
///////ww w ww
//////w ww J('ー`)し
/////w w ww. ('∀`) □ノ( )
////w w w ( ヘヘ ||
///w ww ww w
給料をもらった次の日曜日にはクリームパンとコーラを
買ってくれた
J('ー`)し ワーイ コーラダ
( )ヽ□ ヽ('∀`)ノ クリームパンダ
|| (_ _)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらって
きた
J('∀`)し
(ヽロロ ヽ('∀`)/
|| (_ _)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
俺は生れて初めてのプロ野球観戦に興奮し、母はいつも
より少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。
J('∀`)し
t─┐ノ( ノ) ヾ('∀`)ノロロ
│■| | . (_ _)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に
止められた
──┐
│ _[係]
│ J(;'Д`)し (`Д´ )
│ ( )\('д`) ロロヾ( )
│ || (_ _)ヾ / └
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。
チケット売り場で1人1000円ずつ払ってチケットを
買わなければいけないと言われた。
──┐
│ _[係]
│ J( ;'A`)し (`Д´ )
│ ( )\( 'A`) ロロヾ( )
│ || (_ _)ヾ ||
帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは
外のベンチで弁当を食べて帰った。
電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら
( '∀`) J('A` )し
.(_ _) ( ) .┌─
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄くく ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
母は 「母ちゃんバカでごめんね」 と言って涙を少しこぼした
( 'A`) J('A` )し
.(_ _) ( ) .┌─
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄くく ̄ ̄ ̄|
そんな母が亡くなったのは5年前だ。
死ぬ前に1度だけ目を覚まし思い出したように
「野球、ごめんね カーチャンのぶんも…たくまし…く……」
と言った。
('A` )
J('A`)し ( )
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ ||
// ̄ ̄ ̄フ /
/ (___/ /
(______ノ
俺は 「楽しかったよ」 と言おうとしたが、
最後までその一言は声にならなかった
('ー`;;)
J('A`)し ( )
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ ||
// ̄ ̄ ̄フ /
/ (___/ /
(______ノ
〜翌朝〜・・・
('A` )「夢か・・・」
('A` )「母ちゃん・・・。」
('A`)「ごめんね・・・。俺も、もうすぐそっちに行くからね。会えるからね・・・」
手続きを終え、この旅の最終目的地の樹海へと向かうドクオで有った・・・。
入り口へと付いたドクオ。
入り口には、何かのノートが置いてある
『地獄に行く前に読んでください』と書いてある
(現地に実在する)
('A` )「・・・何処まで偽善めいてるんだ・・・この世の中は・・・」
('A` )「・・・」
だが、ふとドクオの脳裏に色んな人が過ぎる・・・。
J(‘ー`)し「カーチャンのぶんも…たくまし…く……」
『お 願 い 死なないで。帰って来て・・・』
(,,゚Д゚)「そーですか。若いとは財産ですね。何でも出来る。」
(,,・д・)「お兄ちゃん、顔色悪いの?これあげるから元気出して?」
/ ,' 3「少なくても、貴方が死ねば私は悲しみますよ。
それでは駄目でしょうか?」
('A` )「俺は・・・俺は・・・」
('A` )「俺は・・・」
この日 ドクオは 自殺した
そう 彼は、樹海で死んだのだ。
今までの 彼は・・・死んだのだ・・・
ー終わりー
支援気持ちage
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´・ω・) < で?
>>1 (つ旦と) \_______
と_)_)
37 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:38:32 ID:dCigwUFt
あ、終わってた。
乙です!!
長篇にしたらもっといい感じかもしれない。
女の子とドクオは両思いだったのかな…
係1 「富士吉田警察署です。」
私「すみません。青木ヶ原の樹海と自殺のことについて、伺いたいのですが。」
係1 「何をお聞きになりたいのですか?」
最初からちょっと、うさんくさそうな感じに受け取られています。
そりゃそうでしょう。申し訳ありません。
私「あの、わたくし社会科の教員なんですが、
おりしも、警察庁から年間自殺者の数値が発表になって、
昨年度は史上最高を記録したということが話題となっています。
そこで、社会問題として自殺を取り上げ、
社会科の授業の中で紹介できる素材にしたいと思っています。
お手数ですが、樹海での自殺者について少し詳しく伺いたいのですが、
担当の方お願いします。」
係1「はい、わかりました。そういうことでしたら、生活安全担当と代わります。
(ピンコポパンと、別の部署につながります。)」
私「すみません。以前に樹海の一斉捜索は中止になったと聞いたのですが、
それ以後は今でも行われていませんか?」
係2「はい、そうです。今は一斉捜索はやっていません。」
私 「なぜ中止になったのですか?」
係2「簡単に言えば、一斉捜索という、いわばイベントを実施すると、マスコミさんなどが大々的に報道されるため、
それがまた自殺者を呼んでしまうという悪循環に陥っていることが分かったからです。」
私 「具体的にはどうなったのですか?」
係2「10月に一斉大捜索を実施すると、
その直後に自殺のために青木ヶ原にやってきて
保護される人の数が増えるのです。
そして、事情を聞くと、
テレビとか新聞とかで青木ヶ原のことを知ったという
答えが多く返ってきたのです。」
私 「なるほど。
ところで、2002年は、
発見遺体数は78体で過去最高だったという新聞記事を読んだのですが、
2003年はどうだったのですか?」
係2 「去年の発見遺体数ですか、え〜と、
それは鑑識に聞かないと分からないので・・・。ちょっと待ってください。
(ピンコポパン、と電話のお待たせ音約20秒。すみません面倒かけています。)
係2「はい、わかりました。昨年は100体です。
