行政頼らず文化復興を「関西・大阪文化力会議」に千人
関西・大阪の文化のあり方や今後の振興について考える「関西・大阪文化力会議」(大阪21世紀協会主催)が28日、大阪市北区の大阪国際会議場で開かれ、行政や経営者団体、NPO関係者ら延べ千人が参加した。
劇作家で大阪大学名誉教授の山崎正和さんが「関西・大阪文化復興について」と題して基調講演。
近代バレエが他国の芸術家らによってパリで花開いたことなどを例に挙げ、「関西の文化は力強い大阪財界によって支えられてきた。行政と無関係に文化をつくることができる。大学や文化施設、マスコミなどが相互協力し、メトロポリス文化を築いてほしい」と話した。
このあと、「社学連携」「大阪の守るべきもの」「誰が支える大阪の文化」「民がつくる大阪のまち」の4つのテーマの分科会に分かれて参加者らが意見交換。
大阪・中之島を拠点に“学びの場”を創造する「21世紀の懐徳堂プロジェクト」や市民が取り組むまちのにぎわいづくりの事例などを報告した。
「社学連携」の分科会に参加した大阪市の平松邦夫市長は「人間の本源的な力を鍛えてきたのはまち。その学びの場を行政としてしっかりやっていきたい」などと話していた。
http://www.sankei-kansai.com/2010/01/29/20100129-019878.php