WTC移転、第2庁舎案「否定せず」…知事、現実路線で接点探る
大阪市の第3セクタービル・大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への大阪府庁舎移転問題で、橋下徹知事は30日、府庁で報道陣に、現本庁舎を残したまま、
WTCビルを買収する「第2庁舎案」について、「否定はしない。最後まであらゆる可能性を探る」と述べた。
可決には府議会で「3分の2」以上の賛成が必要な庁舎移転条例案が否決される公算が大きいことから、現実路線で府議会との接点を探る狙いとみられる。
庁舎移転条例案とセットで府議会に提案しているWTCビル買収のための補正予算案は過半数の賛成で可決できる。
3月議会では、議会の過半数を占める知事与党の自民、公明を中心に、補正予算案だけを通過させる第2庁舎案が浮上したが、橋下知事は「府民に分かりにくい」と拒否していた。
自民党の中堅府議は「知事が現実的な議論をする姿勢を示せば、過半数はとれるかもしれない」と、知事発言を評価した。
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/20090930-OYO8T00709.htm