無限に付いて語る。実無限VS可能無限

このエントリーをはてなブックマークに追加
60>59
まず(1)についてですが,17の記述は対角線論法のごく標準的なものです。
自然数の全体Nから実数の全体Rへの写像f(すなわち実数列)が任意に
あたえられたとき,必ずその数列に含まれないような実数xが存在すると
いうことを,そのxを,数列{f(n)}から次のような規則で
実際につくることで示します。
まず,xの整数部分は0としましょう。
そうしてxの小数第1位をf(1)の小数第1位と異なるようにきめます。
(たとえばもしf(1)の小数第1位が5以外なら5,
 5ならば6とかいう規則で)
つぎにxの小数第2位をf(2)の小数第2位と異なるように(同じ規則で)
きめます。このようにつづけて,次々とxの各桁を決めて行きます。
そうすると,xの第n桁はf(n)の第桁と異なりますから,結局xは
f(n)のどれとも等しくないことがわかります。すなわちxは数列{f(n)}
にふくまれません。
これから,実数の全体Rを値域とするような数列{f(n)}は存在しないことが
結論できることになります。
(2)の排中律については,論理システムの問題で,排中律を使わないような
推論体系やそのモデル(直感主義モデル)について,ロジシャンのあいだで
詳しく調べられているようです。
排中律を使う通常の数学(古典論理の数学)とはかなり様子の違う状況が
えられるそうなのですが,わたしはあまり詳しくは知りません。
ここで詳しく議論されているようですが,私には解らない部分が多いです
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=math&key=970523340




もしf(n)が具体的なルールとして定義され