175 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :
ネット中毒 注意
176 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:14:27 ID:0yUvNKXZ
花嫁になれなかったξ ゚听)ξツン
( ^ω^)「ツン、いってくるお!ちゃんとおきるんだお!!」
ば た ん
〜守りたいものがある。支えになってくれる人がいる。
人間はそれだけで強くなれる。
僕はしがないサラリーマン。
職場では上司に怒られ、同僚からはキモいといわれる・・・。
それでも働く気になれるのは、僕に笑顔を見せてくれる
ひまわりのような存在の君が居てくれるから・・・〜
177 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:15:37 ID:0yUvNKXZ
5年前
(;^ω^)「ご、ごめんだお!」
ξ///)ξ「何すんのよ!いきなり・・・キ・・・キス・・するなんて!!」
( ^ω^)「聞いてほしいお!ツンがすきだお!!」
ξ///)ξ「!!!!」
( ^ω^)「無理に付き合えなんて言わないお。『好きだ』ということだけは知ってて欲しいお」
ξ*゚听)ξ「内藤くん・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
ξ*゚听)ξ「・・も。私も内藤くんが好きよ!」
( ^ω^)「ツン・・・!!」
ξ///)ξ「・・・うれしい・・・」
〜そのときの彼女はまさに太陽をいっぱいに浴びたひまわりのように
やさしく、あたたかな笑顔を僕だけにみせてくれた〜
その後
ξ ゚听)ξ「内藤くん、この前のレポートなんだけど・・・」
( ^ω^)「ツン、そろそろ『内藤くん』ていうのやめにしないかお?」
ξ*゚听)ξ「え?」
( ^ω^)「少なくとも僕は『ツン』って呼び捨てだお、それに一応付き合ってるお」
ξ///)ξ「qぁwせdrftgyふじこlp;@:!!」
(;^ω^)「ツン、無理にとはいわないお」
ξ///)ξ「ブ・・・ブーン・・・」
( ^ω^)「ありがとうだお」
〜好きな人と過ごせることはとても幸せだった。
ツンはやさしいだけじゃなくとてもかわいらしかった。
僕のことをすべて受け入れてくれたんだ・・・・〜
178 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:16:16 ID:0yUvNKXZ
( ^ω^)「ツンは将来何になりたいんだお?」
ξ///)ξ「・・・・お、お嫁さん」
( ^ω^)「良い奥さんになりそうだお!」
ξ///)ξ「・・・・ブーンのお嫁さんに・・・なりたい・・・」
(*^ω^)「じゃぁ、未来の内藤ツンだお!!」
ξ*゚听)ξ「ふふっ」
(*^ω^)「ツンが僕のお嫁さんならしあわせだお!!やくそくだお」
しばらくして
( ^ω^)「辛いことは我慢しないで言ってほしいお!」
ξ ゚听)ξ「でも・・・私、辛くないよ?我慢してる方がいいわよ」
( ^ω^)「自分の中にため込むのはよくないお」
ξ ゚听)ξ「・・・じゃあ、言ってもいい?」
( ^ω^)「もちろんだお!」
ξ ゚听)ξ「こうやってあなたに辛いことを伝えることがつらいわ」
( ^ω^)「どういうことだお?」
ξ ゚听)ξ「無理にあなたに話すより、自分の心の中にとどめておく方が楽なのよ」
( ^ω^)「そうかお。わかったお」
ξ*゚听)ξ「ありがとう、ブーン」
( ^ω^)「じゃあ、今度辛くなったら僕に話すといいお!」
ξ ゚听)ξ「・・・・・・ええ・・・」
179 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:16:48 ID:0yUvNKXZ
( ^ω^)「ツン、家まで送っていくお」
ξ ゚听)ξ「ブーンの家は反対方向じゃない」
( ^ω^)「いいんだお」
ξ ゚听)ξ「それに、帰りに一人で寄りたいところもあるし・・・」
(#^ω^)「いいんだお。送っていくお!」
ξ ゚听)ξ「・・・わかったわ。」
〜自分の気持ちを押しつけているのはわかっていたんだ。
でもそれは、君が心配で仕方なかったから。
少し頼りなく見える君を守ると僕が決めたんだから・・・〜
( ^ω^)「宿題間に合わないならこれを写すといいお」
ξ ゚听)ξ「だめよ!自分のためにならないから!」
( ^ω^)「もうすぐで提出期限すぎるお。早く写すお」
ξ#゚听)ξ「たとえ間に合わなくても自分で解かなくちゃだめよ」
(#^ω^)「理解するのはあとでいいお!写すんだお!!」
ξ ゚听)ξ「わかったわよ。あなたの言うとおりにする・・・。」
( ^ω^)「宿題間に合ったお!!」
ξ;凵G)ξ「私って駄目ね。自分のことも自分で出来ないなんて・・・」
( ^ω^)「ツンはもっと自分の能力を理解すべきだお」
ξ;凵G)ξ「・・・・・・」
〜ツンは次第に僕のペースで何でもやっていた・・・
・・・・・いや、僕にやらせられていたんだ・・・・・・・・・・〜
180 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:17:35 ID:0yUvNKXZ
ある日
( ^ω^)「ツン、そうじゃないお!これをこうするんだお!!」
ξ - -)ξ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(#^ω^)「なんでだまっているんだお?!(イライラ)」
ξ - -)ξ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(#^ω^)「ツン!僕の言うとおりに・・」
ξ#゚听)ξ「・・・ったわよ!わかったわよっ!!やるわよ!!!」
(;^ω^)(ツン、なんで怒ってるお???)