私「えっ、(思わず新記録と言いかけて、言葉を飲み込みました)
そんなにもたくさん。全国の自殺者数の増加と比例してしまっていますね。」
係2 「残念ながらそういうことです。」
私 「さらに2つ質問があります。
一斉捜索をしていた時でも、その時に発見される遺体は数体ですよね。
昨年の100体は、一斉捜索もされていないのですから、
どうやって発見されたのですか?」
係2「一斉捜索はしていませんが、通常のパトロールはやっています。
その時に発見されます。他には、一般の方が遊歩道から少し離れて
「探検」していて発見したり、
あと、山菜採りに入って発見されるということもあります。」
私「TVドラマのイメージでは、自殺される方は、森の奥深くへ入っていくと言う感じですが、
実際は、それほど奥深くへ入って自殺されるわけではないのですね。」
係2「人それぞれですから、よくわかりませんが、事実、
遊歩道からあまり離れていないところで、たくさん見つかっています。」
私 「これって、人知れず死にたいという心理と、
誰かに発見されたいという心理との葛藤なんでしょうかね。」
係2「さあ、そういうことは、ちょっと分かりませんが。」
失礼しました。
そうですね。警察の担当の方に、「自殺者の心理学」を分析していただくのは、ちょっと専門外というものです。
それにしても、100体とは・・。1週間に平均2体近くになります。
私 「二つ目の質問です。
インターネットで見つけたニュースには、2002年には、
「保護された方」が83人いたとなっていますが、この保護された方というのはどういう方ですか?」
係2「自殺を思いとどまって、警察等に保護された人の数字です。」
私 「具体的にはどうやって保護されるのですか?」
係2「まず多数派は自分で自殺を思いとどまって助けを求める方です。
最近は携帯電話がありますから、
中には樹海の中から、助けてくれって電話される場合もあります。
樹海の中も通話可能なエリアに含まれているところも多いですから。」
私「思いとどまったものの、樹海の中から帰れなくなっちゃうわけですね。」
係2「そうです。それから、パトロール隊や風穴の売店の方に声をかけられて保護される人もいます。」
私 「売店の方がですか。」
係2「ええ、もう、ずっと営業しておられるベテランですから、
警察官よりも鋭い方もおられます。観光地にバスで降り立った、
沈んだ顔で一人でやってきてる人、なんていかにも自殺しそうな人です。」
私「いろいろ勉強になりました。ありがとうございました。」
43 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 03:53:28 ID:dCigwUFt
おお、VIP発祥だとは…
正直な感想、有り触れた話という気はしましたが
実体験となると心無しか重みが増す気がします。
ともあれ、その人が生きていて良かったという気持ちになってしまいました…
関わりの無い人でも、人の死とは悲しいものですね。
44 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 04:04:33 ID:EzaCYyZO
こんな駄作をわざわざスレ立てて書かないでくださいまるって思いました
45 :
優しい名無しさん:2006/05/15(月) 04:44:35 ID:tgX6yF6b
( ´_ゝ`)
47 :
優しい名無しさん:2006/05/17(水) 15:15:43 ID:hpMSWLK1
ま、まさか…
糸冬 了 !?
48 :
優しい名無しさん:2006/05/17(水) 15:18:13 ID:mp5pOZYU
死ぬくらいならここで働け!!
おもいしろい会社発見!!
YAHOOで「遺体処置」で検索!
TOPの会社。こんな会社があるんだと感心した。
募集してるよ〜!
49 :
優しい名無しさん:2006/05/17(水) 16:28:19 ID:xHCSRI3P
(´_>`)探すの面倒だからはってください。
50 :
優しい名無しさん:2006/05/17(水) 17:53:42 ID:3uG1rQ18
やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
突然だけれども、ここを訪れた君に近々お穴を掘られる呪いをかけたよ。
ああ、君が怒るのも無理はない。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
この呪いから逃れる方法はただ一つ、
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1147522991/ のスレに
「ちんちんみてまんまんおっき」
と書くだけなんだ。
うん、重ね重ね強引なのはわかっている。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
じゃあ、注文を聞こうか。
51 :
優しい名無しさん:2006/05/18(木) 00:06:37 ID:edqcHyK2
なんか人間交差点にもこんな話あったよね。ぱくっんのかと。
52 :
優しい名無しさん:2006/05/18(木) 00:09:35 ID:edqcHyK2
ごめん。ぱくってんのかと、の間違い。
ドクオは普通のお母さんがいるだけ幸せだよ。
お父さんとかババアがいないだけまだ恵まれてるよ。
ババアとお母さんの板ばさみな幼少時代を過ごさなかっただけまだマシだよ。
年齢=家族から濡れ衣かけられ人生じゃなくてラッキーですよ。
じゃ、吊ってきますね。
53 :
優しい名無しさん:2006/05/18(木) 09:30:16 ID:lbIUP/Ev
>52さん
吊っちゃ嫌です。
あたし泣きます。
54 :
優しい名無しさん:2006/05/18(木) 19:13:25 ID:Pyzo/gqX
ほほう、それでそれで?
衝動的にスレ立てようと思ったけど、
折角立てて下さってるんだしここを再利用させて頂くか・・・。
しかしここの人達は優しいんですね・・・。
vipでは死ぬとか吊るとか言ったら
ほとんどが『勝手に死ね』的レスなのに
ここは優しいレスが溢れてますね・・・。
ちょっと飛び降り自殺について色々調べて見たんですけど、
ふわっと落ちて痛くないらしいですね。致死度も高く聞こえも良いらしいです。
手段としては最高級らしいです。
飛び降り自殺は痛くない。痛みも不安も恐怖も無い。
それどころか、むしろ気持ち良い。
比喩的に言ってるのではなく、実際にそうらしいです。
嘘のような話ですが、
『落ちてみた人』
の話を総合すると、そうとしか思えない・・・。
ただし、地上20mの高さが必要ですが。
もし、確実に死にたいのなら、地上から20m。だいたい、7〜8階以上から飛び降りる事。
下がコンクリートならまず、助からない。
落下時点の状況の確認も大切です。
まず、下に植え込みや(芝生)車、人、木などのクッションがわりになるものはタブーですな。
ちなみに、コートも空気が入りふくらんで落下傘のようになって助かった高校生も
いるから気をつけたほうがいいです。
もっとも気になるのが、落ちている時の意識は?
