>>412 補足
>ところで、a=φ(V)だったからこの式の両辺に置換σを施すとb=φ(Vb)
>つまりb=φ(Vb)=G(Vb)/F’(Vb)
ここは、
φ(V)=aで、φ(V)/(x−V)は、デデキント、ラグランジュの論法
>>407のもともとの式の定義から、分母と分子は一つの置換で連動して動くことになっていたから
>>409 分子aがbに置換されれば、分母のVの式中のaもbに置換されると
そういう見方もできる
>そうなると、置換とガロアリゾルベントが直感的かつ自然に対応が取れて、見通しがよくなる(そうでないと、根の有理式を経由して考えようとすると見通し悪すぎ)
V=Aa+Bb+Cc+・・・ ガロアリゾルベントには、順列(a,b,c,・・・)が対応し
V'=Aa'+Bb'+Cc'+・・・ ガロアリゾルベントには、順列(a',b',c',・・・)が対応し
この順列と下記の置換が対応する
(a,b,c,・・・)
(a',b',c',・・・)
(ここは、置換のコーシー記法で、上段と下段とを大きな括弧で括っていると見てください)
V'=Aa'+Bb'+Cc'+・・・ ガロアリゾルベント
↓
(a',b',c',・・・)順列
↓
(a,b,c,・・・)置換
(a',b',c',・・・)
という三点セットで、ガロアは置換群をガロアリゾルベントの集合として捉え、ガロアリゾルベントを体論の代用として使った
これがガロアの見ていた原風景ではないだろうか
>>414 ガロアリゾルベントを体論の代用として使うメリットもある
例えば、ガロア論文の最後の定理
「素数次の既約方程式が累乗根で解けるためには、(この方程式の)根の任意の二つがわかれば、他(の根)はそれから有利的に導かれることが必要十分である」と
つまり、根の任意の二つがわかれば・・・は
V=Aa+Bb+Cc+・・・ ガロアリゾルベントが、実は
V=Aa+Bb と二つの根で十分だと
とすると、置換(a,b,c,・・・)でV=Aa+Bbの取る値の数は、n(n-1)となり、この場合のガロア群の位数が直ちにでるのだった