死ぬな

このエントリーをはてなブックマークに追加
1戦う名無しさん
死ぬな。
生きろ。

生きていればそのうち良い事もあるさ、なんて事は言わない。
だがお前らが死ねば確実に悲しむ奴も居る。
悲しむ奴が居ないって思ってる奴は只の妄想だ。必ず居る。

いい事が全く無くて辛い事ばかりでも悲しむその誰かの為にもう少しだけ
頑張ってくれ。

死ぬな。
生きろ。

今日は同じスレを昼に立てた後、通夜に行ってきた。
直接関係無いけど昼なのに通“夜”なんだな。

そいつは高校からの親友で授業サボるのも遊び行くのも何をするにも
いつも一緒だった。

俺は中学までいじめられっこで高校でもいじめられたら嫌だななんて
思って、出来るだけ目立たないようにしていた。
そんな時隣のクラスだったそいつが話しかけてきてくれて、うちのクラスと
隣のクラスの合同の顔合わせ的なカラオケに誘ってくれた。
それが俺たちの出会いだった。

確か2クラスで合わせて40人位来たと思う。
高校に入学したてだというのにカラオケボックスの
パーティルームでは10人位はタバコを吸っている。
俺を誘ったそいつもタバコを吸っていた。俺が入った高校は地元でもそこそこ名前の通る公立の進学校だったが
いじめがヤンキー高と比べれば少ないだろうと思い必死こいて勉強して
やっと入れた高校が、蓋を開けてみれば入学から日が浅いにもかかわらず
ヤニ中毒の居る所だと知った俺は失意のままその日は途中で家に帰った。

カラオケの途中で帰った俺に気付いた奴は誰も居ないと思ってた。
中学で俺をいじめた奴らとカラオケでタバコを吸ってた奴ら。
俺には同じ人種にしか見えなかった。少し酒も飲んでいて王様ゲーム
とかで、出会って3日、4日しか経ってない男女に無理やりキスさせたりして
喜んでたあいつらは家畜以下だと卑下した目で冷静に見てた。
当時の俺は外部はおろか、反抗期になっていないにも関わらず親とも兄弟
ともほとんど会話は無く恥ずかしながらそういう“ノリ”が全然理解できていなかった。

そいつが俺を誘ったのも純粋に一緒に楽しもうと誘ったのではなく
会費目的なんだろうと家に帰ってから深読みもしていた。
勝手に一人で帰ったにも関わらず誰一人気付くものも居ない。
いや、もしかしたら目的の会費を回収できたから気付いていても
そいつやカラオケの幹事達は敢えて何も言わなかったのかも知れないと今思い返せば恥ずかしい位ネガティブな想像をしていた。

その日の夜遅くだった。
そいつが俺の家を訪ねてきた。
中学校も違うのに何で家が分かったかを聞くと、入学者名簿で
俺の中学を確認し、同じ中学校の出身者を探し聞こうとしたがカラオケに行った
メンバーには該当者が居なくて、俺の中学校の学区内にある駅の改札で通る高校生に
片っ端から声をかけて出身中学を聞き年齢を聞き、俺の事を知ってる奴を探し出して
俺の家を見つけたらしい。

しかも、俺が居なくなってる事に気付いてそいつも途中でカラオケから出てきていた。
2優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:29:40 ID:auz79GCE
そいつは俺に何故先に帰ったかを聞いた。
俺は中学のいじめから連想して帰ったなんて言えず
ノラリクラリと適当な事を言ってかわしていたが、何故か
一向に引き下がらない。
そいつは俺の家に来るまでの間に駅から一緒に歩いてきた
俺の元同級生から俺がいじめられていた事や中学の頃の
振る舞い等を聞いていたらしくそれを俺にぶつけてきた。