という点ですが。
飛び降りて助かった54歳の会社員さんは、
『怖いという気持ちはなかった』
地面に着いたとき痛みを感じていなかった。
落ちてるときも、
「飛んでる!楽しい。」
という気持ちばかりだった。と言います・・・。
あと、37歳の同じく会社員の男性は、
『巨大な翼に乗ってしずしずと舞い降りている感じであとは覚えていない』
と言ったらしいです。もちろん、痛みは無かったと言います・・・。
まあこの理屈だと
>>3の
>>飛び降り自殺。
下にいる人にでも当たったら大変。
を真っ向から否定する事になるんですが・・・
大体説明不足だろ。『下にいる人でも当たったら大変』だけじゃ
説明不足ですな・・・。止める理由にはなりませんね。
どう考えても樹海での自殺より飛び降りの方がリスク低いんだから・・・。
まあそれでも自殺をする人の心境ってのは複雑な物で・・・
理屈上とか論理上でのリスクとかは考えないんですよね。
現に樹海を選んだのだって、何となくだし。
何となくって言うと御幣が有るけど何となくなんだよな・・・。
要するに何が言いたいのか自分でも分かりませんが・・・。
まあ、このスレもこのままDAT落ちかな。
独り言スレにするか。
>>37 いいえ、ドクオの片想いだったんです・・・。
確かに、その点についてはもっと描くべきでしたね。
寧ろリアルではその女の子に振られたのが原因で
自殺を決意した分けですから・・・。本編では触れてませんが。
まあ確かに事実を元にしてますが、大分割愛してるのも確かです。
今度1から書き直したいと思います。ありのままを。
>>43 確かに、いかにもと言った感じの話ですよね・・・。
『あれ?何処かで見たような・・・』的なw
そうなんですよね。ドクオは生きてしまったんですよね。
ドクオ=作者だとしたら死んでしまってた方がマシだったんですがね・・・。
>>44 まあ、厚意で立てて下さったみたいです・・・。
作品を作った者としては嬉しい限りですね。
2ch的には板違い?っぽくて頂けないでしょうが・・・。
>>45 どうもどうも。
お目汚ししました。
>>47 僕の人生もそろそろ終了にしたい所ですね。
もう茶番劇は飽きました。
今度は樹海では無く飛び降りを試そうと思うんですが如何でしょうか?
>>48 世の中色々な仕事が有るんですね・・・。
まあ、死ぬ気になれば何でも出来ると言う定説も有りますけど、
本当の所はどーなんでしょうかね・・・。
>>49 素晴らしい。確かに、いちいち検索するのは手間ですもんね。
実際私も検索してません。
>>51 そうなんですか・・・。
私はその『人間交差点』と言う話は存じません・・・。
まあ、見ての通り有り触れた話ですので
被ると言うことはありえる話ですね。
>>52 まあ、物語の都合上ドクオには普通のお母さんがいるように描かれてますが・・・
本当はあんな優しいお母さんでは有りません。
あくまでもこの作品は事実を『元』にしたフィクションなんです。
何が有ったか知りませんが・・・。大変だったようですね。
だからと言って、私に貴方の自殺を止める権利も義務も有りませんので、
吊るのなら『どーぞ』としか言えません・・・。
>>53 一見すると優しいですが・・・。
自殺者を止める程酷な事は無いとも取れる・・・。
>>54 いえ別に。
飽きた玩具は捨てられる・・・。
俺にとってはたった一人の大切な人だったのに
相手にとっては俺は何個も有る一つの暇つぶしの玩具だったと・・・。
('A`)「今日も独り、明日も独り・・・」
ドクオは考え込んでいた・・・。
('A`)「一生一人なのかな、俺は・・・。
『一人』じゃなくて『独り・・・』」
( ^ω^)ξ゚ー゚)ξ(´・ω・`)
昔の友達の顔が、瞼の裏に現れる。
もっとも、今は『友達』と呼べる間柄の人は存在しないが・・・。
そう、ドクオは死のうとしていた。
ちょっと早いか。
やっぱブルーマンデーの月曜に投下しないと意味ない。
('A`)「今日も独り、明日も独り・・・」
ドクオは考え込んでいた・・・。
('A`)「一生独りなのかな、俺は・・・。
『一人』じゃなくて『独り・・・』」
( ^ω^)ξ゚ー゚)ξ(´・ω・`)
昔の友達の顔が、瞼の裏に現れる。
もっとも、今は『友達』と呼べる間柄の人は存在しないが・・・。
そう、ドクオは死のうとしていた。
何となく続けている仕事。目標の無い毎日。
4人兄弟の中で兄も弟も優秀だが、
自分だけが高校中退で親・親戚からの風辺りが強く落ちこぼれと言う現実。
そして、最愛の人との別れ・・・。
何もかもが如何でも良くなったドクオ。
('A`)「生きてても、良い事はない・・・」
('A`)「最後にバーチャンの手料理が食べたかった・・・」
〜5日前〜
(‘ー`川「ドク・・・オ・・・」
(;'A`)「がんばれ! バーチャンがんばれ!!」
(‘ー`川 「バーチャンね、もう、駄目みたい・・・」
(‘ー`川「バーチャンのぶんも…たくまし…く……」
ピー・・・・・
(;'A`)「バーチャァァァァァん・・・・!!!!!」
二人の兄に、弟からも軽蔑されていたドクオ。
高校中退してからは家には居場所が無く、親からはゴミ扱い。
だがそんなドクオにもバーチャンだけは優しかったのだ・・・。
そのバーチャンも、もういない・・・。
('A`)「バーチャン、ごめん・・・。言い付け、守れそうにもないよ・・・」
準備をするドクオ。
自殺の方法は決めていた。
>>電車飛び込み。
家族にJRから大量の請求書が来る恐れが有るので却下。
>>飛び降り自殺。
下にいる人にでも当たったら大変だ。
そこで、樹海に向かって『餓死』だ。
樹海での死を選んだ人達の「美しい死に方」のイメージと現実の間には、
少なからぬギャップがある。
彼らは自らの死後の無惨な姿を客観的に想像し行為に及ぶのだろうか。
樹海の中で死ねば、肉体は鳥獣に食い散らかされ腐乱していく。
この様な事は少し想像すれば誰でも分かる事だ。
無論、ドクオにも例外なく分かっていた・・・。
