【まんスポ】野球系漫画雑誌【まんパロ】

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41神様仏様名無し様
ほりのぶゆきの「荒川道場」は本当に面白かったな。
俺が一番印象に残っているのは、以下のような話だった。
手首への死球が致命傷となって現役引退を余儀なくされたベテラン選手の家へ、
その死球をぶつけた投手が謝罪に行った。
ベテラン選手もその投手を許し、
二人の間に和解が成立した。
その時ちょうどテレビで珍プレー番組を放送しており、
その番組で件の死球の場面が放送されていた。
番組では、その死球の場面を面白おかしく取り上げ、完全に茶化していた。
その珍プレー番組のナレーションはみのもんたで、みのはいつもの調子で
投手と打者に好き勝手に台詞を付けて、完全におちょくり、スタジオは爆笑の渦となった。
そこには、死球をぶつけた側とぶつけられた側の当事者間の
深刻さなどは欠片も無かったのは言うまでもない。
それを見たベテラン選手は「みのの野郎、許さん!」と大激怒。
その夜、みのは暴漢に襲われ、重傷を負ったというニュースを
久米宏が読んでいる場面がオチだった。
珍プレー番組の功罪(?)を風刺する、まことに見事な内容のネタであり、
この漫画を読んでから20年近く経った今も、
強烈に印象に残っている。