それから俺は正直に話した。
いじめられていた事。その連想でタバコなんか吸ってるそいつや
周りの奴からいじめられる恐怖から関わらないように逃げる思いで
カラオケから帰ってきた事。
俺の過去を知っているという事で逆に変に吹っ切れて俺はそいつに
関わらないでくれ。俺は普通に生きて行きたいんだと伝えた。
これをそいつに言った事で反感を買いいじめられるかもしれないなんて
事は考えられずに言ってしまった。
そいつはガタイもよく身長も高くて見た目は怖いのだけれども、その時は
恐怖心を微塵も感じなかったのを今でも俺ははっきりと覚えている。

するとそいつは俺に笑顔でヨロシクなって一言だけ言った。
俺はそいつの意外な言動に唖然としていると、今まで台無しな
生活してたんなら今から楽しまないと損じゃないか。ビクビクして
生きてるよりたまに失敗しても笑ってたほうが楽しいじゃねぇか。
みたいな事を唖然としてる俺に言った。

そして、
「もしいじめられたら俺が守ってやるから俺と友達になってくれよ。」
ってそいつは笑顔のまま俺に言った。
その事があってから少しづつだけど俺はクラスの奴らとも打ち解け始めて、
もちろんそいつともよく一緒に遊んだ。
そいつの「男は強くなくちゃいけねぇ」の一言で俺とそいつは一緒にラグビー部に
入部した。部活の練習や筋トレは想像以上にきつくて何回も練習中にゲロ吐いた
けど日に日に強くなっていく自分を目に見ることが出来てとても楽しかった。
2ヵ月後の6月には筋肉も付いて、体も気持ちいい位に俊敏に動き腕相撲でクラス1位に
なって俺は少しづつだけど色んな意味で自身が付いた。その頃にはいじめられるかも
知れないなんて恐怖は頭から消えていた。
そんな6月の蒸し暑い日事件が起きた。

その日は日曜で午後から他校で練習試合だった。
俺は1年生で当然補欠だったが、チョコチョコ練習試合に出してもらうようになっていた。
その日も顧問から途中から出すと言われていて少しウキウキしながら家から駅に歩いていると
一番会いたくない奴らに会ってしまった。
中学の時に俺をいじめてた奴らだ。
噂ではすでに何人かは高校を辞めて土木の仕事をしているということだった。
そいつらは俺を見つけると道を塞いで俺を止めた。

俺が部活に行く事を知るとそいつらは俺のカバンを奪い俺が行けないように
嫌がらせをした。
相手は5人だか6人だか。昔の俺ならいざ知らず、今の俺なら全員は無理でも
一人か二人なら喧嘩になっても勝てる。頭の中ではそう思っていた。
だけど心に刻まれた恐怖は深い。カバンを取り返そうとしたときに一発殴られると
俺の体は恐怖で硬直してしまい後は文字通り血だるまになるまでボコボコにされるだけだった。

俺はこいつ等にここで殺されるんだなんて薄れていく意識の中で悔しさを覚えた時、視界の
中に俺の財布から親から交通費に貰った2000円を抜き出すいじめグループのリーダーの
Mが写った。
俺の家は裕福ではない。貧乏というほどでもないが公務員の親父は「家が借家じゃこれから先
お前らも友達連れてくるにも肩身が狭いだろう」と無理して家建ててタバコと酒と趣味の釣りに行く
回数を減らし、俺や弟を育ててくれている。
3優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:30:45 ID:auz79GCE
以前の俺なら親の苦労なんて知った事じゃなかったが、そいつと出会って以来
家でもすこしづつだが親や弟と会話するようになりその会話の中で親に対する
愛情が芽生えてきていた。

そんな苦労している親のこと考えた時に、俺はもう一度立ってみようと思った。
ラグビー部に入って肉体的には強くなってるんだから苦労してる親のためにも歯向かってみようって。
そんな風に極限状態で考えられた自分が少し格好よく思えてちょっと笑った。
ビクビクしてるよりちょっと頑張って前見てみたらいいかもってさ。

まぁ、こんな格好良い事書いてたけど実際はすでにボコボコにされて血だらけで
立つ事なんて出来ないから、やめろ!殺すぞ!って声出すのが精一杯だった。
そしたら自転車が倒れてる俺の上から何回か降ってきたのを覚えてる。

