【三冠】落合博満をしみじみ語るスレ【広角】 その2

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720神様仏様名無し様
王も長嶋も野村も落合も、プロならみんな言うだろ。

巨人に移籍して一年目のエピソード。
落合の横のゲージに入った原、巨人の四番の意地か、落合が止めるまで止めようとしない。
二人で打ち続けること約一時間、落合が「止めて」
それを聞いて原はようやくその場にへたり込んだ。こんなに打ち込んだのは初めての経験だったかもしれない。
落合はそんな立ち上がることも出来ない原を気にした風もなく、「じゃ、次カーブだけちょうだい」
驚愕する原を尻目にその後二時間近くカーブだけ打ち続けていた落合に記者が言った。
「四番の意地の張り合いでしたね!」
落合は目を丸くして言った「え?軽い調整のつもりだったんだけど?」
二の句も継げない巨人番記者に今度は落合から逆取材されることになった。
これ以上ないという程の真面目な顔で落合は訊く。
「巨人の選手って……そんなに練習してなかったのか?」
番記者は、答えられなかった。落合はその無言の返答に呆れるでもなく、暗い顔をして考え込んでしまったと言う。

そのやり取りを聞いた原が引退間際にして四番を外されても腐ることなく、練習の量が増えたと言うのは実に立派。
だがそんな原を見て落合はシーズン中、寂しそうな表情でこうも言ったそうだ。
「もったいないことしてたんだな、原は……」