広岡達朗2

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577今日の日刊ゲンダイより
緊急寄稿・広岡達朗

楽天はどうすれば勝てるチームになるか。球団から全権GMを要請されたが断った。前回、
ロッテ時代のGM経験などから、辞退した。
しかし、新球団が窮地に陥っているのを見るのは忍びなかった。GMは引き受けないが、
球団のフロントと現場のポイントに適任者を配置して、それぞれの持ち場で勉強なさる
べきだと、アドバイスした。
田尾監督とも話した。田尾は成績とスタッフに責任を感じていた。しかし、初めての監督
で不備があるのは当然だ。問題は反省し、勉強する気があるかどうかだ。ボクは田尾に、
野球の勉強ができる人材を呼んだらやるか、と聞いた。やる気が確認できたので、契約期間
の3年はユニホームを脱ぐなと言った。
その時点で、ボクは来年の布陣をほぼ固めていた。コーチ、新戦力、外国人選手にも、メド
をつけていた。自分のコネクションで、協力を取り付けていた。
フロントにはチームづくりの一から教えた。人材育成のノウハウを具体的に教えた。いい人材
を取るためのスカウト部門の強化。育成のためのコーチ陣の強化。受け入れ態勢、つまり合宿
所や練習所の整備など、球団のバックアップのポイントを指摘した。
ベテラン選手はクビにしてもよい、しかし戦力状況と、新球団ということを考えるならば、
続投希望者には門戸を開き、秋季キャンプでテストして体力、気力を再度、判断して去就を
決める。秋季キャンプの仕込みが勝負だ―田尾監督にはそう話していた。
578今日の日刊ゲンダイより:2005/09/27(火) 18:22:31 ID:WyAUJKwO
それが白紙になった。清原のトレード話がきたからである。時期は特定できないが、
フロントが突然「清原を取るつもりです」と言ってきた。これがおかしい。事前の相談
は一切なかった。ボクの球団構想に清原は入ってない。
球団が、清原のような大ベテランのスーパースターを獲得するのは、その選手が、チーム
にいい影響を与え、改革にプラスになる、という価値を認めた場合である。米国でもスカ
ウティングリポートでは、その影響力が二重丸で評価される。
清原は巨人で、はっきり答えが出た。あれだけの選手なのだから、醜態をさらしてもらいたく
ない、とも思う。その清原を「取る」というのは、商売のための客寄せ選手ということでは
ないか。清原は、もうしまいの選手である。読売のトップから押し付けられた、という話も
あったが、清原は、楽天を育てていくうえで大きな障害になる。ボクが伝えてきたこととは
相いれない。ボクは別の補強を意見したが、考慮されなかった。
何かが裏で動いたのだろう。ボクは楽天と縁を切ることにした。
楽天は、成績不振で田尾監督を解任した。が、今年の戦力でダレが勝てるか。戦前、専門家
は100敗すると予想した。そういう戦力を与えて、不振だから新監督を一年でクビにする。
こういう人事では球団は強くならない。監督は育たない。商売第一、儲け優先では、野球の
レベルも上がらず、日本のプロ野球界に展望を持つのは難しいと思う。