次に覚えてるのは当時うちの斜向かいに住んでた中年のおばちゃんの
引きつった顔だった。どうやら15分位気絶してたみたい。
俺ってば格好ワリィw

そのまま家に帰って親に心配かけるわけにもいかなかったからその
おばちゃんに頼んで風呂借りて汚れた制服洗濯してもらって乾燥機かけて絆創膏とか
貰って時間を見計らって家に帰った。

ラグビー部だし生傷は絶えなかったから親は気付かなかったみたい。
今日は派手に怪我したわねって母親が笑ってた。制服着てたから
どう見てもラグビーじゃない打撲とかはバレなかったし。

次の日学校に行くとそいつや他の一年生になんで休んだか聞かれたけど
寝坊したって言ってたけど皆何かあったって俺の怪我見て気付いてた。
放課後部活終わってから学校の近所の公園で皆でアイス食いながら昨日の
話をした。
話が終わるとそいつが「金取り返そうぜ」って言い出して、俺は正直いじめグループと顔合わせるのが怖くて
仕方なかったからいいよって言ったんだ。そしたら
「友達になった日に約束したじゃん。行こうぜ」って。周りの1年生達も一緒に
来てくれるって言ってくれた。
俺は生まれて初めて嬉しさで涙を流した。

結局俺の右足は普通に歩けないでビッコ引くようになる位の
怪我してて治るのに2週間位かかった。足が治ったら皆で行こうって
言ってて普通に歩いたり走ったり出来るようになった頃の放課後
いじめグループの溜まり場になってるコンビニに皆で行った。

そいつらはそこに居た。直前まで「今日は居ないでくれ」って願ってたけど
顔を見たら凄く怒りが沸いてきた。金返せって言うと早速喧嘩になりそうな
雰囲気。でも今日は皆も居てくれるし大丈夫だろうと思ってたらそいつが
「俺たちも手は出さないから1対1だ」って言い出した。
え?ってそいつを振り返ったら
「お前がやらないと一生こいつら避けてなくちゃいけないんだぞ!勝て!
ラグビーで鍛えてるんだから絶対勝てる!他の奴が手出したら俺らも
行くから安心しろ!」って全然安心できない事を俺に言う。
結局後に引けなくていじめグループの中の一人と場所移して喧嘩
する事になった。まぁ別に書くような事は特にない位あっけなく勝てた。
二人目も直ぐ勝てた。それなりに俺も殴られてるけど勝てた。
三人目がリーダーのMだった。Mとの喧嘩が始まってすぐにMは地面に落ちてた
棒?角材?を振り回してきてそれが俺の側頭部に当たった。ちょっとくらくらしてたら
Mが仲間に呼びかけて全員が向かってきた。
それからは俺の仲間も入り混じってヤンクミの喧嘩のシーンみたいになってたw

でも、日頃ラグビーしてる奴と遊び呆けてる奴で、人数も同じ位。俺たちが勝つのは
目に見えている。
4優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:31:32 ID:auz79GCE
結局すんなり金を取り返す事が出来た。
俺は皆にお礼を言うとそいつは何事もなかったかのように
「コンビニでガリガリ君が当たるまで食おうぜ!」なんて言い出して結局ガリガリ君に
6人で4,5000円使ったのが良い思い出だw

その日の夜遅く、確か1時だか2時だかにMとMの両親が家に来た。
何も知らない俺の両親は傷だらけのMを見て俺が悪いと思ったのか玄関で
Mの両親に土下座していた。俺はその光景を見てMの両親が家に怒鳴り込んできたのかと
思い、屑の親は屑だななんて思ってた。だけどMの両親はMが悪いんですって俺の両親に
道路で土下座した。中学のいじめもMの両親は担任から聞いていたらしくいつか謝りに来よう
と思っていたらしいがきっかけが無くて来れなかったそうだ。今回の騒動でやっと来れる事が
出来た。すみませんでした、って。Mの親父さんは泣いていた。
それからしばらくしてまた家にMの両親が来てMには高校を辞めさせMの両親の実家のある
山梨だか山形だかで来年また高校を受けさせると報告に来た。
また、Mとつるんでた奴らはこの騒動以来俺を見かけてもそそくさと逃げるようになった。

