北海道観光事業の不祥事:元社長、退職金返還の意向 議会委で札幌市表明 /北海道
◇テレビ塔運営三セク不祥事
さっぽろテレビ塔を運営する札幌市の第三セクター「北海道観光事業」の社員らによる一連の不祥事で、中田博幸副市長は24日、市OBの
元社長(69)が退職金を返還する意向があることを市議会経済委員会で明らかにした。
元社長は99年5月に市民局長を最後に退職し、同6月、同社社長に天下りした。07年6月に退職し、退職金は約1850万円だった。
天下り先での退職金を巡っては、市は99年6月に「再就職に関する取扱要領」を施行し、出資比率25%以上の指定団体での受領を禁止。
17%出資の同社など非指定団体に対しても、「要領の趣旨を尊重する」とした努力規定を設けている。
市側は不祥事を受け元社長に返還を求め、元社長は今月15日に返還の意向を示したという。元社長の退職時に同社の非常勤取締役も兼務して
いた中田副市長は同委員会で「(要領を)失念しており、看過していたことをおわび申し上げる」と陳謝した。
同社を巡っては旅行本部社員ら計6人の総額約1億3000万円の着服が発覚。同委員会では委員から市の出資比率の引き下げの必要性などの
意見が出たが、市側は再建が優先との立場を強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090925-00000001-mailo-hok