だが、それで良いのだ。腐乱死体になって自分等消えてしまえば良い
ドクオはそう思っていたのだ・・・・。
昔、バーチャンとキャンプに行って楽しかった
青木ヶ原の樹海で死ぬ事を既に決めていたドクオ。
('A`)「樹海で眠ったら……バーチャンに会えるかな……」
('A`)「生まれ変われば、アイツを越せるかな。俺を愛してくれるかな・・・。」
ドクオが今日を自殺日に決めたのも、
単なる偶然の様に見えるが、実は必然なのである。
と言うのは、今日が05/22 月曜日だからである。
自殺者が多い曜日は月曜日である。これはブルーマンデーの影響があると見られる。
逆に少ない曜日は土曜日で、男女ともに同じ傾向である。
ドクオも、無意識の内に月曜病≠フ影響を受けて実行を決意したので有ろう・・・。
('A`)「そーだ・・・ネット友達にも別れを告げなきゃ・・・。」
そー言って、自分が常駐している馴れ合い掲示板のスレッドに、
『今から死にに行く。お前ら世話になった』
と言った書き込みを残すドクオ。
リアルタイムで心配のレスが返って来る。
が、今のドクオには全てが事務的な偽善めいた事に見えるのだった・・・。
('A`)「何、心配したフリしてやがんだコイツ等・・・」
('A`)「ネットで出会った奴を本気で心配なんてする分けネーだろ・・・。」
気になっていた女性HNのレスが目に止まる・・・
『お 願 い 死なないで。帰って来て・・・』
('A`)「・・・・・・ 」
ドクオは、この女性HNと仲が良かった。
スレッドでのやり取りやメールをしてる内に想いを寄せていたのだ。
日に日に彼女への想いが強くなっていったドクオ。
だが、彼女はドクオの気持ちには答える事は出来なかった・・・。
あくまでも友達といたいと告げられたのだ。
ドクオは極度の対人恐怖症からか電話が苦手だった。
彼女と電話をしたら怖くて切ってしまうのだ。
そこで自問自答をしていた。
『なんで好きなのに電話が出来ないんだ・・・』
『俺じゃ彼女を幸せに出来ない。守れない』
自分の無力さを痛感したのも自殺を決意した一つの要因だった。
それほどまでに彼女への想いは本物だったのだ・・・。
ネットで出会った、文字だけの繋がりの彼女を・・・。
彼女との出会いは、ドクオが以前にふとした事で自殺を決意し、
某掲示板に『今から死にます』と言うスレッドを立てた事だった。
その時、野次や煽りも無論有ったが、懸命に止めてくれた板住人達・・・。
彼女もその中の一人だった。
住人達の説得により自殺を止めたドクオ。
そして、次第にその人に想いを寄せて行くのだった・・・。
叶わぬ恋だとは知らずに・・・。
ドクオは、その人とメールやチャット等で交流を取るようになった・・・。
だが、段々気づいて来たのだ・・・。
彼女がドクオへの同情や哀れみでメール等をしてくれていた事・・・。
彼女の想いが自分には向いていない事を・・・。
ドクオは敏感に察知してしまったのだ・・・。
彼女は別の男HNの事が好きな事を知ってしまったドクオ・・・。
自分の事は友達としてか見てくれない事も・・・。
そして、その男HNとリアルで会った事も、互いに住所を知っている事も・・・。
そして、それらを隠されてる事も・・・。
それらの事実はドクオには余りにも大きかったのだ・・・。
('A`)「○○○(女性hnの名前)・・・愛してたよ・・・。結婚したかった・・・。守りたかった。」
('A`)「君は、幸せになってね・・・。」
泣きながらタイピングをするドクオ。
('A`)「『君の為に帰って来るよ』・・・と」
ドクオは、心配させぬ為なのか騒ぎを大きくせぬためなのか知れないが、
そう書き残して、家を後にするので有った・・・。
もう、帰らぬつもりで・・・。
電車の中で、家族連れと同席になったドクオ。
(,,・д・)「ブーーーーーーーン」
子供が無邪気に暴れている
(,,゚Д゚)「ゴルァ!静かにしてろ」
(*゚ー゚)「ど、どーもすいませんね。」
('A`)「あ、い、いえ・・・」
('A`)「・・・(家族・・・か)」
ふと、一つの思いが脳裏を過ぎる。
('A`)「俺も、○○○と幸せな家庭を作りたかった・・・。」
('A`)「でも、俺はいちゃ駄目なんだ・・・。俺じゃ幸せに出来ない・・・。」
(,,・д・)「・・・ちゃん・・・」
子供がドクオに声を掛けてくる。
('A`)「え?」
(,,・д・)「お兄ちゃん、顔色悪いの?これあげるから元気出して?」
そー言ってドクオにハイチュウ(コーラ味)を差し出す子供。
('A`)「あ・ありがとう・・・いいんですかね?」
(*゚ー゚)「貰ってあげてくださいな。何かすいませんね。」
('A`)「あ、いえ・・・はい。」
(,,゚Д゚)「所で、一人旅か何かですか?」
('A`)「ええ・・・まあ、自分を見つめ直す旅って言うか・・・。」
ドクオは言葉に詰まった。それもその筈だ。『自殺しに行く』等と言える筈無いのだから…。
(,,゚Д゚)「そーですか。若いとは財産ですね。何でも出来る。」
('A`)「・・・」
('A`)「(何でも・・・出来る・・・) 」
でも・・・もう遅いんだよ・・・
21年間生きて来て 何も良い事なんて無かったからな
家族からは見向きもされない・・・。
職場ではいてもいなくても対して困らない存在・・・。
そして、好きな人も幸せに出来ないクズ野郎・・・。
俺なんて、死んだ方が良いんだよ・・・。俺なんて・・・。
誰から愛されない。誰かを愛する資格も無い。
家族連れは先に降りるようだ。
(,,・д・)「お兄ちゃん!!バイバイ!!」
('A`)「う・うん・・・。」
('A`)「あ、あの・・・。」
(,,・д・)「?」
('A`)「ハイチュウ・・・。ありがとうね。」
(,,・д・)「うん!」
・・・電車は、ドクオの目的地に付こうとしていた・・・。
近辺の歩道橋には
『命は親から頂いた大切なもの もう一度静かに両親や兄弟や子供のことを
考えて見ましょう 独りで悩まず相談して下さい』
(実際に現地にはこう言った看板が実在する。)
