「伊丹空港廃止」をめぐり5決議案 府議会会派 足並みバラバラ
大阪府の橋下徹知事が提唱する「大阪(伊丹)空港廃止」の主張をめぐり、府議会で3日、自民、民主、公明、共産の4会派がそれぞれ異なる決議案を提案することを決めた。
すでに自民党維新の会が決議案を出すことを表明しており、同一テーマをめぐり5つの決議案が出る異例の事態となっている。
決議案は過半数の賛成で採択されるが、会派間の調整は難航しており、いずれも可決の見通しは立っていない。
4会派の決議案は、自民党維新の会が知事の主張に沿う「伊丹廃港」を盛り込んだ決議案の提案を表明したことを受け、それぞれの対応案として提案。
自民、民主、公明はいずれも関西国際空港のハブ化と財務構造の改善を国に求めている。自民は「伊丹空港は中長期的に廃港」、公明は「伊丹廃港の検討」と、ともに廃港論に踏み込んだ。
一方、民主は関空と伊丹の一体化を文言化したが、廃港については触れなかった。共産は「関西にとってマイナスになる」と伊丹空港存続を求めている。
決議案は、各会派の政調会長が参加する政務調査委員会で会派間の調整。24日の本会議で提案される見通しだという。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100303/lcl1003032309007-n1.htm