裏金新たに1670万円
大阪府、私的流用も判明
大阪府は25日、府の7部局と2地方独立行政法人で計約1670万円の裏金が新たに見つかったと発表
した。今年に入って見つかった裏金は計14カ所、総額4800万円。使用したとみられる額は約1800万
円に上った。
大半は1997年に発覚した裏金の未返還分とみられるが、その後新たに入金したケースもあり、教育委員会
財務課などで職員が私的に流用していたことも判明した。
府立呼吸器・アレルギー医療センターは、2001年に約500万円あったという証言があるが、金の所在が
不明。府は刑事告発を視野に大阪府警と検討している。
使途や裏金を引き継いだ経緯が不明な部署も多く、府は引き続き調査を行う。
府によると、府教委財務課の98年当時の担当者は「消費者金融の返済に5万円を5回ぐらい引き出したが、
返した」と証言。東大阪高等職業技術専門学校は、05年当時の担当者が「約15万円程度を生活費に使った」
と証言した。
健康福祉部計画推進課は05年3月、府民会議の残金約170万円を課の幹部会や親睦(しんぼく)会の積立
金口座などへ入金。そのまま使用していた。
八尾保健所は、返還しなかった約220万円全額を補修や飲食代などに使用。府立成人病センターは98年当時、
約170万円の裏金が残っていたが、ほぼ全額を非常勤職員の人件費の補てんなどに充て、中部農と緑の総合
事務所は約14万円を高速道路料金などに使っていた。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061225/eve_____sya_____011.shtml