それからも俺たちは仲良く遊び、ラグビーをして絵に描いたような青春を
高校で過ごした。そりゃぁたまには喧嘩をしたり色々あったけど全体的に見て
とてもいい時間をすごしたと思う。夏休みにはコメだけ持って1,2週間山に行って
サバイバルの真似事で釣った魚食ったり草食ったり。このキャンプは今でも毎年恒例になってて高校卒業から6年経った去年も同じメンバーで行ってきた。
俺たちは卒業してから大学に行ったり浪人したり専門行ったり就職したりした。
6年経った今では結婚して子供が居る奴も一人いる。

俺は浪人して、卒業から1年後無事大学に入れた。
そいつは専門に行って専門同期の中で主席で卒業してその業界では
トップクラスの所に就職して働いていた。
たまに飲みに行くといつも俺はそいつに出会った日の事を話し、ありがとうと言う。
そいつはテレながら覚えてねぇなぁなんて言う。客観的に見ても俺たちは親友だった。

そいつには高校から付き合ってる彼女がいて同棲していた。
彼女も某有名化粧品メーカーに入社して働いている。
そいつの家に遊びに行くと3人で昔話をして笑い転げて楽しい時間を過ごせた。
俺に一昨年彼女が出来た時なんて自分達の事のように喜んでくれてそいつの
彼女はでっかいデコレーションケーキまで買って来てくれてそいつとそいつの彼女と俺の
3人でパーティを開いてくれた。


そんな高校から変わらない幸せな時間も先月の頭に俺の携帯にかかって
きた電話で終わりの臭いを漂わせた。

電話はそいつからだった。
5優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:32:11 ID:uTWuV5V3
一緒に逝きたいですね・・

しかし良い方法が見つからない。
6優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:32:11 ID:auz79GCE
そいつの電話は何を言っているのか分からなかった。
着信にそいつの名前が出てなければイタズラ電話だと思って
切ってしまいそうなほどに。

そいつはとても取り乱していて泣いていた。そして時たま怒声も
発していた。バックから聞こえる音から推測するに恐らく交通量の
激しい大通りらしい。そんな所で怒鳴ったり泣きじゃくったりするなんて
ただ事じゃないと思い俺は電話を切るとバイクにまたがりそいつが彼女と
同棲している東京のアパートまで走った。
アパートに着くとアパートの前に止めてあるそいつのバイクに一人またがり
目を赤く腫れ上がらせてそいつは泣いていた。声をかけても反応しないので
そいつの部屋に行ってそいつの彼女に事情を聞こうと階段をあがり部屋の前に行くと
開け放たれたドアから警視庁のロゴの入った上着を着た鑑識の人達が何やら作業を
している。何も考えられずドアの前に突っ立っていると俺に気付いた鑑識の人に
近寄るなと怒られ階段を降りた。

そばの自動販売機で缶コーヒーを二本買いそいつの所に戻り声をかける。

反応は無い。

俺はそいつの横で缶コーヒーを飲みながらタバコを吸いながら「何があった?どうした?」
と声をかけ続ける。そいつは俺が渡した缶コーヒーを手で弄びながら小さな嗚咽を漏らしている。
30分ほど声をかけ続けても反応は無い。

そいつの手から缶コーヒーを奪いすっかり冷えた缶コーヒーをそいつの頭からかけて
バイクごと蹴り倒し、そいつに馬乗りになって俺は怒鳴りつけた。
そいつは箍が外れたように泣き叫び俺は途方に暮れてしまった。

