ツーリングの復活を願う会

ツーリング眼鏡　自己破産を申請 負債約27億８千万円

　帝国データバンク、東京商工リサーチ両福井支店によると、
眼鏡枠製造販売のツーリング眼鏡（本社福井市下六条町、
丹羽康博社長）は十四日、福井地裁に自己破産を申請した。

　両支店によると、負債総額は二十七億九千八百万円とみられる。

　同社は一九一八年創業の老舗のメーカー。高級フレームを主体に
扱い、ピーク時の八九年には約二十九億円の売上高があった。しかし
近年は消費低迷や安価な中国製品の攻勢などで苦戦。約二十三億円の
借入金の負担が経営を圧迫していた。今年に入っても業況の改善が
みられないため、五月二十九日付で事業を停止した。従業員百四十人
は既に全員解雇されている。

　負債総額が十億円を超える大型倒産は、今年に入って日栄建設
（約十八億円）に続き二件目。

眼鏡業界では九五年の石山眼鏡 （約七十五億円）、
九三年のシーレックス（約四十億円）に次ぐ規模。