と言った、自殺志願者に呼びかける偽善めいた看板を頻繁に見かける。
('A`)「さてと・・・。旅館は向こうか・・・。」
('A`)「(最後の晩餐・・・か)」
ドクオは、最後の一夜を昔よくバーちゃんと泊まりに来ていた旅館で過ごそうと決意していたのだ。
その時、1人の老人が目に止まる。
/ ,' 3「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
重そうな荷物を持って苦しそうだ。
('A`)「あ、だ・大丈夫ですか。家はお近くですか・・・?良かったら持って行きます。」
見かねて駆け寄るドクオ。
('A`)「・・・?」
/ ,'3「あ、どうもすいませんね。お願いしていいですか。」
('A`)「あ、は・・・はい。」
('A`)「(この人、目が不自由なんだ・・・)」
ドクオは、老人宅まで荷物を運んで来た。
/ ,' 3「助かりました。まあお礼に上がってお茶でも。」
('A`)「あ、いえ・・・急いでますので・・・」
/ ,' 3「まあまあそう言わず・・・」
('A`)「え、あ・・・はい・・・」
断りきれない性格のドクオ・・・。
家に上がるドクオ。
('A`)「1人暮らしでらっしゃるんですか・・・?」
/ ,' 3「ええ・・・馬鹿息子がいたんですけど・・・」
急に重い表情になり口を開く老人。
/ ,'3「去年の春に、自ら命を絶ってしまいましたわ・・・。」
('A`)「!!」
驚きを隠せないドクオ。それもその筈だ。
自分もその息子と同じ運命を辿ろうとしているのだから…。
('A`)「そ・そーなんですか・・・」
ドクオは至って冷静に気にしてない様に振舞う。
('A`)「あ、あの・・・」
/ ,' 3「?」
('A`)「こんな事聞いちゃいけないと思いますけど・・・」
ドクオは少し躊躇しながら切り出す。
('A`)「息子さんが亡くなられた時、勿論悲しかったですよね?」
/ ,' 3「ええ、もちろんです。」
ドクオは、何故こんな当たり前の事を聞いてるのか自分でも分からなかった。
/ ,'3「自殺する者は、残った者の事などお構いなしですよ。」
老人は淡々と淋しげに語る・・・。
/ ,'3「残った者の悲しみなど・・・。身勝手に死ぬのですよ。」
('A`)「じゃ、じゃあ・・・あの」
声が少し震えているドクオ。だが、質問を止めようとはしない・・・。
/ ,' 3「はい」
老人は静かな口調で聞き返す。
('A`)「死んでも、悲しむ人がいない人は・・・」
('A`)「悲しむ人がいない人は・・・自殺しても問題ないって事ですよね?」
/ ,' 3「ふむ・・・。それは私には分かりかねませんが」
('A`)「・・・」
/ ,' 3「少なくても、貴方が死ねば私は悲しみますよ。」
('A`)「!!」
/ ,' 3「それでは駄目でしょうか?」
老人が強い口調で問い返してきた。
('A`)「え・・・!?」
ドクオは戸惑いを隠せない。
老人は、全てを見通してる感じで有ったと言う。
まるで、ドクオがこれから樹海に向かい命を絶つ事を分かっているようだ・・・。
夕飯にも誘われたが、丁重に断り、
ドクオは戸惑いながら、老人宅を後にする。
旅館に着き、手続きを終わり部屋に入るドクオ。
('A`)「懐かしいな・・・」
('A`)「・・・」
ドクオはふと○○○の事が気になって、例の馴れ合い掲示板へ携帯から繋ぐ。
すると・・・。こんな書き込みが・・・
592 :○○○:2006/05/22(月) 21:33:49 ID:???
私は信じてる・・・。○○(ドクオのHN)ちゃんは私の為に帰って来るって言ったもん。
自惚れでも良い。私は信じて待ってる・・・。
愛する○○○の書き込みだ・・・。
文面からもドクオを心配してるのが伺える。
('A`)「・・・」
('A`)「ごめんね・・・。ごめんね・・・。」
ドクオは涙を流している。
('A`)「でも、もう良いんだ・・・。俺は終わりにする・・・。」
('A`)「俺が死んで悲しむ人なんていないんだ・・・。」
('A`)「○○○は、幸せになってね・・・。」
ドクオの精神状態はもはや普通では無かったのだ。
誰が止めようがもはや聞く耳持たないと言った感じだ。
決意は硬かった。
電車での家族連れの事も、あの老人の言葉も既に忘れているのだろうか。
そして、愛する人からの言葉も届かないのだろうか・・・。
('A`)「降りて・・・。飯を食うか。」
ドクオは食事の為、下へと降りていく。
『最後の晩餐』を終え風呂に入り眠りに付くドクオ。
その夜、ドクオは夢を見た・・・
母「みんなー。準備出来たわね。」
次男「わーい。焼肉は久しぶりだー。」
四男「ねえ、アイツは・・・?」
長男「ドクオはほっとけ。バーチャン家で遊ぶ方が楽しいんだろ。
それに、あんなクズはいない方が楽しいだろ?」
四男「それもそうだね☆」
母「あんな奴の話はいいから早く行くわよ。」
父「落ちこぼれが・・・」
ドクオは小学校から不登校を続けており、フリースクールに通っていた。
その事を良く思わない両親や親戚からは疎外されていた。
だが、バーチャンだけは違った…。
『ドクオはドクオらしく生きて欲しい』と
学校に行く事を強要したりしなかったのだ・・・。
('A`)「バーチャン!!」
(‘ー`川「あら、ドクオ・・・今日はみんなで遊びに行ったんじゃなかったの?」
('A`)「俺、バーチャンといる方が楽しいからいいんだ。」
(‘ー`川「ドクオ・・・。」
こうやって遊びに来てくれるのは四人兄弟の中でドクオだけだ。
バーチャンにはそれがたまらなく嬉しかった。
元旦にはバーチャンの家に親戚中が集まる。
その時もドクオは肩身が狭かった。
学校に行ってない落ちこぼれと言う事で、
親戚からの風当たりが強かったのだ。
叔父「ほら、お年玉だぞ三人とも。」
長男「はい。有難うございます。」
次男「ありがとございます。」
四男「ありがとうオジちゃん」
お年玉もドクオだけは貰えなかった。
('A`)「・・・」
(‘ー`川「いらっしゃいドクオ。」
