来春からビール解禁 名古屋の東山動植物園
河村たかし名古屋市長が提案した東山動植物園内でのビール販売について、市は22日、来春から解禁する方針を市議会で明らかにした。
今夏に試行販売した際の来園者アンケートで、7割が賛成だった。
同園は、子どもが動植物に触れる教育的施設で、泥酔者が動物に危害を加える恐れもあることから販売を認めていなかった。
就任直後に視察した河村市長が「ビールくらい飲めてもええやろう」と発言したのをきっかけに、7月から1カ月半試行販売。ビール瓶
(334ミリリットル)約1万本が売れた。
来園者1755人に聞き取り調査で、賛成は38%に上り、飲酒場所などを限定する「条件付き賛成」も含めると7割が賛成。飲酒による
トラブルもなく、市は「子どもだけでなく、老夫婦やカップルらの多様なニーズに応える」として導入を決めた。
ただ、同園が小学3〜6年生186人に尋ねると、賛成の18%に対して反対が47%に上り、市議会の一部からは「子どもが嫌がるのに、
大人の娯楽を優先するのか」と懸念する声も上がっている。
販売は来年4月中旬から11月中旬まで。1人3本を上限に、販売や飲酒場所を制限するという。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009102302000151.html