【大阪府庁移転】WTCへ 知事、第2幕に意欲 9月定例府議会
大阪府の橋下徹知事が意欲を見せる大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC、大阪市住之江区)への府庁移転案を審議する9月定例府議会が25日午後、開会する。
橋下知事はこの日朝、「できる準備はすべてやった。どこまできちんと議会に説明できるかだ」と移転実現に意欲を示した。
橋下知事は議会冒頭に、ビル購入費などを盛り込んだ予算案と府庁移転条例案を提案する。3月の議会でいったん否決されているため、強い反発も予想され、条例案の成立に必要な出席議員の3分の2以上の賛成が獲得できるかは微妙な情勢だ。
議会側からは「(前回の)否決を重く受け止めるべきだ」との意見が根強い。だが、橋下知事は「府民は、移転を後押ししてくれている」と手応えを感じているようで「20年引きずった移転問題に決着をつけないといけない。合意できるよう全力を尽くしたい」と強調している。
その一方、橋下知事は「価値判断の相違で(否決された)ということなら、選挙や住民投票で決着をつける」ともちらつかせ、府庁移転案が否決された場合は出直し選に臨む意向を改めて示した。
記名方式決まらず
大阪府議会は25日、議会運営委員会を開き、懲罰や除名などの「特別な事由」を除いて原則記名投票で採決する会議規則改正案を可決した。
大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC、大阪市住之江区)への府庁移転条例案については、朝倉秀実議長は「WTCを記名投票するかどうかについては今後、議運で協議していく」と明言を避けた。
WTCへの府庁移転条例案が3月の議会で無記名採決で採決されたことに橋下知事は府議会の姿勢を批判していた。
http://www.sankei-kansai.com/2009/09/25/20090925-014998.php