俺はお前に何度も助けられたんだ。たまには俺にもお前を助けさせろよって語りかけると
そいつは相変わらず声にならない声で何かを俺に伝えてきた。

ほとんど言ってる事は俺には理解できなかったが断片を整理すると、そいつの家に強盗が
入ったらしい。その時はそいつは仕事で家に居なかった。そいつの彼女は家に居た。
強盗達はそいつの彼女をレイプしたらしい。それで今は病院にいるらしい。病院の名前をなんとか聞き出し部屋で作業している警察の人にそいつの事を
お願いして俺は病院に向かった。だけど普段東京なんてバイクで走らないから
結局病院に着いたのはそいつの家を出てから2時間後。本当なら40分位で着く
はずなのに・・・。

とにかくそいつの彼女の怪我や精神的なダメージを確かなくちゃっていう義務感で
病室の前に着いたはいいけれど、こんな時にかける言葉を俺は持ち合わせていない。
そもそも、こんな事の後だからいくら友達でも男と会うのは嫌なんじゃなかろうか?と
思い俺の彼女に電話する。俺の彼女とそいつの彼女は俺とそいつを通して仲良くなっ
ていたので、俺よりは彼女の方がそいつの彼女も安心できるだろうという俺なりの
優しさだ。病院の廊下でレイプがどうのこうのなんていうわけに行かないから至急
来てくれとだけ言って電話を切った。
7優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:32:49 ID:auz79GCE
すると病室から俺の名前を呼ぶ声がする。どうやら俺もパニックになっていて声が
大きくなっていてベッドで横になっていたそいつの彼女にも聞こえてしまっていたらしい。
出来るだけ恐怖心や警戒心を抱かせないようにゆっくりとした動きで病室に入る。

すると思っていたより元気そうで笑いながら俺に状況を話す。
まぁ、笑ってたのはそうでもしないと自我が崩れてしまいそうだったんだろう。
強盗は二人。レイプしたのも二人。話がレイプの所に来たとき俺はなんて言えば
いいのか分からなくなって俯いているとそいつの彼女は
「子供が出来たらどうするの!って言ったらゴムのありかを聞いてきて教えたら二人とも
ゴム付けてやってたから私は大丈夫よ!」
なんて無邪気に言っていた。

俺はその彼女の明るい声を聞いて声を上げて泣いてしまった。

そいつはまだ病院にも来てないらしいという事をそいつの彼女から聞いて
俺は俺の彼女に電話してそいつも連れてくるように頼んだ。

しばらくして俺の彼女とそいつが到着した。そいつの彼女はそいつの顔を
見ると泣き出してしまった。やはり今までは相当な無理をしていたのだろう。
そいつの彼女はそいつの腕に抱かれながら
「ごめんね○○、ごめんね○○」って繰り返していた。


俺は俺の彼女を連れて病院を後にした

それからしばらく経ちそれぞれが何かしらの傷を心に負いながらも
いつも通りの生活に戻っていった。

遊びに行っても犯人が捕まったかどうかも聞くに聞けず何かが心に
引っ掛かったままだったが今までと変わらず会えば笑い話に花が咲いていた。

そして今週の初め俺の携帯にそいつの彼女から電話があった。泣いていた。

結局そいつは遠く離れた俺達の地元で高校の頃良く一緒に集まってた森で
首吊ってた。皆で探してたんだけど俺の仲間が発見した。
8優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:33:21 ID:auz79GCE
そいつの彼女はそいつを責めたそうだ。いつもならそいつが帰ってきてる時間だった。
仕事は次の日に回しても支障のない細々した事。いつも通りに帰ってきてくれていれば
何も変わらず今も過ごせていたのにって。
するとそいつは泣きながらそいつの彼女にごめん、ごめんって。

そいつの彼女もしばらくたったら冷静になってきてもういいよって。仕方ないもんねって笑いかけたけど
そいつは黙ったままだった。そんなやり取りがあってご飯も作ってなかったからコンビニの弁当買いに
行こうって誘ったけどそいつは黙ったままだった。仕方なくそいつの彼女は一人で近所のコンビニに行った
そうだ。