ξ#- -)ξ「・・・・・・」
( ^ω^)「ほら!僕の言うとおりにすればちゃんとできたお!!」
ξT儺)ξ「うわーーーーーーーーーーーーーん!!」
(;^ω^)「!!」
ξ。听)ξ「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」
(;^ω^)「ツ・・ツン〜?」
ξ ゚劭)ξ「んなのょ なんなのよ なんなのよぉぉぉぉ!!!」
(;^ω^)「お、おろろ」
ξ 。听)ξ「ごめんなさ〜ぃ ぁたしがゎるかったゎあ」
(;^ω^)「?? なにがだお???」
ξ#゚劭)ξ「・・・くくく、それともなにがぉかしぃの?」
Σ(;^ω^)「わらってないおーーーーーー?!」
ξ#。听)ξ「qあっっっっっwせdrftgyっふっじっっっこおおおおおおっっlっp;@」
(;^ω^)「ツン!!!!!」
〜ツンのこの奇妙な行動は一ヶ月続いた。
だが、普段はいたって普通の仕草を見せている。
彼女がこの奇行に走るのは決まって
僕がツンにかまってあげられないときに起こった・・・〜
(;^ω^)(ツン・・・いったいどうしたんだお???)
ξ ゚听)ξ「あら、ドクオくん!」
('A`)「よぉ、ブーンにツンじゃねーか!!」
( ^ω^)「ドクオ、またCD貸してくれお」
('A`)「わかったよ。I’veすきだなぁ〜」
('A`)「それより、ツン!どうしたんだよ?」
ξ ゚听)ξ「え?なにが??」
('A`)「痩せたというか、やつれたなぁ」
ξ ゚听)ξ「そんなことないわよ!!
( ^ω^)そんなことないお!!」
('A`)「顔、青白いしよぉ・・・美人さんが台無しだぜ」
ξ ゚听)ξ「そうかしら??昨日いっぱい寝たのに・・
確かに食欲は無いけど・・・」
( ^ω^)「食欲ないのかお?」
ξ ゚听)ξ「うん、でも食欲無いのは昔からだし・・・」
( ^ω^)「無理はするなお!」
ξ ゚听)ξ「うん・・・・・」
181 :
優しい名無しさん:2006/01/31(火) 12:18:02 ID:84ZzOKL0
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
⊂(^ω^??)⊃ブン
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
182 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:18:12 ID:0yUvNKXZ
〜なぜ気づいてあげられなかったんだ!!
彼女は既にSOSを発していたんだ!!
助けを求めていたんだ!!他でもない僕に!!!〜
( ^ω^)「なんでそういつもマイナス思考なんだお?」
ξ ゚听)ξ「べつにただそう思っただけよ!マイナス思考だなんて・・・」
(#^ω^)「ツンが死んだらどうするなんてなに馬鹿なこと言ってるんだお!?」
ξ ゚听)ξ「ただ『寂しい?』って聞いただけじゃない・・・」
(#^ω^)「そんなことは100年後に考えればいいお!!」
ξ ゚听)ξ「別に怒らなくても・・・・」
ξ ;凵G)ξ「う・・・うううぅぅうう・・・・・」
(#^ω^)「なんで泣くお?!!」
ξ i凾)「ぁぁぁあああああーーーーーーーーーん!!!!!」
(#^ω^)「ちょww声おおきいおwww」
ξ ゚劭)ξ「ぁたしゎ しんだほぉがぃいですか? そうでsか・・・」
(;^ω^)「ちょwwまだなんもいってなすwwww」
ξ 。听)ξ「ぉかあさぁぁ〜〜〜〜ん ぅああああーーーーーん!!」
(;^ω^)「家に電話するお!!」
〜その後、彼女は両親と共に病院に行った・・・・
な ぜ 病 院 に ?
