■衝撃を受けた感銘する文章や言葉書いて3

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575優しい名無しさん
ジェームズ、ゴードン、ジルキー博士によれば、自分らしくふるまう
という問題は「歴史とともに古く、人間生活と同じように普遍的である」
という。自分らしくふるまわないことこそ、さまざまな神経症・精神異常・
感情抑圧の潜在的原動力となっている。

アンジェロ・パトリは子供の教育について十三冊の書物と数多くの
新聞記事を著しているが、彼の持論によれば、「もとも悲惨な人間は
自分の肉体と精神を捨て、別の人間や動物になりたいと願う人である」。

この自分以外のものになりたいというあこがれは、ハリウッドで
ことのほか蔓延している。ハリウッドの名監督であるサム・ウッドは、
野心的な若い俳優たちに自分らしさを磨きあげるように教えることが、
何よりもやっかいな仕事だと述べている。彼らはそろってラナ・ターナー
の二流品、クラーク・ゲーブルの三流品になりたがる。「大衆はすでに
あの妙味を知っている。今度は別の何かを望んでいるのだ」。サム・ウッド
は口をすっぱくして彼らに説き続けているのである。
576優しい名無しさん:2005/08/18(木) 22:19:31 ID:Ws20BmJc
ウッドは、「チップス先生さようなら」「誰がために鐘は鳴る」などで
映画監督をする前に何年か不動産販売で暮らしを立てていたので、
セールスマンの勘どころは心得ている。彼はビジネスの世界にも、映画界
と同じ原理が当てはまると断言する。猿まねは通用しないのである。
決してオウムになってはならない。サム・ウッドは言う。「私の経験に
よると、もっとも安全なやり方は、本来の自分でないものを装っている
連中を、できるだけ早くクビにすることである」。

ポール・ポイントンは当時ある大手の石油会社の人事担当者だったが、
私は彼に就職希望者の犯す最大の誤りは何かときいてみたことがある。
彼なら知っているにちがいない。彼が面接した求職者は六万人を数え、
「仕事を得るための六つの方法」という彼の著書もある。彼はつぎの
ように答えた。
「就職希望者の犯す最大の誤りは本来の自分でなくなることだ。警戒心を
解き、素直な態度をとるべきなのに、彼らはしばしば相手が望んでいる
と思う答えをする」。だが、これは何の効果もない。だれもマガイモノ
などを望んでいないからだ。