235 :
132人目の素数さん:
「上向きになってください」
そう声が聞こえた時、
「あう・・・何を・・するの、止めて・・・お願い」
妻の驚いた声がした。
「待って・・何にをするの」
いよいよ男が行動に出たのだ、それを聞いた僕は全身に震えが走った。
とんでもないことを計画したことを後悔した。
「奥さん、静かに、静かにしてください」
低い男の声が妻をなだめている。
「あう・・・」
妻の泣き声とも聞こえるような呻きがますます僕を震わせた。
一体、何をしているのだ。カーテンの裏から飛び出していきたい衝動にかられた。
そして妻の声がしなくなった、まさか殺されているのでは・・・
そう思うといても立ってもいられなくなりカーテンの裏から這いだして仕切のない
隣室の壁つたいを忍び足で近寄って見た。
なんとベットの上では妻が男に組み伏されて涙を流していたのだ。
イヤイヤと顔をふり必死の抵抗をしていた。
だが男は諦めずに妻の顔を追いかけキスをしようとしてる。
無言の戦いが繰り広げられていた。
やがてキスをあきらめた男は妻の首筋から抵抗ではだけたバスローブから覗く
乳房に舌を這わせた。妻の一番感じる性感体だ。
「あん、いや・・・・」
妻は男との抵抗に疲れたのか、それとも感じてきたのか、前ほどは抵抗をせずに
男にされるがままになっていた。
「ねえ、おねがい・・それ以上はやめてほしいの」
幾分、声も冷静になってきていた。
男はうん、うんとうなずいて妻を安心させた瞬間だった。