◆ わからない問題はここに書いてね 8 ◆

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12さん,14さん,ありがとうございます。確かに符号が間違っていました。
ご指摘ありがとうございます。

ところで、ポアッソン方程式 △φ=−ρ で
ρ/r の積分が収束しない場合なんて物理で考えることがあるのか、
というご質問ですが、
これは電磁気学のゲージ変換を考えていたときに出くわしたものです。
ゲージ変換というのは、ベクトル・ポテンシャル A というベクトル場に対し、
任意にスカラー場 f を与えて
A'=A−gradf
という変換を行うことをいいます。
ゲージ変換の中に、
輻射場や量子化を考えるときに重要なクーロン・ゲージというものがあります。
これは、最初に与えられたベクトル・ポテンシャル A に対して
ゲージ f をうまく選んで
div A'=0
となるようにしたベクトル場のことをいいます。
つまり、f の方程式として見れば、
△f=divA
となります。
右辺は既知の場(関数)ですが、輻射場の場合、
空間全体でゼロでない値(遠方で 1/r のオーダー)を持つので、
divA/r は全空間で積分が収束しません。
つまり、このような場合でも △f=divA を満たす f の存在は保証されるのか?
保証されないとクーロン・ゲージの存在自体が保証されません。

長くなりましたが、質問の背景は以上のとおりです。
よろしくお願いします。