文化力は、人々が持つ「人間力」、地域の歴史や伝統などから生まれる
「地域力」、この二つの力に磨きをかける「創造力」の三つからなります。
三重県では現在、それをすべての政策のベースに置き、
経済的価値に加え、文化的な価値にも着目して、
政策の多面的な見直しを行っているところです。
例えば、子どもを取り巻く様々な問題の解決を、
教育や家庭の問題のみに求める従来の政策は、対症療法的でしかなく、
根本的な解決には結びつきません。重要なのは「社会の体質改善」
「社会そのものの健康回復」という、いわば漢方薬的な政策で、
それに必要なのが文化力です。
コストや効率重視の従来の政策は、
人々の生活を軽視しがちな面があります。今こそ「人の生き方」
「生き様」に着目した政策の見直しが必要です。
質の行政改革は、県職員だけでは実現不可能で、
本質的には、県民自らの手で進められるものです。
非常に難しい改革ですが、県民の理解を得て、実現していきます。
それが、三重県の未来を明るいものにする道であると信じています。