で、理不尽な事を言ったって私も悪い事を言ってしまった。そいつが黙ったままなのはちょっと機嫌が悪く
なっているのかもしれない。仲直りの印に普段はお金の節約で買えないデザートにそいつの大好きな
プリンを買っていこうって思った。

そいつの彼女は普段食べれない大好物のプリンをそいつが見た時の少年のように
喜ぶ笑顔が大好きで可愛くて愛しいくてたまらないそうだ。その顔を想像しながら
アパートに帰るとそいつのバイクが無い。

それで異常を察して俺に電話してきたらしい。とりあえず俺はいつそいつが帰ってくる
かも分からないから家に居るように指示して、残業を切り上げて会社からバイクで
そいつの職場に向かった。

職場についても手がかりは無い。そいつの彼女に電話してもまだ帰ってないという。
そいつの携帯にも電話はしたが始めの何回かはコールしたがその後は電源を切った
のか圏外通知ばかりが耳に響く。

俺は仲間にも電話して地元を探すように頼んだ。
しかし見つからない。夜中の2時を回った頃俺はその日は諦めて家で眠った。


次の日の朝、出勤途中に仲間から携帯に連絡が入る。そいつの母から仲間に連絡が
あったらしい。昨夜遅くに何も言わずにブラっと実家に帰ってきて親父さんと酒を飲み
グデングデンに酔っ払って寝たのだが朝、母親が起きた時にはもう家から居なくなってたと。

俺は職場に電話して有給を貰い地元へバイクで引き返した。

一度仕事を休めた仲間で集まり経過を説明し自殺するかもしれないから探そうという事になった。
そいつの彼女には電話で報告し、東京でそいつの立ち回りそうな場所を探すように頼んだ。
9優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:33:53 ID:auz79GCE
だけど、その時点で俺達の中では一度実家に戻ってきてる事を考えて
恐らく東京には戻らずに地元に居るだろうと予想を立てていた。
そいつの彼女をこっちに呼ばないのは間違っても第一発見者にしては
いけない。万が一の時に後追いするかもしれないと考えての事だった。

それから数時間後仲間の所に母親から連絡があり、机から手紙が見つかったと
知らせが入った。直ぐに警察に知らせるように言って俺達は一度集合した。

手紙の内容は、酔っている時に書きなぐったらしくグチャグチャの字で高校の時、
俺達が入り浸っていた店や公園や、彼女と出合った場所、デートした場所などを
箇条書きにしてそれぞれにこんな事があった、あんな事があったなんて思い出が
書いてあるという事は分かっていた。

それから、二人一組でそれぞれの場所を分担して手分けして探していた。
俺は焦っていた。何度もそいつの携帯に電話するが圏外通知の無機質な
女性の声ばかりが虚しく鼓膜を震わす。

今あいつは何を思い、いったい何を見てるのか。

俺のパートナーの携帯に電話がきた。別行動の奴からだ。パートナーは
携帯に出たが何も言わない。俺は我慢できなくなりどうした?と聞くが
パートナーも首を捻り不思議そうに一言「何も言わない」
俺が電話を代わると確かに何も言わない。

いや、微かに嗚咽が聞こえる。

このままでは埒が明かないので電話してきた奴らの受け持ちの部分を順番に回る。
電話の向こうで車の音が聞こえなかったので放課後好きな女の事を話し合った神社
や、昼休みに学校抜け出してタバコ吸いに行った果樹園や最後の大会で負けた時に
皆で泣いた車のスクラップ場なんかを回った。どこも大切な思い出の場所だ。

そしてついに見つけた。

そこは学校からすぐそばの森だった。夏はキャンプ場として使われる所で、キャンプフ
ァイヤーをする所もある。寒い冬はそこで焚き火をして焼き芋なんかを作って澄んだ夜空を眺め
ながら焦げた芋を食った。暑い夏は森の木の陰に入ると少し涼しくてキャンプ場の水道で
水浴びをした。

