大阪府庁移転で代表質問始まる 知事「市の協力問題ない」
大阪府の橋下徹知事が再提出した府庁移転案などを審議する府議会は30日、代表質問が始まった。
府議会側に懸念が強い大阪市の協力について、橋下氏は「市は100億円の投資計画の前倒しを明確に言ってくれた」と述べ、問題はないとの認識を示した。
大阪府議会で答弁する橋下知事=30日午後
自民党の東徹氏が、移転先の市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)周辺の街づくりへの市の取り組みについて質問。橋下氏は「市の街づくりに対する意気込みを強く感じている」と答えた。
東氏は「(市が)本当にどこまでやってくれるのか。平松邦夫市長に府議会での説明を求めたい」と述べ、平松氏の府議会出席を要求した。
東氏は府庁移転案について「指摘のあった課題整理にも取り組み(3月に否決した)前回より状況は改善している。府庁移転は大阪、関西の発展につなげなければならない」と評価。一方で防災面での課題を指摘した。
橋下氏は「対応策を府と市が共同で検討し、報告書をまとめた。非常時の職員参集では橋を設置するなど必要な対策を講じる」と答弁した。
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/090930/20090930114.html