そう言ってドクオにお年玉を渡すバーチャン
('A`)「バーチャン・・・ありがとう。」
(‘ー`川「いいのよ、ドクオはドクオだから。バーチャンはドクオの味方よ」
('A`)「バーチャン・・・」
叔父「それよりドクオ。お前ふりーすくーるとか言う分けの分からん施設に通ってるそうだな?」
伯父「なんで学校に通わん?あ?」
親戚で集まると決まってこのような質問をされるドクオ。
('A`)「あ、いえ・・・その・・・」
伯父「ハッキリ言わんか?何故学校にいかん?」
「あんな洗脳組織に行きたくない。」
「フリースクールの方が楽しい。」
そう言いたかったドクオ。だが、言う事が出来なかった・・・。
何より、フリースクールが馬鹿にされた事が悔しかったが、
ドクオはただ泣く事しか出来なかった・・・。
伯父「泣けば済むと思ってるのか!」
ドクオに手をあげる伯父。
家族も従兄弟もニヤニヤしながら見てるだけだ。
その時・・・
バーチャンがドクオを身を挺して庇った
('A`)「バーチャン!!」
祖父「母さん。退いてくれ。その軟弱者を鍛え直すんだ。」
(‘ー`川「止めて下さい・・・ドクオは優しい子です。」
そう言って祖父を睨み付けるバーチャン。
祖父「う・・・」
(‘ー`川「ドクオを傷付ける人は許しません・・・。
ドクオは私の可愛い孫です。」
止むを得ず椅子に座る祖父。
('A`)「バーチャン・・・?大丈夫・・・?」
(‘ー`川「大丈夫よドクオ。言ったでしょ?バーチャンはドクオの味方だって。」
('A`)「バーヂャン・・・ありが・・ど・・・」
涙で上手く言えないドクオ。
(‘ー`川「ほらほら、男の子でしょ。泣かない泣かない。」
家族からも親戚からも疎外されていたドクオ。
だが、バーチャンだけは違った。
ドクオは、そんなバーチャンが大好きだった。
そんな大好きだったバーチャンが亡くなったのは5日前だ・・・。
死ぬ前に1度だけ目を覚まし思い出したように
(‘ー`川「ごめんね バーーチャンのぶんも…たくまし…く……」
と言った。
ドクオは一言「ありがとう」と言おうとしたが、
最後までその一言は声にならなかった。
魘されてるドクオ・・・。
激しい呼吸をしながら目覚める。
('A` )「夢か・・・」
('A` )「バーちゃん・・・。」
バーチャンの事を思い出し悲しくなるドクオ。
だが、不思議と涙は出ない・・・。
('A`)「ごめんね・・・。俺も、もうすぐそっちに行くからね。会えるからね・・・」
ふと時計を見ると、時刻はまだ1時だった。
('A`)「まだちょっと早いな・・・。もう一眠りするか・・・。」
ドクオは、再び夢を見た・・・。
愛する○○○の夢だ・・・。
彼女が自分の事を心配している夢を・・・。
〜翌朝〜・・・
('A` )「やっぱ、夢か・・・」
('A` )「俺の事なんて、心配する分けないしな・・・。」
('A` )「バーチャン、俺ももうすぐそっちに行くからね・・・。○○○。幸せになってね・・・。」
手続きを終え、この旅の最終目的地の樹海へと向かうドクオで有った・・・。
('A` )「ジュース、買っていくか・・・。」
ドクオは樹海の近くのバス停付近でジュースを買った。
樹海のすぐ傍にはバス停があるのだが、
その周辺でジュースを買って樹海の中に入っていくというのが自殺者に多いパターンだ。
これは樹海の中で睡眠薬で服毒自殺をする人が多いからだそうで有る。
ドクオも、例外では無かった・・・。
('A` )「こっちか・・・。」
樹海の中に入るには、自然公園内の遊歩道を外れればよい・・・。
至って簡単である。自殺の名所として、こんなに簡単に入れるのは問題かもしれない。
しかし、遊歩道の至る所に、自殺者に呼びかける看板が存在する。
『〜ちょっと待て〜君の人生は楽しいか、それとも苦しいか。
世の中は苦しい事ばかりではない。楽しい事も多いはずだ。
人生を楽しく過ごす為にもう一度よく考えよう。必ず何かがあるはずだ。
たった一つの命を大切にしましょう。困ったら下記へ相談を。
○○田村役場自殺防止連絡会 00−0000』
等と…。
しかし、自殺をする者達にはこの立て看板が見えないのか、
はたまた見えていても確固たる意志をもって入って行くのだろうか・・・。
道沿いには廃車がいくつかある。
この車は不法投棄されたのだろうか・・・
それとも、持ち主が樹海に入ったきり帰って来ないのか・・・。
真実は闇の中だ・・・。
ドクオは、廃車を横目に樹海へと向かう・・・。
富士山の北西麓、山梨県南部の富士河口湖町、鳴沢村、
上九一色村にまたがる青木ヶ原樹海。
この青木ヶ原樹海は、富士の山麓に残っている人の手が加えられていない
原始林の中では最も面積が大きく30km2〜40km2ともいわれ、
その一部は「富士の原始林」として国の天然記念物にも指定されている。
その成り立ちは今から約1,100年前にも遡る。
平安時代、貞観6年から7年末(864年〜866年初頭)の
富士山中腹に位置する長尾山が大噴火して流れ出した溶岩を基盤として、
長い年月をかけて形成された。
溶岩の土壌にコケなどの植物が生えだしたのは14世紀に入ってからだと考えられている。
昭和60年に松竹により映画化もされた「波の塔」(松本清張・著/昭和59〜)
が樹海での自殺により締めくくられたことを契機に、
60年代以降この森の名は自殺の名所として広く世に知られることになる。
それまでにも自殺名所と呼ばれる地は多数あったが、
ここ樹海だけは、さしたる増減もなく年間30〜50体の遺体が発見されてきた。
その後も、「完全自殺マニュアル」(93)において
『誰にも見つかることのない自殺場所』として紹介され、
03年には遂に遺体発見数が100体を超えてしまった。
しかし、発見された遺体の身元が判明するケースは、
僅か10%程度なのである…。
樹海内に突入するドクオ。
まわりは完全に闇だ・・・。
遊歩道がどれだかよく分からない。
明かりなしで置いてきぼりにされたら
普通の人間なら発狂しそうな状況で有る。
しかも、5月だと言うのに異常な寒さで有る・・・。
