初陣「橋下新党」台風の目に 有名首長も応援予定
「橋下新党」の初選挙となる14日告示の大阪市議補選(福島区、被選挙数1)を前に、
各陣営の動きが本格化している。府市再編を掲げる「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪府知事)のほか、
民主、自民、共産各党などが新顔を立てる。市議補選としては珍しく、知名度のある首長や国会議員が現
地入りして応援する予定。一方、知事と正面から対決する印象を避けようとする陣営もある。
橋下知事は9日、維新の会推薦の広田和美氏(46)と府市再編をテーマにしたタウンミーティングに臨む。
4日には初めて並んで街頭演説し、「命をかけて戦う」と力を込めた。広田氏も「府と市を一つにするワン大阪
の考えに共鳴した」と述べた。
知事は選挙期間に入った後は公務を絞り、ほぼ連日マイクを握る考え。東国原英夫・宮崎県知事や河村たかし
・名古屋市長ら、交流のある全国の首長らも応援に入る予定だ。
橋下知事側との対決姿勢を鮮明に打ち出すのが、共産公認の山田みのり氏(33)の陣営だ。4日の街頭演説で
山田氏は「知事は『大阪が危機』と言うが、危機に追い込んだのはいったい誰か」と訴えた。応援の宮本岳志衆院
議員も「知事の新政党は民主と自民の連合軍。府も市もオール与党が無駄な公共事業を積み上げた」と声を強めた。
対照的なのは民主公認の国本政雄氏(33)の陣営。8日の事務所開きでは、党府連代表の樽床伸二衆院議員が
「新政権で市と府のすっきりした関係を作る」、国本氏は「注目度が高い戦いになった」と述べるにとどまり、「橋下新党」
には言及しなかった。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201005090032.html