>>164 (1) の補足
2^(p-1)≡1 (mod p) (← フェルマーの小定理)
n = ki + r, (0≦r<i) (← nをiで割った)
i|n とpの定義より i=1 または i≧p,
i<p-1 より i=1,
(2) の補足
2^n + 1 = (3-1)^2 + 1
= Σ(h=1,n) C(n,h)・(-1)^(n-k)・3^h (←二項定理)
= 3^(k+1)・d - Σ(h=2,k+1) C(n,h)・(-3)^h + N・3^(k+2), (n:奇数)
h≧2 のとき C(n,h) = n(n-1)・・・(n-h+1)/h! = (3^k)d・(n-1)・・・・・(n-h+1)/h!,
h! の素因数分解における3の冪指数は h/2 未満。 (←補題)
∴ C(n,h)・3^h 中の3の冪指数は k-(h/2)+h = k+(h/2) ≧ k+1 より大きい。
∴ 3^(k+2) | C(n,h)・3^h
題意より 3^(k+2) | 3^(2k) | (2^n + 1),
∴ 3^(k+2) | 3^(k+1)・d
∴ 3 | d (dの定義に矛盾)
〔補題〕 h! の素因数分解におけるpの冪指数I(h,p)は h/(p-1) 未満。
I(h,p) = Σ(e=1,h) [h/(p^e)] ≦ Σ(e=1,h) h/(p^e) = {h/(p-1)}{1 - 1/(p^h)} < h/(p-1), (終)
〔参考書〕
秋山 仁+ピーター・フランクル 共著「完全攻略 数学オリンピック」日本評論社 (1991/11/20)
ISBN 4-535-78185-0 p.68〜70 (ミスプリント有り)
http://www.math.s.chiba-u.ac.jp/~ando/imo.pdf 第1回(1959) 〜 第40回(1999)の問題