そして、俺が中学の時のいじめグループにボコボコにされた次の日にアイス食いながら
そいつが屈託のない笑顔で「金取り返そうぜ」って俺に言ってくれた公園の隣だった。
10優しい名無しさん:2005/05/12(木) 15:34:25 ID:auz79GCE
とにかくこの公園に併設されたキャンプ場の森は俺達が一番来ていた遊び場
というか溜まり場だった。色んな思い出がある。そこでは深刻な話も沢山したけど
俺にはやっぱり馬鹿な話で皆で笑ってた記憶が一番だ。

だけどそこで俺が目にしたのは先に到着していた二人の頭の間から見える
キャンプ場の炊事場の屋根から心細くなるくらい細い紐でぶら下がった
俺を救ってくれた人、変えてくれた人、生きるって事を餓鬼なりかもしれないけど
意味を教えてくれたかけがえのない友だった。

不思議と始めは涙は出てこなかった。

これからは一人だから頑張らないとなっていう思いだけだった。

そいつの彼女にはなんて言おう?俺は何を思おう?なんでこいつ
こんなとこでブラブラしてるんだ?

俺はその場に崩れ落ちた。

その後は警察呼んだり親に連絡したりしたけど良く覚えていない。
でも、少しでも早く降ろしてあげたいのに電話で警察に降ろさないで
そのままにしておいてくれって言われた時にカッとなって暴言を吐いたの
は覚えている。
11優しい名無しさん:2005/05/12(木) 16:10:35 ID:ctCr8NaQ
長い!
12優しい名無しさん:2005/05/12(木) 16:32:39 ID:VvqsqAjS
あ〜はいはい。
終了っと。
重複スレなんで、勝手に削除依頼出してくださいね。
13優しい名無しさん:2005/05/12(木) 17:30:41 ID:d81CYTgE
>>1よ、あなたは強く生きてくれといいたいのか?
14優しい名無しさん:2005/05/13(金) 02:08:19 ID:ZYxzcAwo
昨日書き込みが始まったとき1〜10までを読みました。
その後に何が言いたいのかを期待して、今このスレに来たのだけれど・・・。
読み応えはありました。いまいち訴えたいことが伝わりにくい気がします。
以上が今の感想。
15優しい名無しさん:2005/05/13(金) 13:40:54 ID:9cBO2pRO
>俺はゆみこの花弁をまさぐった。あ、と甘い吐息を

まで読んだ。
16優しい名無しさん:2005/05/13(金) 15:09:10 ID:XAc5jb89
これ読んだことあるんだけど…
17優しい名無しさん:2005/05/23(月) 00:48:42 ID:KPJig+Ty
自殺なんかするなバカPart1
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/mental/1108666348/
18優しい名無しさん:2005/06/11(土) 22:16:36 ID:drIcPEm1
>1
全部読んで、私にはしっかり伝わってきました。
本当に素敵な友人を持ちましたね。

19優しい名無しさん:2005/06/11(土) 22:43:26 ID:suZfKGIN
意味分からん。長い。
20ピーターパンシンドローム:2005/06/11(土) 23:04:19 ID:5d0Lp32k
死んだらオナニーができなくなるぞ
21優しい名無しさん:2005/06/11(土) 23:40:03 ID:vv8JwnlK
>1よ
すごくいい友人。。
強盗どもが全てを変えてしまった。
物凄い怒りが沸いてきたよ!
それとあんたの悲痛さも。

