>>924 左右のピント距離をわざとずらして、焦点の合う距離巾を稼ぐ方法をモノビジョンと呼び、
特にアメリカではよく使われる方法です。左右の合焦距離がオーバーラップしている間は、
つまり、左右同時にピントが合う距離がある程度確保されている(両眼視がある)間は、自覚的に左右差が
気にならない限り問題ありません。左右のピントが完全に分かれてしまうとモノビジョンとは呼ばず、
これは好ましくありません。もとが右-6.5、左-5.5でバランスがとれた完全矯正と仮定すると、
右-5.5、左-5.5の現状は、右眼ピント距離が1m、左眼ピント距離が遠方。年令的に老眼初期、
つまり40代前半と仮定すると、1m〜50cm程度の中間距離では両眼視が成立していると
考えられるので、問題ないモノビジョンと言えるでしょう。右眼をもう0.5D下げて-5.0にした場合、
ピント距離は70cm弱。40代前半なら左眼もその程度の近くまではピントを持ってこられるでしょうから、
それも大丈夫だと思います。ただし、利き目の問題があります。モノビジョンでは利き目を
遠方に合わせるのが基本です。この場合、左眼が利き目ならOKですが、右眼が利き目なら
遠近を逆にする方が成功率が高くなるでしょう。写真のフレーミングをするように、両手を一杯に伸ばして、
左右の親指と人差し指をそれぞれ直角にして組み合わせ、四角い枠をつくってください。
遠方の何か一点を目標にして、この枠の中心に入れ、指を滑らせて枠をどんどん小さくしてください。
ぎりぎりまで小さくしたところで、片目ずつつぶってみます。目標が枠に入ったまま見える方が利き目です。