無限に付いて語る。実無限VS可能無限

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199132人目の素数さん
ゲーデル本人の哲学はあくまでも実在論だった。
彼は自身で形式的体系を算術化まで徹底し,
その限界を不完全性定理という形で示した。
また,その後自らV=L公理のZFとの無矛盾性
(したがって一般連続体仮説の無矛盾性)
を示し,コーヘンの独立性の結果をも吟味したのち,
「実在」のさらなる探求へと残りの生涯をついやした。
コーヘンも,著書「Set Theory and The Continuum Hypothesis」
の中で,V=L は実在の真実に合わず,
べき集合は順序数の方法で構成されるいかなる基数より
も大きいはずである云々の,実在論的議論をしている。

遡って,ZFCがなぜ選ばれたのかという時点で,
実在としての現実の数学が救われなくてはならない
という判断が根底にあるのではないのか。