補聴器業界についてじゃんじゃん語ろう【7dB】

このエントリーをはてなブックマークに追加
177-7.74Dさん
2年間、メーカーにいたけど補聴器は難しいよ。

「耳から30cmで語音明瞭度が60点を1〜2mで60点にするのが補聴器です。
補聴器を付けたからといって60点が100点になることはありません。
言葉を聞き逃さずはっきり聞こえるボーダーラインは80点。
値段の違いは補聴器を付けた時の快適性の違いであって、
語音明瞭度は高い機種でも安い機種でも変わりません」

と耳の構造も含めて丁寧に説明してもなかなか理解してもらえない。
丁寧に説明→その場では納得して買ってもらってるのに、
語音明瞭度が低い人は必ずよく聞こえない、うまく使えないと再調整に来る。
再度↑を説明して納得→よく聞こえないので調整の永久ループ。
逆に語音明瞭度が低くても↑をよく理解してる人や高い人は電池を買いに
来るか掃除くらいでたまに聴力を測り直して再調整して終わり。
結局、クレーマーになるのは語音明瞭度が低い人がほとんどで、
語音明瞭度が高い人は満足して使ってる人がほとんど。

販売店は補聴器でできることとできないことの説明責任を果たした上で、
納得できないなら買ってもらわなくてけっこうですくらいの姿勢でいいと思う。
ただし、説明責任を果たさずに無理矢理売り付けたり、調整やシェル修正で解決
できるのに何もせずに口で誤魔化したりするのは論外でそれは販売店の責任。
逆にユーザーは良い販売店の話をしっかり聞いたり
自分で調べたりした上で買う買わないを決めるべき。
性能面で納得できないし高すぎると思うなら買わなければいいし、
性能面や価格面で納得できるなら買えばいいと思う。

と半年前までメーカーにいた漏れが書いてみた。