276 名前:無党派さん 投稿日:2006/12/15(金) 08:45:11 ID:iG3zPEJM
しがらみどう払しょく 県民が納得できる議論を (2005年12月15日宮日朝刊解説)
自民党県連の“一部”である県議会自民党は出直し知事選の候補として
元経済産業省課長の持永哲志氏を推した。しかし、官製談合事件により、
県内にまん延する政治不信、県政混乱を収拾するため、県連が定めた
「県民が一致して推せる、しがらみがない候補者を慎重に選ぶ」という
基本方針からみると、一部懸念が残る。
持永氏は過去の衆院選出馬の際、県内政界に影響力を持つ牧野俊雄元出納長の支援を受けている。
牧野氏は自民勢力の派閥対立や県内の政争に根深く関わってきた人物。
持永氏が県連に推薦を求めるなら、しがらみのない状態となり、そのことを
県民に納得させる責務がある。
推薦候補の決選投票で及ばなかった川村秀三郎氏をめぐる動きには疑問が残った。
中山成彬衆院議員が支部長を務める党県第一選挙区支部の選挙対策常任委員会が
十二日、川村氏への推薦などを県連に働きかけたことだ。
特定の有力政治家が先走れば、県民が色眼鏡で見るのは自明の理であり、一部県議の反発を招いた。
川村氏は農林水産省の幹部として県内からの要望に分け隔てなく尽力してきた、と語る
第三者的な関係者は少なくない。
県連に発言力を持つ経済十団体の推薦候補リストには持永氏と並び、川村氏ら数人の名前が残っている。
保守王国を支える県連の推薦が誰に向かうのか。残された短い時間の中で、
県民が納得することのできる透明で濃密な議論が求められる。