('A`)「・・・」
そんな事は気にもせず進み続けるドクオ
('A` )「なんか、色々落ちてるな・・・。」
樹海の中には色々な落し物が落ちている。
傘・衣服・ガラス瓶・靴・カード類・椅子・ロープ
手袋・カセットコンロと鍋・ナイフと手錠・リュック
ネクタイ・眼鏡と目覚まし時計・鞄とペットボトル
ウエストポーチ・テープ・コンタクトレンズ
マネキュア・カバン・がまぐち・朱肉・お菓子・下着
使い捨てカメラ・セカンドバック・ビニール袋・酒、薬等・本類
ジャンパー・ビニールシート・ヒモ・燃えかす・カセットテープウォークマン
ビニール紐・意味不明な事が書かれた謎のメモ・ブーツ・衣類・ベスト
千円札・帽子・シャツ・瓶・遺書・タイヤ・缶類・一斗缶・新聞紙ダンボール・水筒
エ ロ 本
携帯電話・印鑑・免許証
樹海内ではよくカード類が切られたり、燃やされたりしているが、
それは拾った者による悪用を防ぐためにしているのだろうか。
それとも二度と樹海の外には戻らないという強い意志の表れなのだろうか…。
そして、かの有名な『完全自殺マニュアル本』だが湿気でビチョビチョに濡れている・・・。
実に色々な物が落ちてある・・・。
自殺志願者たちは森の奥深くに入る時、
手に持っているバッグなどの荷物を一つ一つ捨てていくそうである。
身元をわからなくするという単純な意味の行動ではなく、
そうする事で、この世への未練を断ち切ろうとしているのだろうか・・・。
落し物だけでは無く、樹海には色々な謎のものが有る・・・。
樹海内には『呪ってやる』『もう生きていけない』
などと書いてあるテントが存在する。
これはただの落書きで有る。
多分面白がって書いた物で自殺志願者の残した物ではない。
まわりにはペットボトル、フライパン、カルビが入っていた袋などが散乱しており
明らかにただのキャンプの跡である。
これを放置した人間のマナーの悪さには呆れる。
また、『2ch』とカラースプレーで書かれた木等が存在する。
これを書いた人間は一体何がしたくてこんな無意味な行為をしたのだろうか・・・。
('A`)「ついた・・・。」
入り口前には女性が立っていた。
(。・-・)「・・・」
女性は軽く一礼して来た。
('A`)「・・・。」
ドクオも軽くペコリと頭を下げる。
女性は中へと向かって行く・・・。
('A`)「(あの人も、死ぬのか・・・)」
('A`)「あれ、あの人・・・何処かで・・・。」
その時、ドクオの脳裏に愛する人が過ぎる・・・。
愛しの人とメールをしていた楽しい思い出が・・・
朝から番までメールをしていた時の事を・・・。
仕事中にも合間を取ってメールをしていた。
電話が苦手な事を分かっていてくれたので、優しく
「焦らないで、少しづつ克服して行けば良いじゃない・・・」
と言ってくれた事を・・・。
「違う・・・。彼女は俺の事なんて嫌いなんだ・・・。」
なんで・・・俺は君の事を好きなのに分かってくれないの・・・
俺は君がいなきゃ駄目なのに・・・君がいるから生きて来れたのに・・・
「ずっと友達でいましょう・・・」
その一言で俺がどれだけ傷付いた事か・・・。
分かってた・・・。分かってたんだよ・・・。
俺とメールしてたのは同情や哀れみから。
君の気持ちは俺じゃなくてアイツに向いていた事も・・・。
俺が誕生日プレゼントを贈ってあげたいと言った。
でも、君は断った・・・。友達だから貰えないと・・・。
アイツには住所も教えたのに、俺には教えてくれないんだね・・・。
バレンタインにチョコを送る程の関係だと言う事も知っている・・・。
去年のクリスマスにアイツと会った事も知っている・・・。
そして、それらを全て俺に隠している事も・・・。
('A`)「でも、良いんだ・・・。もう、良いんだ・・・」
ドクオは呟いている。
('A`)「君は幸せになってね・・・。
21年間生きて来て、こんなに人を愛したのは初めてだったよ・・・。」
ドクオは愛に飢えていた。
時にはネットで出会って想いを寄せた彼女に愛情を強要する事も有った。
他の男とはメールしないように告げ、束縛した事も有った・・・。
それを彼女が嫌がっている事も分かっていた・・・。
それが悪い事だとは自覚していたが、
それ程までに歪んだ愛だったのだ・・・。
歪んだ強き愛。なんと皮肉なのだろうか・・・。
('A`)「もう、行こう・・・。」
だが、ドクオを止めるかのように更に色んな人が脳裏を過ぎる・・・。
(‘ー`川「バーーチャンのぶんも…たくまし…く……」
大好きだった、バーチャンの事が・・・。
(,,゚Д゚)「そーですか。若いとは財産ですね。何でも出来る。」
(,,・д・)「お兄ちゃん、顔色悪いの?これあげるから元気出して?」
電車の中で会った家族連れの事が・・・。
/ ,'3「残った者の悲しみなど・・・身勝手に死ぬのですよ。」
偶然出会ったあの老人の事が・・・。
そして・・・
(。・-・)「・・・」
('A` )「さっきの・・・女の人・・・?」
(。・-・)「・・・」
('A` )「君は、どーして死ぬの・・・?」
('A` )「そして・・・俺はなんで死ぬの?」
('A` )「なんで、死ななきゃ・・・いけないの・・・?」
ドクオは泣いている。何故泣いているのかは自分でも分からない・・・。
「バーチャンはなんで死んだの・・・?」
「オジイさんの息子さんはなんで死んだの・・・?」
「君はなんで死ぬの・・・?」
「俺は、なんで死ぬの・・・?」
「俺は・・・俺は・・・」
「俺は・・・」
この日 ドクオは 自殺した
そう 彼は、樹海で死んだのだ。
今までの 彼は・・・死んだのだ・・・
ー終わりー
124 :
優しい名無しさん:2006/05/22(月) 10:40:59 ID:q+DtuLRS
(。・-・)
いつものようにお気に入りに登録して有る掲示板に繋ぐプリン。
だが、信じられない書き込みを見るのだった・・・。
(。・-・)「え・・・」
450:○○:2006/05/22(月) 07:25:22 ID:???
