[ 6 選 ] 北 九 州 市 長 選 2 0 0 7 [ 可 否 ]
[ 北九州市長選2007 ] ” 次期北九州市長 ” に望むこと - 小倉北区を ” 中央区 ” に改称する page 1/3
ヲ・ヲォ〜レ様個人は、本当のところを言うと、党派や政治思想で市長を決めたところで、実際の市政運営
は市役所ブレーンに依るところが大きいと考えている。
今回の市長選は、始めから終盤まで一貫した活動を行っている候補が最終的に勝利を収めるとみる。
もちろん、それが誰なのかは知らない。
市議会などではたまに行政区の改称、町名変更などの話題が出るが、実際にそれらが履行されるコトは
ほとんどない。
昨今の緊縮財政枠に、交付金減額などさらに輪を掛けてそれらの枠が縮小される中で、市の求心力を維
持・向上させるためにはなるべくカネの掛からない手法でより高い効果を見込める施策が必要になる。
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他の政令指定都市でみると、その過半数の都市には ” 中央区 ” なり ” 中区 ” なりあるが、北九州市に
は 「 中央区 」 がない。
これは、他の都道府県から見ると、どこが ” 市の中心 ” なのかが分かりにくい。
企業の事業所新規進出などで考えてみても分かるが、だいたいどのあたりを目安にすればよいのかが分
からない。
都市間競争の面で見ても、他の中央区のある都市に比べると説得力に欠ける。
少しひねくれて裏側からアプローチすると、どうして 「 中央区に改称しようとする動き 」 が ” ない ” のかが
不可思議にも思える。
” 人口が減る政令指定都市 ” と言う現実を考えると、従来の言い訳である ” 旧5市対等合併 ” の理由は、
もはや通用しない。
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政令指定都市クラスの大都市になると、外部からの求心力を向上させるために様々な工夫が必要になる。
一方の都市にありながら、他方の都市にはない要素があれば、都市間競争における有利な条件になる。
外部からの移住者が、どのようにして自らの移住先を選定していくのだろうか。
進学、就職のため、Uターンのため…色々ある。
客観的にみて、これらは 「 行かなければならない 」 のではなく、” 自ら進んで行きたい ” と考えているの
が自然な捉え方だろう。
” 都市の人気度 ” も影響する。
これは意外と真面目な話で、人気のある都市には自然と人口が増え、人気のない都市には遠ざかる様に
人口が減っていく。
大都市特有の ” 合理性 ” も要求される。
「 ” 旧5市対等合併 ” だから小倉北区を 『 中央区 』 に改称できない 」 と言う理由はもはや通用しない。
一方、行政区の名称を変えるには相応の財源が必要になる。
住居表示板の製作、生産、取り替え工事とそれに伴う人件費、電算システムと各種広報誌の改編…。
民間企業では各事業所の所在地記載を変更する必要もある。
いま流行りの ” ¥0 ”、” 0円 ” では実現できないが、市中心部に10階建て程度のオフィスビルを建てる
額に比べれば、「 タダ 」 に近い額で実現可能である。
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当然のコトながら、この動きが出てくれば、他の行政区の市民から自分の居住している区を中央区にする
ように要望する動きも出てくる。
八幡東区の旧市街の商店街では、名前が一歩先行して古くから ” 中央区 ” を名乗っている。
しかし、平野部面積の広さと各種都市機能の集積度を考えると、” 中央区 ” を名乗れるのはどこから見て
も小倉北区以外には存在しない。
こんなコトはどこから見ても一目瞭然であるが、それが通用しない。合理性に欠けるのだ。
旧北九州5市の合併は、そもそも各種都市機能集約の合理性実現と、それらを一体的に運営するために
履行された。
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今回の市長選は、こういった、本来の各種都市機能集約の合理性実現の基本的な原点に戻って、何を争
点にしているのかをもう一度考え直さなければならない部分もある。
北九州市は1つの単位の都市になれるのか、それとも旧5市対等合併の非合理性をいつまでも続けるべ
きなのか。
そういった面からも、各候補者は都市の象徴、都市の中枢、そして1つの都市の単位と言うものを真剣に
考え、取り組む姿勢を体現してもらいたい。
そうするコトによってのみ、有権者の身近にある本当の希望と、本当の争点が見えてくる。