ところで、書き込みが木曜日からないが、まさか後追いで自殺なんて
してないだろうな!
生きてるんだったら書き込みしてくれ!!
22優しい名無しさん:2005/06/11(土) 23:45:34 ID:jUcjOD67
頑張って
23優しい名無しさん:2005/06/11(土) 23:50:03 ID:qf0fjjGU
百二十点だよ
24優しい名無しさん:2005/06/11(土) 23:51:10 ID:iwXkmols
>>1
あのね、メンヘルっていうのはね
君の素晴らしい言葉もただの文字でしかなくて
分かり切ってて、届かない人多いと思うよ。だから病む。
25優しい名無しさん:2005/06/12(日) 01:30:17 ID:7+QTjb/D
あたしは泣いた。
1さんの親友の代わりに、自分が死ねれば良かったのにって思った。
だから、死ぬななんて言うなよ。
みんなだって苦しんでるんだよ。
1さんは親友に先立たれて辛い思いをしたから、死ぬなって言うんだろうけど、みんながみんな、1さんみたいに素晴らしい思い出も無いまま、只々死にたいとしか思えない辛さもあるって事も分かってくれ。
1さんは大切な思い出があるだけ、素敵だと思った。。
26優しい名無しさん:2005/06/12(日) 01:31:55 ID:5oYjS07M
だれか5行でまとめてください
27優しい名無しさん:2005/06/12(日) 01:40:13 ID:5vq2MQ9S
あなたがこの世に生まれた瞬間
あなたの両親は、どんなに喜んだろうか?
命懸けであなたを産んだ母親の
笑顔を想像して下さい。
死ぬまでは生きましょう。
28優しい名無しさん:2005/06/12(日) 03:33:25 ID:/137iVpe
1さんの気持ちすごくわかるよ。
亡くなった親友の方のご冥福をお祈りします。
正義感の強い人が自分を責めてしまうことが多いように思う。
そんな馬鹿な世の中であってはいけないと思う。

親友の人、すごく尊敬する。


29優しい名無しさん:2005/06/13(月) 00:22:36 ID:7jTAi9Hw

>26
1から読めばいい。
時間をかけて読むだけの価値がきっとあります。


1さん、これでこのスレには来ない事にしますが、
ご自分で仰っている様に、貴方自身も、現実に負けず、
強く生きていってくださいね。
少なくとも私は、この文章を見て、
自分の人生を少しだけ見つめなおせました。
ありがとう。
30優しい名無しさん:2005/07/04(月) 18:48:11 ID:YHO6DKz+
おあげ
31優しい名無しさん:2005/07/04(月) 18:55:51 ID:5VNfa6ZZ
>>29
読むのメンドクセ('A`)
32優しい名無しさん:2005/07/04(月) 21:14:45 ID:aOmNg86y
フラジャイル ウィー アー
33優しい名無しさん:2005/07/04(月) 21:17:03 ID:XR7yV06t
解ってるけど、どうにもならないんだ。
34優しい名無しさん:2005/07/04(月) 23:35:43 ID:1B5e3R/W
こりゃ創作だろうよ
35優しい名無しさん:2005/07/05(火) 00:06:38 ID:IvaImfWH
メンヘル板からサロンに行くよう言われて来たが…こういうスレですらこんな荒れ方をしている
のを見て、正直がっかりだ。
>>1もつかれ。そいつの分も生きれ。
36優しい名無しさん:2005/07/05(火) 00:11:43 ID:BkPAWtvo
こう言う人達のことを俺は理解できない
地で小説みたいな人生を送ったら破綻必至じゃないか?
それとも本来の人間というものはこういうものなのか?
俺の方がフィクションなの?
37優しい名無しさん:2005/07/05(火) 01:43:55 ID:qHvFulkP
>>35
自分は別に特別な人間じゃないが、振り返ると笑えるくらいな人生だ。
実際学生時代に自分の事を話したら『ドラマの見過ぎか虚言症』と言われたよ。
どちらが偉い訳でも何でも無く、普通にそういった世界に産みつけられてしまった人間と
そうでない世界に産みつけられた人間というだけの事だ。
3837:2005/07/05(火) 02:26:35 ID:qHvFulkP
>>36ですた。スマソ
39優しい名無しさん:2005/07/05(火) 02:44:08 ID:brO1t+Os
あした死のう
40優しい名無しさん:2005/07/05(火) 02:54:20 ID:Kevb52QV
この話が本当だとしたら(私は信じる)

意味が解らない・何が言いたいのか解らない…
なんて人は人間としての基本的な本能・感情…何かが足らないよ。

なんにしても1は文才があるよ、素晴らしい!ひきつけられました。
41優しい名無しさん
重複
■■■死なないでほしい■■■
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/mental/1090947946/