1 :
優しい名無しさん:04/11/23 07:37:37 ID:OxYjAsms
僕はアル中です。今、断酒しています。そして離脱症状として強烈な不眠を抱えています。昨日、僕は自分の棚卸をすることにしました。そして今日の5時から6時の1時間の睡眠中に見た夢がありました。それは僕のアル中の被害者であった元カノが出てきた夢でした。
2 :
優しい名無しさん:04/11/23 07:45:21 ID:OxYjAsms
元カノは夢の中で僕に言いました。
「今まで会いたいって思ってたけど、もう、思わなくなってきたでしょ」
僕
「え?何でそんな事言うの?今やっと会えたのに!」
で、目が覚めてしまいました。
夢の記憶はすぐに無くなってしまうもので、この台詞とシュチュエーションだけ・・確か街中で偶然あった時の会話でした。
棚卸をする上で、僕がしなくてはならない事はいくらでもあるけど、一番、会って償いをしたいのはこの元カノです。そんな思いが夢に出たのかもしれません。
彼女は今までで僕が一番愛した人です。その愛した人を悲しみのどん底に落としたのはアル中の僕です。
3 :
優しい名無しさん:04/11/23 07:52:09 ID:OxYjAsms
出会った時、アルコールは僕にとって最高のパートナーでした。友人関係、職場関係、ほとんどが酒を通じての仲でした。その頃は、です。仕事も順風満帆、絶好調でした。
ある日、先輩たちと飲んでた時、ある先輩が「今からクラブ行こうぜー!」と言い出し、「いいねー、踊りましょうかー」などと言って電車に乗りました。目的地は新宿です。
土曜日の終電近くの新宿は、人がごった返していました。
クラブ、と言ってもどこに行くとも決めずにきたものだから、とりあえず居酒屋に行くことにしました。
男3人だけで。
4 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:04:33 ID:OxYjAsms
何回もナンパしましたがだめでした。結局「場が悪い」って事にして外に出ました。
外でまたナンパしました。僕は普段ナンパなんてできません。酔っ払ってたから出来たんです。
まあ、楽しい酒でしょうね。で、そのうちしばらくして先輩が3人組をGETしました。
その中に、彼女がいました。その時まで垢の他人だった彼女が。これが出会いです。
5 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:11:11 ID:OxYjAsms
運命的と言えばそうかもしれない。
僕らは飲み飽きてきてたし、時間も時間だったのでカラオケに行きました。僕はカラオケが大嫌いです。
歌うわけでもないのでサワーを飲みまくってました。んで、完全に出来上がってしまいました。
その時、僕が枕に選んだのが彼女の膝でした。「うわー、邪魔だー、重いー」とか言われてたような気がします。
でもどうでも良かったのです。だってもう、眠くてしょうがないし、しかも女の人の膝ならなおいい。
しかしまあ、なぜかその後どういう訳かキスなんぞして、気がつかないうちに電話番号までGETしてました。
この事は翌日ポケットから紙切れが出てきて気がつきました。
記憶が飛んでました。
6 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:18:25 ID:OxYjAsms
後日、僕はダメもとって事で電話しました。なんせ記憶が断片的で自分でも「いいのかなー」等と
思うくらいでした。が、なんとデートの約束が出来て(そのデートも飲み屋でした。気の利いた店なんて知らなかったし
お酒が入ったほうが楽だったんで)僕らは付き合うことになりました。
意外なほど、出会ってから早かったです。ほんと。
その後、週末同棲の様になり、いつしか結婚をしよう、と誓ったのです。
それほど、僕らはウマが合ったのです。不思議なくらい。
この時もまだ、お酒はいい潤滑油でした。気分を高めることが出来たし、おいしかったし。
7 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:24:57 ID:OxYjAsms
僕は仕事が絶好調で、有頂天でした。おそらく、公私共に絶好調だったでしょう。そんな時に落とし穴が
待ってました。僕は「こんなに成績を上げてるのに給料が上がらないのはおかしい」「もっと自分を高めることが
出来るのではないか?」と思い上がった事を真剣に考えてました。そして上司に
退職願を出しました。その上司は僕をずっとかわいがってくれてた人で、僕を引き止めてくれました。
今思えば、この上司の言うことは正しかった。
そして、退職日が決まり、僕の送別会が催されました。うれしかったです。