僕は何もかもわからなかった。
いや、わかろうとしなかった。知りたくなかった。〜
ξ ゚听)ξ「私、うつ病なんだって」
(;^ω^)「・・・・うん」
ξ ゚听)ξ「ごめんね、いろいろ」
( ^ω^)「ゆっくりやすむお」
ξ*゚听)ξ「ありがと、ブーン」
183 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:18:45 ID:0yUvNKXZ
〜今、画面の向こうにいるあなたたちのなかには
この現状を知る人がたくさんいるかもしれない
もう飽きるほどこんな話は聞いたというかもしれない
でも伝えたいんだ
彼女は僕の押しつけでしかなかった優しさをすべて受け止めてくれた
同時に彼女は自分の痛みには気づかないという欠点を持っていた
傷ついてもなおひまわりのような笑顔でまっすぐに僕だけを見つめてくれた
病気になっても僕に「ごめんね」と「ありがとう」をいってくれたのだ〜
〜彼女を救えなかった・・・・
彼女は上手に笑えなくなっていた
僕と目が合えば泣くばかり
次第に僕は彼女から距離を置くようになった〜
184 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:19:15 ID:0yUvNKXZ
ξ ゚听)ξ「内藤さーん?」
( ^ω^)「・・・・・・・なに?」
ξ ゚听)ξ「あのね、んとね、えっと・・・」
( ^ω^)「・・・・用事はなに?」
ξ ゚听)ξ「あのね、んとね・・ないの」
( ^ω^)「そうかお」
ξ*゚听)ξ「私 死んでもいい?」
( ^ω^)「ばかなこというもんじゃないお」
ξ*゚听)ξ「 死 ぬ ! ! ! 」
Σ(;^ω^)「にゃん!!カッターはなすお!!」
ξ*゚听)ξ「私、死んだら幸せになれる!!!」
(#^ω^)「なれるわけないお!!」
ξ*゚听)ξ「だってブーンはわたしなんかいらないでしょ?!!」
ぱ し っ
(#^ω^)「いい加減にしないと怒るお!!」
ξメ;凵G)ξ「うっうっ・・・」
(#^ω^)「死んで・・・なんになるお!!逃げてるだけじゃないのかお?!」
ξメi凾)ξ「っっくっうっ・・・・・・」
ξメi凾)ξ「私がこんなふうになってブーンは・・辛い思いしてるのに!
私に・・本当の気持ち何にも行ってくれ無いじゃない!!」
( ;ω;)「・・・どんな思いでこの2年間待ったとおもってるんだよ。
・・・俺が『辛い』といったって、お前の足かせにしかならないだろう」
ξT凾s)ξ「ううううううう」
( ^ω^)「わかったら『死ぬ』なんていうなお」
ξT凾s)ξ「・・・・・うん」
185 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:20:23 ID:0yUvNKXZ
1年後
ξ*゚听)ξ「ブーン、私の夢覚えてる?」
( ^ω^)「おぼえてるお!!」
( ^ω^)「卒業したら僕のお嫁さんになるお」
ξ*゚听)ξ「ブーン・・・///」
( ^ω^)「ずっと一緒だお!!」
〜これから、僕らの幸せな日々が始まる〜
( ^ω^)「ずっとずっと一緒だお!!」
186 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 12:21:15 ID:0yUvNKXZ
数年後
( ^ω^)「ツン!ただいまだお!!」
ξ*゚听)ξ[ブーン、おかえりなさい]
〜 彼女は今、僕にあのひまわりのような笑顔をみせてくれる
僕は今でも彼女が自らの命を絶ったことは許してはいない
ただ、あまりにもその笑顔がまぶしいから、彼女を甘やかしてしまう
僕は、写真の中の彼女に支えられ、守られて、今を生きている〜
完
酉変えました。
>>謳歌
なるほどね。ハイセンスな…
188 :
AC B4 ◆YLdWB0/d2s :2006/01/31(火) 17:46:28 ID:0yUvNKXZ