統計学なんでもスレッド9

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570132人目の素数さん
すみません。私は社会人2年目の若輩者ですが質問がございます。
ここで訊ねるのが良いのかどうかよく分かりませんが、どなたか、お知恵をお貸し下さいませんか?
お訊ねしたいのは”規格の幅”の決め方です。

ある機械で生産される製品の寸法規格(社内的な規格です)を設定したいのですが、
新しい製品であり、今のところ、”この寸法からどれだけ以内にしろ”といった要求はありません。
ですが、現場への仕様指示として、一定の規格幅(管理幅)を設けたいのです。
そこで考え付いたのが、t分布による区間推定を使えないかということです。
その製品の寸法平均値と不偏標準偏差を求めておいて、工程が順調に稼動しているときの
製品寸法を母平均μとして(もちろんμの具体的な値は分かりませんが、工程が順調なら
寸法はμになると仮定する)、その95%信頼区間をそのまま規格幅にしてみたらどうかということです。
(書籍など、私の手に入る範囲で調べてみましたが、こういう例はありませんでした。)

如何でしょうか。このような考え方で良いのか、どなたかご意見やご経験のある方、是非ご教授下さい
ませんでしょうか?
よろしくお願い致します。
571132人目の素数さん:2009/03/24(火) 23:12:15
95%ってことは作った製品の5%は
規格外ということで処分するつもり、ということ?

というかその規格で、対外的に謳っている性能が保証されなかったりとか
自然発火とか破損とかそういうアクシデントが起こりやすかったりしたら
何%信頼区間だろうが意味無いでしょ。
作る人たちの一方的な都合で決めちゃダメなんじゃないの?
572132人目の素数さん:2009/03/24(火) 23:45:19
公差は厳しすぎても緩すぎても使い物にならんよ
適当に決めたら現場のオッサンにヤキ入れられるぞ
573132人目の素数さん:2009/03/25(水) 00:19:50
>571
早速のご回答をありがとうございます。

規格外になった5%は前工程へ戻すことになります。
(製品の性質上、再生することは可能です。もちろん、余分なコストがかかることにはなりますが・・・。
また、95%値を例には挙げましたが、今の時点でなら99%に変えても良いと考えています。
お訊ねしたかったのは570のような考え方による規格幅の設定という、その方法自体の可否に対するご意見です。
こういう考え方はやはり邪道なのか、それとも在りえる方法なのかということです。)

ご指摘にありますように、まずは生産者側のみで設定しようとしている規格なのですが、やはり570で書きましたとおり、
現在は外的な規格要求は何もなく、かと言って現場に対して”規格なし”というわけにもいかず、
”現状を維持して下さい。現状とはこの数値に入る範囲のことです”
という意味での規格を設定したいということです。
(尚、ここでお訊ねしている規格化の対象物性としては寸法”のみを考えています。寸法以外の物性値については、
元々要求のない用途/製品ですので、ご考慮の範囲からは外して頂いても結構です。)

571様、ご意見ありがとうございました。
574132人目の素数さん:2009/03/25(水) 00:25:33
>572
572を書いている間のレス、ありがとうございます。

ヤキ、入れられてます、確かに・・・・・・。
そんな彼らも何とか説得できるような公差を設定したいです。
そのためには、どういう理屈で公差を決めたかが必要なのですが、お訊ねしているのは、
その理屈/考え方が、彼らを説得できそうなものかということです。
もし、見当違いの考え方なら、早速改めて違う公差を定めないと。

現場のおっちゃん達、コワイので・・・。
575132人目の素数さん:2009/03/25(水) 01:53:51
いや見当違いだろ
現場へ仕様指示して仕切りたいってだけだし
製品の用途によるだろ

>今のところ、”この寸法からどれだけ以内にしろ”といった要求はありません。
今後そういう仕様を要求させていただくことになります、
ってのが常識的な考え方だと思うが
576132人目の素数さん:2009/03/25(水) 04:20:35
>>573
JIS規格にもなってないの?

あれは全ての、といっていいぐらいの工業生産物について
規格化しているから、きっと探せばあるんじゃないかな?

5%というのも、ちゃんとJIS規格になってるんだから、
なにがしかあると思うよ?
577132人目の素数さん:2009/03/25(水) 04:21:40
>>570
規格の幅は、統計で決めるものではなく、どれくらいの精度を要求されるかで決めるもです。
極端な話、百個中1個しか製品として使用に耐えなければ残りの99個は捨てるしか無いでしょう。
初期のダイオードなんか、良品率が0.1%程度だったとか。規格の幅はお客様と相談して決めるべきです。
統計を使用するのはその後です。
実際にサンプルを作製するなり、今までのデータを参考にするなりして寸法のばらつきを推定すれば
製品の何%が良品になるか(規格内に入るか)予測出来るでしょう。
578132人目の素数さん:2009/03/25(水) 08:01:50
蛇足だけど>>570の方法自体はオーソドックスな手法
問題なのは目的と手段が逆転してること
製品の仕様は物理的経済的要因によって決めるもので
統計はその決定の際に必要な情報を補強する役割

実際的には分野ごとに精度の目安が決まっているから
先輩なりベテラン工員なりに聞くのが一番正確
もちろんJISとかノウハウ本とか読んで勉強することは必須
579132人目の素数さん:2009/03/25(水) 13:31:45
しばらく過疎だと思ったら凄い伸びだ…
580132人目の素数さん:2009/03/25(水) 23:07:26
>575-578
まとめてレスすることをお許し下さい。

まずはたくさんのご意見、ありがとうございます。こんなに反応があるとは正直、思ってもおらず、
何だか先輩が一度にたくさん増えたような心強さを感じました。
本当にありがとうございます。
質問差し上げた手前、背景をもう少しだけでもお伝え致します。

本来、推定や検定に使用されるt分布を規格幅の決定に使うことは可能なのかということが、今回の
ご質問の趣旨でした。
570で申し上げました寸法はこれまで試作品であったものの寸法でして、特別な規格を設けたことがなかった
のですが、今回、製品が流れ出すようになってから、ユーザーに規格についての話しを詰めようとした際、
”現状でよい”とのコメントしか頂けなかったようなのです。
(どうやら、ユーザー側からは、現状品でうまく行ってるんだから、これと同じものを出してくれれば良いのだ
ということになったようです。)
しかし、現状で良いと言われても”では現状とはどういう状態だ?”となりまして、570(と573)でのご質問
となりました。
なら、いっそ規格なしでも良いのではと思ったのですが、そうなると”何をしても良い”ということになるらしく、
それはダメだ。少なくとも、今まで作ってきたものと同程度のものを作りなさいということで規格を設けたかったのです。
で、これまでの生産実績から規格幅を決めよう→570、573の趣旨のような発想に至ったということです。


今回、皆様のご意見を伺いまして、改めて、要求あっての規格、そして規格あがあればこその統計だと
再認識致しました。
もっと勉強してまいります。
若輩者の愚問にお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。
(また質問ができましたら覗きに参ります!)