今から死にに行く。お前ら世話になった
プリンはその書き込みを見て驚愕した・・・
(。・-・)「なんで・・・嘘・・・止めて・・・」
慌ててレスを返すプリン。
『お 願 い 死なないで。帰って来て・・・』
と・・・。
すると、『君の為に帰って来るよ』 と帰って来た。
いくらメールをしても繋がらない。
受信拒否されてるようだ・・・。
(。・-・)「○○ちゃん・・・。帰って来てね・・・。」
プリンは泣き出した。
(。・-・)「違うの・・・勘違いしてるよ・・・。彼はただの友達なの・・・」
(。・-・)「私は、誰にも恋愛感情が持てないの・・・」
(。・-・)「でも、でも・・・友達として一番好きなのは貴方なのよ・・・。」
(。・-・)「だから、だから・・・。帰って来て・・・。」
○○ちゃん・・・帰って来て・・・。
('A` )「やっぱ、夢か・・・」
('A` )「俺の事なんて、心配する分けないしな・・・。」
この後、樹海の入り口でドクオの妄想が具現化した彼女の姿を見る事になる・・・。
そこには存在しないはずの彼女の姿を・・・。
樹海から帰って来たドクオを待っていたのは醜い現実であった・・・。
店長「君ねー。なんで無断欠勤した分け・・・?」
ドクオはうどん屋に勤務している。
('A` )「す、すいません・・・。」
店長「辞めるんなら辞めるで良いんだよ?無駄な給料払わなくて良いからね
君なんていてもいなくても一緒だからね。」
誰からも、必要とされない・・・
('A` )「ただいま・・・」
母親「ああ忙しい。退いてよね。」
母親をドクオを押し退き職場に向かう。
父親「・・・」
父親をドクオをチラっと見て言葉を掛けずに通り過ぎる。
弟「待ってよママー。学校まで乗せて行ってよー」
弟もまるでドクオを透明人間かの様に無視して学校へ。
家族はドクオが帰って来た事についても特に関心を持たないようだ。
いや、そもそもドクオが樹海に向かった事も知らないのだろう・・・。
('A` )「・・・」
誰からも、愛されない・・・。
部屋に入り掲示板へ繋ぐドクオ。
そして書き込みをすると歓喜のレスが帰って来る。
『○○、帰って来たのか!!』
『待ってたんだぞこのヤロー!!』
『俺に無断で死ぬんじゃねーよ・・・』
そして、愛する人からも・・・。
『○○ちゃん・・・お帰りなさい・・・』
('A` )「みんな・・・。」
ドクオは涙を流した・・・。
だが、それはあくまでも『掲示板』と言う名の不透明な場所での
表向きの発言で有った・・・。
実際は正反対の事を思っているのだった・・・。
『なんで帰って来たんだよ・・・』
『うぜー。死ねよ。』
『ゴミが一人減ったぐらいどーって事ねーんだよ。』
そして、愛する人も本心では・・・。
『キモイわ・・・。私またストーカーされるのかしら・・・。
折角、邪魔者がいなくなって○○タンと仲良くやれると思ったのに・・・。』
何も知らずにお礼を言うドクオ・・・。
('A` )「みんな、ありがとう・・・。」
誰からも必要とされない 誰からも愛されない
ドクオが生きてる世界は天国 それとも地獄?
何故生きるの?幸せなの?
あの時死んだ方が良かったんじゃない?
・・・完・・・
('A`)・・・ここ見てたら樹海行きたくなっちゃった・・・
そーですか。俺は樹海行ってきます
死ねなかったらごめんなさい
裏切り者・・・。
人を玩具のように使いやがって・・・。
俺が魂だけになっても絶対呪い殺してやる・・・。
散々弄んどいて飽きたらポイっかよ。
ID:q+DtuLRSさんなにがあったの?
樹海に行くのは構わないけど、
見学だけにとどめとけよ。
あんた文才あるんだから……。
楽しく読ませてもらったよ。
続きが読みたいな。。。
続きって、ドクオの醜い現実をか・・・?
あんまり見たくないな・・・
143 :
優しい名無しさん:2006/05/24(水) 11:53:57 ID:y3XA9/kR
後日、再び樹海へと向かうことを決意したドクオ・・・
('A` )「いない・・・か。」
電車の中でこの前の家族連れと会いたいと思ったが
会える筈も無かった。
('A` )「終わり・・・か」
あの老人の家へと向かうドクオ。
だが・・・。
('A` )「あれ・・・?」
老人の家にはまるで生活観が感じられない。
住人「あら、どーしたの・・・?」
('A` )「あ、あの・・・?ここに暮らしていた人は・・・?」
住人「ああ、荒巻さんなら、三日前に亡くなったわよ」
('A` )「え・・・」
家族からも必要とされない
職場からも必要とされない
愛する人からも必要とされない
あの家族連れとあのオジイさんなら俺の話を聞いてくれるかも知れないと言う
僅かな希望が有った・・・
でも、違う・・・結局誰も俺の事なんて・・・。
この日 ドクオは 自殺した
そう 彼は、樹海で死んだのだ。
やっと 死ねたのだ
やっと 地獄から抜け出し 安息の地へ 行けたのだ・・・
ー終わりー
148 :
141:2006/05/25(木) 20:34:13 ID:ACicojrt
えぇー!!!
ドクオ死んじゃって、終わりなの……?
これって、ハッピーエンドなのかなぁ?
でも、自分の誕生日にリクエストに応えてくれて、
本当にありがとう!!!
149 :
優しい名無しさん:2006/05/26(金) 13:50:18 ID:3TtCKn3B
ある意味ハッピーエンドだな・・・
>>やっと 地獄から抜け出し 安息の地へ 行けたのだ・・・
深すぎる
150 :
優しい名無しさん:2006/05/29(月) 00:14:02 ID:q5l1ssgr
ドクオ・・・・・・うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
わそー.゚・(つД`゜)・゜.
かなしいよ…
152 :
優しい名無しさん:2006/05/29(月) 10:24:49 ID:YtLJxQeh
この世が地獄見たいなものだからね
生きながらに地獄だもんな
153 :
優しい名無しさん:2006/05/29(月) 10:31:56 ID:+JTLwFvA
ドクオは楽に死ねたの?
154 :
優しい名無しさん:2006/05/31(水) 17:44:54 ID:jf4247qe
155 :
優しい名無しさん:2006/05/31(水) 19:01:45 ID:yexFwwtb
(´;ω;`)ブワァッ
やっと楽になれたんだね・・・
156 :
優しい名無しさん:2006/06/03(土) 13:56:29 ID:c0LkHHq+
チュン…チュチュン チュン…
('A` )「夢だったのか・・・」
('A` )「はは、そう言えば昔樹海になんか向かったっけな・・・」
ドクオは起きあがると
横に目をやった。
布団には妻と子供が幸せそうな顔で眠っている。
('A` )「(君は、幸せに暮らしてるかい・・・)」
妻「ううん・・・アナタ、どうしたの?」
('A` )「ん、いや。なんでもないさ。」
ドクオは今日も家族のために働き続ける−
完
いい話だ〜。
感動した!
ハッピーエンドでホッとした。
158 :
優しい名無しさん:
月曜日ブルーマンデーage