>>533 >>534 ありがとな。でもやっぱり駄目な兄貴だよ。何にも気付けなかったんだから。
弟と最後に交わした言葉が「あー、いってきま…じゃねえ、いってらっしゃい」「おう」だった。
少し前に、「なあ、俺の葬式ってどん位人来んのかな」って訊いてきた事もあったのに。
俺宛の遺書よく読んだら「参考にならないかも知れないけどレポ宜しく」とか書いてあった。あの野郎。
俺が分かる範囲で書いておく。長くなるけど悪い。
まず、第一発見者はおふくろ。弟の奴高校行ってなくて、おふくろが買い物に出かけた1時間位の間にやったらしい。
俺は高校終わってそのまま塾行って、帰ってきてからその事を聞いた。
吊った方法は上記な。引き綱の持ち手のわっかに紐通して、体重をかけるとそのまま締まる方法で。
正座の一歩手前みたいな格好だったらしい。
口にタオルとアイマスクしてたから舌は出てないが、顔とか赤紫色になってた。折りたたんだ両足と後手にガムテープ。
おふくろが警察呼んで、そいつの第一声が「ああ、これは自殺ですね」。それ聞いて打ん殴りたくなった。
ちょっとした現場検証みたいなのやって、遺書見て。PCは持っていかなかった。
両手ぎゅっと結んでたって。それでも死顔はおだやかだった。
おふくろは相当ショックだったらしい。ぼーっとして無口になって。親父はポーカーフェイスなのか。
「後20日で17歳の誕生日だったのにな」とか言って黙々と酒飲んでる。
残された物は弟の私物と遺書と絵、日記、かちゅの履歴。「売り払ってもいい」って書いてあったが売れるかよ。
それと、弟が世話係だった犬2匹と猫1匹。
やっぱり俺が相談相手じゃ駄目だったのかな。逝った事を聞かされた時は出なかった涙が今更になって出てきた。
それでも辛かったんだよな、あいつ。ごめんな。