そこで、大きな落とし穴が待ち受けてました。
8 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:31:32 ID:OxYjAsms
大いに酔っ払った僕は、その会で酔っ払った同僚の女性と酒の勢いで
関係を持ちました。しかも不倫です。罪意識はありませんでした。その女性は旦那と別れたいと
必死に僕に話しました。あまり、気にしてませんでしたが。
翌日、携帯に電話が入りました。「おたく、うちのが昨日おせわになりましたよね」と。
9 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:38:42 ID:OxYjAsms
僕は離婚騒動に巻き込まれました。
この辺から人生が狂ってきました。もう、どんなに謝っても無駄。取り返しのつかないことを
してしまった。死んでお詫びしたかったが、そんな問題じゃなかった。
酒さえ飲んでなければと思うけど、もう、どうしょうもない。
自分の家族にも飛んでもない迷惑をかけた。死ぬほうがはるかにましだと思った。
酒は多くなった。そんな状態で転職したけど、うまく行くはずもなかった。
しかも、その会社で僕はビジネスマンとしての常識のなさを痛いほど知らされた。
僕は初めて不眠に陥って、吐き気やめまいに悩まされた。そして、精神科を訪ねた。
僕はうつ病になった。会社は数ヶ月で、やめた。
10 :
優しい名無しさん:04/11/23 08:47:51 ID:OxYjAsms
僕は、その事を彼女に隠し続けた。でも、苦しすぎて、申し訳なくて、自分が楽になりたくて
全てを話した。泣きながら。彼女も泣いた。でも、彼女は別れるのは僕が決めてくれ、と
言ってくれた。僕は謝り続けて、そして彼女は許してくれた。
しばらくして、運良く転職できた。そして、離婚騒動もやっと終わった。くわしくは
聞いていないけど、その間、その女性は複数の男性と交際をしたそうだ。
僕はお金を払った。罪の代償は大きかった。
今思えば、この頃、僕はアル中だった。彼女の家で泣きながら手首に包丁をあてたりして。
異常としか言いようがない。
眠剤をアルコールで流し込んでいたのもこの頃からだった。
心も体も確実に痛めつけられていった。自分だけじゃなく、彼女も、だ。
それでも、僕らは付き合っていた。
お互いの両親とも挨拶をした。そしてついに一緒に住む事になった。自然の成り行き
であった。古いながらもわりと広いマンションはラッキーな物件であった。近くに商店街も
あって、とても住みやすい町だった。幸せだった。このまま結婚してもいいと思ったけど、もっと
しっかり仕事をしてからだ、と思っていた。しかし、この会社でもストレスも多かった。
その解消は、酒だった。そして、この頃異変が起きていた。
尿が、まっ黄色になっていた。「うわー、薬の飲みすぎかなー」と思っていたが、これは
肝臓がすでに壊れていたサインだったのです。肝障害のわかりやすい症状です。
その頃は幸せの反面、精神科の薬も増えていました。そしてお酒も増えていました。
会社で朝から吐いたりしてました。それでも仕事はがんばっていました。成績も上々で、
上司にも褒められてました。
しかし、体はもう、十分に壊れてました。
とある出張の時、僕は前夜接待で飲んで、ほぼ寝ない状態で移動のバスに乗っていました。
突然、体が震えだしました。その後、気がついたら病院のベッドでした。
原因は、不明でした。帰ってきてから大学病院で検査したものの、わからないままでした。
これは、アルコール性てんかん、です。今だからわかりますが。
僕はしばらく会社を休みました。その間、僕は倒れた自分を責めて、仕事を空けてしまった事
などで精神的に参っていました。お酒を飲んでいました。
そして、上司の慰留を振り切りまたしても僕は会社をやめました。
自分の事しか考えてませんね、完全に。アル中のわかりやすい思考です。
彼女の事なんて、考えていただろうか?いや、もはや一緒にいて当たり前と思っていた。
考えていない。
それでも、まだ何とかしようとしていた。すぐに就職する。契約だが。
かなりがんばったと思う。崖っぷちだったから、何でもした。この頃は酒量はビール1L位か。
休肝日はない。相変わらず尿はまっ黄色だ。「ストレスだろう」としか思っていなかった。
しかし、契約社員って言うのは社員と名は付いていても社員じゃない。
いつ切られるかわからない。僕は正社員になりたかった。はやく安定して、結婚したいと
思っていたからだ。契約は1年。仕事と転職活動を平行してやった。
そして一年が経ち、僕は無職になった。
それでも彼女は僕を勇気付けてくれた。僕は焦り、アルバイトもしないで就職活動を
していた。職種なんてどうでもよかった。正社員になれれば、どうだっていい。ただ、闇雲に
活動した。今から思えば、そんな適当な考えしか持たない人間は雇われるはずがない。
不採用通知がどんどんきた。しかし、内定も出た。人をだまして儲ける会社だった。
どうも、危機感がないと言うか、割り切れない性格なのか、お金はよかったが
辞退した。あとで知ったがネットでもかなり叩かれていた会社だった。
もう、精神も体もガタガタだった。眠剤も強くなって、それを酒で飲むもんだから
ろれつが回らなくなって、友達からは煙たがられるようになった。
何を言ってるのか、支離滅裂だったらしい。もちろん彼女にも被害は及んでいた。
予定がないと昼間から酒を飲んでいた。連続飲酒ってやつです。食べ物も受け付けなくなってました。
なんでもない部屋の中で転んでものを壊したり、料理しながら寝てしまって鍋を焦がして
危うく火災になりかけたり。布団をクリーニングに出したけどどこに出したかわからなかったり。
一緒に住んでいた彼女はどんなにいやな思いをしていたんだろう。今更な訳なんですが。
そして、ついに・・・
「もう、一緒に住めないよ」
突然の台詞に、僕は何の事かわかりませんでした。
「・・・俺の事がきらいになったのか?」
「そうじゃないけど・・・」
「じゃあ、好きな人でもできたの?」
「そんなんじゃない!怪しんでるなら興信所でも付けてよ!」
もう、彼女は泣いていました。僕はただ、何が何だかわからないままでした。
「ここ3ヶ月位の事はおもいだしたくもない!」
あ、そうか!馬鹿な僕はようやく気が付きました。仕事をしなくなってから、
僕が酒に飲まれてた頃です。そして思いました。
「大好きなのに、別れなきゃいけないんだな。」と。
彼女はすっと、泣いていました。
数年前は、幸せな結婚をすると思っていたのに。僕は彼女を不幸にしてしまった。
僕も、涙が止まらなくなりました。
思い出の詰まったマンションを引き払い、親しんだ町ともサヨナラをしました。
あんなに人を悲しませたのは初めてでした。
死んでしまいたいと思うばかりでした。
僕は家族のもとに帰りました。
両親も苦しめました。僕は完全に自暴自棄になり、酒を飲んでいました。
それしか、出来なかったのです。
悲しくて、悔しくて、寂しくて。どうでもよかったんです。家族は僕を見て、どれだけ悲しんだでしょうか。
当時の僕は目つきが凄く悪くて、話しかけられない状態だったそうです。
「殺される」と思っていたそうです。
病院を転院して、総合病院のメンタルクリニックに通いました。
薬が激減されました。今までの処方はかなりひどかったようでした。
少し安定をしてきたな、と言う時に2度目のアルコール性てんかんが起こりました。
肝臓の数値が人の200倍ありました。ここで初めて「二度と酒を飲むな!」と医師に
言われました。そして依願入院をして、その後断酒をする事になりました。
そしてアルコール依存症の事を知り、自助グループにも通うようになりました。いろいろな
話を聞くうちに、自分よりも凄まじい体験をしてる方もいらっしゃいました。
僕は恐ろしくなりました。そして、やり直したいと、思うようになりました。
入院前、飲んでいた僕は彼女の僕を傷つけないための言葉「友達になろうね」って言う言葉に
すがってメールしました。やり直したい気持ちでいっぱいでした。でも、最初はやんわりと会うことは
断られ、2回目は「もう、会えない」との返事が来ました。現在は、彼女に関する
データは全て消去しました。出来る償いはしたいのですが、今、彼女に出来る償いは、彼女の記憶から
僕が消える事だと思います。それしか出来ないのがくやしいですが、仕方がないです。
少し、クリアになった頭で考えると、本当にひどい事をしたと、つくづく思います。
でも、こんな僕と長い年月を過ごしてくれた彼女には感謝としか言いようがないのです。
ひどい事をしてしまたけれども。もう、会えないけれでも。
であった頃はいい酒だったのに、いつの間にか僕は酒に対して無力になっていた。
酒にコントロールされてしまっていた。恐ろしいことに。
僕が今日見た夢
>>2は、なんだったんでしょうか。
いまだ、僕は彼女を愛していますが、少しづつ、気持ちの整理が出来たきたのでしょうか。
それとも神様が「前を見なさい」と言っているのでしょうか。
>>2は不思議な夢でした。何なんだろうなーと、今も思います。
自分の棚卸をするのに一番大きなものを示してくれたのでしょうか。
僕はなんでここに書いたのでしょうか。それは僕が一番、大切にした人を不幸にしたから。
2度と繰り返したくなかったからかもしれません。
求めるだけの自分を直して生きたいです。これは本当に思います。
アル中のたわごとに付き合ってくれてどうもありがとうございます。
棚卸は、これから徐々にやって行きます。
では。
2ゲット
mumumu